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明らかになるK2遭難の模様

惨劇となった今回のK2大量遭難。
救出者(オランダ隊のWilco Van Rooijen)からコメントが得られたことにより、当時の状況の詳細が明らかになりつつあるようです。

Dutch survivor of K2 avalanche describes ordeal by AP通信8/5

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パキスタン軍の病院に収容されたWilco Van Rooijen

この記事で気になる箇所はここ
以下記事引用開始
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The first setback was when the climbers had to reposition fixed ropes that an advance party had mislaid across a treacherous gully 1,150 feet below the summit, he said.
(最初の妨げは、先発した登山隊が頂上直下1150フィートの不安定なガリーにフィックスを張り違え、クライマー達が張り直さなければならなかったことです)
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以上記事引用おわり(強調文字は筆者による)

ここでキーポイントとなる単語 mislaid の解釈には「置き忘れる」「置き間違える」とあるのですが、the climbers had to reposition とあることから、フィックスを張り間違えたと解釈するのが自然でしょう。
フィックスの張り替えで無駄に時間を費やし、引き返したパーティーと頂上アタックを断行したパーティーに分かれたとのこと。

この件については韓国メディアも触れています。

ヒマラヤ遭難事故で先発隊のミスも一因 by 韓国YTNニュース8/5
以下記事引用開始
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 11名の死者を出した今度のヒマラヤ遭難事故は、雪崩の外に登頂途上のミスも主要原因になったと言う主張が証言されました。
 ヒマラヤ K2峰から下山途上に遭難に遭ったオランダ隊のウィル・ホルロウェン氏は昨日パキスタン軍用ヘリコプターによって救出後、証言しました。
 オランダ隊の同僚 1名と共に救出されたホルロウェン氏は、搬送された軍病院で記者たちに、今度の遭難事故が雪崩だけではなく、頂上攻略のための準備段階での間違いも関連したと明らかにしました。
 彼は先発の登山隊が最初にk2頂上の誤った地点にロープを設置した事が事故を起こしたと指摘しました。
 彼はロープが設置された地点はボトルネックとして知られた、非常に不安定な谷も含まれていたと明らかにしました。ホルロウェン氏は今度の登頂で同僚隊員 3人を失っています。
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以上引用おわり

直接の事故の原因はセラックの崩壊といわれていますが、まだ不明な点が多い今回の事故。
フィックスの設置ミスがクライマーの渋滞を引き起こしたのか、今回の多数の人間を巻き込んだ崩壊事故にどのように関わっているのか明確ではありません。
しかしながら、安全を確保するためにこそスピードが要求される8000m峰、特に客観的な危険が多いK2峰ではフィックスの設置ミスは遠因の一つと考えて然るべきでしょう。

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