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SAVING LUNA 『人と友だちになりたかったシャチ』

 毎回素晴らしいドキュメンタリー番組を放映しているので、時間が合う時は必ずチェックしているNHK教育の『地球ドラマチック』。
本日の『人と友だちになりたかったシャチ』は大変興味深い秀作でした。
原題は「SAVING LUNA 」で、BSで以前に放映されたようですので、既にご覧になった方もおられることと思います。
ちなみにカナダでは映画上映もされたようで、映画サイトはこちら「SAVING LUNA 」


一匹の幼いシャチがカナダの奥深い湾に迷い込みます。
このシャチの保護を巡り、地元住民、先住民、そして科学者が各々の立場から保護を考え、対立する姿が描かれていきます。
 
「統計」「数字」「論理」に基づく科学者が「人と自然の間には壁があって然るべきだ」という見解には、なるほどと考えさせられました。
 科学者達はその見解に基づき、法規制や監視パトロールなど徹底した規制でシャチを人間から保護します。

 一方、地元住民はその愛らしさから、どうしてもシャチに近づいてしまいます。
 愛らしさにシャチに触れた女性が警察に拘束され、罰金100ドルを言い渡されるのですが、それに対して「100ドルの使い道としてなら最高だったわ」と言い切る姿はカッコイイ!

 そして先住民族達は、シャチを超自然的な存在として捉え、仲間の生まれ変わりとして崇めます。

 本日放映された前編は、科学者達が議論した末、シャチの群れに迷い子を戻す作戦をたてたところで終わり、先住民、地元住民、科学者達の対立を予想させる後編へと続きます。

 今回前編を視聴し、行政側の徹底した保護姿勢と、科学者達の冷静な見解に非常に考えさせられるところがありました。
 日本ではどこぞの川にオットセイだかアシカだかが迷い込んだ場合、マスコミが馬鹿騒ぎした挙げ句、行政も住民票発行とかクルクルパーな対応しか目につかないわけですが。(もちろん日本国内でも、関係者の見えない苦労はあると思います)
 私は日本の自然保護主義者にありがちな、自然を「擬人化」した考え方が大嫌いなのですが、今回シャチの保護に尽力した科学者たちが、保護しようと努力すればするほど、一般市民・先住民との軋轢を生み対立してしまうその姿に、大変興味を抱いたわけです。
 人間たちの葛藤、そんな人間たちの想いなど知らぬ風のシャチの行方を描く後編も、できればなんとか視聴したいと思います。

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