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ガイド仲間たち

ガイド研修二日目は二ツ箭山にて実技研修。

Pap_0850 ごくごく基本的な、誰もが知っているであろう二種のノットでアンカー構築の手法を学ぶ。

昔、立木にロープをフィックスしてみろと師匠に言われ、「それ80点。」と言われたことを思い出す。
あのときから比べると、今の手法はシンプル。

そう、ガイド技術に限らないだろうけど、登山の手法は進歩(変化)する。
先のトムラウシの遭難事故を受け、ネット上でまるで「完成された山岳ガイド」が存在するかのような幻想を抱いている御仁を時折みかけたが、批判するだけの人はらくちんでいいですね。

どんどん変化する技術(もしくは山の世界)に追いつくためにも、常に自分を更新する努力が必要。

で、その努力が自分には足りない。

半分鬱になりながら、ショートロープとロングロープによるクライアントの確保をトレーニング。
本日のテーマの一つがロープに慣れるということ。
途中、歩きながらロープをまとめろ、という指示がでる。

以前所属していたガイド団体の「岩登りトレーニング」で全く歯がたたず、自信を失った時に渡米、アメリカのクライミングガイドにクライミングの楽しさを教えてもらった。
ヨーロッパのガイドに憧れる方は多いが、私の理想はアメリカのガイドである。
あのときのクライミングガイドの、こともなげにロープをまとめる姿を思い起こしながら、山道を歩きながらロープをまとめる。

ため息つきながらビレイの構築をしていると、ガイド仲間の小田島さんの笑い声が聞こえる。
そうなんだよな。
ガイド仲間同士で研修してんだから、もっと気楽にいけばいいのにな。と自分に言い聞かせる。

二ツ箭山での実技を終え、昨日座学を行った公民館に戻る。
この公民館、廃校になったとても古い小学校を流用しているもの。

Pa0_0845
木造平屋の校舎はとってもレトロ。

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玄関脇がいきなり便所。トイレ、という雰囲気ではない「ぽっとん便所」でございます。板張りの戸に手書きで「一ねん」「二ねん」と書かれているのがほほえましい。

研修会場を片づけて現地解散。
今回の研修は私の車にガイド仲間4名と乗り合わせて来ていた。月山朝日ガイド協会の面々である。
帰路の高速道路の道中、後部座席から聞こえるバカ話がなんとも楽しい。

山形に帰着後、各自の車をデポしていた場所で皆と別れる。
さきほどまでにぎやかだった車中も静まりかえっている。
ふと聴きたくなり、a-haの『STAY ON THESE ROADS』をカーステで流しながら、夜の車道を自宅に向けて走った。

最後に、本研修の諸準備に尽力いただいた佐藤一夫ガイドには深く感謝申し上げます。

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