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亀割山

19日。
某山のロングコース日帰りを目指すが、
Spas_071909 この気圧配置じゃね・・・

登山口で一眠りして、雨の勢い収まらず。
近場の温泉に直行、小原庄助さん状態。
温泉の休憩ベンチで足を投げ出し、紙コップ自販機の安物アイスコーヒー飲みながら源氏物語(大学受験向けの対訳本)を読む。
あ~、家庭から離れて朝っぱらから温泉と読書三昧。
これに幸せを感じる俺って、やっぱりろくでなしだね。

コーヒーと源氏物語とコインマッサージ機で気力回復後、新庄方面に転進。
山形県最上町の瀬見温泉近くに位置する里山、「亀割山」標高594mを目指す。
ここ瀬見温泉、そして亀割山は義経一行が逃走中に立ち寄ったという伝説がある土地だ。

Pa0_0683 瀬見温泉、町全体が義経と弁慶伝説一色だ。

Pa0_0694 登山口となる亀割神社

Pa0_0693 神社の脇を進み、陸羽東線を歩いて越える。無造作に線路を渡る機会は滅多にないのでドキドキ。

Pa0_0691 登山道の登り始めは藪がひどい。膝まで伸びた草、胸元まで垂れ下がった枝が行く手を遮る。ふり続くしとしと雨、つづら折れの道、湿度100%の中、汗と雨で全身ぐっしょり。

Pa0_0692 登山道にはとにかくクルミの木が多い。昔から住民が護ってきたものか?

Pa0_0690 登り始めて10分もすると、立派な杉林、水平に近い登山道が延々と続く。

Pa0_0688 登山道から30分ほどで、巨大な杉の木と古い碑が建っている。ここが義経の北の方が産気づいて「亀若丸」を出産したとされる場所。

まあこのへんに関するいいつたえは、こちら参照

Pa0_0689 花の乏しい夏の低山、雨の中、一服の涼となるエゾアジサイ。

 この山の奇妙なところは、登り始めはつづら折れの急登なのだが、それを過ぎると水平に近い平坦な道がだらだらと続くこと。
 義経伝説の類は、私にとっては各地に残るキリスト・仏陀の伝説に等しく眉唾ものと考えているのだが、この水平な道はやはり産気づいた北の方が歩んだ道なのでは・・・などと想像してしまう。
 (後に資料をあたったところでは、古来の新庄城下に続く峠道だったらしい)

Pa0_0685 登山道から歩き始めて約50分、見晴らし台からアンテナ施設の脇を通過し、頂上到着。傾斜しているものの、気持ちの良い草地。激しく降っていた雨も、頂上に立つころには降り止んだ。
頂上からは雨雲とガスの間に新庄市街が見える。

Pa0_0684 さてさて今回の行動食は、山形市の女性客で常に混雑しているケーキ屋「パティシェ・ル・ショージ」の焼き菓子。マドレーヌ、フルーツケーキ、マカダミアクッキー、ヘーゼルナッツクッキー。
雨上がりの爽やかな山の空気と、薫り高いブラックコーヒーを楽しむため、マドレーヌをチョイス。しばしコーヒータイム。
 雨に濡れた草地に座り込みコーヒーを口にしていると、眼下にひろがる平野と新庄の街並み、一切の人工物が、白いガスで覆い隠されていく。
 もしかしたら今私が目にしている光景は、義経一行が見た昔のそれと変わらぬ光景なのかもしれない。
 そんなことを思いながらコーヒーを飲み干した。

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山岳ガイドのアドバイス

頂上は展望がよく、草地になっているので休憩に良し。
近場には瀬見温泉、ちょっと足を伸ばして舟形町周辺では鮎など食べ処もあり、紅葉の時期などはおすすめ。
登り始めの藪こぎというデメリットを補ってあまりある魅力的な山でした。
なお雨天時は滑りやすい登山道なのでご注意を。

立ち寄り湯はもちろん目の前の瀬見温泉。
Pa0_0681 脱衣所と浴槽だけの、超シンプルな公共浴場です。

Pa0_0682 入り口は自動ドアで、あれ?開かない?とおもってよく見たら、コイン式の自動ドアでした。山奥のひなびた温泉にしてはスレてるというか合理的というか・・・200円いれるとドアが開きます。500円玉は使えません。100円玉二枚用意して下さいね(笑)

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