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保険会社、ムスターグアタ峰での『突然死』に保険金支払拒否

中国のネタです。
ムスターグアタ峰登頂後に「突然死」した中国人登山者に関して、中国の保険会社が保険金支払いを拒否したという話題です。

慕士塔格意外猝死北京山友 美亜意外険拒賠 by 中国戸外資料網11/30
以下記事引用開始
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 新疆の喬戈里高山探険服務公司は、2008年に45名からなるムスターグアタ峰登山隊を組織、その中に北京から来た女性隊員、ルー・ロウ(ネット上のハンドルネーム珊瑚)が参加、6月末に登山隊のメンバーはムスターグアタのベースキャンプに入山しました。

 7月18日の夜明け、登山隊員は頂上にアタックしました。
 8時50分、ルー・ロウはみごとに登頂、そして10時35分にキャンプに帰着、19時頃に順調に海抜4300メートルのベースキャンプに戻りました。その夜は登頂を祝うパーティーがありましたが、ルー・ロウの異常に気がついた者はいませんでした。
 19日午前、ルー・ロウがテントから出てこないことに気がついたチームメイトがテントを訪れてみると、ルー・ロウはすでに意識不明の状態でした。急ぎチームメイトは約40分にわたり心肺蘇生を行いましたが回復せず、14時、チームメイト達はルー・ロウを100キロ以上離れた病院に搬送、緊急措置をとりましたが、ルー・ロウの死亡が確認されました。現地公安の法医学者の鑑定によれば、ルー・ロウの死因は高度障害による「心臓停止」と推定されています。

  ルー・ロウが亡くなった後、両親は公証機関を通じて美亜(訳者注・上海の保険会社)に保険請求を行いました。美亜は請求を受理した後、8月28日に弁償を拒否しました。しかし9月1日に訪問費用保険に類する8000元の慰問金支払いに応じました。これはルー・ロウの家族には受け入れられないことでした。家族は上海市浦東新区人民法院において美亜保険を法廷に訴えました。
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以上記事引用おわり

あーっ!
現場仕事から宿に帰って中国語訳すのめんどくせー!
記事はまだまだ続くのですが、遺族側と保険会社の争点はズバリ、この高所での突然死が「想定外の事故」かどうか、で争われています。中国の保険業界ではこの「想定外の事故」の定義があいまいで、今回のようなリスキーな高所登山での突然死を巡って、解釈の違いが遺族と保険会社の争いに発展した模様です。

保険会社の言い分では、今回の事故は「想定外の事故」ではないとして賠償拒否、一方、亡くなったルー・ロウ女史の遺族によれば、毎年の健康診断でも心肺に異常は無く、高所登山の経験もあり、今回の登山でも高所順応は順調だったことから、遺族は保険金の支払いは当然という姿勢、また、保険会社は保険の契約内容に関する説明責任を全く怠っていたということを糾弾しています。

この記事を掲載した中国戸外資料網、記事の下部には掲示板が付帯しているのですが、寄せられたコメントには「これだから中国の保険は信用できない」旨の書き込みが拝見できます。

 高所登山に関する「保険」に関しては、我が日本でも遠征を計画されている方は皆苦心されているのが実情だと思います。(いやそんなことはない、なんて言う方いらっしゃいましたら良い保険おせーて)
 中国における保険業界の実態についてはわかりかねますが、国内登山で6000m級の山に赴く登山愛好者が急増している中国、聖火登山ごときで登山大国を名乗るのは勝手ですが、その前に山岳保険の啓蒙と普及は将来的に必定となるでしょう。

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コメント

山岳保険とか登山保険と名がついているものでも、保険内容は様々ですからねぇ。
しばらく勤務した代理店では、山岳保険(ハイキングよりちょっと高度なもの)を扱ってましたが、バス停から「よっこらしょ!」で、"ギックリ腰"になってしまったというのがありました。これを保険で治療するかしないかでもめる事、半年。「ダメ」という結論だったようです。
詳細な契約内容はきっちり書いておかないとなりません。

投稿: かもめ | 2008.12.03 15:31

<<山岳保険とか登山保険と名がついているものでも、保険内容は様々ですからねぇ。

そうですね。
よく言われるのが「山岳保険で凍傷は駄目」とか色々ありますね。

保険とは話題が外れますが、高所登山において、遭難した故人が家族に登山の危険性をよく説明していなかったため後々山岳会関係者とトラブルになった、という話を耳にします(これは日本でのお話)

なにぶん登山はリスクを内包しているということを、保険を扱う方も被保険者もよく理解しなければなりませんね。

投稿: 聖母峰 | 2008.12.06 00:04

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