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Phil Packerの挑戦は、終わらない。

イラク戦争で脊髄を損傷、歩行すら不可能と言われた傷痍軍人がエル・キャピタンを登りました。

Major Phil Packer: 'I don't want to let other people down' by Telegraph.co.uk6/11

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ロンドンマラソン挑戦中のフィル・パッカー少佐

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エルキャプでユマーリング中のフィル・パッカー少佐。
パラグライダー用のベンチに座り、ユマーリング回数は4000回以上に達するとのこと。脊髄損傷で脚部だけでなく上腕部にも障害が残っている身体だそうです。
クライミングの模様は下動画をご覧くだされ。

 イギリス軍のフィル・パッカー少佐は昨年イラク駐在中、バスラにて乗っていた車両がロケット弾攻撃を受け負傷、軍医には歩行も不可能とまで言われていました。
 その後、100万ポンドのチャリティーを目標に掲げ、英仏海峡カヌー横断、そして「2週間かけて」ロンドンマラソン完歩を達成。そして今回、アメリカのヨセミテ、エルキャピタンを目指したものです。

 当ブログでも以前なんどか書きましたが、心臓移植者や車椅子のクライマーがエルキャピタン完登を果たして話題になっておりました。ひとつの「乗り越えられるべき目標」として、エルキャピタンはメディア的にも格好の目標なのでしょうね。
 フィル・パッカー少佐の今回のクライミングには、アンディ・カークパトリック、イアン・パーネルらイギリスのベテランクライマーが同行、サポートに当たっています。フィル・パッカー少佐のウェブサイトはこちら↓

http://www.philpacker.com/

 記事にも「Major」(少佐)の階級が付いているように、まだ軍籍にいることもあるのでしょう、あのチャールズ皇太子もメッセージを寄せています。
 メディアで語られたフィル・パッカー少佐のコメントでは「クライミングを楽しみたい」という余裕しゃくしゃくの言葉とともに、若い世代に障害者スポーツの認知を広めたい、ともコメントしています。
 戦火を乗り越えてきた方だからでしょうか、コメント中に「young people」という若い世代を意識した言葉が数々見受けられます。

 このフィル・パッカー少佐の話題はアメリカおよびイギリスのメディアでは数多く取り上げられています。
 イラク戦争における傷痍軍人が力強く生きていく姿は、欧米メディアでは時折見かけますね。キチガイ左翼のうがった見方をすれば、それもイラク戦争遂行のための政府系プロパガンダ(笑)でしょうか。
 イラク戦争に関して米英軍を鬼畜のごとく罵倒して悦に入っている労山系山岳団体の方々にはご理解いただけないでしょうが、人が人として生きる上での可能性を見いだすことができる。
 それもまたクライミングのすばらしさじゃあないでしょうか。
 少佐のコメントのしめくくりは次の言葉。

『This will not stop here.』

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