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ターシャ・テューダー展に行く。

泥まみれの現場仕事を終え、宿に戻らず小倉に直行。
小倉の井筒屋で開催している『ターシャ・テューダー展』を見学するため。
ターシャ・テューダーについてはこちら
アメリカ・バーモント州で創作活動をしながら、30万坪の庭でガーデニングを行い、自給自足の生活を送ってきた絵本作家である。

Tashatudor
本日から開催ということもあり、見学者は大勢いたが、年配の御夫婦一組を除いて女性ばっかり。
女性客の間を、作業服姿の私はずいずいと東映Vシネマの竹内力のごとく入場。

日本では園芸家として知られているらしいが、私は園芸には全く関心がないので園芸家としてのターシャ・テューダーに興味はない。
彼女の、「自分の理想とする生活を実現した」という点に興味を持った次第。
展示ルームにはターシャ・テューダーの家の玄関が再現してあり、飾られた生花の香りが漂う。
展示物は生前の生活をしのぶ炊事用具、衣類(セーターの毛糸まですべて手作り)、そして絵本作家としての彼女の足跡をたどる原稿・原画類。
ターシャ・テューダー展は08年から東京をスタートに各地で開催されてきたが、今回は日本で初めて絵本『コーギビルのいちばん楽しい日』の原画・直筆原稿が展示されている。
 
 炊事用具の展示のそばには彼女の料理レシピがパネル展示されており、女性客が熱心にメモしている。
 特に強く印象に残るのは、庭先を歩く彼女の足が素足であること。
 ジュースを造るための、古ぼけた圧搾機が置かれている。冬の間はたくさんのリンゴが貴重な栄養源だったという。リンゴが冬季の栄養源とは、東北人の私にはシンパシーを感じるものがありますな。
 彼女が所有していた料理本の展示には、こんな言葉が示されている。

 『料理の本は使わなくても、持っているだけで楽しいわね』

 山の本も、そうですね。

 彼女が愛用したロッキングチェアの脇には、こんな言葉が示されている。

 『現代人は忙しすぎます。夕方、ポーチのロッキングチェアに座って、カモミールティーでも飲みながら、ツグミが澄んだ声で鳴くのに耳を傾けてごらんなさい。毎日の生活が、もっと楽しくなりますよ。』

 展示場である井筒屋の閉店時間を気にして電車に乗り込み、展示物を見学して、帰りは閉店間際ぎりぎりのスーパーに滑り込んでタイムサービスで激安の惣菜買って、急速炊飯で炊き上げたメシで夕食を済ませ、明日も現場仕事の私って。嗚呼。

T多くの女性の方がブログなどで、ターシャ・テューダーを賞賛し、田舎生活に憧れておられるようです。でも、(日本の)田舎って大変だよ。町内会の行事当番とか、なんだかんだと(笑)
 おしゃれなお店がいっぱいあって、情報・モノが便利な都会の、どこが不満なんですか(笑)

 展示ルームで放映されていた、過去にNHKが製作した彼女に関する番組を視聴しましたが、彼女の「自然体」の生活が人をひきつけるのでしょうね。狂信的な環境保護主義者やNPOあたりによくいるスローライフだなんだとうるさい連中にありがちな、力みや押し付けが一切無い。

 まあ私は山形という日本の地方都市に住み、たまにカミさんの実家の畑仕事をお手伝いするくらいでちょうどいいです。
 ターシャ・テューダー展見学は、現場作業の日々のちょっとした息抜きでした。

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