聖火登山隊を巡る女の戦い
中国の聖火登山隊は、国家プロジェクトだけあって参加を目指す希望者は多かったようです。
当ブログでも昔とりあげました、『中国一の美女登山家』(なんちゅう大胆なネーミングだ)広西省の羅麗莉女史は、残念ながら聖火登山隊には落選となりました。
広西省の登山家、羅麗莉
7000m級の山で酸素マスクを着用している彼女の写真は、中国の高所登山の実態が伺える資料でしたが、その後チョモランマ(第二ステップで断念)、チョーオユー(登頂)、シシャパンマと経験を積み、漢族女性としてはベテランの高所登山家に成長しました。
昨年には勤務先の企業も退社、聖火登山隊選抜に賭けてトレーニングを重ねてきましたが、残念ながら落選となったようです。
やはり中国メディアも羅麗莉の登山隊落選は大きく取り上げています。
中国登山第一美女羅麗莉落選珠峰火炬手 by世界商旅網5/9
そして羅麗莉を抑えて漢族女性として聖火登山隊に選抜されたのは、若手のホープ、中国農業大学の学生の蘇子霞です。
蘇子霞
蘇子霞は羅麗莉と共に、漢族女性(注・中華人民共和国の漢族として)としては2人だけの8000m峰経験者としてチョーオユー登頂を果たしています。その他、ムスターグアタ、スークーニャンで経験を積み、早くから聖火登山隊を希望する選抜トレーニングチームに加わっていました。登山とは山を征服することではなく自分への挑戦、とインタビューに答えています。
この2人を対比した記事もメディアの関心の的になっています。
この記事では蘇子霞は高所登山の経験も登山家としての気性も羅麗莉には及ばないが、学生という「若さ」が選抜された理由ではないか、と推察しています。
落選のショックでしょうか、羅麗莉は広西省の南寧で休養し、大勢の聖火ランナーの一人として参加するとのことです。
そして蘇子霞は聖火登山隊メンバーとして経験を積むことができました。おそらく蘇子霞は漢族女性として、中国の高所登山をリードする立場となるのでしょう。
登山について何も知らない日本の保守系ブログでは、聖火登山隊に参加したチベット人は民族の裏切り者などと罵倒されています。
しかしながら、チョモランマ登山を国家プロジェクトに仕立て上げた共産主義者の豚共とはかけ離れたところで、高所登山家として山を目指す人々のドラマがあったことも、知っておいていいでしょう。
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