【二日市温泉】 町家カフェ「茶の子」
サタデーナイト。
今週もダイハードな土木作業員生活が終わる。
私が滞在しているビジネスホテルの近くに二日市温泉がある。
この温泉、万葉集にも歌われた1300年以上の歴史を持つ温泉。
ただし、山形の銀山温泉や肘折のような湯治場のような雰囲気は全くなく、静かな住宅街に公共浴場と旅館がある程度。街並に点在する、和歌を記した石碑が歴史を感じさせる。
温泉の数は九州地方は日本有数と認識していたのだが、約100年前までは、この二日市温泉が福岡県唯一の温泉だったという。
昨日訪れた筑紫野市の博物館でも展示室一室が二日市温泉の歴史展示に設けられている。
画像は展示室の休憩スペースにさりげなく飾られていた、昭和初期の木製の手水(ちょうず)桶。
桶本体と一体となった脚の曲線に、日本人の様式美を感じる。
ハードな土木作業の後に立ち寄るのは、公衆温泉浴場「御前湯」。
入湯料200円と、山形のそれよりも安い。
土曜の夕方、脱衣所も洗い場も浴槽も大混雑。
よくよく見ると、孫を連れた老人や小さい子供をつれた親子連れが多い。圧倒的に地元の人々でにぎわっている。
私にとって、某国某山を登る事以外の夢といえば、幼い息子と温泉に入ること。
うちの息子、人ごみが嫌いなのと大浴場が苦手なので、未だその目標は果たせず。
目の前の浴槽で戯れる小さな子供と父親の姿に、我が家のチビ助に想いをはせる。
嗚呼、私も歳をとってしまったものだ。
さて風呂上り。
御前湯の隣にあるカフェ「茶の子」に直行。
都会のOLどもと違って、わたしゃ肉体労働してんだぜ!?
疲れてるときは甘いものだろ!?
というわけで、デザートセット700円を注文。
今冬と来シーズンの山行計画について少し詰める。
え?
会社の仕事?
人間、気分転換が必要だってば~
というところに、デザートセット到着。
茶碗に入ったコーヒー、シャーベット、抹茶ケーキ、そして右手前のサイコロ大のお菓子。
このサイコロ、チョコソースがかけてあるが、舌触りはゼリーともプリンとも違うチョコ菓子。
山行計画を紙にまとめていた私にマスターがお茶を注ぎにきたのでたずねる。
このチョコ菓子、わらび餅をチョコで味付けしたものだという。
え~、こんなの初めてだ。もちろん美味しいです。
せっかくのデザートセット、各々の菓子の紹介もしてくれればな。
と、一言も二言も足りないと仕事の世界で責められている私は思うのでありました。
地元密着型のカフェ「茶の子」については下記ブログをどうぞ。
町家カフェ 一軒露地 「茶の子」
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