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点の記 山岳映画にして山岳映画に非ず。

土曜日、日中気温32度。
会社は休みなれど、我が作業班は現場仕事。
蒸し暑い中スコップをふるい、「○○の現場で砂利足りねえ」の一言でダンプを駆り、山形市内を走り回る。
日本の由緒正しい「土方作業員」として一日を過ごす。

 夜、「気分転換」と言い残して家庭を離れ、ワークマンで買った現場作業用Tシャツにアイダー社パンツ、サンダルという姿で映画館直行。映画『点の記』を見る。
 どうせ邦画、来年あたりテレビで放映するのだろうが、JMGAの研修でお世話になったロッジ「わがや」のご主人がスタントで出演されていること、時折拝見しているみいらさんのブログで「やはり大画面はいい」と賞賛されておられたので、映画館に足を運ぶ。

 いや良かった!!

M2 宮崎あおいがっ!

M1 宮 崎 あ お い が っ!

M3 み や ざ き あ お い が っ !

こんな奥さんいたら毎晩子作りに励むのにぃ~(セクハラ発言。)

はさておき、結論から言って大変素晴らしい映画でした。
約2時間があっという間に感じられました。
この映画についてはストーリー性や人間描写について浅いなどという批判もあるようですが、そういう方は

13
一度MRIで脳を検査されてはいかがでしょうか?

私がなんでこんなに感激したかといえば、やはりこの映画が「山」を描写しているというよりは「地図」「測量」に焦点を当てていると感じたことに由来するものでしょう。
 剣岳そのものは大学時代、毎夏合宿で訪れていたのでさほど関心はありません。
 しがない土木作業員の私、立正大学地理学科で地図学と測量学の授業を受け、会社のエラい人からは「ペーパー測量士」と笑われ、水準測量がメインで光波なんぞ数える程しか経験の無い私ですが、測量に全てを賭ける主人公達の姿に心を奪われました。
 もう冒頭の陸軍測量部の場面から、山岳映画としてではなく、「測量士としての柴崎」の姿に感情移入していることをはっきりと自覚できました。

以前当ブログに書いたように、この映画の「仮編集DVD」を見せて頂く機会に恵まれました。
 そのときの音楽が全てバロック音楽で、本編でも余計なイメージソングなぞ作らず、BGMはバロック音楽だったらいいなあ・・・と思っておりましたが、本編でも全てポピュラーなバロック音楽で構成され、私としては満足満足。
ヘンデルのハープシコード組曲第2番・第4曲サラバンド(←Youtube・クリックすると音が鳴ります)が良かったでした。

 新田次郎の小説、特に映画化された「八甲田山」など、マシラ某氏が素晴らしい指摘をされているように、「ビジネスマンの教本」になりさがってしまう傾向があるのですが、今回の「点の記」もある意味サラリーマンにとってはよい教訓でしたね。

 必死で努力しても、上の人は認めてくれるとは限らないってな。

それから特に強調していおきたいのは主人公の柴崎芳太郎氏は山形県大石田町出身。
劇中の『ちょどしてろっ!』は見事に私のツボにはまりましたね。

この映画は山岳映画なんでしょうか。私は違うと思います。
測量を学ぶ学生、「測量」「登山」にとらわれず「仕事とは何か」考えさせてくれるという意味で、勤労者全てにおすすめしたい映画でありました。

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