【書評】俺山(やま)
俺山(やま) 濱村信・著 白山書房
以下Amazon.co.jpより引用
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2003年1月31日の交通事故は俺から命は奪わなかったが、還暦すぎた俺の懸命の努力の末に、何とか取り戻したかに感じた山を奪い去って行った-。山へ入るごとに積み重ねた短文に、50年にわたる思い出を加えて綴る。
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文章に描かれている時代が過去・現在に頻繁に交錯し、読みづらい。
『登山届をだすにあたって、またもや山を知らない年輩の指導員にさんざん時間を取られ』というくだりに代表されるように、元アルパインクライマーの高慢さが鼻につく。
この本の主体をなすのは、著者が交通事故に遭ってからの体験談であるが、後記に記されているように
『(中略)半年も過ぎると医者がいかに頼りにならず役に立たないか、今日の整形外科医術の限界も見えてきた』と酷評。後述する本『ひび割れた晩鐘』とは対極をなす内容。
この本は人には勧めません。
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