棒鱈(ぼうだら)煮
山形の郷土料理、棒鱈(ぼうだら)煮。
干物の、カチカチに硬い「棒鱈」を醤油味で煮た料理。
骨も柔らかく食べられます。
正月料理としても知られ、親戚挨拶回りではたいてい一度は口にするのだが、今年は無し。
親類の老いと共に、伝統料理が廃れていくのをナマで感じる。
画像は実家で入手した、西川町の出羽屋のパック詰めの棒鱈煮。
私の父は「今の棒鱈は・・・・昔の棒鱈煮はとても旨かった」と、言う。
だが私は知っている。
父の舌を満足させるような棒鱈煮は、もう父の記憶の中にしか無いということを。
先日書いた「くきな煮」と似た背景をもつ料理で、かつて食料事情・流通手段が今と比べものにならないくらい不便な時代、魚といえば干物が中心で、干物の鱈を用いた料理が特に食べられたのは必然でありました。
さて、棒鱈煮食べて、明日からしばらく山形を離れます。
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