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嵐の夏

Simg_t_tsimg_t_o0395485908jpg110実家に立ち寄ったついでに自分の書棚から、学生時代に買ったジム・カランの『K2: Triumph and Tragedy』を持ち帰る。
カーザロット夫妻、妻ゴレッタの笑顔が、今となっては痛々しい。
この本の真価は内容はもちろん、appendixとしてヴィリ・バウアーのインタビュー、女性初登のルトキェビッチの記録、ブノワ・シャムーの速攻登頂の記録が掲載されていること。
速読できるほど英語力はござーませんので、参照しながらディームベルガーの『嵐の夏』再読。(訳者の海津正彦氏も参考図書としてK2: Triumph and Tragedyを挙げている)
512r9z0a12l_sl500_aa240_大昔の岩雪で読んだワスカラン北壁の驚愕の記録で尊敬していたカーザロットの最期は悲痛である。
いや、ラウスも、ジュリー・チュリスも、その他のクライマー達も、「軽い死」などありえない。
BCでは良き関係を保っていた人々。
それが超高所において、ほんのささいな意思疎通の齟齬から全ての歯車が狂っていく。
生き残ったククチカも、シャムーも、ルトキェビッチも8000m峰で後に死ぬ。
人は何故K2に惹かれるのだろうか。
クライマーの数だけ存在する答に思いを巡らせながら、惨劇の記録に目を通す。

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