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雨呼山(あまよばりやま)

Pa0_047329日、祝日。
午前中は息子の保育参観に家族総出で出席。
幼稚園入園から約3週間、先生方に声をかけられると私の陰に隠れてしまうシャイな息子の行く末が心配。
まあ、時間の許す限り子供の成長は目にしておきたい。

昼前に保育参観は解散。
自宅で家族みんなで昼食をとり、私は急ぎ会社へ。
諸事情で5月1日に代休を取るため、誰もいないフロアで月末提出の書類を一気に作成。
それから会社を出て、山形市を再び縦断して天童市に向かう。
本日の目標は雨呼山(あまよばりやま)、標高905m。
祝日だというのに、育児と会社に時間を費やし、里山を一座登るにも時間捻出に努力しなければならない。
もっとも、私は家庭があろうが会社があろうが、山に登り続ける姿勢に変わりはないんすけど。

さて、本日の雨呼山は雨乞い信仰の対象として地元民から親しまれてきた山だ。
山そのものよりも有名なのは、山麓にある「ジャガラモガラ」である。
風穴が存在する窪地で、風穴から吹き出す冷たい空気により独特な植生が発達している地形だ。
意味不明な地名、「ジャガラモガラ」については諸説ある。
よく言われているのが「姥捨て」で置き去りにされた老人の声が聞こえないよう楽器を鳴らしたことに由来するという説である。
しかしながら地理的に人里に近く、姥捨てには不向きとみられることから地元の天童市教育委員会の学術報告では「姥捨て」説は明確に否定されている。

地形図片手に、狭い集落の一本道を車で走り「秘境」ジャガラモガラをめざしてみると・・・

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地形図にはない立派な道路が切り開かれ、ラーメンの幟旗が立った売店「じゃがらむら」があったりする。
水曜スペシャル並の「秘境」ですな(笑)

そこからさらに車道を走り、林道が始まるところが駐車場。
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林道歩きといえば登山では「退屈」の代名詞のようなものだが、ここ雨呼山の林道は両側にソメイヨシノが植樹されている。
しかもまだ八分咲きだ。もう山形県内各地の公園は葉桜になっているのに。天童市街から標高にして500mほど登っただけで、まだ桜が楽しめる。

雨呼山の登山口は
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花を地面に振りまいたような群落を成すエゾエンゴサク、また白、青のキクザキイチリンソウが満開だ。

登山道が始まると、
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たくさんのエンレイソウが、枯葉を押し上げて咲き始め。

しばらく歩くと、文字通り「見上げるほどの」急斜面の階段が始まる。
約20~30分の階段を登り終えると、景色の良い頂上稜線となる。
一人だけの山行なのに、積み重なった枯葉がカサカサとにぎやかだ。

先日訪れた福岡の英彦山と同様、この山でも山頂手前に泉があった。
「竜神の池」である。
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凝灰質とおぼしき斜面がくりぬかれ、ポツポツと水がしたたり落ちている。
地元の農民たちはこの竜神の池で雨乞いをしたといわれている。

最近、山形の食文化に関する本を読んでいる。
昔は天候の良し悪しが作物の成果に直結、農業以外に産業の乏しい山形盆地では、すなわち天候不良は即、「飢饉」に繋がるという厳しい時代だったらしい。現在のように灌漑施設や天気予報など無い時代の話である。
農民、先人たちは、どんな想いでこのしたたる一滴を眺めていたのだろうか。
私が今登っている山の名前は、「あまよばりやま」である。

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山頂は意外にも、お社も何もない静かな頂上であった。
雨乞いのための神社などが奉ってあるのかと思っていたのだが。
静かな山頂で、インスタントのチャイと揚げあんパンで休憩。

Pa0_0492雨呼山の頂上は山頂のピークと前衛峰の二つから成る。
いずれも広いブナ林になっており、歩いていて気持ちが良い。
汗ばんだウエアの胸元に吹き込む、早春の冷たい風もまた気持ちがよい。

ふたたび枯葉をカサカサとにぎやかに踏みつけながら、下山を始めた。

【山岳ガイドのワンポイントアドバイス】
雨呼山に関しては、尊敬するガイド本執筆者・高橋金雄氏らの著書に詳しいので詳細はそちらをご覧いただきたい。
この山は分岐が多く、標識はあるが朽ちている物も目立つ。また春先は登山道に枯葉が積もり倒木も多い。コース確認のための地形図とコンパスはぜひ携帯を。
本日筆者が歩いた「ジャガラモガラコース」は、頂上稜線まで急な階段が続く。土留めの板や杭が飛び出ている箇所もあり、転倒は重大な怪我に結びつく傾斜のため、ゆっくりあせらず登り降りしてください。

追伸:登山口の看板を確認したところ、この山には『 上 下 地 獄 コ ー ス 』という登山コースがあるらしい。場末の檄辛ラーメン屋の看板メニューみたいなネーミングである。
うーむ、なにが地獄なのか、こんどヒマだったら行ってみたい。

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冬と春の狭間に

月山のガイドを名乗りながら、超久々の月山行き。

Pa0_0475 雪を被ったベンチが、山形県自然博物園の開館を待っています。

Pa0_0485 今年は統計上では大雪を記録しているのですが、やはり雪は少ないのです。自然観察道の夏道が現れていました。

Pa0_0477 ガイドでは毎回ネタにするヤドリギですが、そのヤドリギの花を意識して見たのは初めてだったりします。小さい小さい控えめな花でした。

Pa0_0476 冬を越したキクラゲ。暖かい春にはもっと成長してますかな(筆者は中華好き)

Pa0_0482 本日の行動食は、北九州は八幡地区の和菓子の老舗、鶴屋の「即席しるこ」でございます。鶴の形をしたモナカに即席汁粉が入っているのです。

Pa0_0481 ・・・モナカに即席汁粉を入れたアイデアはいいのですが、モナカのでんぷん臭がきつくて、あまり美味しくない。

Pa0_0479 とはいえ、おしるこパワー(?)で見つけました、何かの卵。形状からして、毛虫芋虫の類と思われますが。月山山麓ではもうふきのとうは伸びきり、春の盛りなのに、山上ではまだじっと春を待つ生き物がいるのであります。

Pa0_0480 うねうねとうねりまくったミズナラの樹形。ウルトラQのオープニングですな(古い)

Pa0_0490 毎年楽しみにしているザゼンソウ、いつもの場所に咲いてました。人目につく場所なのですが、みんな車で走り去ってしまう場所なのです。

さて、ブナ林を擁する山形県自然博物園は5月1日にオープンします。
 山スキーや春山登山で月山を訪れた方も、ぜひブナ林でゆっくりしてけらっしゃい。

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GWは。

もう代休を3日も仕事に費やし、本日からようやく休み。
平日休みなので、

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息子を幼稚園に送る。

九州で二ヶ月独り暮らし堪能した分、GWは家族サービスと文献調査に専念です。

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【東北自動車道 国見SA】 柏屋 檸檬(れも)

五月連休でうずうずしてる皆様こんにちわ。
月曜まで某東北エリアで土木仕事でございました。

さて、山形からは距離的にトイレタイムくらいであまり買い物しない、東北自動車道の国見サービスエリア。
今回、仕事の相方(福島出身)から強く強くおすすめいただいたのが・・・

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柏屋のレモン風味チーズケーキ「檸檬(れも)」。
一箱に三個入りで475円。
サービスエリアの土産物屋で売ってる菓子だし、よくある堅めのチーズケーキかなあ・・・と思ったら。
意外にもしっとり味の、レモン風味もさりげない味でおいしいチーズケーキでございました。
この柏屋、福島では知られた菓子店で、学生時代を郡山で過ごしたカミさんもよく知ってました。

GWの遠征登山で東北自動車道 国見SAで土産物に迷ったら、ぜひどうぞ。

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産経新聞大阪編集局次長 渡部裕明氏の曇りに曇った歴史観

私は産経新聞を愛読しているが、末端の山岳関係者としていささか看過できない記事発見。

【土・日曜日に書く】大阪編集局次長・渡部裕明 清貧の思想生んだ「山の宗教」 by 産経新聞4/19

産経新聞大阪支局の渡部裕明氏の筆によるコラムである。
内容は役小角(えんのおづぬ)を中心に論を展開し、

 『だが筆者は「山の宗教」こそが、日本人の精神の原点、背骨にあたるものを生んだと考えている。肉体と精神を厳しく鍛錬し、物質的豊かさや浪費をあえて拒否する、清貧の思想である。』

だ、そうだ。
渡部氏は山岳宗教が日本人の精神の原点にあり、清貧の思想を成すと説くが、果たしてそうだろうか?

たしかに日本全国各地に存在する「修験道の山」で修験者が厳しい修行を積み重ねたのは事実である。
その一方、それに追随して発展した一般民の山岳信仰によって、修験道の山の周辺に人・モノ・カネが集まることになった。
早い話が、修験道の山として数多くの人間が集まることにより莫大な経済効果が発生し、金と物資が流通していたのである。
 そんなことはちょっとした歴史書をひもとけば書いてあることだ。

渡部氏は山岳宗教に何らかのロマンを感じておられるのであろう。
日本の農村などでは、背後に見える山を敬う精神性は今もなお受け継がれており、山の宗教が日本人の精神のバックボーンにあるとする考え方には私も素直にうなずくものである。
しかし清貧の思想うんぬんは首をかしげざるをえない。
そこ(山)にヒト・モノ・カネが集まる限り、やはり俗世間と変わらない空間が存在し、欲と聖の表裏一体の世界だったというのが私の考えである。

神を敬い厳しい修行の傍ら、そんな欲の世界がある。
そしてそれはまた、私にとっての歴史というものの魅力でもある。

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ピオレ・ド・オール2009、3パーティーに決定

雨でずぶぬれになりながら土木作業にいそしむ私のブログに、もう先週から「ピオレ・ド・オール」「黄金のピッケル」の検索結果で訪問された方、お待たせいたしやした。
25~26日はピオレ・ド・オール発表の日でございます。

Résultats des XVIIèmes Piolets d’or by Kairn.com4/25

上記Kairn.comの記事によれば、ピオレ・ド・オール2009の受賞者は次の3パーティーです。

カメット南東壁 平出・谷口パーティー 谷口けい氏は栄えある女性初の受賞者、と報じられています。

カランカ北壁 佐藤・天野パーティー

テンカンポチェ北壁 Ueli Steck・Simon Anthamattenパーティー

これらに併せ、「勇気ある登山」賞が併設され、故イナキ・オチョア救出に尽力したクライマーらが選ばれた模様です。

なおピオレ・ド・オールに偏見を持っている山岳関係者が日本におられるようですが、選定委員長を務めるダグ・スコットの言葉、
勝ち負けではありません。情熱と実行・芸術の大使なのです』
という言葉が、この賞の本来の性格を表現しているでしょう。

参考記事
「黄金のピッケル」日本人初受賞=女性の谷口さんら5人-仏で授賞式 by 時事通信社4/26

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日本にはウエムラ記念館があるのに・・・

1977年にエベレスト韓国人初登を果たし、わずか二年後にデナリで滑落死した韓国の登山家コ・サンドン氏。
コ・サンドン氏については当ブログでも『韓国隊エベレスト登頂30周年』で取り上げました。
今、コ・サンドン氏の故郷である済州島で、「コ・サンドン記念館」設立の話が持ち上がっています。

世界最高峰で韓国の威信を高めた済州人コ・サンドン、彼がよみがえる! by 済州の音4/16

最近はコ・サンドン氏の存在が忘れ去られつつあることに済州島の関係者たちが危惧し、今回の記念館設立の企画が持ち上がった模様。
そこで登山家の記念館として引き合いにだされたのが・・・

以下記事引用開始
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(略)
 パク・ギョンフン済州伝統文化研究所長は、コ・サンドン記念館設立提案で、国内外の他の事例を提示した。まず日本人として最初に1970年エベレスト登頂に成功したウエムラナオミを記念する日本東京都板橋の「ウエムラ記念館」を例に出した。
 ウエムラナオミはコ・サンドンと非常に似た登山家として理解されている人物だ。1970年日本最初のエベレスト登頂に成功し、14年後の1984年マッキンリー登頂に成功した後、下山中に失踪した世界的な登山家だ。
 彼を称えるためにウエムラの母校である明治大学山岳部の先輩後輩たちが中心になってウエムラ記念財団を作り、この財団を中心に没後8年目の1992年、東京都内に「ウエムラ冒険館」という記念館を建てて、彼が残した 200点の遺品が展示されている。
(後略)
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以上記事引用終わり
というわけで、お隣韓国・済州島の方々が日本の植村記念館に熱い視線を送っているのでありました。

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左:77年韓国人初のエベレスト登頂を果たしたコ・サンドン氏、右:祝賀パレードでのコ・サンドン氏
この画像は二枚一組で、よく韓国メディアに用いられていますね。

韓国国内の登山家記念館の事例としては、8000m峰16座(14座+ヤルンカン、ローツェシャール)を果たしたオム・ホンギル氏の記念館が既に設立されていることも、済州市民の感情を刺激している模様。
上記の記念館設立シンポジウムには行政、議員なども参加、かなり突っ込んだ議論が展開されたようです。

 70年のJAC隊エベレスト登頂にはエベレストスキー隊と絡んだ談合など、種々の裏工作が行われ、それをもって登山として低くみる向きもあります。(先日逝去された原真氏はその批判の先鋒であった)。
 しかしながら、こういった済州島民の熱い議論を読みますと、一国の世界最高峰初登頂という行為がいかにインパクトの大きなイベントであったのかを伺い知ることができる記事であります。

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勝間和代の本の中心で、バカと叫ぶ

Pa0_0461長い九州出張を終え、夜、肌寒い山形に帰る。
自宅に帰ってみると、出張前は幼稚園児だった娘のランドセルが置いてあり、未就学児だった息子の青い幼稚園バッグが置いてある。
カミさんは小学校のPTAの役員に任ぜられ、いろいろ予定が詰まってるらしい。
民主党の腐れ脳味噌・鳩山由紀夫なみに時代に取り残された感じ。
山形に戻ってまず口にしたのは・・・

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コシアブラの天ぷらと、ゼンマイの煮付け。

Pa0_0467翌日は日曜。
出張の疲れがたまっていたのか、歳なのか。横になって過ごす。
外の空気を吸いに外に出る。
私とは対照的に健康そうなレタスが、プランターで青々としている。

自宅に一泊して(笑)、日曜の夜は会社で宿直。
出勤してみると、自分の机は無くなっていた(爆)。

 リストラ寸前不良社員とはいえクビになったのではなく、人事異動で机が別の部署に移動させられていたのでありました。

 さて宿直、暇つぶしに会社の図書室をのぞくと、山形の食文化に関する本を見つける。今まで公立図書館で探していたが、なかなか入手できなかった本だ。灯台下暗し。
 これでまた、ブログで山形の食文化について知ったかぶりな記事がかけますな(笑)

 さて宿直明け、浦島太郎状態から現実に戻る。
 早朝、元いた部署の長に挨拶、続いて異動先の長に挨拶、さらに私の配属先に移動して、職場の皆さんに挨拶。(今度の異動先は、徒弟制度の慣習が色濃く残る現場部隊なのだ。)
 配属先の女子社員から年俸に関する書類を渡され、さらに現実に直面(笑×2)

勝間和代あたりにいわせりゃ、わたしゃ最低な男性社会人の道をまっしぐらですな。
 もっとも、年収一千万の男がいいと公言する女性はこちらから願い下げですが。

 私の尊敬する女性登山家や山岳ライター女史も勝間和代を持ち上げてるようですが、どうも「青春出版社」あたりによくみられる説教臭がぬぐいきれない。
 世の中、そんなご立派な人生ばかり送れる人だけですかい?
 
Pa0_0471嵐のような人事異動初日を過ごし、夕方帰宅の途につく。
車のフロントガラスには桜吹雪の名残が少し。
春の嵐は、まだこの先続きそう。

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月山・湯殿山、姥ヶ岳エリアで雪崩

近年は山岳雑誌でも紹介されている月山の湯殿山・姥ヶ岳エリアですが、4月19日に全層雪崩の発生が確認されました。
詳細は月山朝日ガイド協会ウェブサイトのお知らせをご覧ください。

月山朝日ガイド協会 湯殿山と姥ヶ岳で雪崩が発生しました!(平成21年4月19日)

春の連休で月山の当該エリアでスキーや登山を計画されている方は充分ご注意ください。

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8000万円分の登山用品の使い途

8000万円分の登山用品を購入予定の人たちがいます。

Vermont Guard Gets Climbing Gear by WCAX 4/15

10189622_bg5アメリカ・バーモント州の下院議員ピーター・ウェルチは、バーモント議会派遣団が、79万2000ドルを登山用品購入費を連邦予算に組み入れることに成功したと発表しました。アフガニスタン派遣に備え、山岳訓練を積む約1800人のバーモント州州兵のために用いられる予定です。

10189622_bg8 現在アメリカは、アフガニスタンに州兵を派遣しています。
 州兵とは、アメリカの各州毎に置かれた州の軍事組織ですね。州の組織といってもアメリカ国防総省の下部組織でいわゆる「予備役」のため、アフガンや先のイラク戦争でも海外に派遣されています。
 ウィキペディアでは民兵という語が用いられていますが、民兵(ミリシア)というと、私の場合などはアメリカの極右武装組織のイメージが強いです。あえて乱暴な説明をすれば、日本の「消防団」の軍事版といえばわかっていただけるでしょうか。
 まだバーモント州の州兵にはアフガン出動の命は下っていませんが、「重要なことは州兵が動員される前に、装備が行き届いて十分な訓練を積むこと」だ、そうです。

 に、しても登山用品購入費で79万2000ドル→日本円で約8000万円ですよ。
 子供を小学校から大学通わせるのにかかる費用で8人はまかなえる金額ですな(最近考えることが山屋から世間一般人に変化してきた気がする)
 記事の中で興味深いのは、州軍の軍曹のコメントとして「clean climbing」が移動の痕跡を残さないことに利用されていること。
 先日当ブログで書いた、子供たちにティム・オニールがクライミング史を講義する中でフリークライミングの発達にヒッピーが関わっていたことが強調されていました。
 クリーンクライミングの先駆者たるヒッピー、反体制的な存在であった彼らが発達させた登山技術が、今現在こうして戦争に利用されているという現実は、なんともいえない皮肉です。

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韓国メディアが報じたBWC2009加須大会

 野球にサッカー、フィギュアスケートで日韓対決になるとライバル心剥き出しの記事を書きまくる韓国メディアですが、ボルダリングワールドカップ2009加須大会については冷静な記事を書いているご様子です。
 ハンギョレ、ソウル新聞など、主要紙・地方紙がキム・ジャインの成果を掲載していますが、いずれも連合ニュースの記事を配信しているようです。以下、韓国の無等日報から。

キム・ジャイン、国際クライミング大会で準優勝 by 無等日報4/15
以下記事引用開始
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女性ボルダリング競技 2位
小柄な体格を乗り越えて快挙

 「スパイダーガール」キム・ジャイン(21・高麗大2年)が、スポーツクライミング(人工壁登攀) ワールドカップ大会で、国内選手として最高位の準優勝を占め、驚くべき成果をおさめた。
 14日、大韓山岳連盟によれば、キム・ジャインは去る11~12日、二日間にわたり日本埼玉県の加須で開かれた国際スポーツクライミング連盟(IFSC) ワールドカップ大会の女性ボルダリング競技で日本人のアキヨ・ノグチに続き2位を占めた。
 身にロープを結んで高さ15mの人工壁を時間内に登るリード競技と違い、ボルダリング競技はロープを使わず、高さ5mの壁を登るうえ、ホールド(人工の手がかり)の間隔が広くて、体格が小さなアジアのスポーツクライマーには不利な種目だ。
 しかし身長152cmの「ピーナッツ」キム・ジャインは熟練した岩登り技術と卓越した体力を土台に、20数カ国から来た33人の選手の中で2位に上がる快挙を成し遂げた。
 韓国選手がスポーツクライミング国際大会で銀メダルを取ったことも初めてだが、ボルダリング種目でメダルを取ったことも以前にはなかった事だ。以前まではキム・ジャインが2007年ワールドカップ大会リード競技で銅メダルを取ったことが最高成績だった。
 注目する点はリード競技が主だったキム・ジャインにとって経験がないボルダリング種目に挑戦して良い成績を出したという事実だ。
 4分間行われた決勝で、キムジャインが5回の試登の末にボルダー2個を登るのに成功したのに比べて、アキヨは4回の試登でボルダー2個を登り苦杯を舐めさせられたが、技量差はあまり大きくないという点を確認することができた。
 キム・ジャインは
「主種目ではないが、経験を積む目的で参加した。予選 2位で準決勝に上がって自信が生じた」と言い、「惜しくも敗れたけれど、ボルダリングでも世界的な選手たちと競うことができるという自信感を持ったのが最大の収獲」と語った。
「今年 6, 7回開かれる各地のワールドカップ大会でリード競技はもちろん、ボルダリングでも1位に必ず上がって見たい。6月下旬に中国で開かれる世界選手権大会でも、二つの種目共に挑戦して、世界の頂点に上がりたい」
「運動でも勉強でも一回足を踏み入れれば誰にも負けたくない」と自らを評価するキム・ジャインは「国際的に有名なスポーツクライマーになって、国内にスポーツクライミングを広く知らせたい」と語り覚悟を固めている。

「スパイダーガール」キム・ジャインの挑戦は現在進行形だ。
(文・連合ニュース)
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以上引用終わり
(訳注・本文中の「難易度競技」は「リード競技」とし、トライを意味すると思われる「試登」という語は本文のまま直訳)

 参加された選手の皆様や大会スタッフの皆様方におかれましては本当にお疲れさまです。
 数々のブログで観戦記事を拝読して、当日観戦されていた方もうらやましい・・・
 優勝された野口さんはじめ日本人選手の声は御自身のブログ等で拝読できますが、キム・ジャインのコメントは韓国メディアに頼るしかありません。この記事のキム・ジャインのコメントをそのまま受け取れば、今後はリードクライミングだけでなくボルダリングコンペにも活動範囲を広げるという宣戦布告でしょうか?
 今後のアジア勢の活躍が楽しみです。

参考記事 IFSC Climbing Worldcup(B) 加須 2009 by 雪山大好きっ娘。様4/12

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弘法筆を選ばず

ロシアの某クライミングサイトにハートウォーミング(笑)な動画。
タイトルは「アバランチギアの他の使い方」。

BCスキーのパーティーらしい集団が、宿で食事の準備をしているのですが・・・

B1
きれいな女性が麺棒でパン生地をこねています。

B2
麺棒と思いきや、アバランチスコップの柄だったりして(笑)

B3
で、鍋いっぱいの美味しそうなパンができあがり。

スキーだけじゃなくて料理も上手な女性は素敵ですねえ。

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女性登山客に朗報・・・・・・?

台湾の玉山国家公園(国立公園)といえば、厳格な入山者規制を行い、アジアでは初めて衛星で登山者を追尾して行方不明を防ぐPLB(パーソナル・ロケーター・ビーコン)の導入を検討している、アジアでも進んだ管理方式を施行している国立公園と認識しています。
その玉山国家公園管理センターがなにやら凄い発明品を造りだしました。

女性專用尿斗站著尿? 玉山國家公園管理處新設計 by 今日新聞4/10

N1
女 性 用 多 機 能 型 排 尿 漏 斗 。

早い話が、登山中でも男性のように「立って小便が可能」となる道具らしいです。

使い方は、
N2
こんな風に使うらしいです。

記事によれば現在試作段階で、「台湾人サイズ」に合った改良品を作るそうです。
しかし「台湾人サイズ」って、どんなサイズよ?

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太宰府 和菓子巡り

Pa0_0438国立博物館でおべんきょうしたし、頭疲れた。
疲れたときは甘い物だよなっ!

とゆーわけで、宝満山下山祝いも兼ねて太宰府天満宮の茶店にふらふらっと入り、梅ヶ枝餅の抹茶セットで休憩。
梅ヶ枝餅の香ばしさを堪能しながら、池の見えるテラスのテーブルでのんびりする。
ああ、カミさんと子供つれて来たいなあ・・・と思ってしまうのは、歳のせいでしょうか。


人の多い土産物通りは嫌だけど、お目当ての和菓子の老舗、『梅園』(ばいえん)を目指す。
Pa0_0437梅ヶ枝餅の店が延々と並ぶ中、この「梅園」はオリジナルの和菓子を販売している太宰府天満宮御用達の老舗なのである。
「宝満山」という菓子が食べてみたかったのだ。
一人で買うには大きすぎるので、「宝満山」そして「鷽の餅(うそのもち)」を試食コーナーで堪能。
「宝満山」は卵を美味しく使った菓子で、ソフトな口当たりがとても美味しい。「鷽の餅(うそのもち)」は紫蘇のほのかな味わいが美味しい。

で、本日の購入は
Pa0_0436右は「東風梅(こちうめ)」で、堅めの饅頭。左は「梅守(うめもり)」で、パリパリの焼麩でしっとり餡をはさんだもの。どちらも本日の大ヒット。紅茶で美味しくいただきました。

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九州国立博物館 特別展『聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝』を見て

Large_1242宝満山から下りてそのまま九州国立博物館に直行。
特別展『聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝』を見学するためである。
こちら福岡では宣伝にもかなりの力の入れよう、あまり更新が盛んとはいえない福岡県のウェブサイトでも告知が出され、西日本新聞では毎日展示物の解説コラムまで設けている。
中国側の多大な協力で、ラサ・ポタラ宮の宝物・仏像が出品されている。
過去にポタラ宮を訪れている自分としては、どうしても見てみたい。

古代からのチベットの歴史を解説すると共に、数々の仏像、タンカ類が展示されている。
特に印象に残るのは蓮の花を模した蓮マンダラ。
花びらのパーツが可動、蓮の花が開いたり閉じたりできる。中心に仏像を配置したものだ。
やはり蓮の花に特別な感情を抱くものなのだろうか。

純粋にチベットの宝物を鑑賞するとともに、私は展示についてもう一つの側面についても関心を向けざるを得ない。この展示会、チベットの歴史をどこまで展示するのだろうか、と。
今回の展示では元・明・清との交流について展示があり、その先は「チベットの暮らし」とタイトルが付けられたコーナーとなる。チベットの暮らしといっても、チベット医学のタンカと祭典に用いられる衣装・仮面が展示されているのみである。民衆・遊牧民の暮らしに関わる物は、無い。
 もちろん、中共政府によるチベット支配をうかがわせるものなどは展示内容には微塵も無い。
 ここ最近のチベットにおける暴動騒ぎで、この展示の企画立案に携わったスタッフの方々のご心労には、むしろ心から敬意を表する。

 これだけの展示物を日本で見られる機会はまたとない。
 その意味では貴重な特別展である。
 しかしこれだけは指摘しておきたい。
 朝日新聞関係者や日中友好協会関係者、また自称人権派弁護士などが中国のチベット侵略を事実上支持し、その理由としてチベットの奴隷制度開放、僧侶を頂点とした階級制度打破をチベット侵略のメリットとしてメディア上で公言している。
 そういった人々は、人民を階級制度、奴隷制度から解放したはずの中華人民凶悪国の文化組織が、階級制度、奴隷制度のトップにたっていたはずのチベット仏教の仏像・その他資料を「至宝」「宝物」とまつりあがめる姿勢に矛盾を感じないのだろうか。

 展示室から出てすぐの場所は売店となっており、日本語も堪能な中国人スタッフが見学者にいろいろなチベットグッズを販売していた。カトマンズの書店あたりでも売っている、木彫りのスタンプが一個600円で売られているのを見て心が折れた(WBCのイチロー風。)
 色川大吉氏の書籍、平山郁夫氏の絵画など、中国当局に差障りの無い方(笑)のものが置いてある。

 1300円の入場料を払って見学したが、私にとってはむしろ併設の文化交流展示『海の道、アジアの道』の方が非常に見ごたえのある内容であった、というのが正直な感想である。

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宝満山

宝満山(ほうまんざん)。
英彦山と対を成す、修験道の山だったらしい。
延々と続く石段の厳しさは、英彦山よりも修験道の山らしさがあふれている。

Pa0_0452
有名な石段「百段がんぎ」は整った石段ゆえにリズムをとりやすく、むしろ歩きやすい。

Pa0_0447_2太宰府市内を100円で巡回するバス「まほろば号」の終点、竃門(かまど)神社からちょうど一時間、急な階段を登り詰めると、突然に山頂の社殿が現れた。
山の神社でいつもするように、宝満山山頂の竃門(かまど)神社上社社殿でガイド仲間と親類家族の健康と安全を祈願。                                     

                                                                   Pa0_0446
本日の行動食は、小倉の和菓子の老舗・湖月堂のお菓子。左から湖月堂名物の栗饅頭、きんつば、氷壷。
栗饅頭は山の行動食に程よい甘さと食べ応え。きんつばは500円硬貨サイズの一口大で食べやすい。氷壷は大納言を寒天で固め、透明感のある砂糖でコーティングしたもの。山形の方には、「古鏡」の一口タイプといえばわかりやすいだろう。

 宝満山にもバイオトイレが整備されていると聞くが、本日は予定が詰まっているため急ぎ下山にかかる。
 竃門神社からの登山コース(正面登山道)はひたすら石段登りが続くが、頂上稜線は岩場をすり抜けるようなコースになり、変化に富む。

Pa0_0444_2携帯カメラのためわかりづらいが、立ち木の木肌にスミレが咲いていたもの。種子が巧い具合に、木の表面に根付いたのだろう。初めて見かけた。

Pa0_04414合目を少し登ったところに善意で置いてある救急箱。

Pa0_0440中身はこんな状態で、応急処置セットが入っている。

Pa0_0448先週からずっと快晴。仕事の上でも助かっているが、山で眺める空は格別に気持ちが良い。宝満山頂上直下にて。

Pa0_0455九州の春の山は何か違うなあ、と思っていましたが、色彩にあふれているんですね。ヤブツバキの花があちこちに咲いていました。

下山では登ってくる人、人、人。
人気のほどが伺えます。

ただ、昭文社の山と高原地図「福岡の山々」の執筆者、重藤秀世氏も指摘していますが、ウエストポーチを付けただけの空身姿で登っている方が多いようです。
そういった姿はご高齢の方が目立つのですが、水分補給など健康面を考えても、もっとしっかりした装備が望まれます。
標高1000mに満たない、気候も温暖な九州の山とはいえ、必要な登山装備について想いを巡らせながらバス停に戻りました。

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福島市・郡山市でGPS講習会

福島県で、初心者向けのGPS講習会が下記内容にて開催されます。

期日 4月25日(土)
 AM10:00から 郡山市のWILD-1にて 参加費用500円
 PM3:00から 福島市のスポーツランドにて 参加費用500円

協力:いいよねっと(ガーミン販売元)
主催:NPO法人あだたら登山学校

東北では山スキーが盛んですが、積雪期の山岳地域でGPSの活用をお考えの方、またGPSに関心のある方、どうぞお気軽にご参加ください。お問い合わせ・参加申し込みは各店舗まで。
(※この開催情報は、あだたら登山学校主宰の安部孝夫ガイドよりご提供いただきました)

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ケティ・ブラウンが、年齢を気にしているらしい。

おば・・・あいや、女性クライマーの皆さん、やっぱ30歳って気になるワケ?

リン・ヒルと組んで素晴らしいクライミングを展開しているアメリカの強力クライマー、ケティ・ブラウンが自分の歳を気にしているみたいです・・・


The Climbing Life: Heading Down Under by OUTSIDE BLOG4/8

上記リンクのブログはケティ本人が書いているブログ記事なのですが、本文中で、

 For those of you who don't know me, my name is Katie Brown. I am a professional rock climber and vagabond. (中略) I turn 29 this year, which, in case you didn't know, is almost 30.
(私を知らない方のために・・・私はケティ・ブラウンです。プロクライマーでバガボンド(放浪者)です。(中略) 私は今年29歳を過ぎます・・・はっきり言うと、30歳なんです。)

in case you didn't know といっても、29過ぎりゃあ30でしょうが(笑)
今まで歳なんて考えなかったけど、バカな20代を過ごしてきたわと書いてます。いやいや、あれだけ凄いクライミングをしておきながら・・・

で、ブログの内容によれば貯まったマイレージで念願のオーストラリア訪問にお出かけするみたいです。
以前にも当ブログ記事『だんじょの仲はむずかしき哉。』で、ケティ・ブラウンが書いたクライマー間の恋愛問題について取り上げましたが、この人の書く文章ってチャーミングで好きです、おじさん。

上記リンクのOUTSIDE誌ブログ記事はコメント書き込みが可能になってますので、日本全国の30過ぎのおば・・・あいや、女性クライマーの皆様、悩めるケティ・ブラウンに励ましのコメントをどうぞ。

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今日は特別な日パート2

給料日。
いつも激安惣菜買っているスーパーじゃなくてデパ地下の食料品店直行。
デパ地下の夕方。

Dom
ジェットストリームアタック並みのおばちゃん連中をかきわけて、
(オタクネタですんません)

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本日も特上寿司ゲット!

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もちろん半額。

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今日はビールにカシューナッツと生ハム付。

本日は息子の幼稚園入園式。
普段は「ウルトラマンはつよいんだっ!」と私をボコボコにするくせに、虫が嫌いでショウジョウバエに怯える息子なので心配。電話を入れると上機嫌に歌っていた。無事、入園式は済ませたらしい。
今夜もまた、家から遠く離れた福岡で、おやじ一人で乾杯。

なお、明日から激安惣菜による食生活再開です。

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エコは疲れる。

マレーシアのデザイナー、Wai Hoong Leng氏が考案した、『発電設備付ヘルメット』ですが。

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バイクや自転車のライダーが被り、メットの吸風口から受けた風でプロペラを回し発電という仕組みらしいです。
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バイクや自転車のダイナモ発電の方が効率いいと考えるのは私だけ?
でもまあ、こういったアイデアの積み重ねが未来の社会に繋がるんでしょうね。

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熊本・栗だご

仕事を終え、近所の書店で某山の2万5千地形図を購入。
福岡に来てから購入した地形図はこれで3枚目。
登山ガイドブックもいいけど、地形図を読む時のワクワク感は独特である。
このワクワク感、地形図を普段使用しない登山初心者の皆様に味わってもらうにはどうしたらいいんだろう、と最近思案中。

さて本日の夕食のデザートとして、スーパーに出店している屋台で熊本名産「栗だご」を購入。
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小麦粉で作ったらしい歯ごたえのある皮、中身は白餡、そして栗がまるごと入っている。
砂糖漬けの栗を用いるところもあるらしいが、今日食べた「栗だご」の栗は甘みの強くない、栗本来の味がそのままだったので全体に素朴な味でとてもおいしい。
栗だごの「だご」って「だんご」が訛ったものでしょうかね。

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今日は特別な日。

夕方、スーパーマーケット。

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タイムサービスの値下げを待つ買い物客(模式図)

普段は激安惣菜だけど、本日は
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特上寿司を購入!

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もちろん半額です。

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そして今日は、飲めない私もビールです。

本日は娘の小学校入学式。
山形から遠く離れた福岡で、おやじ一人で乾杯。

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ターシャ・テューダー展に行く。

泥まみれの現場仕事を終え、宿に戻らず小倉に直行。
小倉の井筒屋で開催している『ターシャ・テューダー展』を見学するため。
ターシャ・テューダーについてはこちら
アメリカ・バーモント州で創作活動をしながら、30万坪の庭でガーデニングを行い、自給自足の生活を送ってきた絵本作家である。

Tashatudor
本日から開催ということもあり、見学者は大勢いたが、年配の御夫婦一組を除いて女性ばっかり。
女性客の間を、作業服姿の私はずいずいと東映Vシネマの竹内力のごとく入場。

日本では園芸家として知られているらしいが、私は園芸には全く関心がないので園芸家としてのターシャ・テューダーに興味はない。
彼女の、「自分の理想とする生活を実現した」という点に興味を持った次第。
展示ルームにはターシャ・テューダーの家の玄関が再現してあり、飾られた生花の香りが漂う。
展示物は生前の生活をしのぶ炊事用具、衣類(セーターの毛糸まですべて手作り)、そして絵本作家としての彼女の足跡をたどる原稿・原画類。
ターシャ・テューダー展は08年から東京をスタートに各地で開催されてきたが、今回は日本で初めて絵本『コーギビルのいちばん楽しい日』の原画・直筆原稿が展示されている。
 
 炊事用具の展示のそばには彼女の料理レシピがパネル展示されており、女性客が熱心にメモしている。
 特に強く印象に残るのは、庭先を歩く彼女の足が素足であること。
 ジュースを造るための、古ぼけた圧搾機が置かれている。冬の間はたくさんのリンゴが貴重な栄養源だったという。リンゴが冬季の栄養源とは、東北人の私にはシンパシーを感じるものがありますな。
 彼女が所有していた料理本の展示には、こんな言葉が示されている。

 『料理の本は使わなくても、持っているだけで楽しいわね』

 山の本も、そうですね。

 彼女が愛用したロッキングチェアの脇には、こんな言葉が示されている。

 『現代人は忙しすぎます。夕方、ポーチのロッキングチェアに座って、カモミールティーでも飲みながら、ツグミが澄んだ声で鳴くのに耳を傾けてごらんなさい。毎日の生活が、もっと楽しくなりますよ。』

 展示場である井筒屋の閉店時間を気にして電車に乗り込み、展示物を見学して、帰りは閉店間際ぎりぎりのスーパーに滑り込んでタイムサービスで激安の惣菜買って、急速炊飯で炊き上げたメシで夕食を済ませ、明日も現場仕事の私って。嗚呼。

T多くの女性の方がブログなどで、ターシャ・テューダーを賞賛し、田舎生活に憧れておられるようです。でも、(日本の)田舎って大変だよ。町内会の行事当番とか、なんだかんだと(笑)
 おしゃれなお店がいっぱいあって、情報・モノが便利な都会の、どこが不満なんですか(笑)

 展示ルームで放映されていた、過去にNHKが製作した彼女に関する番組を視聴しましたが、彼女の「自然体」の生活が人をひきつけるのでしょうね。狂信的な環境保護主義者やNPOあたりによくいるスローライフだなんだとうるさい連中にありがちな、力みや押し付けが一切無い。

 まあ私は山形という日本の地方都市に住み、たまにカミさんの実家の畑仕事をお手伝いするくらいでちょうどいいです。
 ターシャ・テューダー展見学は、現場作業の日々のちょっとした息抜きでした。

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原真氏を悼む

「速攻登山」実践、登山家で医師の原真さん死去 by 朝日新聞4/8

直接面識はありませんが、近い方からはそーとーに個性の強い方だったとお聞きしております。
長年にわたり構築してきた高所登山のタクティクスはもちろん、むしろその著書に記された人生論と価値観に、大いに感銘を受けておりました。(その感銘が今の自分に反映されてないところがこれまた悲しいですが)
日本山岳会および日本の登山界に対する秀でた批判者として、大変惜しまれます。
あらためてご冥福をお祈りいたします。

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やっぱ、ティム・オニールでしょ。

ロシアの某クライミングサイト見てたら、どっかで見たことある顔が・・・
あのティム・オニールがぁぁ!!!
コロラド・ボルダーのモンテッソーリ学校で「first ascents」を子供たちに講義していますぅぅぅ!!!

モンテッソーリ教育って、こんなにくだけてたっけ(笑)

内容は60年代~90年代までのクライミング史を子供(幼児)にわれらがアホのティム・オニール様がわかりやすーく、わかりやすーく、わ・か・り・や・す・く説明しているのだが、80年代の説明では、やっぱり・・・・

フリークライマーの タ イ ツ 姿 が槍玉にあがってますな(爆)
はい、そこのヒマなクライマーのあなた、ぜひ上記動画をごらん下され。

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晴天、休日出勤。

日曜。
午前中は部屋で休養、午後より現場仕事。

Pap_0423仕事を終え、部屋に戻る。
部屋の向かいに見える皿倉山。
北九州市民に最も愛された山とも言われる。
今日も、仕事の無事と安全を皿倉山に感謝。

近所に結構充実した古書店があるのだが、目をつけていた郷土書籍が先に買われてしまっていた。
はあ~
古書店で本を先に買われてしまった喪失感と、恋愛の失敗の喪失感って似てるよな。

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登山口でお待ち申し上げます

 以前に当ブログで書いた『プロジェクトK 登山靴メーカー韓国treksta社物語』でも、販路拡大のため靴メーカー社員が登山口で靴修理を請け負ったらしいのですが・・・登山大国・韓国ではごくふつうの光景なんでしょうかね。

 K2 「山で登山靴繕ってください」 by アジア経済(韓国)4/2
以下記事引用開始
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2009040215341996220_2K2(訳注・韓国の大手登山用品メーカー)は、本格的な登山シーズンを迎え、来月 17日まで毎週末ごとに北漢山、渓竜山、雪岳山など国内有名山域で、登山客の登山靴を無料で整備・殺菌サービスを展開する。

 K2山行安全キャンペーンの一環として展開される今回のイベントは、登山口に移動式大型アフターサービス・センターを作って、登山靴専門整備技師が接着や抜糸処理、靴のひも及びソール交換などの整備をしてくれる。

 また現場に専用殺菌処理器を設置して登山靴を殺菌してくれる。これ以外にもフォトゾーン(photo zone)を運営して、無料写真撮影サービスを行う予定だ。
 チョン・ヨンチェ K2コリア・マーケティングチーム長は、
 「登山靴を修理して履こうとする登山客が大きく増えると予想されますので、昨年より整備サービスをさらに強化しました。登山に必要な多様なサービスを通じて、数多くの登山客たちの山行安全、事故予防に役立ちます。」と語った。
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以上引用終わり

↑掲載の画像を拝見するに、なにやら履き替え用のサンダルまで用意してあります。
ソール交換まで対応できるとは至れり尽くせりですなあ。
日本の登山ツアーのお客様でも、長期間ほったらかしにしていたトレッキングシューズを山行直前にひっぱりだしてきて、山の上でソールがバックリなんて事例を実際に目にしてますので、日本のメーカーさんもどっか真似してくれないかなあ。

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あの人は今 ダグ・スコット

あいかわらず・・・・

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い い 味 だ し て る 爺 さ ん で す 。
英国クライマーズクラブ・ガイドブック出版百年記念パーティーにて、アレックス・フーバーと共に。
詳細はこちら↓
The Climbers' Club Guidebook Centenary  by Ukclimbing4/1

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まさか

毎日、毎日、九州の空の下、泥濘の中で現場作業。

ガイドの師匠からメールが届く。
先日発生した、登山者1名が亡くなった雪崩遭難の現場に、新庄防災研の先生方と調査のため急行するという。

何も手伝えない我が身の辛さ。

例の雪崩事故については、まあ山岳ガイド嫌いな遭難専門ブログあたりで検証してくれるでしょうが、今回の報道で目に付いたのは、当事者の次の言葉。

まさかこんなところで

もう私たちは何度この言葉を、悲劇と共に耳にしたことだろう。
そして私たちはこの先、何度この言葉を耳にすることになるのだろう。

一部報道では「これだけ木が生えているところだから雪崩はない」と判断したらしいことを伝えている。

最近は雪崩講習が普及したといわれ、セルフレスキューの大切さも各所で語られているが、本当はまだまだ自然に対する謙虚な姿勢が必要とされるのではないか。
私自身への自戒を込めた想いである。
あらためて、亡くなられた方へのご冥福をお祈りいたします。

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新年度のご挨拶

 今春をもちまして、私にとって山岳ガイドの道を開いてくれた東北山岳ガイド協会から、東北マウンテンガイドネットワークに移籍いたしました。

 東北山岳ガイド協会の皆様にはこれまでの御指導に深く感謝の意を表すとともに、新たな活動の場で自分のガイド活動を模索する所存でおります。
    日本山岳ガイド協会所属山岳ガイド 大滝 勝

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研究熱心

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研究熱心。私も見習おう。
ロシアの某クライミングサイトより。

つか、よそみしててビレイだいじょぶ?

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