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話し方

ひどい風邪で末期の平清盛なみに熱でウンウン寝込んでいると、ガイドの師匠からメール。

用件の後、先日の雪崩講習のセルフレスキューのリーダー役は良かったという意味のことが書いてある。

シニカルな師匠のこと、「きつい冗談と受け取ります」と返事を送ると・・・誰それはこういう点を評価した、と何を根拠に良かったと言ったのか、マジレスが往復ビンタのように帰ってきた。

その中にあったのが、「声が通っていた」とある。

う~む。

ブログ上ではわかっていただけないと思いますが、普段の私はボソボソと人には聞き取りづらい声で話す人間である。

山でガイドを務めるためには、もちろんそれでやっていけないので、指示を出すときは声を大にするようにはしている。まして積雪期、雪はその性質上、音声を吸収する性質がある。

 このブログにも細々と書いていると思いますが、自信のない物言いは、中高年女性登山客にはすぐに指摘される。
 月山のブナ林ガイドを始めたのも、そもそもは会社の仕事上で役人との折衝で大失敗をしでかし、人とのコミュニケーションは回数こなす以外に上達する方法はない。それなら自分の好きなフィールドで修練積んだほうがいいや、と始めたのがきっかけではある。

 やはり声って大事なんかな、と師匠のメールを読み返して思う。

 人と話すときはボソボソとしゃべる私、人前で何かスピーチするときは声がでかくなる。
 これはたぶん、原因は中学時代にさかのぼる。
 生徒会長という身の程知らずな役職に就いていた私、日曜も学校に呼ばれ、国語の先生から日本語の発音の特訓を受けていた。
 誰もいない体育館の真ん中に国語の先生が立ち、壇上に私が立って
「あえいうえおあお、かけきくけこかこ・・・・」と、新人アナウンサー研修のような発音練習を延々とやらされていたのだ。しかも、スピーチはマイクに頼るな、という厳命付き。

 もちろん当時の国語の先生には感謝してもしきれないのだが、その練習の結果、どうも私のしゃべり方から「訛り」というものが少なくなっていったらしい。
 大学に入った時も、そのことは先輩に言われたし、日本人初の8000m峰14座登頂を狙う登山家氏からも「先輩は共通語と山形弁のバイリンガルですね!」と言われたものだ。

 ただ、話し方に訛りが少ないおかげで、仕事で山形県内の農村に赴き、地元の人と話をするとたいてい、
 「おだぐ、どごの人や?」(共通語訳:あなたの出身地はどちらですか?)
 と聞かれてしまうのは、山形生まれ山形育ちの私としては少し悲しい。

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