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いまだに月山が「楯状火山」だと思いこんでいる日本山岳ガイド協会

今秋、日本山岳ガイド協会が出版した『ガイドマニュアル自然ガイド編』を取り寄せてみた。

Manu関係者各位のご苦労には頭が下がる想いではありますが・・・・地質の項目において、『裾野が広く平たい楯状火山(アスピーテ)は月山にみられる。』

はあ・・・
日本山岳ガイド協会よおまえもかって感じですな。
ネットで検索すると月山=楯状火山という記事がワンサカでてきて、ウィキペディアにもそう記述されていますが、学会では月山は成層火山であり、山体崩壊により現在のたおやかな山容になったというのが通説なのですが、いまだに楯状火山と誤解している方が多いようです。
まして『自然ガイド』のテキストにこんな表記でいいんですかい、日本山岳ガイド協会のえらい人?
(ちなみに、文科省登山研修所テキスト「高みへのステップ」では月山=成層火山として取り上げられている)
ま、月山なんて日本の一地方の山にすぎないけどさ、地質という山の根元的な科学分野で誤った知識が誤ったまま広まっていることが、地質調査に携わる人間としては許せないのでありますよ。

はさておき、自然ガイドのテキストとして読んだ場合、今回出版されたテキストは広く浅くといった感じで、参考文献の項目も「ほんとに著者らはこれだけしか推奨しないの?」という感じの僅かな文献紹介。
北海道アウトドア協会出版の『北海道アウトドアガイドテキスト』基礎編、自然ガイド編に及ばないというのが正直な感想です。
ただし、ガイディングに関する項目はさすがにJMGAの出版物といったところで、私もいろいろ反省させられる記述が参考になります。(少しはお世辞も書いておこう。)

今回出版された第一版は無雪期および積雪期ルートガイディングのページは準備中ということで白紙になっており、いわば未完成のまま発売されたものです。早期の完成版頒布を期待いたします。
あ、月山の項目も訂正してもらいたいものですな。
(当テキストは現在日本山岳ガイド協会会員にのみ販売となっております)

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