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月山で一番熱い夏。【おまけ】

月山登山を終え、キャンプ場に戻ってきた。
大人達は一息入れていたところ・・・

Pa0_0188
登山で飲み終えたペットボトルを使い、「缶蹴り鬼」を始めた男の子たち。
子供のスタミナは無限だ・・・・

その5分後の光景↓
Pa0_0186
大鍋で調理中のあづまやを走り抜けたため、先生に大目玉を喰らっている男の子たち。
これも「ひと夏の経験」ですな~
怒られてる子供達を眺めながら、私は冷たい麦茶飲んでました。
頭の中はジッタリンジンの「夏祭り」が響いてます。ははははは~

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月山で一番熱い夏。【後編】

今日は山形県朝日少年自然の家チャレンジキャンプ2008『ぶっちぎり!!夏・味・感』の登山プログラムの日。
子供達の様子を把握したいので、キャンプ場に前夜入り、朝食を取りながら子供達の様子、そして足周り(靴)を観察。

Pa0_0193←今年のキャンプ村
今回ガイドとしてペアを組むのは、地元西川町の佐藤武敏氏。
姥沢の登山口で、出発式。
「登山をする際の注意をお聞きしましょう」と先生の司会で、私が月山登山の注意点を子供達に話す。
あれあれ、子供達にわかりやすいように要点だけと思ったのに、ついつい長くなっちまったい。
要点は、
 ・リフトに乗るよ!物や帽子を落とさないでね!
 ・歩く道は土の上じゃなくて、木道という木の板の道や、石畳や岩が積み重なった道を歩くよ!決して走らないでね!ゆっくり歩く子がいても急かしちゃダメよ!
 ・トイレはリフト駅と、頂上にしかありません。でも、身体を動かすとおしっこやうんちしたくなるのは自然なことで恥ずかしいことじゃありません。我慢できなくなったら近くのスタッフに声をかけてね!(注・スタッフはポンチョ型ツェルト、トイレセットを装備している)
 ・キャンプの目標は「自分の限界に挑戦する」。だけど、気分が悪くなったら我慢しないで近くのスタッフに声をかけてね!
 以上の点を話す。(7年も自然の家の活動に関わっていると、口調が先生方の話し方に影響を受けてくる)

 今回の登山計画で特に注意したのは子供達26人中、小学4年生が18人もいること。私にとっても未知数の経験である。
 リフト上駅から早速、姥ヶ岳を目指す。
 後ろから、小学4年生らしい女の子の幼い声が聞こえる。
 「どうして月山に登るの~?」
 私が口を出す前に、別の男の子が言った。
 「挑戦だよ挑戦。」
 大人が上から口を挟むより、子供達同士で納得してもらえれば幸い。
 まずは姥ヶ岳に立つ。
 ここで女の子が「あっ!壊れた!」と大声を出した。
 驚いて振り向くと、小さな氷塊を手にしていた。姥ヶ岳の消えかけた雪渓から、大事に持ってきていたらしい。
 姥ヶ岳から稜線を辿り、頂上手前の鍛冶月光も登り切り、子供達全員が月山頂上へ。
 ここで昼食。
 午後からの天候悪化を考慮し、先生方に早めに昼食時間切り上げ、下山開始を進言。先生方も、頂上で時間を持て余した子供達を遊ばせていると怪我になりかねないと用心して15分予定より早く下山。

 月山で最もポピュラーな姥沢コース。
 ガイドブックには書かれていないが、姥沢コースの魅力の一つは、あるポイントからは自分が歩いてきたルートが全て見渡せること。下山中、歩くことに夢中になっている子供達に止まってもらい、朝登った姥ヶ岳、そこから続く稜線、そして今はガスに隠れた月山山頂を振り返ってもらう。
 自分たちの歩いてきたコースを振り返り、自分の目で確認することによって、がんばったことを自覚してもらいたかったからだ。
 牛首からの下山路と姥ヶ岳の登高路が合流する地点で小休止。
 もうリフト駅は目前で30分もかからないところ、通常のツアーでは決してこんなところでは休憩を入れないのだが、今回はあえて子供達の足を休ませる。最後のリフト駅までの下りを慎重に行くためである。
 そしてリフトに乗り、姥沢で自然の家の所バスに乗り、みんなで水沢温泉で汗を流した後、再び志津のキャンプ場へ戻る。
 サポーター(ボランティアスタッフ)のロコちゃんの「おかえりなさーい」という声に手を振りながら、ようやく緊張感から解放される。

 今回の登山であらためて考えたこと。
 月山登山のポイントとなる鍛冶月光の登り降り。足の短さは自慢できる私ではあるが、やはり大人と小学生の歩幅の違いを痛感させられる。(しかも今回は痛恨のコースミスもやらかし、少々子供達には歩きにくい岩場を下ることとなった)
 あるトレッキングガイドの方のブログに書いてあった、「華麗に悪場を歩く姿を見せつけるガイドであるよりも、鈍くさく歩くガイドでありたい」という言葉をあらためて噛みしめる。そのココロは、クライアントの立場にたった歩き方をする、ということだ。
 そして今回最も考えたのは、雪渓の通過である。
 ここのところ、関西の雪渓に不慣れなお客様を相手にしていたこともあり、雪渓イコール悪場、という観念で常に子供達に注意を促してばかりいた。
 牛首からの下山途中、雪渓で転んだ子供の楽しそうな笑顔。
 その笑顔を見た瞬間、姥ヶ岳で氷の塊を大切に持ってきた女の子を思い出した。
 今、引率しているのは雪国の子供達。雪の上を歩くのは慣れている。
 ならば、せっかく真夏の雪の上を歩かせているのに、もっと自然に親しみ触れるという視点で子供達を引率できなかったのか。
 私はガイドとして、登山を通じて、子供達に何を見、何を感じて欲しいのか。
 後悔ばかりが残る、今年の引率登山であった。

 キャンプ場に戻った後は、キャンプ協会の石井御大にくっついてボンファイヤーのやり方を学ぶ。
 本当は登山のふりかえりや反省点を各班のリーダーや先生方からお聞きしたかったが、明日以降の活動の準備で慌ただしい空気を読み、ボンファイヤーが終わった時点で先生方に挨拶し、志津キャンプ場を離れた。
 生活苦で最近購入を控えていたスタバのエスプレッソコーヒーをコンビニで買い、帰宅途中の車中で一人打ち上げ(暗い。)
 明日以後の行事がうまくいきますように!
 子供達はもちろん、先生方やスタッフも皆元気で乗り切れますように!

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月山で一番熱い夏。【前編】

6月某日、携帯に電話が入る。
山形県朝日少年自然の家でお世話になっている先生、「彦さん」からだった。
今夏のチャレンジキャンプ(夏キャン)の登山にぜひ参加してほしい旨の内容。
え゛え゛~
Gosimei ご 指 名 で す か っ ! !

ちょうどメンタル的に落ち込んでいた時で、登山プログラムにご指名を戴き、山岳ガイドとしては至福のお知らせである。
さて、ちょうど現場稼働の時期と重なり、休暇の確保が問題。
私の勤務先、教育機関と無縁ではない。
入社した当時の直属の取締役は、山形県自然博物園の地質展示の執筆者であり、かつて某短大で地質学の講師をしていた。博士号を持つ某社員は、某田舎大学からの要請文書が会社に届き、臨時に実習講師を務めていた。
んが、そこはリストラ寸前ヒラ社員の私。
少年自然の家という県の教育機関からの依頼といえ、所属部署の偉い人から「趣味の山は仕事に差し障りないように!」と丑の刻参りのワラ人形なみに釘を刺されているので、目立つことは一切できない。なんとか同僚諸氏の皆様のご協力で、登山プログラム当日の休暇を一日だけどーにかこーにか確保。

 私が毎夏の山形県朝日少年自然の家「夏キャンプ」の登山ガイドにこだわるのは、それが「登山で社会に貢献する」という私の目標を具現できる数少ない機会だからである。
 自然の家の先生方からみれば、行政の経費削減の折、ボランティアスタッフとしてガイド協会の人間を利用できるのは願ってもないことである一方、私にとっては野外教育の on the job trainig の貴重な機会である。ヘンリーの「賢者の贈り物」状態ですな。私は賢者じゃないけど。

今年は月山の姥沢から姥ヶ岳経由の周回ルート。
参加する子供達の人数は26人、うち小学4年生が大半を占める16人。
かつてはザックにスイカを忍ばせたりというパフォーマンスもやったが、今はしない。子供達のリスク管理が自分に課せられた使命だと考えているからだ。
コースと人数、年齢を考慮して装備を決め、あらゆる可能性を模索しているうちに、明日が登山日。
前夜、いつもどおり仕事を終え、夜の高速を飛ばして月山山麓の志津キャンプ場に到着。
まずは先生方のいる本部テントに挨拶に向かう・・・・が。

 先生方の表情は皆一様にお疲れのご様子。
 聞けば本日はちょっとしたアクシデントがあり、対応に追われていたらしい。
 明日の登山は絶対に事故は許されない状況。
 夜のミーティングでまず子供達の様子、特徴(落ち着きのない子供、個性の強い子など)を把握。
 挨拶とミーティングを終え、今夜の宿となる自分の車に戻り、それからしばらく夏キャンプの計画書と名簿をにらめっこ。
 少年自然の家の行事は緊急連絡体制にしても独自に確立されている。また、日程は細かく決められているため、自分はいつどこでどう動けばよいか、日程の中でどんな事が予想されるか、再度頭の中で一日の流れを整理し、再構築する必要がある。

 NHKニュースの半井小絵おねえさんは「明日は強い寒気が入り込むため、北日本でも雷が多く発生するでしょう」と断言しやがっていた。
 星空を見上げる。
 志津から見る星空は満天の星。天の川まで、うっすらと確認できるほど。
 視界の片隅に流星が流れた。
 とっさに「明日の子供達が無事・・・」と願い事を唱える。
 唱え終わる前に、流星は燃え尽きて消えた。

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ネパールの結婚適齢期

登山隊のキャラバン途上。
ネパールの茶店で飯を喰っていると、かいがいしく働く少女がいた。
日本なら小学生くらいなのだが、乳児を背負い、編み物していたかと思うと次に目を向けると皿洗いをしている。
「あれくらいで、もう結婚適齢期なんだよね」
と、アジアの各国事情に詳しい高☆OBが語る。
それが、海外体験初めての私にはえらいカルチャーショックであった。
(高☆OB、奥様お元気ですかぁ~)

At least 60% Nepali girls got married before 18 by 新華社英字版7/28

記事のタイトルは「ネパール人女性の6割は18歳前に婚姻」。
記事によれば、若年層の結婚により妊娠時の母子死亡率が極めて高い状況にあるとのこと。
具体的には、7~18歳の若年層の結婚がいまだに慣習として存在しており(法的には結婚は18歳以上)、その4分の1は妊娠、乳児死亡率は1000人中48人。
(筆者注・日本の乳児死亡率は2006年で1000人中2.86人・・・「人口動態統計」より)

記事には書いてありませんが、ネパールは親同士が決めた相手と結婚する習慣がまだ大分を占めているとな(都市部は恋愛結婚も増えているが、農村になると1割に満たないらしい)。
こういうデータを読むにつけ、ネパールを天国の如く称賛しているバックパッカーとかいう連中の馬鹿さかげんが一際目立ちますな。

 よく途上国の惨状を紹介したメディアで「日本の子供達は恵まれている」と締めくくる番組がありますが、そういう表現が許されるんであれば、日本で登山を満喫している独身女性の皆様なんて、そりゃ恵まれている立場ですね、と言っても誰も文句いわないよね? ←当ブログ結構女性の方もお読みになっているのでこの一文はドキドキしながら入力しているアルよ
 しかし、前々から思うけど、メディアのそれもまた変な表現だよな。
 途上国の子供も日本の子供も、それぞれ懸命に生きているのにさ。 
 「誰でもよかった」といいつつ所詮は通りかがりの弱い通行人を無差別に虐殺した野郎が派遣社員やらフリーターだからって、社会が悪うござんしたと擁護する評論家連中がウヨウヨ現れてますが、日々会社で歯ぁ食いしばってる正社員だってもがき苦しんで頑張ってるんだっつーの。
 ネパールの女性も日本の女性もまた同じ。
 みんな生まれた境遇で頑張っているのにさ。

 そもそも、チベットや東トルキスタンで断種や強姦による民族弾圧していた共産国家のメディアがネパール女性の現実を報じる資格があるんですかい?

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恐竜大陸&海水浴

7月は資格試験にガイドに出ずっぱりで子供の相手ができなかったので、27日は日赤救急法でも止血できないくらいの出血家族大サービスの日。

Ryu朝6時30分に荷物と睡眠中の子供をひとまとめに車にぶちこんで自宅発。
新潟県の朱鷺メッセで開催されている恐竜展『恐竜大陸』みてから海水浴に行く、という欲張りプラン。
息子はテレビの『恐竜キング』にはまって以来、居間は恐竜フィギュアだらけ。
で、恐竜展。
原寸大の巨大な骨格の群れに、息子の表情は硬直。
次のブース、超リアルな恐竜ロボットのフロアで
「おかあさんっ!こわいー!」とカミさんに抱きつく息子。

コンビニをかけずりまわりオンライン端末で前売り券を入手、高速道路走って新潟まで息子を連れてきたおとうさんの努力は、
20051030 徒 労 に 終 わ り ま し た 。

Pa0_0181_2恐竜展を出て、コンビニで昼食を補給してから最寄りの海水浴場・関屋浜へ。
恐竜に全く関心が無く、とにかく海に行きたがっていた娘は大喜び。
水が全くダメ、温泉の大浴場もNGな息子はひたすら砂遊び。
ジリジリと日差しが照りつける中、しばらく遊ばせて山形に移動。
息子と娘は帰路の車中でぐっすり。いつまでこうして親と遊んでくれるものやら。

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やまがた育児情報

恐竜大陸・新潟展
 ・開催最初の日曜&夏休みということもありましたが、開館9:30で9:45頃には朱鷺メッセの駐車場(AからEまである)は次々と満車になっていました。早めに訪れ駐車場確保するのが吉。
 ・おじさんがドキドキするような薄着の若いおかあさんもいらっしゃいましたが、朱鷺メッセ展示場内の冷房は結構きついです。長袖Tシャツや薄い上着をどうぞ。

関屋浜海水浴場
 新潟市内に最も近い海水浴場で駐車場無料なので凄い混む。昼頃到着したら、警備員の指示に従って路肩駐車となりました。子供の着替えも車中で。
 飲み食いは浜茶屋がびっしり建っているので不自由しません。
 この海水浴場、テトラポットに囲まれ波がきつくない海水浴場ですが、砂浜の勾配がきつく、数メートル海に入るとすぐに大人の足が届かないくらい深くなります。子供から絶対に目を離さないこと。
 すぐ近くには新潟市水族館 マリンピア日本海があります。(むしろここ目当てに来る人が多いと思う)雨天には水族館で楽しみましょう。

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キャンドルナイトinかみのやま

Pa0_0166_2子供達に見せたい花火大会。
「キャンドルナイトinかみのやま」は山形県観光協会の花火大会リストにも載っていない、穴場的存在の花火大会。
エコをテーマにした同イベント、昨年はゴスペルコンサートに続いてアディエマスやセリーヌ・ディオンはじめ「しっとり系」の洋楽やJ-POPを大音量で背景に流して花火を打ち上げるという、主催者である上山青年会議所の意欲あふれるイベント。

Pa0_0179_2結構地元民で混み合うので日の明るい時間帯に移動、駐車場を確保。

Pa0_0173今年は地元のプリティーなおねえさんによる浴衣ショーだよ!

Pa0_0174_2浴衣ショーでおねえさんが笑顔をふりまいている1m横で、ひたすら「喰い」に走る我が息子(右)と義兄の子(左)
子供は色気より喰い気だ。ほのぼの。

Pa0_0168_2日も沈み、会場各地に設置されたキャンドルに火が灯される。
こういう行事ってさ、左翼がかった狂信的環境保護団体の主導でやるより、こういう地元密着の方々が主催して行われるべきだよね。

Pa0_0167_2お楽しみの打ち上げ花火。
今年は花火打ち上げ時のBGM無し。
ええ~それじゃ他の花火大会と同じじゃーん。
今年は「牙の抜けた狼」ですなあ。昨年の大会は素晴らしくて、地元ローカルメディアが盛り上がりを創作・捏造している花笠祭りなんぞより私は高く評価していただけに残念でごんす。

ちなみに娘も、
Pa0_0175花火より食い物でした。おとうさんの財布の千円札もドドーンと花火の如く散ってゆきます・・・
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やまがた育児情報

キャンドルナイトinかみのやまのウエブサイトはこちら
(開催時期は上山観光協会でも教えてくれます)

2008年山形県花火大会一覧表(山形県観光協会より)

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山形県人がはっきり言えない台詞を書いてみる その二

加藤紘一氏は
 と っ と と 引 退 し ろ 。

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山形県人がはっきり言えない台詞を書いてみる その一

山形県に、
 世 界 遺 産 な ん て い ら ね え 。

県の役人と山新のエラい人、文句あればコメント欄にはい、どうぞ↓

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ちぎれるデイジーチェーン

新品のデイジーチェーンがちぎれた、ということでロシアのサイトで話題になっています。
問題の製品はチェコのクライミングメーカーOCUNのダイニーマ製デイジーチェーン。
OCUNというクライミングメーカーの製品は東欧を中心に、アジアでは韓国にも流通しているようです。
その問題の製品↓
Serge

Serge2

Tati

Tati2

使用状況は、持ち主(体重80kg)、背負ったザックは5~7kg、一ヶ月前に購入した製品でトレーニング中、荷重をかけた際に音がしてちぎれていたとか。

筆者が最初にこの画像を拝見しイメージしたのは、よく巷でも注意勧告されているように、縫い目のみにカラビナをかけ荷重した状況を想像していたのですが、関連記事を読む限りそうではないようです。

OCUNの製品は日本未入荷のようですが、ワールドワイドな日本人クライマー、どこで使用するかわかりませんのでご注意の程。

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ミラノでガッシャブルム4峰展示会開催

イタリア・ミラノでガッシャブルム4峰登頂50周年を記念した展示会が開催されている模様。

Cassin e il GIV in mostra a Milano by Montagna.tv7/10

G41←画像からもおわかりのように、リカルド・カシンをメインに当時の装備品や日誌、写真を展示しているそうです。
しかし何といっても展示内容がエベレストでも8000m峰でもなく『ガッシャブルム4峰』ですよ。
こんな玄人向け展示会、日本じゃ考えられないよなあ。
以前当ブログにコメント下さった方が、当地には登山家を尊敬する気風があると仰ってましたが、うなずける記事であります。
この記事を読んで知ったのですが、どうやら『リカルド・カシン財団』なる団体がバックアップしている様子。
当ブログ、リカルド・カシンの名前で検索して閲覧される方が多いのですが、リカルド・カシンを尊敬してやまないオールドクライマーも、カシンって誰?という若い方も、財団のウエブはぜひご覧下され。イタリア語わからなくても興味深い画像が並んでいます。↓

Fondazione Riccardo Cassinリカルド・カシン財団のサイト

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バンフ・マウンテン・フェスが仙台に

凶悪環境テロ集団シーシェパードを支援するバカゴニアが、なぜか当日朝イチには既に「当日券 売 り 切 れ 」というインチキ商売をしていた昨年のバンフ・マウンテン・フェスティバル。

今年はついに杜と汚職の都・仙台でも上映予定!

バンフマウンテンフィルムフェスティバル インジャパン2008 開催スケジュール

東北のアウトドア愛好家の皆さん、連休は早めに山から下りて11/3は予定空けときましょーね。

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ホーリー婆さん、山の名前に命名さる

いささか遅聞ですが、エリザベス・ホーリーの名前がダウラギリ山群のピークに命名された模様です。

Newly Climbed Peak Named for Elizabeth Hawley by Climbing7/10
で、山の光景はこちら↓
Peakhawley375
ホーリー峰6182m。

存命中の人間の名前が山に命名されるのはあまり聞きませんが、エリザベス・ホーリー女史なら誰も文句いわんでしょうな。
日山協や労山が束になっても未だにできないヒマラヤ登山のデータベースを、たった一人で構築しつづけているのですから。
私の記憶では、喧噪のカトマンズを青いビートルでかっとばし、飲み物をついであげようとすると「No,thanks」と、自分でコーラをグラスに注いで飲んでいた素敵な婆ちゃん。
車の運転はもう辞めたようですが、いつまでもお元気で。

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山形県警、ウェブ上での登山届け受理開始

本日23日より、山形県警ウェブサイト上から登山届け受理が開始されました。

インターネットによる登山届の受付開始 ~登山届は、あなたの命綱~ 山形県警察署

・・・という情報は先に飯豊朝日連峰の登山者情報に流れていましたが、運用開始された23日現在、山形県の『やまがたe申請』はちと取り扱いが面倒なようです。(アドビリーダーでPDFファイルとして申請)
 行政にはもっと簡単な方法、本音をいえば全国の県警で統一した窓口を設けてもらいたいものですが、これも一つの前進として上手く活用していきましょう。
 県内外から山形の山を目指す皆様、どうぞご活用のほど。

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中国アウトドア市場の売り上げ高、2010年には60億元に

考並人士分析2010年中国戸外用品售額将迫近60億元 by 中国戸外資料網7/21(元記事は中国経営報)
以下記事引用開始
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2010年には中国アウトドア用品の売上高が60億元に 

 アウトドア活動に興じる国民の増加に従い、関連産業も振興していきます。
 リュックサック、靴、懐中電灯、テント、ひととおり買いそろえ、装備購入に費やします。ファッションとしてのアウトドアを求める若い熱狂的なファン、および専門的なアウトドア活動家やアウトドアクラブは巨大な消費市場を築きました。2008北京オリンピックが巻き起こす全国民的な健康運動の高まりの下で、アウトドア活動はますます重視されていきます。
 アウトドア活動に関しては、2007年のアジア・アウトドア用品展の提供するデータによれば、5年前に我が国のアウトドア用品・ウェア・装備の販売総量は1億元程度でした。2007年に至り、すでに26億元を達成しています。
 5年前にはアウトドア用品を扱う店舗は全国に400数軒、アウトドア専門店としては290数軒の店舗数でしたが、2007年には2125軒と1500数軒に到達しました。
 (中略)
 現在、アウトドア市場は毎年50パーセントの成長を示しています。中国アウトドア市場の成熟に従い、更に専門的・優良な品質の装備品の需要は年々増大して、中国は急速に全世界でも最大の市場となる見込みがあります。アウトドア展示会のパートナー、ドイツのフリードリヒサーフェン展示会有限公司は、2010年までに中国アウトドア市場の売上高は45億〜60億元を達成、5年以内に急速な成長を維持すると予測しています。
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以上引用おわり
記事中の中略としたところには、今年南京で開催されるアジア・アウトドア用品展示会に関する紹介記事が掲載されています。

さて、この60億元という数字ですが、日本円に換算すれば約936億円。
この数字が何を意味するか、我が日本のアウトドア市場を見てみましょう。
株式会社ライフスタイルマーケティングによる資料によれば、2005年のアウトドア用品国内出荷市場規模として1,029億5,000万円(推定)という数字が挙げられています。
出荷規模と売上高、厳密には異なりますが、まあ単純に比較してみて、常々百名山ブームも去り業界人は口を揃えて下降気味と仰る日本のアウトドア市場と、上昇機運の中国アウトドア市場がほぼ並びつつあるということは言えるでしょう。

私個人としては、中国国内に存在する絶望的なまでの経済格差と五輪バブルの崩壊、2010年の上海万博開催が中国のレジャー産業にどう影響するか興味津々なところですが、金額という視点で日本のアウトドア市場が追い越されるのは時間の問題でしょう。

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中国のキャニオニング

20080719_0953ae23d1b39523827fsfeihs海外の沢登りといえば、日本でも盛んに台湾・韓国に精力的に遠征している団体がおられますが、大陸・中華人民共和国では如何に。
中国はENSAに研修生を派遣してキャニオニングも研修項目に入っていたようですが、その影響もあるかもしれません。
ウェブサイト上では「溯溪」と題して沢遊びに興じる登山者がいるようです。
画像から拝見するに、沢登りというよりもやはりキャニオニングに近いようですね。

20080719_2fb0b7a00d30f34ab47csmzopcボルトを打つことには、抵抗はないようです。ま、大陸ですから。

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今日は熱い男だぜ。【後編】

Morita熱い!

2008012303熱いよ!
熱が39.8度だよ・・・

当ブログで以前も書いたが、私は風邪を引きやすい体質。
メンタル的な問題なのだが、会社員生活が多くを占める下界では、緊張しやすいために汗をかいたり体が熱く感じたりして、外気温の変化にうまく対応できないのだ。(←そんな虚弱体質でよく登山やってるな、といわれそうだが、山ではリラックスするので別になんともない。)
この季節、外仕事の後に会社に帰ると、キンキンにエアコンで冷えた室内に戻ることになり、これまた夏風邪の原因。
ただ今回は一度夏風邪になり、濃い痰や鼻水が出て「お、治りかけかな」と思った矢先、突然喉が痛くなり、急に発熱し始めたのだ。どうやら治りかけに子供の夏風邪が移ったらしい。
泣きっ面にテポドンミサイルである。

さて、ガイド山行を終えウンウンうなっていると、妻が戻ってきた。
幸い、子供2人は私の実家にお泊まり。
カミさんの進言と付き添いで、山形市休日診療所に行くことにする。
カミさんの運転する車で診療所へ。
いつもは運転する立場なので、助手席から眺める山形市内は新鮮。
少し見ないうちに、幼少の頃親しんだ街並みは、再開発・道路拡張のために姿を変えていた。
休日診療所で抗生物質をもらい、服用。
経験上、たいていの発熱なら12時間かければなんとか回復できる、とふんでいた。
飯を喰い、薬を飲み、厚い布団をかけて汗をかき、眠る。
発熱のせいか、薬のせいか、ひどい悪夢で眠れない。
枕元は「climbing」とか「日本登山大系」とか、目を通しても疲れそうな本ばかり。
こうして見ると自分の部屋、「心やすらぐ」本が少ないことに気が付く。
村上春樹の紀行エッセイを少し読み、再び眠る。

翌朝、体温は平熱に戻る。
さて、今日からまた現場仕事の日々です。

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今日は熱い男だぜ。【前編】

19日→会社の現場仕事。
20日→月山ガイド。
21日→会社の現場仕事。
・・・「三連休」?
何それ、麻雀用語ですか?

20日朝。
体調不良は自覚していたが、自宅出発。
何が有ろうと請け負ったガイドは遂行するのがプロガイド。
(あんた、プロなら普段の体調管理が大事でしょ、といわれりゃ返す言葉はございません)
本日は月山中腹の『牛首』を往復するトレッキングガイド。
パートナーは月山朝日ガイド協会のM田さん。
クライアントは大阪からの添乗員含む20名。
M田さんは同じ旅行社で同行程のガイドを昨日も済ませていたので、M田さんペースのガイドとなる。
クライアントは一昨日は鳥海山の鉾立を散策、昨日は月山・庄内側の弥陀ヶ原を散策、と、旅行色の強いツアーである。
参加者の服装、靴も、しっかりした格好の方もいれば街歩きの格好の方もいる。
こういうツアーのクライアントは高山植物がお目当ての方が多く、M田ガイドのM田節が炸裂。花の知識の乏しい私はついていけず、先方を歩くM田さんの解説に耳をダンボにしながら(笑)引率。
私に引率されたクライアントの皆様はさぞストレスがたまったことで、大変申し訳なく思います。
牛首からは比較的急な雪渓の下り。
雪渓のフォローは俄然、大学山岳部出身の私めが張り切ります。
M田ガイドが先頭、添乗員をラストにして、私は隊列の横を歩き、雪渓歩きがおぼつかない人、アイゼンが外れた人に駆け寄ってフォローする。
ツアーは午前中でおわり、クライアント達は宿泊先に戻って蕎麦の昼食。ガイドの私たちは解散。

M田さんの花の知識には脱帽。
名前だけなら図鑑でガイドネタを仕入れることはできる。
M田さんの場合、「例年に比較して今年は○○だ」とか、「この地域とあの地域でこの花の▲▲が違う」など、豊富な知識を豊富な経験が支えているのだ。
書籍だけではなく、フィールド踏査と年季をかけて植生の知識を習得しなければ、と思いを新たにする。

さて、ツアー解散後、緊張が解けたのか、体がだるく、重い。
自宅まで一時間半ほど車を運転して帰る。
あまりの悪寒に、梅雨明けで外気温28度だというのに車窓は締め切りエアコンもつけないまま。
自宅に到着、玄関口では意識を失いかける。
え~、変だな~と、体温計で計ってみると39.8度。
よくこの体温で運転して帰ってこられたなー。
人間ってすごーい(笑)
と、内心ジョークをとばす余裕があったのは初めだけで、布団に横になる頃にはウンウンうなされることになる。
明日は休めない現場仕事だよー。

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山形の「だし」

よく拝見しているブログ『やまやなぶろぐ』で話題になっていた「だし」。
『やまやなぶろぐ』の管理人てるさんがゴマ油を用いており、それが地元の人間としては目新しくて、早速試してみましただ。

Pa0_0165「だし」という料理。
当ブログの読者は圧倒的に東京・神奈川の皆様が多いので簡単に説明すると、茄子・キュウリ、シソ、ミョウガなどの夏野菜を細かく微塵切りにして、醤油、納豆昆布などで味付け、ご飯にかけたり冷や奴にかけたりして食べるもの。
家庭の数ほどバリエーションがある、山形の郷土料理です。
以前関東某県でレオパレス暮らししていた時に、スーパーで「尾花沢のだし」なんて既製品が売られていたので、関東でも召し上がったことのある方は多いと思います。

んで胡麻油ですが、なかなか合いますな。
もともと冷や奴に醤油+胡麻油かけて食べたり、私の実家では「だし」にゴマを入れてたりしたので違和感なし。
夏のさっぱり料理です。

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ショック!野口啓代さんは25歳だった!?

いつも明るいブログで、私も元気をもらっている野口啓代さん。
ええ!?
野口さんって25歳だったの!?

IFSC世界杯抱石賽第六站結束 日本女選手今年首次奪冠 by 中国戸外資料網7/7
証拠画像↓
25

つか、下にゃちゃんと1989年生まれって書いてんじゃねーかよ!
反日教育だけじゃなくて足し算引き算もしっかり勉強しましょうね。

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ここは、うんちっちけんきゅうじょ

Pa0_0159山形県内の女性だけによる環境保護団体「エコトーン山形」の武浪秀子女史による『ここは、うんちっちけんきゅうじょ』を読む。
NHKkのローカルニュースで同書に関する武浪女史のロングインタビューを拝見し、早速山形県立図書館にて取り寄せ。
山形県立図書館も、ネットで検索・予約が可能になり、しばらくしてメールで貸し出し可能の返事が来た。世の中便利になったものだ。
同書の内容は、熊のうんちに人間の食べ物が見つかった!この異変に森の生き物たちは・・・という内容で、熊と人間の関係を通じて、「子供も大人も"変わりゆくやまがたの自然"のことを少しでも考えてもらえればと思います」(同書あとがき・おとなの方へ より引用)というものである。

 もともとエコトーン山形とは、様々な自然保護協議の場で女性の声が反映されにくい・女性の肩身が狭いと感じた武浪女史が立ち上げた団体。
 まあ同書の奥付を見ると、エコプロや自然博物園でお世話になっている見知った女性の名前がずらり。
 女性が元気なトコは、みんな元気なのかも。

 同書は山形県各地の幼稚園および図書館に寄贈され閲覧可。山形県自然博物園、西川町大井沢自然博物園でも入手可能(800円で頒布)

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ネパールに『も』いるバカ女

ま、世界中に「フェミ」がはびこっているという記事。

Maoists affiliate vow to disrupt Miss Nepal 2008 by TelegraphNepal 7/15

ミスコンは女性を営利目的に利用するだけざます!
と、マオイストならびに 左 翼 女 性 活 動 家 の26もの団体が抗議文提出、要請を無視してミスコン開催ならばよりデカい抗議活動するざます!
と、いう記事でございます。

この左翼女性活動家っつーところが笑いのツボですな。
ネパールにも田嶋ナントカとか福島ババアみたいなのがいるんですね。
てか、少年少女を拉致してゲリラ兵士に利用していた共産主義者がどのツラ下げてミスコン批判できるんでしょうかね。
え?
私ですか?
おじさんはもちろん美人の味方です。

マオイストやキチガイ女性活動家に狙われているミスコン団体のウエブサイトはこちら↓
‘The Hidden Treasure’

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【山岳ガイド立ち寄り処】ゆみはり茶屋

大人数のツアーを見送り、精神的に疲労した私。
月山山麓にできた待望のカフェに立ち寄り、心の洗濯。

Pa0_0157
ペンションポレポレエコプロでお世話になっている田作さん経営のカフェ「ゆみはり茶屋」。

Pa0_0158
39名ものクライアントをガイドした後のアイス・ブラックコーヒーがメチャメチャうめぇ~
団子は「ぶた団子」。
三種類の違った味わいの肉団子なのだ。

まわりは見知った顔ばっか。
向いは鍛冶月光ですれ違った山仲間のYさん家族。
斜め向かいは月山のヌシ、あかねずみさんがおしゃべりしている。
月山の帰りにゆっくりできるトコが増えました。
月山登山の帰りにぜひどうぞ。

ゆみはり茶屋ウェブサイト

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1984mの孤独

月山の縦走登山ガイドのオファーを受けた。

山行前日。
予定では二名でガイド予定だったのが、もう一名のガイドS氏が体調不良を理由に行けない、ということになった。
夏山繁忙期の今、代わりのガイドが見つかるはずもない。
私が単独で引率する決意を固める。
前夜判明したのだが、このツアー、蔵王、鳥海とハシゴしてきているらしい。
いわゆる百名山駆け足ツアーである。
普通、山岳ツアーで知られるA社などは参加者の疲労を考慮し、鳥海往復→月山縦走→最終日に軽く蔵王、といった難→易というパターンなのだが、今回の某旅行社は最終日に月山縦走をもってきた大胆なプラン。
参加者の疲労度が心配、様々なリスクに思いを巡らす。

体調不良のS氏、JMGAの試験・検定を受検中の方で、とてもマジメな方。
大変申し訳ないとのことで、月山庄内側の羽黒国民休暇村まで送ってくれ、さらに仏生池小屋まで、あくまで個人行動として同行してくれることになった。私の精神的な負担もいくばくか助かる。
んで、当日朝、宿で添乗員と打ち合わせ。
その結果、

・参加者は当初聞いていた34名ではなく39名。
・本日中に仙台空港から飛行機で帰るので、絶対に行程は遅らせたくない。

すなわち、昨日まで蔵王、鳥海を登って疲労した中高年39名を、一人で率いて月山越え。しかも飛行機の時間が決まっているため、一人の落伍者も許されない。
今回のツアー、添乗員が二名なので、彼らにもうまく動いてもらうしかない。

軽く体操を終え、歩き出す。
隊列が長い。長すぎる。
月山の庄内側ルートでは、休憩ポイントは決まっているのだが、人数が多すぎる。
私がよく最初の休憩に利用する、広いガレ場。
大人数なので道の端にクライアントを寄せていると、講(山岳信仰の行者さんの集団)の隊列が嫌がらせのようにクライアントの真ん中を歩いてくる。
近くで休み始めた、講の法被を着た爺が「道の真ん中で休むなよ」と、誰にいうともなく、声をあげる。
こんなに踏み跡が無数にある広い場所で、一方に隊列を寄せているのに?
「どこに目ぇつけてんだ糞爺、てめえこそ蹴躓いて死ね!」
と、叫びつつ(心の中で)、ジェームズ・ボンド並に紳士な私は
「あ、すみません!ありがとうございます!」
と、謝罪と感謝の意をわざと大声かつ笑顔で返しサラッと受け流す。
39名の大人数を引率する大事の前に、小事に関わり合っているヒマはない。

仏生池小屋に到着。
ここで後尾を守ってくれたS氏と別れる。体調もよくない中、来てくださったS氏に感謝。
小屋の前で一人の男性参加者が近づいてきた。
「月山の一等三角点に触れてみたいんですが・・・」
大きなマップケースを首から下げ、三角点好きな方らしい。
今の大人数を勘案して、とても対応は無理に思える。
月山の三角点は山頂から北側に少し離れた稜線にあり、登山道からは外れているのだ。
山稜の植生保護のためにも、とてもこの大人数で三角点を訪れることはできない。
かといって、ホスピタリティという点で、一人のクライアントのリクエストを無碍に断っていいものか。
私も地理学科出身、三角点を見たいという気持ちはよくわかる。
「一等なのでどうしても見てみたいんですが・・・」
そうつぶやく男性に、まず現地で立ち寄れるか判断しますので、隊列の先の方についてください、と指示する。
また一つ、プレッシャーが増える。

山頂に近づいてきた。
私のかすかな記憶にある三角点の位置に、他のパーティーが休んでいた。
幸い、我が隊列は先頭と後方の間隔が空いていた。
後ろの隊列を待つ口実でいったん先頭の数人を待たせ、私は走って稜線に登り、三角点を確認。
三角点マニアの男性に位置を教え、写真撮影が済んだら隊列の後方に戻るよう指示する。
これで一つ、クライアントの要望をパス。

頂上には10時前に到着。
山頂神社前の広場は私たちのパーティーだけでいっぱい。
ここで休憩の指示。
トイレの位置など細かい指示を与える間にも、クライアント達からは
「次のトイレはどこですか」
「リフトまで休憩とります?」
「飯豊山どれですか?」
「あの山はなんですか」
と、息つく間もない問い合わせ。
ああ、聖徳太子になりたい。
山の眺望の質問にしても、今回の関西からのお客様はよく勉強しておられ、「船形山ってどれですか」とか「摩耶山は見えますか」とか、えらいマイナーな山名を聞いてくる。どうも日本200名山というやつで勉強されているようだ。
休憩とはいえ、ガイドの私は 全く 休む間もなく出発。
月山山頂のクロユリは萎みかけていた。
一昨日は風雨の中、さりげなくその黒い花を咲かせていたのに。
もう今年のクロユリは終わりである。

月山縦走のキーポイントともいえる鍛冶月光の下り。
急なだけでなく、時間帯からいってどうしても大混雑になってしまうのだ。
登ってくる集団とすれちがうたび、
「すみません、40人の集団です」と声をかける。そのたびにギョッとされる。
下山途中、以前北アルプスの山行に同行させていただいたY氏と遭遇。
こんなに大勢の集団の先頭に立っているのに、知り合いに出会うとホッとする。
ガイドとは孤独な業務なのか、私の修行が足りないのか。

登山道の別れ道である「牛首」で休憩兼早い昼食。
一人、ペースが遅く息の荒い女性の脇に座り、積極的に話を聞いてあげる。
そしてこのツアー最後の山頂、姥ヶ岳。
ここで月山仲間のI氏と姥ヶ岳頂上で出くわす。
姥ヶ岳を下山、歩けば5分程度の短い雪渓があるのだが、最後のツメで気を引き締めさせるためにも、全員にアイゼンを装着させる。
「はい練習です練習、せっかく買ったアイゼンに月山の雪を味わせてくださ~い」
そしてリフト駅から姥沢へ。
姥沢で待つバスに乗り込み、めでたく私の役目は終わる。
車中での挨拶で、ガイドが一人減ったことをお客様達にまず詫びる。
下山が当初の予定時刻どおりだったこともあり、添乗員の稲葉氏からは
「じゅうぶん2人分働いてくれましたよ!」と笑顔で言われる。
それはそれで嬉しいが、ガイドは添乗員を喜ばせるのではなく、安全を確保した上でお客様に喜んでもらうべきだろ、と心の中で自戒する。

姥沢でツアーと別れ、デポしていた自分の車に乗り、クライアントがレンタルしていたアイゼンを返却するため自然博物園に行く。
偶然、姥ヶ岳山頂で出会ったI氏も事務室を訪れていた。
「いやあ、ガイド一人だけで大変そうでしたよ」
と、 し み じ み と 言われる。
他者から見て大変そう、と感じるほど、私は動き回っていたのだろうか。
大変なことを大変だと思わせるようでは、ガイドとしてまだまだ、とも思う。

今回のツアー、JMGAのガイドレシオを大幅に超過した人数を引率せざるを得ない状況に追い込まれての登山だった。
私は以前から当ブログで主張しているように、ツアー登山については肯定的な立場である。
しかしながら、さすがに今回の登山では大人数のあり方を考えざるを得なかった。
最近は私もある程度のガイドスタイルを確立しつつあるのだが、その基本である「声による指示」が全員に行き渡らないのだ。
それよりももっと重大な問題がある。
登山中、女性客がこうおしゃべりしていた。
「月山には樹林帯がないのねえ」
そう、月山の庄内側から縦走してバスに乗り込んでしまえば、月山の目玉の一つである豊穣なブナ林の存在にも気がつかず、帰って行ってしまう。
限られた行動範囲の中で、どうやって月山の魅力を伝えればいいのだろう。
ツアー登山の限界と可能性について、改めて考えさせられる一日であった。

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社会保険庁に行ってみた

年金特別便というやつが届いて数ヶ月。
ほったらかしにしていたら「ちゃんと確認せんかいワレ」という催促ハガキも届いたので、社会保険庁に行ってみる。
金曜は休みが取れたので午前中は月山の頂上往復、午後から社会保険庁。
平日なのですいているかと思ったら、建物前には交通整理員がいる盛況具合。

ちなみに私の年金特別便。
同封の記録には、今の勤務先に就職してからの保険記録しか記載されていなかった。
学生時代に国民年金の支払いを免除してもらい、20歳以降就職するまでの分を親が一括払いしていたのだが、その記録が見事に抜け落ちていたのである。

さて、社会保険庁の自動ドアをくぐると、案内の女性が立っており、相談受付用紙に記入するよう促される。
役所とは思えぬ低姿勢な対応。
銀行みたいな受付番号用紙を機械から受け取り、順番がまわってきたので相談窓口に座る。
相談にのってくれるのは社保庁職員ではなく、委託された社保労務士。
私のようなケースは多いのか、ある程度説明するとその社保労務士はさほど時間も要さずに、抜け落ちていた記録をオンライン端末からプリントアウトしてきた。
これにて一件落着・・・というか、私の場合年金手帳を紛失したという大チョンボがあったので、これについて相談に乗ってもらう(笑)。

他に年金特別便で相談に来ている人も、いたって冷静。
興奮していきりたっているオヤジとかいねえのかよ・・・と思ってたら、
「だから、これは何質問すればいいわけ!」
と、窓口のねーちゃんに突っかかっている中年オヤジ発見!!
いかにも「不動産業自営」(推定)といった風の我の強そうな不機嫌オヤジ。
そのオヤジ見た瞬間、猪木の「炎のファイター」のメロディが頭を流れましたね。
いやいや、屑役人の矢面に立っている勇敢な社保労務士の皆さんに敬礼。

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乾杯

日本人最多とか10座めとか、タイトルはどうでもいいこってす。
本人が想いを遂げられたということ、そして無事にBCに戻ってきたことが、同じコッヘルの飯喰った人間として何より嬉しいことです。
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今夜は飲めない私も乾杯。

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梅雨

本業では蒸し暑い中、外仕事の毎日。
山形盆地を取り囲む近郊の山でさえも、高湿な空気で霞んで見えない。

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ガイド仲間のS氏の奥様より、梅の実を戴きました。
梅雨ですね。
山歩きをされる皆さん、こんな高湿な時期こそ、日差しは強くなくても水分はしっかり取りましょうね。

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柏澄子著『ドキュメント 山の突然死』を斬る

Totu柏澄子著『ドキュメント 山の突然死』を購入。ツアーで御老体を引率する身としては以前から気になるテーマであった。
ちなみに、私は『突然死』という表現は不適切だと考えている。人間が死に至るには、必ず何らかの前兆・予兆がある・・・論理的な根拠は無く、今まで触れてきた東洋医学からの憶測にすぎないのだが、そう考えている。

さて、柏澄子女史渾身(たぶん)の一冊を読む。
称賛記事は軽薄短小山岳雑誌が紹介してくれるであろうから、ここでは疑問に思ったことも含め感想を書いてみる。
結論からいえば、同書の高所登山に関する事例と記述は混迷を極めている。
何故、突然死の事例にチョーオユーとチョモランマの事例が入っているのだろうか?
前者はおそらく筆者・柏女史自身も登頂し、なじみのある山域ゆえ(著書に協力している橋本しをり医師は当時の隊長)、チョモランマの事例は日本のメディアでもセンセーショナルに取り上げられた事例ゆえだろうか。
日本の登山人口約600万(レジャー白書による)のうち、8000m峰や高所登山に向かう人間がどれだけいるのか?
筆者は近年の海外登山ツアーにみられる高所滞在を指して、巻末に『高所登山に縁のない方にも、どうか読んでいただきたい』と結んでいる。
それならば、海外登山ツアーにおける事例を引用した方がより身近でわかりやすく、多くの中高年登山者にも臨場感をもって読まれるのではないだろうか。
労災現場などでよく唱えられる「ハインリヒの法則」でいけば、数例の高所登山の事故例の陰には、おそらく数え切れないほどの(顧客の健康における)危険な問題がキリマンジャロやチベットなどを訪れるツアーに存在していたはずである。マス・ツーリズムの会社の連中は取材してもダンマリだろうけど。
さらに、同書の高所登山に対する見解の混迷。
チョーオユーの事例で橋本しをり医師による「・・・疲労は感じているだろうが、多くの場合、高所登山はたいした運動量ではない」という見解を紹介する一方で、次のチョモランマの章では平田恒雄氏の事例を紹介して「高所登山による疲労」を説く、ちぐはぐな構成。
医師の多くのコメントも「可能性」「推定」である。
ここからは、未だ高所医学の未解明な部分があまたあるということが読みとれる。
そして同書に欠けている視点は、登山隊における人間関係である。
高所登山を経験した者として体験を挙げれば、チョモランマBCで激しい咳、視野狭窄、そして就寝中に激しい胸の痛みに襲われたことがある。登山隊にはドクターがいるのだが、私は一切その事は口外しなかった。言えば、登頂メンバーから外れるためである。実体験からいえば、国内外の登山でそのような人間関係がもたらす疾病の隠蔽は少なからず存在する、と考える。
同書の冒頭に記載された国内登山での実例では、自分の健康状態を他人に伝えぬまま「突然死」を迎えた事例が実際に報告されている。しからば、海外登山という少なからず様々な「プレッシャー」がかかる登山では、類似かつ表に出ない事例が多いのではないか、と私は推測している。

同書の高所登山2例を読み、高所のリスクを改めて思い知る。
チョモランマ北稜やその他8000m峰の「一般」ルートを「歩くだけ」とネット上で書いているアルパインクライマーの糞爺が散見される。ま、ここは中華人民凶悪国や北朝鮮と違い日本ですから何書こうが自由ですが、高所のリスクに対する鈍感さには恐れ入る。

 さて話題は『ドキュメント 山の突然死』に戻る。
 著者が後半で再三強調しているように、山の突然死に対応していくためには、組織の垣根を越えた連携が必要となろう。
 とはいえ、今や団体に所属しない個人の登山者が数の上では圧倒的に多いのが現実。各個人に求められるのは普段からの摂生とメディカルチェック。登山という行為の性格上、体力自慢の人間が多い世界で、必要なのは自分の体との対話(トライアスロンでよく使われる言葉ですね)、より謙虚に自分の体と向き合うことだろう。
 その危機意識の向上と啓蒙に、この一冊はぜひ一読いただきたい。
 中高年と登山を共にする機会の多いツアーガイドは必読である。

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ホタルを見に行く

不味い焼き肉屋を出て、山形市の郊外・蔵王ダム方面に向かう。
子供達に「ホタル」を見せたい。前々から考えていたテーマである。

ここ山形市でホタルのスポットといえば東沢地区。
先週、東沢地区のホタルスポットを管理する『東沢ほたるの里づくりの会』に電話を入れたところ、
・昨年の台風の増水でホタルの住処が流失し、今年の発生状況はなんともいえない。
・観光客で混み合うので平日の夜がおすすめ
・ホタル発生のピークシーズンは七夕前後だが、年によってなんともいえない。まあ見に来て下さい。
という回答をいただいていた。

蔵王ダム方面に車を走らせる。
東沢の集落が途切れ、山道に入りしばらく走ったところ、交通整理の方がいた。地元のボランティアの方である。
ご苦労様、と感謝しつつ、指示に従って駐車。
「ホタルの里」は少し川岸に歩いたところにありました。
Pa0_0151考えてみれば、今の子供達は「完全な暗闇」に慣れていないのだろうか。ほんの少しの距離だが真っ暗闇で娘が怖いと泣き出した。
ぼんやりと光る「ホタルの学校」という提灯を辿り川岸に降りると・・・・
そこには乱舞とまではいかないが、多くのホタルが山中を舞っていた。
ホタルを初めて見る娘と息子も「お星さまみたいだねっ」と大満足。

若かりし頃、井戸からどれくらい水を汲み上げられるか、という試験のために山中の古寺跡地に一人で泊まったことがあるのだが、そのとき一匹だけホタルが目の前に飛んできた。
まあ心の和むこと。
弱々しく淡い光だけど、明かりって人の心を捉えますな。

この東沢ホタル生息地、見学者は家族連れの他、結構若いカップルも多い。
お見合いでデートスポット検索中のそこのアンタ、意外と穴場ですぜ。
くわしい情報はこちら↓
山形市観光協会

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どうした牛角!

家族を連れて焼き肉チェーン店『牛角』桧町店に行く。
半年ぶりに来たのだが、

付け合わせの刻みネギが有料化。
レモン好きの娘が楽しみにしていた付け合わせのレモンが廃止、
Pa0_0152レモン汁が置いてあるだけ。

まあそこはチェーン店。
3歳の息子にまで『おしぼりでございます』と頭を下げおしぼり差し出すバイトのにいちゃんの、板門店の北朝鮮兵士なみの格式ばった行動もまあ許す。
しかし、野菜の 激 マ ズ い のは、いかんだろ。
野菜盛りのトウモロコシがえらい不味い。
カミさんいわく冷凍ものというが、すえたような味わい(笑)までする。小さく切ったトウモロコシ、あまりの不味さに全部喰えず。

小市民な私としては、いつかは春香苑(山形でも上位ランクの焼肉屋)と思いつつ店を出るのでありました。

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ローカル線の旅

日本全国の土木関係者の皆さんこんにちわ。
6日は例の某資格試験日でしたね。
え?
試験の結果ですか?

Hananoposter 討 ち 死 に で す 。

というわけで、日曜は山形・仙台を結ぶローカル線、仙山線を楽しんだ日となる。
Pa0_0153

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グランドジョラス北壁に忍者現る

尊敬する山形の岳人であり朝日連峰鳥原小屋の管理人、鈴▲正○氏がヒマラヤ遠征の際、インドのイミグレで職業を聞かれ

『忍者。』

と答えたという笑い話がありますが(『侍。』バージョンもあり)
Ukclimbingのサイトを見たら忍者発見!

91865

しかもこの忍者、いきなり

91762
グランドジョラス北壁の、コルトン・マッキンタイアルートを登ってますが。

忍者の正体はこちら↓
Secrets of the Alpine Ninja - Advanced Alpine Techniques by UKClimbing

Rich Cross氏、イギリスの国際ガイドでフレンドリーな人らしいですが、こういうノリは筆者のツボにはまりますな。
月山には正真正銘のマタギはいるからな・・・
よぉ~し、おいらは月山朝日ガイド協会の『 傾 奇 者 』めざすぞー。

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パタゴニア仙台・横山勝丘講演会 ラインを引く

上司よりも、女の子よりも、会社を速攻で退出。
杜と汚職の都・仙台に向かう。
犯罪者集団シーシェパードやグリーンピースを支援しているパタゴニアの門を断腸の思いでくぐる。
2日20:30より、パタゴニア仙台で開催される横山勝丘氏の講演に出席。
まあせっかく仙台まで来たので、
Imgp0496鯨 大 和 煮 缶 詰 で 記 念 撮 影 。

は、さておき、日本のみならず世界の登山界のキーパーソンと私は考えている横山勝丘氏の講演は聞き逃せない。
んが、定員40名に対して集まったのは30数名。
若いクライマー達で満杯になったという関東の講演会に対し、これがイナカ東北の実態ですよ。
てめえの山域を熟知していることに満足し、新しい世界を知ろうともせず、古井戸の蛙に裸の王様。
一番登りやすそうなルートを探してはい、世界初登頂でございってが。
まあせいぜい酒飲み田舎山岳会の爺は、山小屋で酒に浸って若い衆に自慢話でも永遠にしていてください。
一方、ここ東北は猟奇連続殺人鬼がウジャウジャいる大都会東京と異なり、「田んぼの手入れで忙しい」とか「さくらんぼの世話で忙しい」とか事情があって来られない有志の登山者もいるであろうことを信じて、以下に講演内容の記録を掲載する。
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横山勝丘講演 ~ラインを引く~
Imgp0500すごく好きな写真、として画像の風景が講演の最初に映し出される。アラスカ・ベアートゥースに向かいラッセルしている写真。横山氏自身の心象風景だという。
難しいだけでなく、格好良い山(壁)を登りたい。この山には心を鷲掴みにされる感銘を受けた。
こういう壁は何かしら凄いエネルギーがある。それを登るクライマーも、それだけのエネルギーを込めなければならないのではないか。この二年間の原動力はこの壁の光景だった。

○ベアートゥース北東壁
 幾つかラインを見出したが、やはり壁のど真ん中を登りたかった。自分の心にぐっとくるラインを登りたい。
 壁の基部で、普段はノリノリの一村、佐藤が(壁に対して)冷めていたので、『営業活動』を開始。(登るか登らないかの)協議に30分ほどかけたが、この時間が大事。皆の意識を一つのラインに集中させるということ。
 同行の佐藤裕介はアルパインクライミングに関しては世界的なレベルに達している。あるピッチで佐藤が人工で行くと言った。アルパインクライミングで重要なのはどれだけ瞬時に的確な判断を下せるかということ。(←この点を横山氏は特に強調)どれだけのグレードをこなせるかなど、役に立たない。

○アルパインクライミングの面白さ
 どういうライン取りで行くか、自分をとりまくロケーションに浸ること

○ハンター北壁のクライミング
 ハンター北壁ムーンフラワーバットレスを登った。既成ルートとしてはこれまでに経験したことのない非常に質の高いルート。アルパインのスタンダードなルートを登り、自分達に何が足り、何が不足しているか知ることが出来た。アルパインクライミングに必要なのは『途切れることのない怒濤の体力』(←横山氏強調)
 ムーンフラワークライミングの目玉として、徹底した軽量化を図った。3人で全装備の重量6kg。ザックの雨蓋を改良し、ウエストポーチの様な形で荷物を収納、クライミングに専念できた。
 ただし、最近ライト&ファーストという言葉は日本国内で安易に使われていると考えている。大きく、時間のかかる壁で使われるべき言葉ではないか。

○デナリの継続クライミング
 『いかに山にどっぷり浸かれるか』で計画したのがデナリの継続クライミング。
 このデナリ継続クライミングのヒントとなったのは、日本の剱、黒部横断、穂高のパチンコから。冬の剱で死にかけ、山頂に立って思った。これは旅であり、サバイバルであり、第一線の登山だと。そこには完成されたストーリーがある。
 最近の登山は合理的・手軽に出来ることがもてはやされていると感じている。登山はもともと非合理なもの。非合理であればあるほど価値が高くなる。それをデナリでやりたかった。

○継続クライミングの意義
 どこでもいいから自分の行きたいルートを探してご覧なさい。
 (デナリ周辺の地図を示しながら)山はこれだけでかいのに、ここだけ(ルート)しか楽しんでいない。どれだけ山を骨の髄まで楽しめるか。継続登山はどんどん可能性が見えてくる。

○デナリのクライミングで思ったこと
 チェコダイレクト→デナリダイアモンドの方が難しいと思った。よくどのくらい難しかったかと聞かれるが、(グレードは)どうでもいい。カシンリッジを登って思ったのは「もっと登っていたい。」
 一番大事なのは「初登」。全然知らないところに突っ込む、自分にとってそれが一番大事。
 今回のクライミングが評価されるとしたら?そんなたいしたところは登っていない。既成ルートを繋げただけだが、「デナリを骨の髄から楽しんだ」この事は評価されてもいいかなと思っている。

○遭難した山田達郎、井上祐人ペアのこと
 彼等はカシンリッジの末端、カヒルトナピークを越え、前人未踏の完全な末端からカシンリッジをトレースしようとしていた。捜索ヘリが撮影した長大なナイフリッジにトレースされた足跡を見て、彼等の情熱にうたれ、身震いした。
 自分は(山岳雑誌などでクライミングを)語っているが、彼等の情熱に比べればまだまだである。彼等のようなクライミングを実現させたい。それくらい彼等は凄いクライミングを行おうとしていた。

○しめくくり
 モニターの写す画面は再び冒頭のベアートゥースに向かいラッセルするクライマーの風景となる。
 これが今の自分の心の風景です。再び皆さんに山のお話をする機会があれば、今度は頂上からの雄大な眺めを披露したいですが、たぶん又この写真で締めくくることになるでしょう。それが自分の生き方です。
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講演中、強調していた事の一つが「よく休み、よく食べること」。
スティーブ・ハウスの話していたこととよく似ているなと直感。横山氏やハウス氏のレベルになれば、当然行き着くところも収束されていくのだろう。
講演の締めくくりに明かされた裏話だが、横山氏はチェコダイレクトを登るに際し、スティーブ・ハウスとはメールで何度も情報をやりとりしていたとのこと。
そこでスティーブ・ハウスの言葉に「百聞は一見に如かず」とあったという。この言葉に、横山氏はクライマーとしての姿勢を自省したという。
今回の講演では参加者に横山氏手書きのベアートゥース北東壁のトポのコピーが配られたのだが、トポのタイトルは「Climbing is Believing」、百聞は一登に如かず、である。

Imgp0501横山氏とともに。

横山氏が常に強調していた言葉は『情熱』。
合理的なラインを引くことの強調といい、その姿勢は決して革新ではなく、クライミングの世界に古くから連綿と続く保守的なクライマーの筆頭であると私は考えている。
横山氏は今秋は再びカンテガ北壁、来春は新たな課題を抱いてアラスカ行を予定しているという。
シーシェパードやグリーンピースなど犯罪者集団を支援している企業ではあるが、パタゴニア仙台のスタッフの皆様には丁寧に応対していただき、また素晴らしい講演を企画していただき、ありがとうございました。

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登山用品は正しく用いましょう。

イギリスでも治安最悪な都市リバプールで、少年ギャングどもがピストルやマシンガンで武装しているというニュースですが。

Teenagers add machine guns to their arsenal by Guardian6/29

記事中、彼等の服装として
『the gangs' all-black uniform of Lowe Alpine, Berghaus and North Face trekking gear 』
おおっそこまで社名はっきり書くか Guardian紙!

あっ、そういえば航行中の船舶に化学薬品を投げつけるシーシェパードとか、運送会社に忍び込んで窃盗を働くグリーンピースとかいう犯罪者集団を応援する、社員がサーフィンばっかしているメーカーもありましたね。
犯罪集団に利用されるアウトドアメーカーもあれば犯罪集団を支援するアウトドアメーカーってか。
え?ボク何か失礼なコト書きました?

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中国映画の中の「日本」

30日、月曜日。
山形大学公開講座の最終回。
一応マジメに通い、計5回の講座のうち4回に出席。開講が18:30というのは、地方都市のサラリーマンにはなかなか厳しい。まあ講座の受講生もほとんど爺婆だけれど。
かつて大学入試とやらで「君頭悪いから来なくていいよ」と言われた田舎大学に、今こうして会社終わった後に家庭放り出して通うというのもなんだかな、という気分。
最終回は福山泰男教授の『中国映画の中の「日本」』。

とかく大学の公開講座なんざ、カルチャーセンター程度の講演会になりやすいものだが、最終回の福山教授の講義は主張が明確で○。
幾つかの中国映画の紹介を通して太平洋戦争後の日中交流史を振り返るというもの。
福山教授の主張は『「歴史の真実」よりも「歴史への真摯さ」を重視すべき』ということ。

講義で紹介された映画は『単騎、千里を走る』『紅いコーリャン』『南京1937』『鬼が来た!』『ラスト・コーション』『未完の対局』『乳泉村の子』。
意外な話ではあるが、82年、初期の日中友好ブームの中で製作された日中合作映画『未完の対局』は今やレンタルビデオ屋でも手に入らず、教授もヤフオクでようやくテープを入手したらしい。
『未完の対局』みたことある人、という問いかけに手を挙げたおばちゃんに対して「あ、古いですねえ」と教授はもらしていたが、70年代生まれのおいらだって知ってるぞ!
なぜならば当時ピチピチのアイドル(死語)伊藤つかさが出演していたからなのだ!
と、いう余談はさておいても良い映画だったという記憶があるが、出版界と同様、良い映画も古くなりゃ入手しにくくなるご時世なのかと思わされる。
 で、その後は豚野郎の江沢民政権の時代となる。
 中国メディアというのは、メディアという公器に未だに「日本鬼子」という他国を侮辱する言葉がまかりとおるところに発展途上国たる(注)中国の国情が現れているわけだが、今回の講義を通じて映像というメディアの威力、そして歴史を改めて冷静に見つめることの大切さを知る講義でありました。

(注・・・中国が発展途上国ってぼくが言ったんじゃないもーん。中国の政治家自ら発言してるもーん。)

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ピークス・オブ・グローリー

19623943定価4800円→BookOffで1000円で購入。前々からBookOff某支店に陳列されていたのは知っていたが、売値が下がるのを待ち、山形県内の公立図書館に蔵書が無いことを確認して購入に踏みきる。

まあ、心の洗濯と、リストラ後の目標探しです。

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