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クライミングの可能性 ~自閉症児のための人工壁~

 ガイドは最低5.12登れとかグレードに囚われている登攀ガイドの偉いセンセイ方には思いも至らないでしょうが、人工壁のクライミングは子供たちの可能性を引き出す手段として、野外教育のフィールドでも採用されています。 山形県においては、飯豊源流の森にある『プロジェクトアドベンチャー』(野外教育メソッドの一種)のコースにも採用されてます。
 
 さて、アメリカにおいて自閉症児のための人工壁が開発・利用されているようです。

 Rock climbing wall for autistic kids by KIDK.com6/5

C4
自閉症児のための人工壁。垂壁で、マットを敷いているところ。
特徴的なのは、その人工ホールドですね。

C2
ホールドには、丸いプレートが付いています。

C3
この丸プレート、付け替え自由で、この色をたどって登るよう自閉症児に課題を与えます。
クライミングされる方にはおなじみ、人工壁でルートを示すのにカラーテープをホールドの横に貼り付けたりしていますが、これなら子供たちにも一目瞭然。
 あくまでも子供たちの能力を引き出すためのクライミングで、困難なムーブを追求する訳でもないので、一般的なクライミングジムみたいに壁がテープだらけにならず、この丸プレートで十分なんですね。

 子供たちは遊んでいるように見えて、学んでいるのです、とは自閉症専門の教師・リンゼイ女史の言葉。学ぶのは信頼、集中力などだそうです。信頼を学ぶとは、『 If they fall they will be held 』とあることから、「受け止め役」のスポッターのことでしょうか。 倒れる人を大勢で受け止める、というのは、信頼関係を構築するアイスブレイクでよく用いられるゲームですね。
 
 このような教育にクライミングが用いられることは、クライミングの裾野を広げるだけでなく社会的認知がなされるということで大きな意味を持っているのではないかと考えます。

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