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きょうのはっけん。【おきうと】

おきうと。
九州出張が決まって以来、絶対に食べてみようと思っていた食べ物が「おきうと」である。

 本田靖春氏の名著『K2に憑かれた男たち』の中で、77年K2登山隊の隊長を務めた福岡のサムライ・新貝勲氏の好物として実に魅力的に描かれており、登山隊成立までの苦労話の中に光るエピソードとなっている。
 本を読んだ学生時代、この「おきうと」という食べ物が気になっていたのだ。

 「おきうと」とは海草を煮て固めた食べ物で、博多・福岡の人々の好物、という程度の知識しか無い。
 居酒屋、魚屋、デパート、あちこち廻ったが見あたらない。
 ネットで調べれば一発でわかるのだが、それでは見知らぬ街を歩き回る楽しみが減るというものだ。
 最初に見つけたのは意外にも、博多駅の観光客向けお土産屋だった。
 ずらりと並ぶ明太子の間に、小さなパックが隠れるように置かれている。
 それが私と「おきうと」との初対面。
 お土産屋のおばさんに聞いてみると、『お土産というよりも、福岡の人が懐かしがって買っていくんですよ』という。そのときは福岡市内に所用があったため、購入は諦めた。

Pa0_0349 やっと今日、近所のスーパーで「おきうと」発見。
サインペンくらいの太さの棒状のものが3本、パックされている。
これを切って食べるのか、と部屋であけてみたら・・・

Pa0_0348 こんな小判状の「おきうと」が丸まって棒状にみえたのでした。これを細く切って食べます。

Pa0_0347本来は博多・福岡の人々の朝食のおかずらしいのですが、我慢できずに夕食にたべちゃいました。
酢味噌と醤油、両方で試しましたが、私は酢味噌派です。
海草の味の、さっぱり風味でおいしいですね。夏の食卓に良さそうです。

このオキウト、地元で「エゴ」「ケボソウ」と呼ばれる紅藻類、エゴノリ、アミクサから作られる。
エゴノリ、アミクサはほぼ日本中に分布している。
これらエゴノリ、アミクサの成長の様子は学術的に未解明の部分が多いらしい。(六月社刊「北九州の自然」参照)
それでも、昔の人は美味しく食べる方法と、その海草を見つけているわけですね。

山里で雑草や山菜を食べ始めた先人の知恵にも頭が下がりますが、海産物を人間の食卓にあげた人々の歴史にも尊敬の念を抱きます。

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きょうのはっけん。【唐芋 (といも)】

私が今住んでいる街は、鉄鋼業が花形産業だった昔は小倉・博多に並ぶ賑わいだったらしい。

今はその面影もなく、立派なアーケード街が何列も並んでいるのだが、完全なシャッター街と化している。
それだけならまだしも、所々は建物が取り壊され、空き地になって虫食い状態。
パチンコ屋とキャバクラ・風俗街はささやかな賑わいをみせ、ヤンキーのにいちゃん・ねえちゃん、水商売の綺麗なお姉様がたむろする。
あちこちにある「立ち飲み屋」からはアルコール臭がする。
ん~、この雰囲気、何かに似ていると思ったら

City
私がSF映画最高傑作と崇拝する『ブレードランナー』に出てくるヤバい街。

自分の住む街をもっと見てみようと、仕事帰りに夕食のおかずを求めてうろつく。
アーケード街の八百屋の店先を見て気がついた。

Pa0_0354
ここ九州では、「さつまいも」が「唐芋」と表記されていることを。
「唐芋」は「といも」と読むらしい。
その後、デパート併設のスーパーマーケットにも行ってみたが、やはり

Pa0_0352
「唐芋」でした。
(価格タグにはしっかり「さつまいも」と印刷されてるんですけど)

昨日書いたクロワッサンといい、スーパーで売っている鯛焼きといい、「芋餡」が目立ちますね。
ここ九州では唐芋(さつまいも)はやっぱりポピュラーなんですかね。

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シャベル・ライディング

ロシアの某クライミングサイトでニュースポーツ発見!

33604シャベル・ライディング!

33602
ロシア語は知らねーけど、オルトボックスのシャベルがお気に入りらしい・・・

33605
でも、スコップとか雪べらとかで「おらだもよぐあそんだっけずね」とか、日本の雪国のジジババに言われそうですな・・・

と、このロシアの某クライミングサイト、掲示板形式になっているのですが・・・

33611
スノーダンプがいいぞと画像を貼り付けた御仁発見!
ロシアにもスノーダンプがあるとは、北方領土問題でろくでもない国のわりにはシンパシーを感じる今日このごろです。

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il FORNO del MIGNON (ミニョン)のクロワッサン

毎日、現場帰りで部屋にたどり着く頃にはもう腹減ってるんだよね。
洗濯・炊事の前にちょっと腹ごしらえというわけで、ここのパンをほぼ毎日買ってます。

il FORNO del MIGNON (ミニョン)のクロワッサン

Pa0_0315博多駅構内のミニョンのお店は、ソ連崩壊直後のモスクワですかっ!?ってくらいにクロワッサンを買おうという人の長い行列(冗談抜き)が続いてるんですけど、私が立ち寄るのは最寄り駅の小さい支店なので混まずに買えるのだ。
ここで売っているクロワッサンは「プレーン」「チョコ」「さつまいも」の3種類。
小さいクロワッサンなので基本は目方の量り売りなのだが、頼めば個数で売ってくれる。私はいつも「プレーン」と「さつまいも」を2個ずつ買う。

Pa0_0314 画像左から、プレーン、さつまいも、チョコのクロワッサン。どれも光沢を出すシロップが塗られていて、素手でつかむと指がぺたぺたする。
チョコは中にチョコの小さい塊が入っている。どうやって溶けずに焼いているのか不思議。
初めは3種類買っていたのだが、チョコの甘さがくどいので、今はプレーンとさつまいもを買っている。
基本的に甘いクロワッサンなのですが、飽きのこない甘さなんだよね。

ちょいとクロワッサンつまんで、それから炊事・洗濯にとりかかりますです。

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小倉 菓子巡り

今日も現場作業が終わる。
作業服のまま電車に乗り込み、小倉に行く。
所用を済ませ、小倉の菓子の老舗・湖月堂に直行。
Pa0_0345店舗の脇に、喫茶室「喫茶去 湖月堂」に続く入り口があった。
中にはいると、入り口前で女性従業員が会釈でお出迎え。さらに先に行くと、初老の男性従業員が会釈でお出迎え。ススキノの巨大キャバクラのような・・・作業服で来るんじゃなかったと思ったが、もう後の花笠祭り。


本日注文したのは、
Pa0_0346_2「本日の菓子と抹茶セット」
(菓子は和・洋が選べる。私が注文したのは和菓子)
画像中央の和菓子は「はつね」という菓子で、鳥を模したもの。中は小豆餡が入ってます。
ぜんざいの白玉は茹ですぎなのか?こういう調理法なのか?
口にするととろける柔らかさなのだが、中はしっかり歯ごたえのある白玉です。

現場仕事も終わった後、こういうところで静かに過ごすのが気分転換です。


さて、湖月堂を出て、次に見つけたのが
Pa0_0344揚子江の豚まん
揚子江という名前にもググッときたが、台湾ちまきを売っているのが台湾フリークな私にはたまらんのだよ。
制服姿の女子高生も豚まん買っていった所を見ると、味に外れ無し!
旨い物は女子高生に聞け!(私は変質者じゃありません)

しかし肝心の台湾ちまきは売り切れ・・・
そこで、
Pa0_0343大好きな「芝麻球」を購入。
中国の菓子って「月餅」とかロクでもない不味い菓子が多いけど、「芝麻球」は別格。
ニューオータニー系の超高級ホテルの皿洗いでヒマラヤ資金稼いでいた学生時代、中華厨房の残り物を食わせてもらった時の旨さといったら!
もうそれ以来私は芝麻球の虜なのです。

嗚呼、今夜もエンゲル係数&カロリーは高い夜・・・

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韓国人の日本人クライマー像 奈良誠之氏の場合

韓国の山岳誌、月刊「山」に日本のクライマー奈良誠之氏が取りあげられました。
私は韓国の登山学校を経験以来、韓国の山岳メディアはマメにチェックしています。
日本の山々が取りあげられることは多々ありますが、日本「人」が取りあげられるのはきわめて珍しいことです。

[ピープル] 日本のクライマー奈良誠之さん 2年連続でノースフェィス氷壁大会参加 by 月刊山2月号
以下記事引用開始
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「去年のノースフェイスアイスクライミングフェスティバル参加に引き続き、今年で二回めの韓国訪問です。去年はちょっと寂しかったですが、今年は友人もできて快適に過ごすことができました。」

 日本アイスクライミング界の看板クライマーである奈良誠之さん(36)が去年に引き続き、今年開催された大会に参加するために再び韓国を訪れた。2007年と2008年のジャパンカップ2連覇、2008年キャンデーカップ優勝を果たした彼は、ノースペース大会は二度目だが競技中にアイスバイルを落とすミスで総合順位 29位にとどまり、26人が出場した準決勝戦に進出することができなかった。
 奈良さんは2007、2008年ジャパンカップで優勝を占めたほどの技量に優れたクライマーであるだけでなく、素敵な競技スタイルを期待したクライマー仲間達の悔しさも大きかった。

「それでも今回は一緒に参加した仲間が3位に入賞して満足です。去年も感じましたがアイスパークはその規模がとても大きくて、人工的に作った氷壁とは思えません。よく組職化されて円滑な競技運営のノースフェイス大会にもすごく驚いています。日本にもこんなに立派な人工氷壁と大会があったらいいと思います。」
「日本にある人工氷壁は、人工壁のようなフレームを作って、その上を氷らせる形態なので規模が小さいので、ほとんどは自然の氷壁やミックスクライミングを中心に楽しんでます。自然にミックスクライミングが一番好きです。」と語った。
 
 日本氷壁登山界の看板クライマーでもあり五歳になった双子の息子のお父さんである彼は、度胸と犠牲精神がバックボーンとなる消防署員でもある。筆者が去年、ジャパンカップルートセッターで参加した当時、縁を結んだ彼は自分自身が最高であるという自負と堂々とすることで一杯になっていた。今度ノースフェイス大会で良い成績をおさめることはできなかったがそれにこだわらず、一緒に来た同僚選手たちと競技場の雰囲気自体を楽しむ姿に、余裕のあることが感じられた。

 奈良さんは普段は家から自動車で1時間ほどの距離にある自然岩壁と自宅にある人工壁で練習し、家族と仕事を非常に大事に思っている。彼はコンペクライミングも重要視はするものの、実際はコンペクライミングはトレーニングの一環と考えている。

「コンペを通じて実力を高めて、自然に対する挑戦を続けたいです。自然の中にある難しいミックスルートや大きい滝にも挑戦するつもりです。機会がありましたら、また韓国を訪ねて素敵な競技に参加したいです。」
 イ・ゼヨン ノースフェイス社課長
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以上記事引用終わり
※上記リンクの記事には、奈良氏のポートレートも掲載されています。

 当記事の冒頭にも書きましたが、韓国の山岳メディアで日本人、特にクライマーが取りあげられるのは滅多にありません。
 ちなみに、クライミング(コンペ)の盛んな韓国では、山野井泰史よりも平山ユージの方が有名です。
 韓国・大韓山岳連盟の京機道支部主催の登山学校のキャンプで寝泊まりさせていただく機会がありました。
 たまたま日本人の私が皆が整列しているところに顔を出すとざわざわっと
 「・・・イルボン(日本人)」
 「・・・イルボン(日本人)」
 と、あちこちからささやき声が聞こえてくるのが聞こえました。
 ああ、韓国の登山者って、ナマの日本人と接する機会あんまり無いのかな~、とその時思ったものです。

 韓国でも大手の山岳誌である月刊「山」に、日本人クライマーとして奈良氏が掲載された意味は決して小さくないと考えます。

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甘くない砂糖

嗚呼、インドという大国に囲まれたネパールの悲哀。

Govt to import Indian sugar to control price  by Republica.com2/22
以下記事引用開始
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(ネパール)政府、価格調整のためインドから砂糖を輸入

カトマンズ、2月22日 : 急騰する砂糖の価格を制御するため、ネパール政府は50,000トンの砂糖をインドから輸入する用意があると政府筋が明らかにしました。
「我々は、自国の砂糖生産量では増加する砂糖の需要を満たすことができません。そこでインドから輸入を検討しています。」ガネシュ・ダカール(商業供給省の秘書)が談話を発表しました。
(中略)
ネパールは年間5万トンの砂糖を生産しますが、年間11万トンの砂糖を消費します。
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以上記事引用おわり

 もともとネパールの貿易相手国として、インドはほぼ同じ文化圏、三方の国境を囲んでいることもあり、大きな影響力を昔から発揮していました。
 今回の砂糖輸入増量でも、ネパール政府は関税を25%から10%に大幅引き下げ。

ところで、ネパール料理ではほとんど砂糖は使わないと言われています(日本料理では煮物とか結構使うよね)。あとはネパールの生活で砂糖を用いるって何ですかね?あのチャイくらいしか思い浮かばないのですが。
ちなみに日本の砂糖年間消費量は230万トンでネパールのほぼ20倍。
二宮書店の世界各国要覧によれば、年間一人あたり消費量は日本22kg、ネパール2kgとな。

ネパール人には申し訳ないですが、甘党の私、日本に生まれてよかったと思う本日の話題ですな。

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おくりびと。

映画『おくりびと』アカデミー賞受賞。

滞在先はCS、BS見放題なので、NHKBS1のニュースで知る。
山形の関係者である葬儀社、納棺士のインタビューが続く。
ヒアリング対策に聴いているNHKラジオ第二放送の英語ニュースでも、トップは「おくりびと」アカデミー賞受賞。

で、その直後に放映された「海外安全情報」は、

『パキスタン 葬 儀 で 自 爆 テ ロ 』_| ̄|●

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【福岡市】 ベースキャンプ

日曜。
午前中、福岡市内で所用を済ませ、あらかじめチェックしておいたネパール料理店に行こうとするが・・・

Pa0_0338
その名も『ベースキャンプ』という名のインド料理屋発見!
予定変更、このお店に突撃!

お店の貼り紙を拝見するに、薬膳カレーが売りらしい。
う~む、弘前で何度か訪れたカリ・マハラジャみたいなカレーかな・・・
と考えつつ、オーソドックスにキーマカレーを頼む。
所用を済ませて緊張から解放されたトコなので、ケーキと紅茶も奮発。

Pa0_0339
薬膳カレーといっても奇異なスパイスの香りがするわけでなく、美味しいカレーです。男性にはライスのボリュームが少なめか。
この店の大当たりは、ケーキでございましたよ。
今回頼んだのは『スミレのケーキ』。
暖かい、ややクリスピーなケーキの上に冷たいアイス、その上に砂糖漬けのスミレ。
あんまり美味しいので画像記録する前に食っちゃいました。
スミレのケーキの様子を掲載したサイトは、こちら

インド料理店であると同時に各地のビールが飲めるお店でもあり、店内のBGMはジャズ。
内装も過度にアジアテイストを演出してないので、お見合いの相手との食事場所探してる九州男児のそこのアンタ!
彼女連れてくのに良い店であるぞ。

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奪われた栄光 ~1924年 英国エベレスト隊の闇~

登山史マニアな方にはたまらないニュース。
1924年の英国エベレスト隊のマロリー遭難。
マロリーとアーヴィンは果たして登頂に成功したのか?が大きな謎として取りあげられていますが、その陰に、「何故マロリーは経験の浅いアーヴィンをパートナーに選んだのか」ということも研究家にとっては謎として取り沙汰されています。

 今出張中の身なので手元に資料が無いのですが、私の記憶ではノエル・E・オデル氏の証言として「アーヴィンは酸素供給機のメカニックとして優秀だった」ことがマロリーがパートナーとして選んだ理由と言われています(岩と雪・池田常道氏の記事による)
 さて、1924年英国エベレスト隊で登山隊メンバー選定に関する新事実が、日本でも知られる作家・ジェフリー・アーチャーの取材で明らかにされました。

George Finch's chance of Mt Everest glory stolen by Heraldsun2/20
以下記事引用開始
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奪われた栄光 ジョージ・フィンチのエベレスト

 ヒラリー卿のエベレスト登頂にさかのぼる29年前、オーストラリアの登山家はエベレスト初登頂のチャンスを英国王立地理学協会によって奪われていました。
 この意外な事実は、英国のベストセラー作家、ジェフリー・アーチャーの小説「栄光への道」執筆の取材で明らかになりました。
(中略)
 マロリーはフィンチと組まない限り登山隊に関わることを拒み、多くの人々にとってはフィンチはマロリーより優れた登山家と考えられていました。
 強力で経験豊かなフィンチが、マロリーとザイルを組みました。
(中略)
 しかし、フィンチとの関係は王立地理学協会によってくつがえされました。それは第一次世界大戦後、英国の国威高揚のために支持されたのです。
 英国王立地理学協会のエベレスト登山委員会秘書、アーサー・ヒンクスは、オーストラリア人がエベレスト初登頂を果たすことは受け入れがたいということを述べています。
 ヒンクスは、オーストラリア人が離婚した際に不誠実だったという噂を根拠に、フィンチを除外しました。彼はフィンチの国籍を本質的な問題として、公然の秘密としていました。
 マロリーがフィンチ抜きで登山隊に関わることを拒んだ際には、英国皇太子がマロリーの愛国心に訴えて問題に介入しました。
 ジョージ・フィンチ(1938年に英国王立地理学協会に入会)は、登山の功績により、大英帝国勲章を授けられ、1970年、82歳で亡くなりました。
 エベレストは、1953年まで征服されませんでした。そして英国人によってではなく、ニュージーランド人エドマンドヒラリーとシェルパ族テンジン・ノルゲイによって成し遂げられたのです。
(後略)
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以上記事引用おわり

Finch←ジョージ・フィンチ近影

先日に当ブログで書いた「二人のノエル 【書評】ヤングハズバンド伝」にもあるように、1920年代の英国エベレスト隊の実態は、スキャンダラスな面が多々存在しました。
 まあ1970年の日本エベレスト登山隊の許可問題も、最近ではナムチャバルワ許可取得の日本山岳会の裏工作も、同じ穴の狢だけどな。
 歴史のifを考えることは無意味である。特に登山では。
 私自身は某新聞朝刊コラムに執筆したとおり、マロリーが生還できなかった以上は尊敬に値せず、エベレスト初登頂の栄冠はヒラリーとテンジンに与えられるべきものである、というのが私の持論であります。

 この記事のタイトル「glory stolen」とはフィンチが登頂できることを期待したタイトルなのでしょうが、大英帝国の威光がまだ残っていた時代としては、フィンチが栄光に輝く機会が失われたのも、時代の流れとして致し方無かったのかもしれません。
 また一つ、1920年代の英国エベレスト登山隊の「闇」に光が当てられた記事といえましょう。

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氷壁を造った理由。

手作りの人工壁をご自宅に造り、日々楽しんだり鍛えたりされている方も多いかと思います。
アラスカで自宅に氷壁を造った男がいます。
登山天国のアラスカで何故?

Man creates massive ice climbing wall in his own backyard by KARE11 2/16
以下記事引用開始
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Ice1アラスカのアンカレッジに住む彼は、寒さと創造力を駆使してアウトドアを楽しむ方法を見つけました。
15年以上の経歴をもつクライマー、ジョー・リッグズは最近はスポーツを楽しむ時間もありませんでした。
そこで今、彼は裏庭に造った氷壁でトレーニングしています。
「このシーワードハイウェーで、こんな急な所は見つからないでしょう。私たちは6月にここに引っ越してきました。それでも(クライミングは)やってやろうと思ったんですよ」
ジョーは園芸用ホースにPVCパイプをつなげ、氷が成長していくのを見守りました。
一見おかしいようですが、彼は父親としてベストを尽くしているのです。
ジョーと妻であるアンバーの生活は、息子ライケルを中心に動いています。
Ice2生後七ヶ月の彼には脳性麻痺があり、常に誰かが一緒にいる必要があります。
子供が障害を持っているとすれば、誰にでも苦労が伴います。特にアラスカの屋外へ長期の旅に出るのは困難なことです。

沢山の遊びと物理療法で、赤ちゃんはよくなっています。
そして、父親も。
氷柱は成長し続け、現在は50フィート以上の高さに成長しました。
製作を始めてから、ジョーは氷結用の流水を止めていません。気温が氷点下になっているので、止められないのです。
(中略)
アラスカには素晴らしいアイスクライミングエリアがあります。
しかしベビーモニター(訳者注:乳児監視用品 監視カメラや乳児の動きや泣き声が一定時間無ければアラームが鳴る等の器具)を設置できるクライミングエリアなどありません。
 ジョーが語るには、氷柱は春になれば溶けて縮むので、ガレージに倒れる心配は無いと考えています。
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以上記事引用終わり

 障害を持つ子供がいるため、山行に出かけるのが困難なジョー・リッグズは自宅に氷柱を造り、アイスクライミングを楽しむのでした。
 上記リンクには短いニュース動画も併設されていますので、こちらをご覧いただければジョー・リッグズのクライミングと一家の様子がより詳しくわかります。

 さて、真に強いクライマー、登山者とは、どんな人を指すのでしょう。
 無尽蔵な体力を誇る人。
 難しい岩壁を登る人。
 悠々自適の退職金生活で8000m峰に行く人。

 私は過去記事「アフガニスタンの人工壁」でも痛烈に感じましたが、人生のどんな状況下にあっても、山を、クライミングを諦めない人を、真に強いクライマー、登山者として心から尊敬します。

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新入社員の条件

ええ!?
まじっすか!?
韓国社会(会社)ではよく研修に登山が行われるのは知ってましたが・・・・

成功する新入社員 '山登り常識は必須'  by DANAWA 2/18
以下記事引用開始
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 新入社員が準備しなければならない服は、こぎれいなスーツだけではない。
 最近の会社生活では事務室のみならず研修、ワークショップ、レクレーションなど、アウトドア活動が大勢を占めている。
 そのうち「登山」は新入社員必須の研修コースに浮上している項目だ。社会人一年生として成功的な第一印象を残そうとすれば、今は ‘アウトドアコーディネート戦略’も必要だ。

(中略 訳者注・この間、登山用具の解説が続く)

 アイダー関係者は「新入社員であればあるほど、すべての身なりと行動が注目されるものと決まっている。機能的なアウトドア用品をうまく活用すれば、初めての山登りでも元気でスポーティーな姿を見せることができて成功的な印象を残すことができる」と強調した。
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以上引用終わり

日本のアウトドア小売業の皆様、ジジババ臭い登山家とかカタログや広告に引っ張り出すのは止めて、

01bee4d5
今度から松浦亜弥にしませんか!?

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ライブ遊牧の民の調べ in 福岡 マイティガル

本日の北九州市は荒れ模様。
午前中はあられ、ひょう、雨の悪天オンパレード。
日中は冷たい雨と泥にまみれて働き、帰宅後は静かな夜を過ごす。
ラジオから聞こえるバッハのピアノ曲聴きながら、溜まった洗濯物を一気に洗濯、夕食。
本日のブログネタは日曜日の話です↓

Pa0_030615日、日曜日。
大勢の人でごったがえす博多駅を脱し、地下鉄に乗って福岡市中央区のネパール料理店マイティガルを訪れる。
ここで開催される『遊牧の民の調べ』ライブを予約しておいたのだ。
とりあえず腹減ったので豆カレーを食う。ちなみにこの日のライブはドリンク付なのでモヒ(ラッシー)を注文。
狭い店内にライブを聴く客が30名以上訪れ、私は遠慮無く演奏者にかぶりつきの最前列の床に座る。

Pa0_0305豆カレーとモヒ。この日はライブでテーブルもとっぱらってあったので床の上で食す。

さて、今日のライブ
20090215_001  『遊牧の民の調べ』は、モンゴル人演奏家ヨンドン・ネルグイ氏の馬頭琴と、モンゴルのカザフ族、リヤス・クグルシン氏による民族楽器「ドンブラ」による演奏である。
 日本と北方アジアとの交流を目的とするNPO法人「しゃがあ」の西村氏が曲紹介とトークを担当。

Pa0_0303リヤス・クグルシン氏による「ドンブラ」の演奏

Pa0_0302ヨンドン・ネルグイ氏の馬頭琴の演奏

Pa0_0300そして本日の目玉は、通常では誇り高きモンゴル族とカザフ族がセッションすることは考えられないのだが、二人の同時演奏。
 演奏の合間合間に、西村氏の「モンゴルの現実」を押さえた参考になるトークが展開される。
 モンゴルの民族音楽はラジオや映画等のメディアを通じて何度も聴いてはいるが、生演奏は初めて。
 家族・一族が揃うと、即興曲で全員がパートを担当して歌も歌うそうだ。
 西村氏がもう一度聴かせて、と頼んでも、即興曲なので本人が恥ずかしがったりして、再現は難しいらしい。
 楽譜に記録された音楽とはまた異なった、生きた音楽なのだ。

 ネルグイ氏の馬頭琴の演奏で、父が子に想いを伝えるという曲があった。
 馬頭琴の演奏で大草原をイメージする人が多いらしいが、ライブの間、なんとなく私は山形にいる子供達の事をぼんやりと考えていた。

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きょうのはっけん。【くろがね堅パン】

今住んでるトコの最寄り駅のキオスクでも売ってましたね。
ドンキホーテでも見つけたので、地元の人も普通に食ってるのかと思い買ってみました。
北九州のご当地食べ物、

Pa0_0307
株式会社スピナの「くろがね堅パン」
ドンキホーテでは5枚入りで\150でした。

上記リンクのメーカーサイトにも記載されてますが、もともと八幡製鉄所の従業員の栄養向上のために開発された「パン」だそうです。
袋の注意書きには

「たいへん堅い商品ですので、歯の弱い方は、ご注意ください」

とある。(笑)
見た感じ、普通の乾パンだろと思い前歯で囓ってみると・・・
噛 め ま せ ん 。(笑×2)
奥歯で噛み直して、
「ふんっっ!」
と力を入れるとカリッと 派 手 な 音をたててようやく割れてくれる。

さらに添え書きには
「登山・ハイキング等のお友に」
とありますが、今の登山人口を支える中高年にこの鋼鉄の堅さは無理。(笑×3)

ちなみに味は「タマゴボーロ」に近い甘い味です。

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福智山のバイオトイレ

山の環境問題として取りあげられる、屎尿問題。
朝日・飯豊連峰でもバイオトイレの建設が進められてきた。
さて、他の山域の様子はどうなのか?
せっかく九州を訪れたので、当地ではよく知られている福智山のバイオトイレを訪ねてみた。
福智山のバイオトイレは地元の「筑豊山の会」が主導、様々な関係団体の協力で設置。
その経緯と設営状況については読売新聞社のルポに詳細が掲載されている。

山のトイレを守る50、60歳代のボランティア…福岡・福智山 by 読売新聞 九州版

福智山をはじめとする九州各地の山のバイオトイレ事情については、バイオセレント社のサイトが関連記事をとりまとめている。

バイオトイレ新聞報道 by バイオセレント社

さて私が訪れた福智山のバイオトイレはこのような状況でした

Pa0_0331避難小屋「荒宿荘」の陰に立つバイオトイレ「山ぼうし庵」

Pa0_0322_2トイレ内部の様子。
私が訪れた時間帯は午前10時、既にディーゼル発動機の音が鳴っていた。汚物を分解する微生物培養のため、システムの温度を一定に保つ必要がある。そのための電力に発動機が用いられている。発動機の燃料である軽油は、関係者の方々が歩荷して担ぎ上げられている。
 マスゴミ記事ではこのバイオトイレのイニシャルコストは約500万円、ランニングコストの計上には関係者の方々も苦心されているらしい。画面左のラックに入っているのは、運営費用を募る募金用振り込み用紙の束。

Pa0_0327便器をのぞき込むと、モノを処理システムに引き込むためのドラムが音もなく回転している。

Pa0_0328使用済み女性用品を入れる袋も別途備え付けられている。

Pa0_0324バイオトイレの外壁に突き出ている発動機の排気口。処理システムとして、発動機の使用・排気ガスの処理は今後の課題となろう。

Pa0_0325トイレ裏には雑水用の雨水タンクが設けられている。

飯豊ではおがくず利用(福智山では木片チップ)・自転車こぎ方式のバイオトイレが知られているが、地域によって様々な形態のバイオトイレがある。
 今回、自分が実際に福智山を登ってみた感想では、十分日帰りが可能なコースであるため、事前に用を済ませることが十分可能ではないだろうか?
 コースタイムが半日~日帰りで済む山では、事前に済ませることが重要ではないか、という意見はバイオトイレ設置の際にはよく出される意見であるし、実際に蔵王連峰にバイオトイレ設置の計画が発表された際には論議になっている。
 しかし、体を動かす(登山においては歩き始める、ということ)ことによって内蔵の活動も活発化し、便意を催しやすいということも人体の生理現象であり現実である。

 バイオトイレ設置には、自然環境に対する影響の軽減という成果の他に、登山者自身に山の屎尿問題を意識させるという意味合いがあると私は考えている。トイレ室のラックに入っている、運営募金を募る振り込み用紙の束を見て、そんな事を考えました。

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福智山

初めての九州の山として、福智山(900m)を目指す。
出張前は北九州を代表する名山「英彦山」を意識していたのだが、頂上にあるバイオトイレをぜひ視察してみたかったのだ。

JR直方駅からバスの終点、内ヶ磯で下車。
私は相当人が良さそうにみえるのか、内ヶ磯のバス停で通りがかりの老人に声をかけられた。
どこから来たかと尋ねられ、今の滞在地を答えればいいものをつい「山形県から来ました」と答えてしまい、びっくりされてしまった。
老人「わたしゃこの前、日光に行ってきたんだけどね。山形というと・・・長野と埼玉の間にあるとこかの?」
私「あ、いえ、もうちょっと北の・・・新潟の隣です。」
老人「おおそうですか。山形は海が無い県でしたね。」
私「あ、いえ、日本海に面してるんですよ・・・」

九州の方々にとっては、山形なんて異国並みに遠い所なのだろう。
Hiromi_go この会話を交わしながら、郷ひろみの『エキゾチィッ~ク!ジャパンッ!』の歌声が意味もなく頭を駆けめぐる。

福智山ダムを眺めながら登山口めざしてのんびり歩く。
内ヶ磯行きバスに乗りながら眺めていたのだが、山麓の家々は白や紅の梅の花で彩られている。
里も山も、スイセンだろうか、白い花ざかり。
ウグイスの声まで聞こえる。
頓野林道のゲートから「大塔の滝」コースをめざす。
結構な勾配のある登山道である。

Pa0_0334随分と木が荒れてるなあと思いつつ歩いていると・・・

Pa0_0333登山道の真ん真ん中に、赤い落とし物。
椿の見事な赤にはっとさせられる。

頓野林道のゲートからちょうど1時間。
バイオトイレのある避難小屋「荒宿荘」に到着。バイオトイレの様子は別記事で。
そこからさらに10分程の急登で頂上へ。
Pa0_0321山頂の気温は13度。今日は全国的に好天に恵まれた日だった。視界も良好、ぐるりと北九州の街並みの様子が見渡せる。
「昨日も晴れていたけど、視界は悪かったね」と、二日連続で登ってきたらしい老人が言う。
山頂からの景色で特に目を引いたのは、カルスト台地で知られる平尾台の方向にみえる巨大な露天堀鉱山。場所からして石灰岩を採取しているのだろうが、日本で露天堀の鉱山を見るのは初めてだった。(後で三菱マテリアル社の東谷鉱山と判明)
 山頂でインスタントのエスプレッソを飲み、のんびりしていると、先ほどの老人がお社に向かって何やら大声で唱えている。「イザナギノミコト・・・」から始まり、いつの間にか般若心経になっているところを見ると、老人のオリジナルか?その熱心な祈りは、福智山の山頂の雰囲気を厳粛なものにしていた。

Pa0_0319下山ルートは上野越~上野峡ルートにとる。
福智山山頂付近を振り向いてみる。
この画像撮影後、登山道は大塔の滝コース以上の勾配のきつい道。幾箇所もフィックスが張られている。
急な割には登ってくる登山者は多い。九州人は皆ストイックなのだろうか。
この下山ルート、道の両脇はシダに覆われ、恐竜でも出てきそうな雰囲気だ。
歩きながら、何かと東北の山と比較している自分に気がつく。
ここは九州の山。
九州の山として楽しもう。
常緑樹の多い植生も、2月の東北の山には無い瑞々しさがある。
頂上から1時間程で上野登山口に下山。
コミュニティバスはあと2時間待たないと来ない。
せっかくの機会、山麓の集落の様子を眺めながら、最寄りの筑豊鉄道伊田線の赤池駅まで1時間ほど歩く。
Pa0_0317福智山山麓のタンポポは、花の中央だけが黄色く、全体に白い花でした。

Pa0_0316
陶芸窯元が沢山集まった上野集落を過ぎ、振り返ってみる福智山。
標高は千mにも満たないけれど、水も豊富で登りがいのある良い山でした。

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社会勉強ですぅ

Pa0_0310
土曜日の夜。
大都会・小倉にやってまいりました!
えーえー、世間知らずなリストラ寸前社員のボクは、取引先の偉い人についていって 社 会 勉 強 でございますよ。

Pa0_0313
炉端焼き「巌流」。
魚介類ネタがすんげえ新鮮。
ネット上ではあまり知られていない、知る人ぞ知る名店。
壁には極真空手の緑健児氏のサイン色紙がっ!

偉い人の「ワイン飲もう」の一言について行ったのが、
Pa0_0311
オスマン帝国料理(トルコ料理)専門店エルトゥールル
ここでみんなしてトルコの赤ワイン「アンゴラ」を2瓶空ける。

飲めない酒も飲んで、今夜はヨレヨレです。

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バレンタインデー

どうもこの歳になるとトキメキが無くなってつまらんな。

まあ、ドキドキしながら今日を迎えている若い衆に、良い事がありますように。

Love_2

大自然の造形美も、バレンタインデー。

わたしゃ自然を擬人化するのは好きじゃありませんが、この写真は特別ですね。

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REIも人員削減

私自身リストラ寸前の身なので、てめえのブログくらいはバカ話でつなげたいのですが・・・
このネタはアメリカのメディアも結構取りあげてますね。
アウトドア大国アメリカを代表するREIも人員削減です。

Outdoor company REI cutting jobs by Seattle Post-Intelligencer2/12

以下記事引用開始
-----------------------------------------------
アウトドアギア・ウェア販売業REIは、サムナー(訳者注・都市名)の本部と配送センターの61名の従業員を解雇しました。従業員の約2%パーセントに当たります。
REIIは、サムナーおよび全国に展開する105店舗のパートタイムを半分に削減するとしています。
協同組合は、水曜日に昨年の収益を1450万ドル、前年比65%減と発表しました。

REIは、景気回復を念頭に、今年5店舗をオープンする投資計画を発表しています。
-----------------------------------------------
以上記事引用おわり

REIも収益65%減ですか。
アメリカ発金融危機の傷は深い・・・

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クライマーのための地質学

アメリカという国は、ハイウェイ毎に道路脇に見られる露頭のガイドブックがあったり、国立公園毎に詳しい地質解説本があったりと、日本に比較して地質学が身近な国であります。

 クライミングの本で北山真氏の著書だったでしょうか、開拓に関する項目で地質に関連した記載が少し掲載されていて、なるほどクライマーという人たちも地質と密接な関係があるのだなあ、と思わされました。

 さて、洋書としてはクライマー諸氏に結構知られている「FalconGuides」から、またまた興味をそそる本が出版されたようです。

Flakes, Jugs, and Splitters: New Climbing Geology Book  by About.com:climbing2/11

以下記事引用開始
---------------------------------------------------

Geologybookcoverfalconあなたがクライマーなら、舞台となる岩が好きなはず。
異なる種類の岩には異なる技術を必要とします。
花崗岩にはスラブ、クラック、ビッグウォールがあり、砂岩には剥離するクラック、もろい岩、そして砂漠の岩塔があります。石灰岩では、あらゆるサイズのポケット、オーバーハングしたケイブがあります。
(中略)
地質について学びたいならば、大学の講座を受ける必要はありません。
クライマーで地質学者のサラ・ガーリックによる新刊書『 Flakes, Jugs, and Splitters: A Rock Climber’s Guide to Geology』 を読むことができます。
(中略)
本の後半では、岩に関する疑問に答えます。
なぜ多くのルーフがガンクスにあるんですか?
なぜフロリダにクライミングエリアが無いのですか?
なぜフエコタンクスには沢山のhuecos(くぼみ)があるのですか?
キリマンジャロは噴火しますか?
なぜヨーロッパには石灰岩の岩場が多いのですか?

本を読み、答を見出してください。
岩、地質学、そしてクライミングがより好きになることでしょう。
---------------------------------------------------
以上記事引用おわり

日本では、東京学芸大の小泉武栄氏や元国土地理院の五百沢智也氏が地質・地形に関する良書を出しています。
クライミングに特化した本は日本ではまだありませんが、クライミングに限らず山に登る皆さんにはもっと地形・地質について関心を持っていただきたいと思います。

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きょうのはっけん。

NHKの語学講座とFMクラシックが聴きたいので、電器屋の片隅で埃を被っていた980円の小型ラジオを買う。
ラフマニノフ聴きながら夕食。
ビリー・ジョエル聴きながら洗濯、食器を洗い、米を研ぐ。
福岡県に来て3日め。
可愛らしい女性が多いとか、発見の連続の日々でありますが・・・

Okame_jitatekyusyu
九州で売っている「おかめ納豆」のタレは、山形で売っているそれよりもメチャメチャ甘ったるくてビックリ。

調べてみると、

『ご当地の味の傾向に着目し、九州で「たれ」の嗜好調査を行い、九州限定「うまかたれ」を開発しました。納豆に混ぜ合わせると、口当たりまろやかな納豆に仕上がり、おいしくお召し上がり頂けます。』

らしい。↓
タカノフーズ株式会社商品情報 おかめ仕立ミニ3(九州)

出張で西日本に行く度、匂いの無い納豆とか、東北人の私には物足りないものがあるわけですが、メーカーさんも地域に合わせて企業努力してるんですねえ・・・・

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邱国洪につける薬なし

Oh祝日ですが、今日から現場仕事。
静かな一日。
宿に帰った後、クラシックを聴きながら一人静かにホウレンソウのおひたしを作る。

おお、ネット上では、発展途上国・中華人民凶悪国の在ネパール大使が 偉 そ う に ネパール観光局に対して「シナチク人観光客増やすために観光インフラ整備するアル!」と言ってますね。

Chinese envoy asks Nepal to upgrade tourism infrastructure by Nepalnews.com2/11

ネパール観光局の発表では2008年に空路から中国人14,076人が訪れたとか。
この空路からってのがミソですね。
経験者はご存じかと思いますが、陸路(コダリ・ザンムー)の国境越えで中国・ネパールを行き来しようとする事の、手続きのなんとめんどくさいことよ。
この中国大使Qui Guohang氏とは、尖閣諸島は古来からの中国領土と主張しているバリバリの覇権主義者・邱国洪氏ですね。
まあ人に口出すんだったら中国の観光地をもっとマシにしてください。
つーか、ネパールの観光地を中国ナイズすんなコラ!

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GreenWalk九州・山口版

Pa0_0308一人暮らしのスタートはいつも、ダイソーでの買い出し。るんるん。
食糧雑貨の買い出し後、隣接した大型書店で福岡の地図・資料購入。
真っ先に購入したのは、

Pa0_0306GreenWalk誌

ご存じない方も多いかとは思いますが、九州のローカル登山雑誌です。
私はたまたま山形のBookOffでバックナンバーを見つけ、その存在は知っていました。
今季No.29冬号の特集は「登るぞ!雪山」。
読んでいて気がついたのですが、雪山と銘打っていても、本州ではつきもののワカンやスノーシュー、ラッセルに関する記載が全く無いんですね。
九州の山という、ある種別世界がここでは展開されているんでしょうか。
GreenWalk誌はクライミングの記事は全く無く、縦走・ハイキングの記事が主になっています。
東西南北に広がり地域によって季節感も異なる日本列島、それゆえに、こういった地域に根ざした登山雑誌が存在するというのは大変素晴らしいことだと思います。

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冬季マカルー登頂【2/11追記】

ついに、冬季マカルーの頂陥つ。

Breaking news! MAKALU SUMMIT! by K2climb.net2/9

シモーヌ・モローとデニス・ウルブコのペアが偉大な登頂を成し遂げました。

8000m峰冬季登頂といえば、82年の北海道大学隊によるダウラギリ登頂を嚆矢としてポーランド隊の先達たちの活躍が歴史を綴ってきましたが、ネパールヒマラヤではマカルーが難攻不落のまま残されていました。
上記記事のリンクから登頂を伝える声を聴くことができます。

21世紀の今、未だに冬季未踏を誇るカラコルムの8000m峰の扉をこじ開けるのは、誰なのでしょうか。

【2/11追記】
マカルー峰の冬季登頂の試みは81年、あのレナート・カサロットが最初に試み、それ以来日本人も含む数々のクライマー達の挑戦をはねつけてきました。
その冬季登山の歴史の概要を British Mountaineering Council がまとめておりますのでご参考までに。
Makalu climbed in winter - at last by BMC2/9 

【追記の追記】
シモーヌ・モローのブログに掲載されている、三枚目の登頂写真。
空に氷の粒でしょうか、陽光の下にキラキラと輝く光の粒。
凄い幻想的な登頂写真ですね。

simonemorolive SummitPhots

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【博多駅】 印度カレー博多駅店

Pa0_0305仙台空港から2時間、福岡空港から地下鉄で博多駅にたどり着く。
仕事の相方たちとウロウロしながらたどり着いたのが「印度カレー博多駅店」。
基本的にわたしゃインド料理・ネパール料理が目当てでカレーは二の次なのですが、たまにはこういうお店もね。
私はオムカレー670円を食す。
相方たちはこの店人気のカツ野菜カレー食べてましたが、大盛りはえらいボリュームでした。

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福岡県の皆様、こんにちわ

Pa0_0304戊辰戦争の仇敵の地・九州にやってきました。

Pa0_0302せまいながらものんびり我が家。
ウィークリーマンションで一人暮らし。
九州では有名なボルダリングエリア・河頭山にほど近い某地区にしばらく住み込みます。
九州の皆様どうぞよろしく。

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棒鱈(ぼうだら)煮

Pa0_0301
山形の郷土料理、棒鱈(ぼうだら)煮
干物の、カチカチに硬い「棒鱈」を醤油味で煮た料理。
骨も柔らかく食べられます。
正月料理としても知られ、親戚挨拶回りではたいてい一度は口にするのだが、今年は無し。
親類の老いと共に、伝統料理が廃れていくのをナマで感じる。

画像は実家で入手した、西川町の出羽屋のパック詰めの棒鱈煮。

私の父は「今の棒鱈は・・・・昔の棒鱈煮はとても旨かった」と、言う。

だが私は知っている。
父の舌を満足させるような棒鱈煮は、もう父の記憶の中にしか無いということを。

先日書いた「くきな煮」と似た背景をもつ料理で、かつて食料事情・流通手段が今と比べものにならないくらい不便な時代、魚といえば干物が中心で、干物の鱈を用いた料理が特に食べられたのは必然でありました。

さて、棒鱈煮食べて、明日からしばらく山形を離れます。

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吸わない方も、ライターを。

風前の灯火ってやつに救われたケースですか。

Climber saved by cigarette lighter after helicopter spots flame by Mirror2/9

イギリスは北部ウェールズの山で遭難したクライマーが、煙草用のライターに着火、それを暗視ゴーグルで捜索中のヘリの乗組員が見つけ、救援に成功した・・・という記事です。
ミラー紙に掲載されたイラストご覧いただいた方がわかりやすいでしょう。(イラスト・Lawrence Goldsmith,Ian Mooresを引用)↓

Suv_2煙草吸わない人間といたしましては、山でコンロに火を着けようとしたときに「あ~ライター忘れたっ!」てのがあるわけですが(え?そんな間抜けは私だけ?)、大衆紙ミラーの報道なもんで話ふくらましてる可能性もなきにしもあらずですが、こういう事例を読むにつけ、持ち物は基本に忠実に、そして危急時は最後まで諦めない、ということを考えさせられる事例ですね。

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奥様に言えない、出勤先。

経済面で深刻なのは日本も韓国も同じ。
日本ではクビ切られた派遣労働者が左翼活動家に率いられて公園で寝泊まりしてたようですが・・・
韓国では、山に意味深な登山者が増えてるらしい。

冠岳山、涙の山登り by 朝鮮日報2/6

以下記事引用開始
--------------------------------------------------------
携帯電話が鳴った。
結婚 2年めで、冠岳山を登っているパク・ジョンジン(仮名)さんは歩みを止め、携帯を取り出した。
画面に浮かんだ電話の相手は奥さんだった。パクさんは電話に出ないで、ずいぶん長い間躊躇して、やっと電話に出た後、
「うん… 忙しくて… 取引先なの… 後で電話する…」急いで切った。

パクさんは「わずか3ヶ月前は正々堂々と会社員でした。大金は儲ける事ができなくても、妻と娘の面倒を見るほどにはなってました」と語る。

しかし昨年11月、パクさんの会社が急に倒産した。
毎日出勤するふりをしながら、冠岳山に登るというパクさんは「私にわかっていることはたった一つです。妻にこの事実を言えば倒れるかも知れない、ということです」

6日、ソウルの冠岳山には様々な事情を抱えた人々が集まっているとソウル新聞が報道した。
ソウル新聞によれば冠岳山管理事務所のチェ課長は、「経済不況のせいか今年初めから平日で30~40代の男性登山客が目立つように増えた」と語り、山頂で菓子を売る行商人も「去年9月の秋以降から 30代の若い男たちが増え始めた」と言う。
数ヶ月前までは職員 11人に年収30億ウォンの小さな企業の経営者だったパク某(35)さんは、一人で山道を歩いてため息をついて、「山が最高にいいですね。お金もかからなくて、体さえあれば一日過ごすことができるから…」と言う。

 小さいもののCCTVの生産会社を経営していた朴さんは、去る8月から輸出量が途切れ会社は傾いたと新聞は伝えた。パクさんは「家で妻の顔だけ見ていることができなくて、山へ来ています。投資者に会うと嘘をつくことさえも気が楽だから…」と言葉を濁ごした。
 また登山道のあちこちに集まって来た「担ぎ屋」(訳者注・露天商)たちも増えたと言う。去年まで在来の市場で登山用品店を経営していた自営業者・キム某(59)さんは、登山用手袋を売る。「包みに品物を包んで来て、売ってばかりすれば良いから、資本金が必要ないでしょう」と語る。
--------------------------------------------------------
以上引用おわり

リストラ寸前の土木作業員である私、今回の記事はノーコメントとさせていただきます。

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山の名前

アカどもの残滓が、亡霊のように浮かび上がりますな。

'Soviet Latvia' finally disappears from Tajik maps by AFP2/4

タジキスタン領にある「ソビエト・ラトビア」峰の名前が地図上から消え、このたび「ラトビア」峰に変わるそうです。
タジキスタン大統領がラトビア訪問にあわせた措置のようですが。
スターリン峰→コミュニズム峰→イスモイル・ソモニ峰に代表されますが、皆さんご存じのように旧ソ連のパミール山域の山名は政治状況に応じてコロコロ名前が変わっています。
このAFP記事で面白いのは最後の部分、
『ソビエト時代にノスタルジーを感じる人間はご安心、タジキスタン領内には「Soviet officer」(筆者注・ソ連軍将校?)なる旧ソ連由来の地名がまだまだ残っている』と報じています。

さて、パミールだけでなく、アメリカでは北米最高峰「マッキンリー」の呼び名について、先住民の伝統名を尊重して「デナリ」と呼ぶ方が多くなってきました。
山の名前が変わる。
我が日本では、ちょっと記憶にありません。
(もしご存じの方おられましたらコメント欄にご一報下さい。純粋に好奇心から知りたいです)
私の記憶では「剣岳」の「つるぎ」の表記が「剱」とする通達があったこと、「八ヶ岳」の「ヶ」「ガ」の表記など、漢字の表記が問題になりました。
また昨秋、鳥取の大山の登攀ルート名が統一、これに伴いルート名が変わった部分もあるようです。
これら表記や登山ルート名が変わった事例はありますが、山の名前そのものが変えられた、というのは記憶にありません。

先年の日本各地における市町村大合併は、地理学を学んだ者にとっては誠に暗澹たる政策、地名というかけがえのない財産が行政のバカどもに改悪させられた愚行でしたが、山の名前は変わらない。
(最近はブログ上で「殺す」と書くと警察にパクられるようですが、わたしゃ何度でも声を大にして言いますよ。カタカナ地名を嬉々として自治体名に採用するバカは 腹 切 っ て 死 ね !
あれだけ市町村名が改変させられたにもかかわらず、山の名前が不動であることは特筆すべきことではないでしょうか。
と申しましょうか、政治家の都合でコロコロ変わる旧ソ連圏が異常といえばそれまでですが。

それでは、登山愛好者の皆様が普段愛用されている国土地理院の地形図に記載されている山の名前は、誰が決めているのでしょうか。
これは国土地理院の役人が勝手に書き込んでいるわけではありません。
地形図を製作する際に、各自治体の長宛に国土地理院が「地名調書」の作成を依頼します。
この「地名調書」に掲載される地名、すなわち各自治体、役場が用いる公式名称や一般的に用いられている地名が調査された上で地形図に用いられます。
 したがって地名の調査確認方法は各地域で様々なようで、山や沢に詳しい営林署の職員が協力したり、信濃大町の例では山岳博物館も協力していると聞いています。

 人間の歴史・営みや自然の形態を凝縮したものが「地名」なのですが、人文地理の一般書を紐解けばよく書いてありますが、我が日本はお世辞にも地名を大切にしてきた国家とはいえません。
 そんな国にあって、山の名前がこのまま尊重されることを願っています。

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旧初市

旧暦の初市、「旧初市」に家族を連れて行く。

Pa0_0293毎年1月10日に開催される「初市」ほどではありませんが、山形市の旧県庁前広場にいくつもの露店が立ち並びます。

Pa0_0299山形の冬を彩る「だんご木」。カラフルなモナカでできています。
ミズキに粉を練った団子を刺して飾ったり食べたり、地域によって様々な形態がありますが、山形市の初市はこのモナカの団子木がポピュラー。家々の茶の間を飾る縁起物です。

Pa0_0300初市の魅力は、露店に並ぶ雪国の生活用具。博物館に鎮座ましましている"死んだ"民具と異なり、生活に用いられる道具が店先に並びます。

Pa0_0295雪べら。日本料理店で料理を客に差し出す道具ではありません(笑)
まとまった降積雪から数日経つと、ロールケーキの片割れのような雪塊が軒先にしなだれているのですが、そんな屋根上の雪塊を落としたり発達したつららを叩き落とすのに重宝します。

Pa0_0297子供達の関心は、もっぱら「くじ引き屋」のおもちゃです。

Pa0_0294_2カミさんは農家の露店から山芋3本入り\1000を購入。世話焼きそうな婆ちゃんが、
「とろろは冷蔵庫いれで駄目だがらな、新聞紙さくるんでおいどぐだけでいいんだ」
(共通語訳:とろろ芋は冷蔵庫に入れて駄目ですからね、新聞紙にくるんで置いておくだけでいいんですよ)
と、カミさんにこまかく世話を焼きながら売っている。

その奥では、野菜を売りながらストーブで干芋焼いていたおじさんが
「焼げだから喰え喰え」
と、笑いながら客に真っ黒く焦げた干芋を冗談まじりに押しつけている。

バックパッカーとやらが、アジア奥地の市場で「日本で失われたふれあい」に感動するらしい。
そんな光景は、東北にはまだまだ残っている。

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鬱日記

またまた鬱で

D0e446a51e50121d4dbc4fae994a36e7 死 ん で ま し た 。

2/1にちようび。
先日に実技試験を終えた資格試験の筆記試験。
手応えは、

20090201k0000m050038000p_size5←これくらい。

しかし先日の実技の筆記試験 (この資格、「実技」「筆記」でそれぞれペーパー試験がある、よくわからん資格)がボロボロなので期待せず。
試験を終え、夕方から義妹夫婦の自宅新築祝いパーティー。
Pa0_0291_2義兄夫婦、義妹夫婦、義母たちと食事を共にする。飲めない酒も飲む。
お祝い事だけど、リストラ寸前間近な私にとって心境はレスキューのロープワークより複雑。

2日。げつようび。
朝から鬱々ひどし。
不安と無力感。
こんな日に限って会社の宿直だったりする。
鬱々な時に特徴的なのが、山に対する関心の完全消失。
持ち込んだ山の書籍にも手を付けず。
夜、コンビニ弁当を喉に押し込み、薬を服用。
宿直室のテレビも付けず、沈黙の中、ただベッドに横になる。
日中に下見した現場への不安が消えない。
壁に貼られたカレンダーの、早春の鳥海山の絵を見つめるだけ。

3日。かようび。
携帯のアラームで目が覚める。
あまりに鬱々で上司に公休申し出るか迷うが思いとどまる。
朝の職場。
上司と二人きりでいるとき、突然上司が積丹岳遭難事故の話題を切り出してくる。

山の話題に少し気分がほぐれる、そんな自分の単純さにさらに鬱になる。


4日。すいようび。
諸般の事情で公休。
休みだけど、午前中に予定現場の下見。
昼、速攻で現場から山形市に戻り、幼稚園に直行。娘の音楽教室の様子を見学。
もう幼稚園での娘の姿を見るのも最後。
来月の卒園式も見ることができない私は、今冬は山より子供優先。
午後から子供を連れて旧初市に行く。(後エントリー参照)

露店の菓子や玩具にはしゃぐ子供の姿を見て、少し落ち着く。

夕方、カミさん同伴で心療内科。
たまにはカミさん連れて食事でもいかなきゃな、と問診票書き込みながら、そう思う。
そして休日は終わり、明日からいつもの「日常」が再開する。

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