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『地球の歴史探検隊!』で子供たちと化石を掘る。

山形県朝日少年自然の家の行事『地球の歴史探検隊!』にサポーター参加。
この行事は子供たちと共に化石発掘をするというもの。
現在の日本の野外・環境教育では「地学」に関わるプログラムというものが圧倒的に少ない。
自然の家の活動と関わるようになって7年め、ようやく最も参加してみたいプログラムを経験することができた。

昭和53年8月、二人の小学生が最上川河畔で「魚」の化石を見つけた。
その後、「魚」は実は新種の草食哺乳類、後の「ヤマガタダイカイギュウ」であることが判明する。
プログラムはこのダイカイギュウ発掘地を見学後、化石床のある露頭に移動して化石採掘をする行程。
参加者は親子連れ計65名、いつもの自然の家プログラムとしてはかなり多い参加者で、締め切り前に定員一杯になったらしい。

Imgp0756_3大江町用地区にて、ヤマガタダイカイギュウ発掘地を見学。本日のプログラムの講師は山形県立博物館の石山氏。
ヤマガタダイカイギュウは進化系統でみた場合、現在生息しているジュゴンやマナティとは約2000~3000万年前に別系統で進化した新種であることがその発見の意義である。
その子孫は「ステラーカイギュウ」として18世紀まで生息していたのだが、このステラーカイギュウ、発見からわずか27年で乱獲のため絶滅している。今でこそ捕鯨を非難する毛唐共はそういう極悪な歴史を持ち合わせているようですな。

Imgp0759大江町某地区露頭に移動、参加者は取り付かれたように採掘する。
十数分すると、
「みつけたー」
「おとうさーん」
と、あちこちで子供たちの声があがる。
対象となる葛沢シルト岩層は約700万年前、当地一帯が浅い海であった頃に生成された。
講師の石山氏もプログラム開会の挨拶で強調していたのは「昔海だった証拠を探してみましょう。」
子供たちは地中から「自分だけの発見」をすることに喜びを感じているようだった。

今回のサポーター(ボランティアスタッフ)は若い子が多い。
「これ何ですか?」
と聞かれて見てみるとサンドパイプ状生痕。
生き物の住処、これも立派な化石だよと教えてあげると、
「レアだ~レアだ~」
と、彼女たちは盛り上がっていた。

Imgp0763先生方が採掘したツメタガイの一種。

Imgp0768私の収穫。オオノガイの幼貝。(シジミかと思った・・・)

この化石採掘プログラム、昨年までは教育的要素を盛り込む等、様々なスタイルで行われていたらしいのだが、今年は化石採掘に集中する形式で、昼過ぎには終了する短期集中型の日程で行われた。間延びすることなくよかったのではというのが、反省会での皆の感想。
いずれにせよ、化石採掘という形で子供たちに地学に関心を持ってもらえれば何よりである。

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