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日本は本当に冒険・探検に理解がない国なのか?

BMC(British Mountaineering Council)が大変興味深い記事を掲載しています。
2008年末までの、ヒマラヤにおける国別「初登頂」数の順位です。

Japan and Great Britain top first ascents table by BMC7/25

記事に寄れば、2008年末までの統計で、日本隊は約225座の初登頂を達成でトップ、2位はイギリス隊で147座、3位はインド隊で約103座。以下、オーストリア(69座)、ドイツ(59座)、ロシア(50座)、ポーランド(40座)、米国(37座)、スイス(34座)、フランス(30座)と続きます。

 記事中でアレックス・フーバー曰く、「誰も行ったことがない土地に乗り込むことがイギリスの伝統」と語っています。まあ登山史に関心のある方なら誰もが頷く言葉でしょう。

 さてこの記事でもっとも興味深いのは我が国日本に関する分析。
 以下記事引用開始
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日本の成功に関する理由としては、重要な要素としてスポンサーシップが挙げられるでしょう。日本における登山の多くは国家的なプロジェクトです。(訳注:原文はMountaineering in Japan is much more of a national pursuit.と表記) 日本の生活水準は比較的高く、より多くの可処分所得(所得から生活費その他出費を差し引いた、自由に使える金額)が提供されます。過去、遠征登山のために重要なスポンサーシップが存在していました。
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 以上引用終わり

早い話が日本は金持ちだからだ、という総括のようです。
昔から、登山だけでなく地平線会議あたりの連中は「日本では冒険・探検・登山に理解が無い」と言い続けてきたわけですが、えげれす人から見れば日本は豊かでスポンサーに事欠かない、と見られているようですな。

 昨年聴講した講演会で、中村保氏がイギリスの登山・探検隊への奨励金制度について詳しく語っておられましたが、イギリスではそういったエクスペディションへの支援制度が確立していることも注目すべきでしょう。

 自分の経験を省みて、乞食の真似事して民間企業から食料品の寄付を募り、山に行ったといわれれば肯定せざるを得ないのですが、BMCの記事のように日本登山隊の成功要因としてスポンサーの存在が挙げられるとは意外でありました。
 日本のヒマラヤ登山はある意味、日本経済の恩恵(影響)をフルに受けてきた行為なのでしょう。

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