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福智山

初めての九州の山として、福智山(900m)を目指す。
出張前は北九州を代表する名山「英彦山」を意識していたのだが、頂上にあるバイオトイレをぜひ視察してみたかったのだ。

JR直方駅からバスの終点、内ヶ磯で下車。
私は相当人が良さそうにみえるのか、内ヶ磯のバス停で通りがかりの老人に声をかけられた。
どこから来たかと尋ねられ、今の滞在地を答えればいいものをつい「山形県から来ました」と答えてしまい、びっくりされてしまった。
老人「わたしゃこの前、日光に行ってきたんだけどね。山形というと・・・長野と埼玉の間にあるとこかの?」
私「あ、いえ、もうちょっと北の・・・新潟の隣です。」
老人「おおそうですか。山形は海が無い県でしたね。」
私「あ、いえ、日本海に面してるんですよ・・・」

九州の方々にとっては、山形なんて異国並みに遠い所なのだろう。
Hiromi_go この会話を交わしながら、郷ひろみの『エキゾチィッ~ク!ジャパンッ!』の歌声が意味もなく頭を駆けめぐる。

福智山ダムを眺めながら登山口めざしてのんびり歩く。
内ヶ磯行きバスに乗りながら眺めていたのだが、山麓の家々は白や紅の梅の花で彩られている。
里も山も、スイセンだろうか、白い花ざかり。
ウグイスの声まで聞こえる。
頓野林道のゲートから「大塔の滝」コースをめざす。
結構な勾配のある登山道である。

Pa0_0334随分と木が荒れてるなあと思いつつ歩いていると・・・

Pa0_0333登山道の真ん真ん中に、赤い落とし物。
椿の見事な赤にはっとさせられる。

頓野林道のゲートからちょうど1時間。
バイオトイレのある避難小屋「荒宿荘」に到着。バイオトイレの様子は別記事で。
そこからさらに10分程の急登で頂上へ。
Pa0_0321山頂の気温は13度。今日は全国的に好天に恵まれた日だった。視界も良好、ぐるりと北九州の街並みの様子が見渡せる。
「昨日も晴れていたけど、視界は悪かったね」と、二日連続で登ってきたらしい老人が言う。
山頂からの景色で特に目を引いたのは、カルスト台地で知られる平尾台の方向にみえる巨大な露天堀鉱山。場所からして石灰岩を採取しているのだろうが、日本で露天堀の鉱山を見るのは初めてだった。(後で三菱マテリアル社の東谷鉱山と判明)
 山頂でインスタントのエスプレッソを飲み、のんびりしていると、先ほどの老人がお社に向かって何やら大声で唱えている。「イザナギノミコト・・・」から始まり、いつの間にか般若心経になっているところを見ると、老人のオリジナルか?その熱心な祈りは、福智山の山頂の雰囲気を厳粛なものにしていた。

Pa0_0319下山ルートは上野越~上野峡ルートにとる。
福智山山頂付近を振り向いてみる。
この画像撮影後、登山道は大塔の滝コース以上の勾配のきつい道。幾箇所もフィックスが張られている。
急な割には登ってくる登山者は多い。九州人は皆ストイックなのだろうか。
この下山ルート、道の両脇はシダに覆われ、恐竜でも出てきそうな雰囲気だ。
歩きながら、何かと東北の山と比較している自分に気がつく。
ここは九州の山。
九州の山として楽しもう。
常緑樹の多い植生も、2月の東北の山には無い瑞々しさがある。
頂上から1時間程で上野登山口に下山。
コミュニティバスはあと2時間待たないと来ない。
せっかくの機会、山麓の集落の様子を眺めながら、最寄りの筑豊鉄道伊田線の赤池駅まで1時間ほど歩く。
Pa0_0317福智山山麓のタンポポは、花の中央だけが黄色く、全体に白い花でした。

Pa0_0316
陶芸窯元が沢山集まった上野集落を過ぎ、振り返ってみる福智山。
標高は千mにも満たないけれど、水も豊富で登りがいのある良い山でした。

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