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岩手山の看板

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馬返し登山口から岩手山山頂を往復。
下山時、ふと小さな看板が目に付きました。

『またのお越しをお待ちしております。』

私、国内外でいろいろな山を登りましたが、「またのお越しをお待ちしております」という看板は初めて見るような気がします。
(いやそんな立て看板ざらにあるぞ、とご存じの方はご容赦下さい)

『何度も登るほどいい山だぞ』
『季節を変えて登るといい山だぞ』
という、自負・自信、郷土愛にあふれた言葉のようにも思えますし、「お待ちしております」という言葉どおりの暖かい気持ちが感じられるようにも思います。

車のドアミラーほどの小さい看板に小さく書かれている言葉なのですが、今回の岩手山登山でとても印象に残りました。

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岩手山 風と寒さを求めて

冬山シーズン入り、風と寒さに体を慣らすため、岩手山へ。
冬富士はもう失敗した見合いの数ほど登っているし、東北の近場でも強風と寒さを経験できるフィールドがあるのではないか、と目を付けたのが南部富士と呼ばれる岩手山。

馬返し登山口から頂上をめざす。
高気圧のおかげで、
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快晴。(八合目から空を撮影)

八合目の小屋から先、頂上稜線に至る登りは突然雪質が変わる。
サラサラの粉雪で全く踏ん張りが効かず、他の登山者も難渋している。
ひたすら地道にキックステップを延々と繰り返し、力業で登る。

頂上稜線に上がると強風と低温。
シングルの手袋を着用していたが、指先が痛くなってくる。
手指を盛んに動かして血行を良くしながら、稜線は駆けるようにして頂へ。

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存分に、冬山シーズン入りを控えて風と寒さを堪能させていただきました。

頂上から広がる雲海。
だが私のサラリーマン人生の如くにどんよりと灰色の雲があがってきたため、速攻で下山。

岩手山はかの宮沢賢治が幾度となく登った山として、前々から登りたいと考えていたが、結局今回が初登山。
山麓の針葉樹の林から中腹の登山道に至るまで、冬の富士山にそっくりなことに驚かされた。
もちろん岩手山は岩手山として、冬富士の代わりなどではなく、素晴らしい山でした。

本日の行動食は、
Pa0_0817 先日の島根出張で立ち寄った、島根県多伎町の道の駅「キララ多岐」オリジナルのいちじくどらやき。多伎町名産のイチジクのジャムを使ったどらやきである。
以前、某地で買った「リンゴジャムどらやき」があまり美味しくなかったので、この「いちじくどらやき」もそんなもんかなあとあまり考えずフードポーチに入れたのだが・・・
この多伎町のいちじくどらやき、ちゃんと小倉あんがメインでイチジクジャムは薄くはさんであるので、食べるとほんのりイチジクジャムの風味がする。美味しいどらやきでありました。

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存在の耐えられない軽さ

先日、島根出張から帰った夜。

ここのところ、山と出張で家を空けていたし、息子とも遊んでやれなかったな・・・
というわけで、自宅に帰る前にバルタン星人のフィギュアを購入、お土産にして帰宅。
帰宅してみると、息子はもう寝ていた。

嗚呼、息子の寝顔は心療内科からもらう薬よりもよく効きますですよ・・・
枕元にバルタン星人の人形を置く。
よし、明日の息子の反応が楽しみだっ!!!

そして翌朝。

起き出した息子が私の顔を見て一言、

『おとうさん、 ど う し て う ち に い る の ?

そのときの私の心象風景はこちら↓


Ed

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【訃報】リノ・ラチェデリ(Lino Lacedelli)氏逝去

K2の初登頂者、リノ・ラチェデリ氏が11月20日、12月4日の誕生日を目前に自宅で心臓病のため亡くなりました。
享年83歳。

656 K2初登頂時、頂上に立つラチェデリ氏

20060621xlacedelli1 2004年、K2登頂50周年を記念してK2峰BCを再訪した晩年のラチェデリ氏

Cortina, addio a Lino Lacedelli by Montagna.tv 11/20

登山専門サイトMontagna.tvはじめ、イタリアメディアの多くが彼の訃報を報じています。
リノ・ラチェデリ氏はコルチナ・ダンペッツォ出身のクライマー。
ドロミテ・クライマーには、たとえばチェザレ・マエストリなら「ドロミテの蜘蛛」などのあだ名がつくわけですが、ラチェデリらのグループは「コルチナのリス」(可愛らしい・・・)というあだ名で呼ばれていました。
今ではヨーロッパの山岳ガイドといえば日本ではやたら神格化されていますが、第二次世界大戦前後、当時のイタリアでは山岳ガイドといえば「思慮のない若者のやること」「職業ではない」と考えられていた時代でした。
そのころ、少年時代から山小屋で山の老人-数少ない山岳ガイドたち-の話を聞き入っていた子供達は、後に優れたクライマー、山岳ガイドへと成長していきます。リノ・ラチェデリはその一人でした。

 西部アルプスで知られた、作家としても知られた有名山岳ガイド(筆者注・原典でも名は伏せられている)がラチェデリとお近づきになるため、コルチナ・ダンペッツォを訪れた時のこと。
 コルチナの山に残置ハーケンが多すぎると勘違いした有名山岳ガイドがそのことについて公の場で言及、聴衆が黙っていた中でラチェデリは一人立ち上がり、
「これは役に立ちませんよ、ほんとにハーケンがありすぎますよ」
と、ポケットから新しいハーケンの束を取り出して言った。

ラチェデリは誰にも言わず、その有名ガイドが登った岩場を速攻で登り、ガイドが打ち込んだハーケンを抜いて持ち帰ってきていたという。
コルチナ・ダンペッツォの誇り高きクライマーとしてのエピソードが伝えられています。
(参照文献:マリオ・ファンテン編 ヒマラヤ巨峰初登頂記)

そのリノ・ラチェデリ氏は晩年は心臓を病み、5月に亡くなったK2初登頂を共にしたアキレ・コンパニョーニ氏の葬儀にも参加できませんでした。
K2初登頂という偉業を成し遂げた氏のご冥福をお祈り致します。

参考記事 【訃報】アキレ・コンパニョーニ氏 逝去 by 当ブログ5/13

無粋な話ではありますが、エベレスト初登頂者のヒラリー、テンジンの両氏が亡くなった時には日本でもメディアが取り上げ、ニュースの話題になったものですが、K2の初登頂者の逝去はいずれもイタリア国内メディアで取り上げられる程度です。
世界最高峰エベレストと、K2峰との、暗くて深い溝を感じずにはいられません。

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pangolin backpack

登山用品、特にザックというのは究極的に『袋』というスタイル・デザインは昔から変わってないわけですが、このたびこんなザックをWEB上でみかけました。

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pangolin backpack。
pangolinとは動物「せんざんこう」を意味します。
私には「ダンゴムシ」に見えるのだが・・・

使用法はこちら↓
P2
従来の「袋」というデザインから離れた、斬新なスタイルです。

このザックを制作したのは Cyclus というメーカーですが、ウェブサイトを拝見してもわかるように、このザック、実は古タイヤをリサイクルして製造したものだそうです。

P3
画像はCyclus社ウェブサイト・カタログから引用

登山靴は革、樹脂、合成繊維などなど、材質は時代とともに変わりましたが基本的なデザインはそう変わりません。
テントはドームテントという革命的な変化がありましたが、最近は似たりよったりですね。
その点、ザックはまだまだ斬新なデザインが入り込む余地があるような気がします。

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柿千の柿の葉すし

伯耆大山の山麓を車で走る。
ひどい雨。
厚い雲の下に見えた裾野は、真っ白だった。
雪だ。

雨の中、東へ移動。
兵庫県の加西SAで、

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柿千の柿の葉すしを購入。

一口サイズの締め鯖寿司を柿の葉で包んだもの。
パッケージに入った菓子類の土産物が多いSAの売店で、寿司を包んでいる柿の葉の緑がなんとなく新鮮で買ってみました。

締め鯖寿司は結構好きで、駅弁なんかで食べるときがあるのだが、たいてい酢飯の酢がきつい。
柿千の柿の葉すしは酢飯の酸味もほどよく、鯖の風味も柿の葉の風味もほどよいのだ。
本日のヒット商品。
先日の「カレーようかん」よりは自信を持って人様にお勧めいたします。


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地獄に堕ちるべきは小沢一郎というバカ

ここのところ政治ネタは封印してましたが、久々に超ウルトラスーパー不愉快話題。

「成仏するのは仏教だけ」小沢幹事長、改めて文明観披露 by 朝日新聞11/17

以下記事引用開始
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これを受けて小沢氏は16日、「(仏教の世界観では)生きながら仏にもなれるし、死ねば皆、仏様。ほかの宗教で、みんな神様になれるところがあるか。根本的な宗教哲学と人生観の違いを述べた」と説明。さらに、エベレストに挑んだ登山家の「そこに山があるから」という発言を引用し「西洋文明は自然も人間のために存在する考え方。(エベレストの)地元では霊峰としてあがめられて、征服しようという考え方はアジア人にはほとんどない」と語り、西洋思想は人間中心だが、東洋思想は人間が自然の一部だと強調。最後は「僕も君も、死にゃ仏になれるんだ、だから」と締めくくった。
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以上記事引用おわり

クルクルパーの小沢はマロリーが言った(といわれる)『Because, It"s there』を引用したようですが、この言葉が「新聞記者に対しててきとーに答えたらしい」とか「エベレストが処女峰であったからこその言葉」なんて背景はまったく頭にないでしょうね。

たぶんアホの小沢が語る「西洋文明」「西洋思想」の定義はそのままキリスト教文明をさしているんでしょうが、キリスト教以前からヨーロッパに根付いたケルト文化の素晴らしい自然観はご存じないようです。
西洋イコール自然征服という単純な考え方は結構多くの方が持っているようですし、東西文明の自然観を語る上でよく用いられるロジックでありますが、John Muir のような存在を挙げるまでもなく、それが相当に乱暴・単純な思想であることは明白です。

自分の偏った宗教観を語るにおいてジョージ・マロリーの言葉を引用されるのは、山やっている人間として非常に不愉快ですね。
あそうそう、計画経済とやらでバリバリ大自然を破壊・・・もとい開拓していった旧ソ連や中国政府を崇めたてまつるアカの労山幹部の皆さん、なんでもかんでも政府批判で悦に入っている一部登山愛好者の皆様の感想をぜひお聞きしたいものです。

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三瓶山(さんべさん)

出張先の休日、島根県の三瓶山(さんべさん)に登る。

さんべさんホームページ by 島根県大田市商工観光課

20代前半の頃、業務のため頻繁に島根を訪れる機会があり、三瓶山山麓もよく訪れていたのだが、残念ながら登る機会が無かった。ウン十年ぶりの、三瓶山登山の機会である。

大山(だいせん)とともに火山として知られる三瓶山は、その古い歴史とともに中国地方の名山といえる。
周辺に広大な草原を有し、20代前半に訪れた頃の記憶では、放牧地に松の木(里程を示す松の大木が残っている)、観光客向けの馬が記憶に残っている程度だ。
その松の大木、定(さだめ)の松も数年前に枯死して伐採されていたと聞いていたが・・・

Pa0_0806 その昔、里程を示す道標代わりの松の木は今も残っておりました。
本日は「西の原」と呼ばれる広大な放牧地から、まずは男三瓶山(標高1126m)を目指す。

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西の原登山口から望む三瓶山。
左が男三瓶山(1126m)、右が子三瓶山(855m)。

滞在先の大田市立図書館が12月まで蔵書整理で閉館だったため、登山の資料は以前山口県で入手した季刊誌「ゆうゆう」の三瓶山特集号。この中で編集人の土井茂則氏は、西の原から登るルートを三瓶山全ルートの中で最も厳しいルートと記述している。氏の指摘のとおり、真夏に登ればそうかもしれないが、晩秋の今は快適なルートだった。
ススキで覆われた、広大な西の原を横切り、三瓶山に取り付く。針葉樹のつづら折りの道を登り、やがて灌木となり、草原となる。登り始めて一時間少しで頂上稜線に到達。景観が素晴らしいルートである。

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晩秋で花は期待していなかったが、山麓にも山腹にも、そして稜線にも、ナデシコが花開いていた。
昨日まで連日続いた雨で大部分はくたびれていたが、幾つかは見事な花を咲かせている。

広い男三瓶山頂に到達。
少し下ったところにある三瓶山頂避難小屋で少し休憩。
大阪から来たという男性が一人ラーメンを作って休まれていた。その方もしきりに「いい山ですね」と感激していた。
気圧配置図は二つ玉になりかけ、空は厚い雲に覆われ気温も低い。
子三瓶、孫三瓶を廻ってのんびり過ごす事も考えていたが、早めに降りるべく女三瓶縦走コースに進路をとる。

Pa0_0779 三瓶山頂避難小屋から少し下ると、道は両側が切れ落ちた細い登山道になる。
同時に西の原ルート上部とは対照的な、豊かな植生。
西日本とはいえ、日本海側の山らしく笹にブナ。
急傾斜の登山道を下りながら、西の原ルートの風衝地を形成した季節風、そしてその陰に発達した植生に自然の妙を思う。

男三瓶から女三瓶に至る登山道からは、三瓶山の特徴であるカルデラの中央部を望むことができる。
San2
山形の蔵王とは異なり、三瓶山のそれは緑に覆われている。
西の原ルートでは誰とも会うことはなかったが、やはり人気の山なのだろう、女三瓶からやってきた中高年の団体パーティー二組とすれ違う。
女三瓶山頂には各種無線・放送設備の巨大なアンテナ施設が建っている。
しかも保守点検中らしく、荷揚げのヘリの爆音がにぎやか。
このアンテナ施設、放送局だけでなく防災無線・警察無線の施設も建っており地元の人々を支えている施設である。耳障りではあるが致し方ない。
女三瓶から東の原に下山するが、ずっとヘリの爆音を耳にしながらの下山とあいなった。

下山後は東の原から車道を一時間ほど歩き、志学・三瓶温泉へ。
昔、出張でよく利用した国民宿舎「さんべ荘」で入浴。冷たい風にさらされ冷えた体を温めて、バスで滞在先に戻る。

宿で洗濯と休養、放大テキストの勉強と午後はゆっくり過ごす。

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ディビッド・ラマ、セロトーレに遠征

ぼかぁ東北の田舎に住むトレッカーですからぁ、ディビッド・ラマといえばフリークライマーとしか覚えてないんですがぁ、その彼がセロ・トーレに遠征するとのこと。

4113 ディビッド・ラマinキルギスタン

Cerro Torre expedition for David Lama and Daniel Steuerer by by Planetmountain11/12

ディビッド・ラマはDaniel Steuererと組み、セロ・トーレのコンプレッサールートのフリー化に挑むとのこと。
インタビュアーが「何故コンプレッサールートなのか?この山とルートの歴史についてご存じだとは思いますが?」という問いかけに対してディビッド・ラマは、

『If you analyse the expedition from an external point of view you might believe that I'm only interested in a free ascent. But I see our adventure as something more complete, a bigger whole.』

と答え、単なるフリー化ではない、今まで誰も果たし得なかったフリークライミングによるコンプレッサールート登攀という「冒険」に大きな意義を見いだす姿勢を示しています。
なかなかの野心家ですね。

Planetmountainのこの報道を読んで、フリークライマーが持っている素晴らしい可能性、そして同時に「フリークライマー」「アルパインクライマー」を区別することの『愚』をつくづく痛感します。

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給茶スポット

たまにはエゴ・・・あいや、エコな話題。
今、島根県某所に滞在しているのですが、宿にこんなプレート。

Pa0_0747『給茶スポット』。

これは、マイボトルに飲み物を補給してくれるサービス(有料)の拠点を示す看板だそうです。
魔法瓶メーカーの象印が展開している活動です。

マイボトルでどこでもカフェ 象印マホービン株式会社

山形では見かけないなあと思ってましたが、ウェブサイトを拝見するに、山形市内のお茶屋さんでもやっているんですねえ。

ああ、そういえばこの人も、勤務先の食堂のポットからマイボトルにお茶を入れて生活してたそうです。↓
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劇的コラボ食品。

当ブログでは出張先で立ち寄ったインド料理店や菓子を紹介しておりますですが。
出張先に向かう途中に立ち寄った、中国自動車道の蒜山高原SAで劇的コラボ食品を大発見。

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カ レ ー よ う か ん 。

他に「焼き肉ようかん」とか「ラーメンようかん」とかあったんだけどね。
やっぱ岳人ならカレーでしょ。

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で、中身はしっかり黄色いです。

食べてみると・・・
鼻孔に抜ける香りはカレーの香り!
舌に感じる羊羹の甘み!
これらが同時に味わえるのでございます・・・。

カレー好きな登山者の皆様、行動食にどうですか?


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ヨーロッパン・キムラヤ 大福あんぱん

流浪の土木作業員人生再開。
本日のねぐらは、
Pa0_0735 滋賀県某所でございます。

途中、福井県で入手したのが、
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福井県のヨーロッパン・キムラヤで作っている『大福あんぱん』。
あんぱんの中に大福が入っているという・・・
詳しい解説はこちら↓
ヨーロッパン・キムラヤの大福あんぱん

ちなみにこれ210円。
ローソンのもちもちチョコパン二つ買えるでねが!
食べた感想は・・・美味しいけど・・・小倉あんがちょっと少なめなんでね。あんパンと大福それぞれ別に喰った方がいいというのが、小倉あんフリークな私の個人的な感想でございます。

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ポベーダ西峰 北西壁 『Camel』ルート開拓

パミール・天山でもあこがれのポベーダ峰。
今夏、ポベーダ西峰(6918 m)北西壁に危険かつ困難なルート『Camel』が開拓されました。
クライマーはロシア・ノボシビルスクのグレブ・ソコロフ(Gleb Sokolov)とビタリ・ゴレリク(Vitaly Gorelik)の二名。
この登攀に関してはいち早くClimbing誌ウェブサイトも英語圏に知らせています。
またビタリ氏は滞日経験があり、仙台RCCの方と親交があり、同会の千葉英一さんのブログでも紹介されておられます。

参考記事
Desperate New Route on Peak Pobeda by Climbing誌
Desperate New Route on Peak Pobeda by ブログTeam Bangees様

登攀ルートは下記画像のとおり
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ポベーダ峰の全体像からは、今回の『Camel』ルートは下記画像のとおりです。
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右が1961年の初登ルート、中央のラインが『Camel』ルート、左が82年スミルノフらによる『dollars』ルート。
ポベーダ峰に憧れていた私は実際に登頂された方からお聞きしましたが、この61年の初登ルートも高度6000mの稜線に到達してから長大な稜線を進まなければならず厳しかったとのこと。

ロシアの某クライミングサイトで詳細なトポが発表されていますが、ルートは高度差約2000m、氷雪の状態が悪くClimbing誌のサイトが強調しているようにdifficult and dangerous な登山だったようです。ロシアのサイトで発表されているキャプション無しのクライミング中の画像は下記の通り。

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4枚目、ルート下半部を覆う雪崩の画像がルートの性格を物語っています。

ロシアの某クライミングサイトには登った二人のインタビューが掲載されています。
印象的な部分を引用すると・・・

Q.あなた方はポベーダ峰のどんなところに惹かれるのですか?
A.グレブ:一目惚れです。
A.ビタリ:世界で一番素晴らしい山です。その質問はこんな質問と同じですね。『あなたはなぜ美人が好きなのですか?』

Q.クライミング中に特に困難だったことはなんですか?
A.ビタリ:愛用のテルモスを失くしたこと・・・冗談です。

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ルートの困難性については、ほとんどのピッチで客観的な危険・・・雪崩の危険性があったことを答えています。
そしてこの登攀の困難さを物語るコメントとして、この9日間の登攀でビタリは10~12kg、グレブは9kg体重が減ったそうです。
このポベーダ西峰 北西壁の登攀は、ロシアの山岳雑誌が選定する「クリスタルピーク2009」にノミネートされています。クリスタルピーク賞は西側諸国にはあまり伝えられない素晴らしい登山が選定されるので、今年も楽しみにしています。

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ワイン。

クライマーの方でクリフバー(Cliff bar)という、クライマーのイラストが描かれた食品をご存じの方もおられるかと思いますが、そのクリフバー製造メーカーでワインも作ってるらしいです。

Climberwine

醸造元のウェブサイトはこちら↓
Cliffamilywinery.com

日本酒では山の名前を冠した酒は多々ありますが、登山者そのものをネーミングしたものは記憶にありませんねえ・・・つーか、私あんまり飲めないので別にどうでもいいんですけど。

climbingという名前のワインは、オーストラリアのキュムラスという醸造会社も作っていますが、こちらのラベルのイラストは「ハシゴを登っている人」なんですね。
クライマーなら、上記の「The climber」の銘柄にグッとくるのではないでせうか。

いつも当ブログをご覧いただいている方のブログで、ワインに関してとても深遠な考察をされている方がおられるのですが、酒の世界はこれまた山の世界同様に広くて深いものであろうなあ・・・
東北の山の避難小屋でやかましい宴会を繰り広げる地元アル中山岳会とは距離を置いて、アルコールもおしゃれにたしなみたいものです。

ま、私はあんまり飲めないんで別にどうでもいいんですけど。(棒読み)

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雲海の山

出張先で現場作業の日々が続く今シーズンですが、まあ細々とガイド活動はやってるわけでして。

7日、18名のツアー引率で山形県新庄市の杢蔵山(もくぞうさん 1027m)をガイド。
出発時は濃霧というよりも霧雨気味。
高気圧の張り出しを期待していたであろう、バスから降りたお客様たちに「山形の天気予報は?」と幾人からも尋ねられる。
登山途中から陽が差し、やがて快晴へ。
標高900mに満たない稜線から、あまりにも見事な雲海にクライアント達は大満足。

稜線に到達するまで、私のすぐ後ろを歩いていた一名のお客様のペースが遅れ気味。
添乗のF氏はかなりテキパキとそのお客様のペースを見越して後ろにつかせ、残りのクライアントを私が引率。
気持ちの良い稜線にある杢蔵山荘周辺で昼食をとらせ、私は再び登山道を戻り、遅れ気味の客と付き添っているF氏を迎えに行く。
ここで添乗のF氏がきっぱりとそのお客様に登頂断念を言い渡す。
本来は私、ガイドのやるべき対応である。

登らせてあげたいという気持ちと、全体の行程を配慮しなければならないツアー。
自分の甘さが露呈したことを痛感する。
そしてあらためて思う、ツアー登山でのリスク管理。
下山口から、入浴施設に向かうお客様達が乗ったバスを笑顔で送りながら、無事山行を終えた喜びと、次々と思い浮かぶ至らなかった点に対する後悔が沸き上がる。

帰路の車中では

ビバルディを流して気を鎮める。
今の自分には足りないものが多すぎる。
来季のトレッキングガイドに向けて、また一から模索です。

・・・と、疲れた時は甘いものだよな。
杢蔵山山麓、新庄市の和洋菓子の老舗「深田菓子舗」に立ち寄る。
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新庄といえば『久持良(くじら)餅』が名物なんですが・・
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今回はスイートポテト、かむてんまんじゅう、弁慶の握り石をチョイス。

弁慶の握り石・・・袋から開けると、そんなに手荒に扱ってないのにポロポロと型崩れする。これでは売り物失格ではないのかね???
スイートポテト・・・水っぽくペースト状。ポクポクとした食感無し。
かむてんまんじゅう・・・形から見て普通の温泉饅頭だろ、とあまり期待してなかったけれど、これが気に入ったりして。こしあんがあまり好きでない私は温泉饅頭(薄皮饅頭)ってあまり喰わないのだが、かむてんまんじゅうは皮が厚くて、あんとバランスがとれてるのだ。
この三品パクつきながら、新庄から自宅への長い道のりを帰る。

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UIAAのマイク・モーティマー会長、モスクワ訪問

UIAAのマイク・モーティマー会長がモスクワを訪問。
クライミング競技の将来について、幾つか重要な協議が行われた模様。

UIAA поддерживает инициативу России по развитию спортивного альпинизма. by Alpfederation.ru 11/5

まず注目すべきは記事中に掲載された、下記の画像。
Mike_mortimer_2_2
左はロシアのクライマー、パベル・シャバリン、右がUIAA会長マイク・モーティマー氏。
パベル・シャバリン氏については、ブログ『雪山大好きっ娘。』さんが貴重な記事を記述されています。

アルパインクライミング イン ロシア
ロシアのアルピニズム(Wordファイル、文・中川裕氏)いずれもブログ『雪山大好きっ娘。』さんより引用

 画像のグラフの横軸には2010~2014という西暦、そして右肩上がりの横軸の頂点には「Sochi」という文字が読み取れます。
 2014年に予定されているソチ・オリンピックにおいて、アイスクライミングの公開競技開催が検討されている模様です。
 さらに、ヨーロッパではアイスクライミングの欧州ユース選手権(年齢層14~16歳)が2010年に計画されているとのこと。
 これらアイスクライミング競技の発展に関して、ロシアがイニシアチブをとるべく、ロシアの山岳関係者がUIAAはじめ各方面に働きかけている様子です。その一端が、今回のマイク・モーティマー氏のモスクワ訪問といえるでしょう。

 ま、これらの情報は日山協あたりの関係者はもう知ってる事実なんだろうけどさ。
 かつて「岩登り競技会」を世界で最初にリードしたロシアが、アイスクライミングコンペでも台頭するんでしょうか。歴史は繰り返されるってが?

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ステフ・デイビスお姉様が大損こきました

NW航空に次いで我々貧乏人の味方、ユナイテッド航空。
あのスリムなエコノミー席!!
あの安・・もとい、質素な機内食!!

そのユナイテッド航空が、我らがステフ・デイビスお姉様の大事な大事なベースジャンプ用具一式、日本円にして約112万円分を紛失したことが発覚いたしやした。

United Loses $12,418.28 Of Famous Rock Climber Steph Davis's Gear by The consumerist 10/30

この話題を掲載したThe consumeristというサイトは、どうも消費者保護団体のサイトのようです。
『lost $12,418.28 of her gear, including parachute.』という記載からして、ベースジャンプのパラシュートだけでなくクライミングギアも含まれていたのか?
ステフ・デイビス本人とユナイテッドとのやりとりの結果、とりあえず約30万円はユナイテッドが補償するそうです。
Stefステフ・デイビス

私もまあそれなりに航空線を利用してきましたが、幸いロストバゲージの経験はありません。
でも、愛用のギアってのは、カネで補償できねえよなあ・・・
上記記事にはステフ・デイビスらのクライミング・ベースジャンプの模様を伝える動画も掲載されています。
場所は、ブログ『雪山大好きっ娘。』さんが最近訪問されたユタ州のCastleton Towerですね。
不幸な話題のお口直しにどうぞ↓

an afternoon on Castleton Tower from steph davis on Vimeo.

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晩秋です

福島出張から帰ると、山形のあちらこちらはもう晩秋。

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某山の、水量も細い水場にブナの実ひとつ。

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山麓の家も冬支度。
庭木には雪囲い、軒下には大根や鷹の爪、そして干し柿。

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