新春初笑い 朝日新聞のいいかげんな記事を嗤う
まずは朝日新聞に掲載された記事をお読みいただきたい。
田舎そば 囲んですすって 肘折温泉郷(山形県) by 朝日新聞12/19
山形県人なら、必ずや違和感を覚える記事であろう。
村山市の「あらきそば」から、蕎麦の余韻に浸りながら肘折温泉?
ライターなる中津海麻子氏の筆では、『村山市の隣、大蔵村にある肘折(ひじおり)温泉郷まで足を伸ばす。』などとさもお気軽お手軽に移動できるように書いてあるが、村山から肘折までは、一端北上し、新庄市を経由して移動することになる。蕎麦の余韻などとうに消える時間を費やすことになろう。
いや、県外からいらっしゃる旅行者の方で「あらきそば」から「肘折温泉」を目指す方(または逆にたどる方)は実際におられるので、このコース取りは良しとしよう。
問題は、この記事に掲載された地図である。
記事では『東北中央道東根インターから車で約1時間半。』とだけ書かれ、地図を見る限り国道458号を北上すればすぐ肘折温泉のような印象を与える記事である。
この寒河江市から肘折温泉へ北上する国道458号、寂しい山岳道路(ダート)で、山形県民でここを通って肘折に行く者などめったにいない。(ドライブを楽しみたい人除く)
最近はカーナビが勝手にこのルートを選択・表示し、何も知らない県外からの旅行者がこの国道458号に入ってしまい、行政の観光課も対応に苦慮していると報道されたばかりである。
しかも寒河江市側からの国道458号は冬季閉鎖となる。
12月に掲載する記事にしては、紛らわしい記事である。
該当の記事に嘘は書いていない。
しかし、山形の人間に言わせれば、この記事は『いいかげん』と呼ぶにふさわしい内容である。
「あらきそば」「肘折温泉」は県外からの旅行者に人気が高い。
おそらくネット検索で情報を得ようという方も多いだろう。
くれぐれも前述の朝日新聞の記事をうのみにして国道458号に突っ込まないようにして、楽しい旅のひとときをお過ごし下さい。
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