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天拝山に登る。

日曜日。
福岡県には、実に魅力的な山が多い。
しかし昨日までの多量の発汗を伴う現場作業で疲労が溜まり、本日は休養を優先。

とはいえ、身体も軽く動かすことも必要だ。
早朝、宿の近くにそびえている天拝山を訪れることにする。
天拝山は標高258m、山と言うよりは丘陵といった山容の風化花崗岩の山である。
この山を巡る歴史は非常に古く、かの菅原道真が自らの無実を天に訴えるため登ったといわれる山だ。

5時15分、夜明け前に宿を出る。
徒歩15分ほどして登山道に入る。
登山道といっても未舗装の車道(車両は進入禁止)である。
ところどころに短歌が記された立派な石碑が建っている。
緩やかな車道を20分ほど歩くと、材木を模したコンクリートで土留めされた300段ほどの階段が続く。
その階段を登り終えたところが頂上だ。

Pa0_0715
天拝山の山頂。

山頂からは、下界の筑紫野、太宰府の眺めが見事。
時間は朝6時前、まだ街灯の光が輝いている。
今、私が眺めている光景は多くの人々が住む街並だが、菅原道真の時代はどんな光景が広がっていたのだろう。

下山にとりかかると、沢山の早朝登山の人々とすれ違う。
50人以上の人々とすれ違ったが、ザックを背負っていたのは私を含めて3人。
みんな空身で、登山と言うよりは朝の散策、といった雰囲気だ。
私の価値観における「名山」とは、山容や標高に左右されるのではなく、地元の人々に愛されていること。
この点で、天拝山は名山と呼ぶにふさわしい。

夜が明け、周囲の風景や植生もよく見えるようになった。
周囲の景観や植生を楽しみながらのんびり下る。

帰路、山腹に位置する荒穂神社に立ち寄る。
Pa0_0713
この荒穂神社の祭神は新羅から種子を持ち帰り、この種子が日本全国に広がって日本は緑の国土になったという伝説がある。
韓国の保守論客が狂喜乱舞しそうな伝説だが、それはさておき、境内は綺麗に掃き清められて地元の人に大事にされていることがよくわかる。
この荒穂神社から、向かいの山から昇ったばかりの日輪がくっきりと見える。
神社と朝日の両方に手を合わせる。

Pa0_0714
ブナ科のアカガシの葉。
常緑広葉樹らしく光沢のある葉が茂る。
ここは九州・福岡、照葉樹林帯の土地だ。

標高258mの天拝山、早朝登山にはとても素敵な山でした。

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コメント

わぁ!いいですね!
私も今度の12月いきますよ
頑張って登りきります!

投稿: ゆらかな | 2012.10.05 14:57

re:ゆらかな様

12月に行かれるのですか?
冬の福岡も良さそうですね。

<<頑張って登りきります!
標高のわりにはとにかく眺めが良かったことを覚えています。
来訪の際には天気に恵まれますように。
ぜひ楽しんできて下さい。

投稿: 聖母峰 | 2012.10.05 23:53

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