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メスナー爺さん、K2遭難にコメント

今回のk2遭難に関して、事故から間もない時期(8月3日)に、既に商業隊に関する批判記事をロイターが掲載していました。

Commercialism a factor in K2 deaths by TVNZ, New Zealand 8/3(元記事はロイター)
以下記事引用開始
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K2遭難の要因は「商業主義」

今週末パキスタンで亡くなった多数のクライマー。その死因は「商業登山の隆盛」に責任がある。ここでは、金を払えば誰もがトップクラスの山々に挑むことが出来る。「登山の生きた伝説」ラインホルト・メスナー氏がコメントしました。
(中略)
「多くの人々が、K2、特にエベレストで公募隊に申し込みます」
メスナーは電話インタビューにおいて語りました。
「彼らは確かに登山家として強い。しかしながら、彼らは十分な経験を持たない。非常事態に対応する方法を知りません - 悪天候の場合、ロープが無くなった場合。」
「多くの人々と共に行動することによって、彼らは安全であるかのような感覚を覚えます。しかしこれが問題で全てはうまくいかないのです。それが今、k2で起こっていることなのです」
「山は、山なのです。海辺やホテルの部屋ではない。そして山には氷壁があり、天気が変わる。そこに(準備のできていない)人々がいるのです。」
メスナーはかつて標高7,485mのアフガニスタン最高峰ノシャック峰で1972年に登山隊を率いました。
登頂の直前で、登頂できる状態にないクライアントに下で残るように指示しました。頂上に着くために相当な金額を払ったと言う彼等は、訴訟を起こすと脅しました。
メスナーは登山者は規制されるべきでないと考え、誰もが自由でなければならないと言います。しかし、商業登山は冒険を滅ぼすと、メスナーは結論づけています。
「うんざりです。二度と私は(公募隊の引率)しないでしょう。あまりに危険なのです」
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以上記事引用おわり

「こういう遭難は誰さ聞いだらいいんだべ?」
「やっぱりメスナー先生でねが?」
「んだんだ」
って感じで、ロイターもメスナーに電話インタビュー決めたんですかね。
まだ現地状況もはっきりしてないのに、ストレートに商業隊が遭難の原因って、フライングじゃねえのかよロイター通信?
(5日現在、フィックスのミスなど様々な要因が明らかになってはいますが。)
メスナーは前々から商業隊・公募隊に批判的だったけどさ、そういう隊に参加してk2の頂上を目指すクライマーの「冒険心」をひとまとめに完全否定できるワケ?と私はメスナー爺さんの言い方に反発を覚えるのであります。まあ山の世界、メスナーを神様みたいに拝んでる輩は多いんでしょうけど。
だいたい商業商業って、アンタも数億円のお城に住んでるでしょうがっ!

しかし、事故間もない3日の時点で、
多くの人々と共に行動することによって、彼らは安全であるかのような感覚を覚えます。
という点を指摘しているのは、さすがメスナーだと素直に感服します。

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コメント

このメスナーのコメントは、ず~っと昔1996年に起こったチョモランマでの事を思い出すね。
日本にいてマスメディアの矢面に立った者の意見を言わせてもらうと。
事故後すぐにこんなコメントが出るのは、こんな理由からだと思います。
(1)メディアとしては、記事の信憑性を出すために編集の趣旨に沿った有名人のコメントが必要だから。
(2)有名人のコメントも話した内容が全て掲載されるのではなく、編集企画の内容に沿った部分がピックアップされて記事になる場合が多い。
(3)月山さんが書いているように、こと事故後すぐ原因が分からない内にメディアに出た物は信憑性がない。
(4)つまり、「事故後すぐに出た物は、ある意味事実であるかもしれないが、真実ではない」と言えます。

12年前に100人近くのメディアの方に1時間以上話した内容の、前半、中盤、後半を使われて発言の趣旨とは違うことを記事にされた経験を持つものとしては、そう言わざるを得ません。
あの時も、事実も知らず、まして、本当に祈るように生存を気使つていた隊員の人となりも知らず、実力を知らないはずの、激しい山世界では過去の人だった、田○井女史の「こんな時間から山頂に向かうのは間違いだ(昔の話なので詳細は忘れた)」などと分かったようなコメントが載っていた。
「お前な、加藤さんチョモランマでのビバ-クの時はそんなこと言ってねぇじゃねか。こら!ここに来てもう一回言ってみろ」とみんなで言っていたね。
大人になった今ではまあ、あれも、上記の(2)に当てはまるのかもしれないがね。
でも、今でも許してないけどね
月山さん、一つ言えるのはメディアにコメントを求められても校正できない限り編集内容に沿った事しか
掲載はされない。
だから、ワタクシあれ以降は、コメントを求められても答えていません。
月山さんも気をつけてね、メディアの(特に新聞ね)取材では不用意な事は言わない方がいいと思うよ。
あっ、「山と渓谷」「岳人」「岩と雪(懐かしい)」は、違ったよ。こちらの話をよく聞いてもらえたし、最終的には記事の校正をさせてもらいました。
3誌の編集部の皆様、この場を借りて当時のお礼を申します。

投稿: RUAC>H川です | 2008.08.06 09:30

re:H川様
 当時お騒がせの張本人のワタクシとしましては当時の件を出されると頭あがりません。
 本文記事より冷静かつ参考になるコメントありがとうございます。
 ちなみに▲部井女史に「遅すぎる」とスポーツ紙で言われていたのはよく覚えてます。(私は「A隊員」になってるし)

 今回の記事、かつては従来の権威を越える革新的な存在だったメスナー氏が、今やメディアからコメントを求められる「権威」になっている事を感じて爺さん呼ばわりしてみました。

 メディアの二次情報を書きまくっている当ブログですが、常に「記事には現れない事実もあるんだろうな」という事は忘れないようにします。

投稿: 聖母峰 | 2008.08.07 13:23

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