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図書館初籠もり

年始休暇の最終日、午前中は山形県立図書館で過ごす。
正月早々、ガス田勝手に掘り始めたシナチクどもの古典文学漬け。
実母から漢詩の詩人「家鉉翁(か・げんおう)」と「掲傒斯(けい・けいし)」について調べてくれと頼まれていたのだ。
実母はバカ息子が冬山だヒマラヤだと入れ込んでいる間に詩吟を始め、いつのまにやら山形の詩吟界のエラい人になっていた。詩吟の講習会の題材にするらしい。

母「今インターネットですぐわがるんだべ?」
私「あーんだんだ」
と気安く請け負ったのが泥沼の始まり。
家鉉翁は南宋、掲傒斯は元の詩人なのだが、ネットで検索しても参考記事は出てこない。わずかに検索できる記述は既に手元にある資料とほぼ同じ内容。
そこで図書館の出番。
ネットでわからず、図書館で知ることができる知識があることに、なんとなくほっとするなあ・・・というオチにしようと思ったが、県立図書館の中国文学の資料でも手かがり無し。
わずかに掲傒斯が『元四大家』と呼ばれる元代の詩人といわれていることが判明した程度。
図書館の書棚に並んでいるのも唐詩、李白など有名処ばっかりで、元や宋代は研究者にとってもマイナーな世界らしい。
ふー。
中国のこの時代に関しては大学時代の歴史学の授業で関わったので、身に覚えがないとはいえない。歴史学とうたいつつ、イスラム文化を中心に展開された講義で私のイスラム観を形成した授業だったのだか、ウン十年も経過してまたまた図書館で調べ物する羽目になるとは思わなんだ。

 以前当ブログで取り上げた『岩波新書「『中国名文選」』の時にも書いたが、中国語も知らない、義務教育しか経験していない母が、こうして数多くのご高名な漢詩研究者さえ取り上げない「外国の古典」に「詩吟」という形式で親しむというのも、日中文化の特異な交流の一端と思う。

ま、今年も貧しい暮らしの私はたっぷり図書館のお世話になりそうです。

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