« ザックとウェアを新調しました。その1 | トップページ | 【速報】リカルド・カシン氏逝去 »

月山で一番熱い夏2009

山形県朝日少年自然の家チャレンジキャンプ(夏季長期キャンプ)の月山登山をガイド。
子供達29名、スタッフ12名を引率。

例年は登山の前日から参加なのだが、今年は前夜にキャンプ入り。
子供達の一日の振り返り時間『きらりタイム』に間に合うよう月山に入る。
登山当日にいきなり子供達と対面するのではなく、前日から子供達の様子を確認し、夜のミーティングで班付きサポーター(ボランティアスタッフ)から子供達の個性・特徴を聞く。それを安全管理に繋げるのが私のやり方だ。

自然の家の活動に関わり始めた当初は、ザックにスイカを忍ばせて大朝日岳に登ったりしていたが、今はそのような無意味なパフォーマンスはしない。安全管理が私に求められている役割であり、それに集中することが全てである。

志津キャンプ場に設営されたキャンプ村で自然の家の先生・サポーターの皆さんに挨拶。
空き時間を利用して、日本キャンプ協会の石井氏に相談事。
参加者名簿を見ると各班に中学生、小学6年生がいる。登山中、班付きサポーターを補助するため、「年長者は年下の者を面倒見ること」と強調してよいものか。それは年長の子供に逆にプレッシャーを与えたりしないだろうか?と、石井氏に相談。
参加者に不登校の子がいること、やはりチャレンジキャンプの目標に掲げられている「みんなでチームとして力を合わせる」ということに主眼を置いたほうがいいのではないか、という回答をいただく。
夜は車内に寝袋を広げ、携帯とラジオで気象情報収集に専念。
東北はいまだ梅雨明けせず。

翌日。
Pa0_0740
月山登山当日の朝食。
コラ!
パンの耳残すでないぞ!

みんなと朝食を共にした後、私は別行動で先に月山姥沢口に移動。
ここで参加者、そして登山講師として招かれている山形県自然博物園の横山館長と合流。
登山口で『大滝さんから登山の注意を聞く』という時間があり、ここで登山時の注意を子供達に話す。

そして、月山登頂。
Pa0_0738
半袖では涼しすぎる、月山の頂上。
みんなで昼ご飯。

月山から牛首経由の下りは急坂が続く。
計画されているよりも、早め・間隔を短く休憩を取る。
リフト乗り場に向かう最後の上り坂はどうなることかと思ったが、木道では子供達のおしゃべりがにぎやか。この調子なら大丈夫だろう。
リフト目前で「温泉で頭がいっぱいかもしれないけど、岩がごつごつしているから転ばないでね!」と締めておく。

月山のリフト乗り場には沢水を導水した水飲み場がある。
帰路、多くの子供達が水飲み場に群がった。
Pa0_0737
月山の沢水に群がる子供達。

リフト駅から自然の家所バスが待つ駐車場までの間、「僕、タッキー(私のキャンプネーム)と歩く!」と一人の男の子がなついてついてきた。
さきほどの水飲み場で冷たい水を詰めたペットボトルを私に見せ、
「これ、持って帰るんだ!」と嬉しそう。
「ジュースよりうまいだろ!?」と私。
水のおいしさ。
それをわかってもらえるだけでも、子供達には山に登ってもらう意味がある。

今年も反省点の多いガイディングだった。
自然博物園の横山さんからはペース配分を評価していただく。
私のブナ林ガイドの先生であり、ガイドを志した当時、「日本の山、月山に山岳ガイドって必要だろうか?」と自然博物園の事務室で横山さんから議論を問いかけられたものだった。
そして今、その横山さんからガイドとして認めてもらえたことは私にとって大きな喜びだ。

登山後は西川町・水沢温泉にてみんなで汗を流してキャンプ場に戻る。
Pa0_0735
留守番のスタッフが用意してくれた夕食。
豚汁と混ぜご飯。

Pa0_0734
大鍋一杯の豚汁も、月山帰りの子供達の食欲にこうなりました。

当初の予定では、夜の『きらりタイム』で子供達の月山登山の感想を聞くまで滞在する予定だったが、携帯に電話が入る。
リストラ寸前社員のはずの私、明日は急遽遠方の現場作業に出ることになった。
予定を切り上げ、子供達と先生・サポーターの皆さんに挨拶しキャンプ場を離れる。
こうして今年の「月山で一番熱い夏」は終わりです。

Pa0_0736
月山・志津の某所にて。
ヤマブドウが実りの秋を待っていました。

|

« ザックとウェアを新調しました。その1 | トップページ | 【速報】リカルド・カシン氏逝去 »

山岳ガイド日記」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様。 良かったね!

投稿: きじばと | 2009.08.10 20:28

re:きじばと様

<<お疲れ様。 良かったね!

ありがとうございます。
記事中では割愛してますが、多くのスタッフに支えられて遂行できた登山でした。

なんだかんだいっても平日に休みくれた上司、カミさんはじめ多くの人の支援あってのガイド山行と思ってます。

でも毎回痛感しますが、子供は予想外の行動を取るのでやっぱり疲れました(笑)

投稿: 聖母峰 | 2009.08.11 21:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21370/45864938

この記事へのトラックバック一覧です: 月山で一番熱い夏2009:

« ザックとウェアを新調しました。その1 | トップページ | 【速報】リカルド・カシン氏逝去 »