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クライマーたちの休日

 クライマーが窓ふき等の高所作業を請け負っているのは、世界各国同様のようで、当ブログでも過去に東欧圏で窓ふき業に頑張るクライマーを取り上げたことがありました。
 ロシアのメディアを検索するようになってから知ったのですが、旧ソ連圏の寒冷地ではヨーロッパ風の高層建築にぶら下がる「つらら」が巨大化、落下して車を損壊したり通行人が死傷したりする事故が社会問題になっています。毎年雪下ろしで死傷者が出る山形に住む私としてはなんとなくシンパシーに似た感情を覚えるのですが、画像を拝見する限りではかなり深刻な模様。

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落下したつららで破壊された車両

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つららの除去は高所作業員の手作業です。

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ヨーロッパの高層建築ゆえ、その作業はかなりの危険が伴うようです。(画像はコムソモール・プラウダ紙他)ときおり、作業員が転落死亡という記事がメディアで散見されます。
※検索に用いるクライマーという語には「高所作業員」というニュアンスも含まれるのですが、多くの記事を拝見する限り、クライミング経験者が従事している場合が多いようですので、この記事では「クライマー」とひとくくりに表現します。

 さて、ウクライナの工業都市ドネツクで作業する窓ふき業者の記事、よくあるクライマーの飯喰う手段としての職業を紹介した記事かなと思ってましたが・・・

На высоте птичьего полета моют окна(鳥の飛ぶ高さで窓掃除) by Segodnya.ua3/18

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ウクライナ segodnya 紙のインタビューに応じたアンドレイ・ソコロフ氏。氏も趣味のクライミングと現在の職業をシンクロさせて今に至っているとか。業務内容にはやはり「つらら除去」があるそうです。

記事引用開始
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クライマー達はロマンティックな休日を演出します。
 屋根から懸垂下降で窓際に降り、窓をノックします。
 それからネーム入りのプレゼント、そして花束を渡すのです。
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おおっ!
高層建築の多いヨーロッパならではの恋愛風景ですなあ。

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或る日の朝食

2連休で平日休みを取る。
病院で死にかけた爺はほっといて山スキー修行の旅に行こうと画策していたが、ホントに入院延長となったので、老いた実母のアッシーを務めることとなる。
(※このブログをご覧になっている知り合いに余計なご心配をかけたくありませんので、ウチの父は経過良好とは言い難いですがまあピンピンしてます、と書いておきます。)
今回の休みは急遽取ったので、民主党なみにボロが出てきた愛車を急ぎ車検に出す。それから実母の携帯機種更新等々、一日走り回って空しい休日。

あわよくば近隣の里山に行こうと思った翌日。

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山形は雪景色。
近所の紅梅も白くなった。
実家の近所は桜の名所なのだが、芽の膨らみ始めた桜が雪を被り、桜の花と見まごうような風景。
ま、雪国の「春」なんてこんなもんです。

本日も母を病院に送る。
思えば、平日の病院なんてあまり訪れたことがない。
カミさんと子供達はカミさん実家にお泊まり中。
今朝はだらしなく遅く起きたので朝食まだ。
母を病室に送った後、これも経験、と病院にあるレストランのモーニングセットを食べてみることにする。

山形市郊外にある大型総合病院で、売店(なぜか山渓も置いてある)、理容店も完備の施設。
レストランは外の光を取り入れた明るい作り。

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モーニングセット(洋食)300円也。
コーヒーお代わり自由。トーストも分厚く、コーヒー一杯250円なので、お得感は大。
普段は時間と今日の作業を気にしながら朝食をかっこむ生活。休日は山行でめちゃめちゃ早く起きることが多い。
のんびり朝食というのも滅多にない機会なので、産経新聞読みながら2杯目のコーヒーを飲んで過ごす。

朝も遅い時間なので客数は少ないが、よくよく見ていると、疲れた顔の方がちらほら。
おそらく泊まりがけの付き添いで一夜を過ごした方々なのだろう。

どれだけの人が、近しい人の様態を憂いながらここのモーニングセットを口にしたのだろうか。
いや、こんな大型病院で死者の悲しみや出産の喜びを数えていったら、それこそきりがないだろう。
せんない事を考えるのは止め、産経新聞の海外欄に目を移した。

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ハートがあるわねぇ

密かにダイエットなどと考えて山に行こうとしている山好き女子の皆様こんにちわ。
台湾の山で、28歳の女の子が脚を痛めて救援隊が駆けつけました。
が・・・彼女の体重は 1 0 0 K g ・・・・

百公斤重登山女腿伤求救 6警员轮流搀扶被累翻  by 華夏経緯網3/23

記事引用開始
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 20日夜、鳶嘴山から下山途中、体重100キロの女性(28歳)が膝に突然痛みを感じ、歩けなくなりました。友人達は山を下りて救援を要請、6人の警官が協力して彼女を支え、1時間かかって救出しました。
(中略)
 報道によれば、20日夜に11人の登山パーティーは鳶嘴山から下りる予定でしたが、体重100キロの女性が体力を消耗し、膝の痛みで登山パーティーを遅らせてしまいました。山道は石が多く視界不良、歩行は困難で、体力のある5名の仲間が先に山を下りて警官に救援要請したものです。

  6人の警官はすぐさま山に登り、この100キロの重い女性を支えました。全行程にわたって右手に竹竿を持ち、左手は警官の肩にもたれて警官達に頼り切って歩く姿は同行したパーティーの仲間たちも笑いを我慢できなかったようです。
 警官たちは救助に力を尽くし、みな息を切らせ、1時間かかってようやく女性を下山させました。
 彼らは体重100キロの重さにも苦労させられましたが、とても深い印象も残ったと冗談を言って笑いました。

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 上記リンクは大陸のメディアですが、元ネタとなった台湾では落石で頭潰れた被災者の写真が新聞載ったりとかエグい記事たまにみかけるけどさ、「体重100㎏」の連呼はいくらなんでも女性に失礼なんでねーの?といらぬ心配をしてしまう今日この頃。
 月山のガイド仲間でも、「体格の良い」中高年女性を搬送した経験者がおりまして、そのご苦労がしのばれます。
たぶん、現場はこんな感じなんでしょうね。






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『 お い て け な い っ す 。 』

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『Three cups of tea』がついに邦訳

K2登頂に失敗したクライマー、グレッグ・モーテンソンがパキスタン・アフガニスタンに「裸一貫」から学校を建設していくというノンフィクション『Three cups of tea』がついに邦訳されるようです。

参考記事 ValuePress! (プレスリリース)3/24

出版社サイト『スリー・カップス・オブ・ティー』サンクチュアリ・パブリッシング

Three_cupscover この本はペーパーバック版でベストセラー5位以上を連続196週達成、アメリカのメディア検索でも登山関連の用語を入れるとちょくちょくこの本が登場していました。
著者のグレッグ・モーテンソンは全米各地で講演に飛び回っています。
 9.11以降、イスラム諸国に対する偏見を覆す内容とその博愛精神が、アメリカだけでなく各国の人々に受け入れられたようです。アジアでは既に韓国で先行翻訳・出版されていましたね。
 あーん、私もペーパーバック購入して精読しないうちに邦訳本販売。無理しないで(笑)わかりやすい邦訳本であらためて読んでみたいと思います。

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辞書インプレッション

先日の秋田出張で、滞在宿の近所のBookoffで仏日辞書を105円で購入。
もともと散らかっている我が家がさらに散らかりそうなので、リファレンス図書類を「少し」整理。
備忘録も兼ねて手持ちの辞書を記録します。
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【旺文社 英和中辞典】
 英語読解で主に使用。ただし最近はめんどくさいのでコンサイスに主役の座を奪われている。

【ロングマン英英辞典】
 英語がバリバリできるわけではないけれど、細かいニュアンスを知るためと和英辞典に疑問を抱くようになって購入。ま、そんなに英語はできませんので、頻繁には使ってないな(笑)

【大修館 新スタンダード和英辞典】
 古いし、どうも使い勝手が今ひとつ。和英は買い換えたい辞書の一つ。

【三省堂 デイリーコンサイス英和・和英辞典】
 その小型サイズが使いやすいので出張先にも持って行く。(もちろん仕事ではなく、ネットで海外の登山情報で知らない英単語をチェックするため)最近一番使ってる辞書。

【小学館プログレッシブ独和・和独辞典】
 ドイツ語圏の某国際公募隊の資料を読みたくて購入。ラルフ・ドュモビッツ氏のインタビュー記事読む参考に使ったかな。公募隊に行く野望も潰えたので、もう出番ありません。

【小学館プログレッシブ韓日・日韓辞典】
 韓国のグォンギョル登山学校に通うため購入。実は私、韓国語は不自由なまま韓国の登山学校に突撃したのであります。そしてこの辞書は大活躍なのでした。
 クライミングの講師として相手をしてくれたのが、本業はピアニストという女の子。彼女は韓日のページで、私は日韓のページで、伝えたい言葉をこの辞書のページを指さしながら意思疎通してからクライミングするというまさに「泥縄」方式で日々過ごしてました。
 韓国語の旅行用会話本はたくさんあるけど、クライミングの細かいニュアンスの意思疎通には、やはり辞書が最適でした。ポケットサイズなので旅先・岩場に持って行くのも負担になりません。韓国の旅にお薦めです。

【大修館ジュネス仏和辞典】
 おフランスを妄信的に崇拝するセンセイ方がガイドの世界には多くてさぁ~。

【大学書林 現代インドネシア語辞典】
 20代の頃、インドネシア語検定にチャレンジするため購入。某西日本で仕事して寝台列車で東京に移動、東京で受験した後、山形新幹線に乗って山形の会社に帰るというアクロバティックな事してました。若気の至りです。
 ちなみにインドネシア語は英語など接尾語が変化する言葉と異なり、単語の頭が変化する言葉でとても辞書で調べにくい。接頭語が変化する言語に触れた良い機会でした。

【大学書林 カナ発音葡和辞典】
 ポルトガル語辞典。大学に入学した際、ある団体が主催している無償のブラジル留学制度を狙っていたために購入。結果としてそのブラジル留学は諦めたので埃被ってます。
 最近、山形県内にある山の名前がポルトガル語由来というトンデモ説を調べるため(江戸時代、キリスト教の宣教師が山形に結構いたんですねえ)、ある単語を調べたのに使った程度。

【光生館 簡約現代中国語辞典】
 中国語初学者の定番。大学の教養で中国語を選択した際に勧められて購入。これを超える中国語学習者用の辞書は未だ無いのでは・・・

【三修社 ポータブル中日辞典】
 中日辞典でも、こちらは繁体字、すなわち台湾で用いられている「國語」の辞書。若かりし頃、台湾の華亜日語英語学院にぷち留学した際に購入・持って行った辞書。学校では徹底的に発音練習に専念したため、あまり出番なし。注音字母で検索するのが初学者には高いハードルでした。

【大学書林 中国語小辞典】
 ポケットサイズで日中・中日の内容のため、チベットヒマラヤ遠征に持って行くべく購入。しかしこの辞典が曲者(笑)。貧弱な内容のため、あまり使えない。当時よく出入りしていたパソコン通信ニフティサーブの「チャイナフォーラム」で使い勝手の悪さを投稿したところ、私など足下にも及ばない中国語の達人の方からも同じ意見を伺い少し安心しちゃったりして。私みたいな初学者で手頃さからこの辞典を買い、結局使えなかったという方は多いみたいですね。

【大中國図書公司 学生新辞彙】
 台湾で購入した國語の中中辞典。その後、國語に触れる機会は少なくなったので使ってない。

【台湾商務印書館 実用繁簡体字手冊】
 台湾で購入。繁体字と簡体字の比較リストを本にまとめたもの。語義は書いていない。しかし経済的に「大国」となりつつある大陸を前に、國語はどうなるのでせう・・・

【商務印書館 新華字典】
 中国語学習者には定番の中中辞典。かつて一緒に勤務していた中国籍の方も、この一冊は大事に手元に置いていたので、さほど中国語ができない私も何か役立つだろうと購入。

【大修館 中国語学習ハンドブック】
 辞書ではないけれど、中国文化に関して検索するときにまずあたる本。かの相原茂先生編著。中国文化について知りたい方は必携です。
 
【電子ブック ソニーDDCH-10】
 中国語を独習する際、ペーパーの辞書ひいても単語の発音(声調・四声)はこれでいいのかな~と気になって仕方がない。どうしても音声で確認したい。というわけで、90年代後半に当時としては画期的だった電子ブック(小型CDで作動する)の中日・日中辞典をかなり無理して購入。今の電子辞書のコンパクトさ・速度にはかないません。

 当ブログで散々書いているように私は貧乏なので、高価な辞典類は公立図書館の蔵書を頼っているのですが、外国語の辞書はやはり手元に置きたいです。
 ネットの海外サイトを読むときはめんどくさいのでネット翻訳に頼ってますが、やはり細かいニュアンスは自動翻訳では限界がありますな。プロの翻訳者もgoogle検索を巧く使って翻訳作業を進めているようですが、やはりペーパーの辞書はまだまだ捨てがたいものがあります。

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大学山岳部 

いつも拝読している山岳ジャーナリストの柏澄子さんのブログに、衝撃記事。

ウチの部員たち by ブログ『旅の空』様 10.3.16

柏さんのブログで興味惹かれるのは、業界の裏話よりも大学山岳部の様子だったりする。
今回の記事で、ああ、柏さんとこの山岳部も部員減か・・・と思う。
ネット上に流れている大学山岳部のサイトやブログって、OBの爺の記事ばかりで、若い衆の話題がほとんど無いので、柏さんの視線を通じて若い部員が成長する姿を楽しみにしていたのですが。

先日、大学山岳部の先輩に久しぶりに会い、普段のガイド仲間と山岳部の先輩との会話は少し違う、と当ブログに書いた。タイムリーにも、ガイドの師匠も山岳部の会合に出た感想を携帯メールで「大学山岳部っていいな」と頂戴したところに、柏さんのブログの記事。嗚呼。

柏さんいわく、
なにかに所属するというはメリットがある一方で、それに対して時間もお金もエネルギーも使う。Aを選べば、Bをやる時間はなくなるかもしれない。けれどそういうものでしょう、なにかを選ぶというのは。
と書いてあるが、私の考えは違う。
山岳部現役時代、ともすれば挫けそうになる時は自分に
「(山以外に)やりたいことって、山やりながらでもできるだろ?」
と自分に言い聞かせていた。

柏さんは部員の退部に関して、最近の若い衆の気質を事細かに分析されている。
学生に接する時間は私よりも圧倒的に柏さんの方が長いわけで、その分析は現実に即した、的をえたものなのだろうが、大学山岳部の衰退って私としては「ヒーロー不在」が原因なのではないか、とも思う。
ヒーローといっても、朝日新聞社の武田・本多組がその著書に書いたような、メディア上に担がれている登山家のことではない。もっと身近な存在のことである。

 自分をふり返ってみれば、体力も無くて高校山岳部では先輩や同期の仲間にすら疎まれていた頃、山形が輩出したアルパインクライマー滝口康博氏のヒマラヤ講演を聴き、そして自分の高校山岳部のOBがやってきてインドヒマラヤの遠征の様子を聞かせてくれた。(そのOBというのが柏さんの大学山岳部の方というのも、まあなんとも山の世界の狭いことよ)
 大学山岳部に入って間もない頃には、テレビで日・中・ネ三国合同チョモランマ隊の中継を視ていた。
 常に目標となりうる人々が、身近に存在し続けていたような気がするのだ。
 そして私は「加藤文太郎が死んだ冬の北鎌登る」「8000m峰に登る」と目標に据えてモチベーションをかき立てていた。
 いまや世界最高峰も8000m峰も、カネとヒマもてあました爺婆が登る山である。(あ、ボク何か失礼なコト書きました?)若い衆にとっては、目標をたてることすら難しい時代なのだろうか。
 もっとも、大学生にもなって自分で目標を見いだすことも出来ない、というのも頭ひねらざるをえないのだが。

 私自身は後輩を育てるというコトに関しては全く無能な存在であったため、実は大学山岳部の未来を憂う資格は無い。我が大学山岳部には8000m峰全座を狙う某登山家や、国際的に活躍する登攀ガイドもいるが、彼らは皆自分で自分を成長させる能力があった。

 若い衆の成長する姿に一喜一憂する柏さんの姿は、実は私にとっては眩しすぎる光景なのである。

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No risk, No "slow"life.

秋田出張から戻った夜、シコシコと某山岳団体のブログ改造作業。
無料サイトなもんで、リンク欄に掲載できるURLが10個までと決まっているフォーマットで融通がきかないため、必要な形式にするべくHTML文に手を加える。ふー。

短い睡眠をとって、翌朝は父の入院する病院へ母を送迎。
その後、前々からお願いを受けていた農作業の手伝いのため、カミさん実家へ行く。

嗚呼、『三連休』とやらはいずこ?
バ勝間和代に言わせれば「断る」チカラも必要だそうですが、ニッポンの地方都市に住んでいる限り、こういう人間関係も大事である。
 本日の農作業は、葡萄畑のハウスのビニール掛け。
 カミさんの両親も体調があまり思わしくないため、先日は義妹の旦那が手伝い、そして本日は私の出番。

Pa0_0964 高さ1.5~2mほどの位置に組んであるサポート(鉄管)に立ち、冬の間折りたたんでいたハウスのビニールを広げていく作業。
 葡萄畑なので、さほどの高さは無いのだが、あらためてビニールハウスのメンテナンスの大変さを痛感。
 山形名産のサクランボなどはもっと樹高があるので、高度感や作業に伴う危険度はさらに高いはずである。                                                                             


Pa0_0961 サポートや針金(葡萄のつるが伸びている)が何本も交差する空間をかいくぐり、足下に注意しながら屋根にビニールを被せていきます。冬の間折りたたんだままのビニール、中に雨雪の水がたまっており、広げるとバシャバシャと苔や泥混じりの冷たい水が身体に降り注ぎます。ま、幸い本日は暖かい日でした。

Pa0_0962 畑の隣は民営の乗馬場。馬を眺めながら農作業していると、この曲が頭を駆けめぐりますな↓

昨日まで滞在していた秋田・山形県境付近はまだ水田も雪に覆われていましたが、ここ山形盆地はもう春。
ナデシコ科のコハコベの花が、あちこちの畑をうっすら白く彩っておりました。Pa0_0960_2

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コロラドのクライミングジム、政策論争に巻き込まれる。

アメリカのFOX NEWSといえば、バリバリの保守派メディアとして知られていますが、共和党員の名物コメンティーターSean Hannityが、コロラド州ボルダーにあるクライミングジムに噛みついた模様。

Boulder gym disputes Sean Hannity's stimulus 'waste' comment by FOX 31 News KDVR 3/17

 

ことの発端は、このボルダーにあるクライミングジムのある体育館が、連邦政府の補助金を利用して6,000平方フィートのソーラーパネルを新設したのですが、この補助金15万7000ドルにSean Hannityが噛みついたものです。
Sean Hannityいわく、

『コロラドには実際に登れる岩山があるのに浪費ってもんだろう?』

この意見に対し、ジムを擁する体育館の管理者アン・ウォーリー・モールターは、ボルダーで50名の雇用を産み出し人々が運動できる場所を提供している、と反論しています。

この記事で最も注目されたいのは、実は記事そのものではなく、記事の下にある読者のコメント欄ですね。
クライミングジムは外岩と異なり、老若男女が天候に関係なくクライミングできる環境を提供している、という意見があれば、いや、補助金は国民の税金であり、登山者なら悪天を避けて登ることが出来る。やはり税金の無駄だ、という反論が書き込まれる。
 50名の雇用を産み出したという反論に対しては、ソーラーパネルを設置するイニシャルコストでもっと雇用を増やせるのではないか、という意見も書き込まれています。
 Sean Hannityおよびアン・ウォーリー・モールターのコメントに感想を述べる形をとりながら、実は民主党支持者、共和党支持者が激突しているという掲示板がなかなか興味深いです。

 先のバンクーバー五輪で場所と立場をわきまえないお子様スノーボーダーの服装に関して、産経新聞で「あれがアメリカであれば自分はこういう主義でこんな服装をしたと主張し、そこから議論に発展するだろう」と書いた記者がいましたが、今回のクライミングジムに関する記事・掲示板は、そのことを改めて彷彿とさせる記事ですね。

 日本なら・・・ああ、日共に牛耳られたどっかの山岳団体や、左翼偏向山岳ライターがおられますので、まあ政権批判・行政批判の一方通行で終わりそうですが。

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餃子という名のザック

昨秋、当ブログの pangolin backpack という記事で「ザックはまだまだ斬新なデザインが入り込む余地があるような気がします。」と書きましたが、またまた見たこともないデザインのパックを発見。

Dumpling Inspired Backpack by Yankodesign.com

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『Dumpling』という名のザック、検索してもほとんど中国のサイトでしか見あたらないのですが・・・
デザイナーはShin Ji-Youngという女性です。

R120_3Shin Ji-Young

中国ではDumpling、すなわち「餃子」と訳されてネーミングも好評のようです。
使用法・仕組みは次の通り。

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Dump3

平たい収納袋を二つ折りに丸め、納めて背負う、というデザイン。
日本古来の、大工さんたちが使う道具袋を連想させますね。

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おひとりさま向け『いぶりがっこ』

出張チームの交代要員として、ひとり秋田県を縦断ドライブ。
本日から短期で秋田某所滞在。
山形・秋田県境の雄勝峠を越えると、道の駅おがち「小町の郷」があり、ここで休憩。
近くに高速道路IC、コンビニもあり、近隣の山を訪れる際にも距離的に良い休憩拠点である。

ここで購入したのが
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「いぶりがっこ」の一口サイズパック。
4切れ入りで105円也。その他、携帯電話サイズに小さく切ったものもあります。
いつも寂しく各地の山を訪れている中高年男性登山者の皆様、山の食事にいかがですか?
ま、どうせ大量生産で燻煙液に漬け込んだやつなんだろうけどさ(冷笑)
そこはそれ、郷土食の一つということで。

「いぶりがっこ」といえば、発酵食品の研究で有名な小泉武夫氏が「燻煙食としてヨーロッパの人間に絶対ウケるはずだっ!」と力説しておられましたな。
 山村の貴重な保存食である漬け物、大根を燻して加工するというのは当然、秋田ばかりではないわけでして、私が幼少の頃、山形は大蔵村、肘折温泉の知人宅を訪れたときも「いぶりがっこ」風たくあんが出てきました。
 ところがこのお宅、家の人にヘビースモーカーがいるらしく、すげえ ニ コ チ ン 臭 い たくあんでした。
 子供心にも出されたたくあんを「まずい」ともいえず、そのまま食べましたが、やはりニコチンの影響でしょうか、後で気持ち悪くなりました(笑)
 その悪しき思い出のせいでしょうか。燻煙液で大量生産のおつまみ「いぶりがっこ」といえど、私は美味しく食べられるものと割り切ってます。ははは。

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熊野岳・蔵王沢雪崩事故調査同行

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2010年3月12日に発生した蔵王・雪崩遭難事故現場に、日本雪崩ネットワークの方々(出川・早乙女・池田の各氏)の積雪断面調査にガイドの師匠と同行。同行といっても、私はJANの方々のわずかな装備を担ぎ、調査チームの付録みたいなものである。
師匠は前日から新庄防災研の阿部先生と入山・調査に関わっていたが、悪天のため現場から2kmの位置にある蔵王スキー場ゲレンデで積雪断面調査を実施。
本日は雪崩現場にて調査実施となったもの。

雪崩現場で焼香、手を合わせ、JANの方々が積雪断面観測、雪の物性調査を行っている間、師匠と私はGPSを利用して雪崩のデブリ範囲の座標を確認・記録。

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現場で私たちの目を引いたのは、断面高約1.5mもの破断面。

新聞では前日の調査を受けて「表層雪崩」と報じられていたが、雪崩現場には大型冷蔵庫サイズの堅雪のブロックが幾つも重なっている状態。自然の脅威を痛感。

この調査に関しましては、日本雪崩ネットワークに速報が出ておりますので、具体的な調査内容につきましてはこちらを参照下さい。

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商品スポーツ事故の法的責任

Shouhinhyoshi 『商品スポーツ事故の法的責任 潜水事故と水域・陸域・空域事故の研究』 中田誠著 信山社 2008年出版
山形県立図書館でスポーツビジネス関連の図書を検索中に見つけた本。
この本はダイビング事故事例をメインとした内容であるが、副題にある「陸域」とは登山ツアー、「空域」とはパラグライダーを指している。

 「商品スポーツ」とは聞き慣れない方もおられるだろう。
 この本によれば、商品スポーツとは次のような定義である。

 『一般人に対してその指導や案内(ガイド)または相手などをすることで経済的利益を得ることを目的として販売されるスポーツプログラムと役務を商品スポーツと言う』

 先のトムラウシ大量遭難の報告を受け、ネット上では「山の世界に商業が入ること自体が間違い」という主張をされる方がおられるが、そういった頭の中が夏の鳥海山のようなお花畑な方は現実を知らないお子様なのだろう。
 この本では「山域での商品スポーツ」と題して章立てされており、代表的な登山ツアーの事故例と法的な事項が掲載されている。
 概要を紹介すると、

 1.法的責任
  (1)民事責任
    五竜遠見雪崩事件(県の責任)
    大日岳雪崩事件(国の責任)
  (2)刑事責任
    ニセコ雪崩事件(ツアーガイドの法的責任)
    トムラウシ登山遭難事件(ツアーガイドの法的責任)
    羊蹄山ツアー登山遭難事件(刑事および民事訴訟顛末・ツアー登山添乗員の法的責任)
    屋久島沢登りツアー死傷事件(ツアーガイドの法的責任)

 以上の事例が紹介されている。
 著者自身があまり登山の現状をご存じないせいか、「散策登山」という言葉が多用され、

 『登山には、特別な訓練が必要な冬山登山などのように、その致死的な危険性が社会的に認知され合意されているものがあるが、商品スポーツである商品登山では、積雪のある雪中散策登山を含めて、誰でもできるものとして、その登山プログラムを、特別な訓練のない一般向けに商品化して販売している。』

 と述べられている。公募高所登山や登攀ガイドのセンセイ方が目指しているようなヨーロッパ系のガイドクライミングは眼中にないようだ。
 しかしながら、前述の遭難事例について法的解釈をわかりやすく紹介されている。
 またこの本の大部分を占めるダイビング業界の実情・事故例については、山岳関係者にも参考になるであろう。(ちなみに私自身もダイビングのライセンスは持ってるので興味深く読んだ)

 トライアスロン競技、そしていまだに登山関連の行事において自己責任の名の下にいわゆる免責同意書を求められる場合があるが、法的事例に関して少し詳しい方なら無意味な文書であることはご存じかと思う。
 同書において、ダイビングのライセンスを発行する機関「PADI」の免責同意書を分析し、

 『業者が消費者を殺害しても免責が認められるように消費者に対して要求していると受け取れる可能性がある』

 と指摘している。
 また、ダイビング業界に所属するガイドに関して「兼業ガイドはプロとしてのレベルが低い」と明記されており、兼業山岳ガイドの自身としては大変耳が痛いところである。

 ダイビング業界と現状の山岳ガイド業界ではその生い立ち・在り方は全く異なるが、問題意識を持つ方ならそこに共通する問題点を汲み取ることができ、同書は参考になるのではないかと思います。

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シックス・センス

日曜日。
父の入院している病院に、今日も母を送迎。
我が家には義妹の息子R君が遊びに来ていた。
R君は幼稚園の年少組、うちの息子の良き遊び相手。
昼はR君を連れてファミレスに行く。
娘、息子、R君と子供三人を連れて行くと、それはそれは大騒ぎとなる。

帰宅後、少し疲れたので布団に横になる。

一時間ほど眠っただろうか。
何やら騒がしいので、眠りから覚める。
カミさん、息子、娘、そしてR君が横になっている私を見つめている。
カミさんは何やらR君に問いつめている。
「R君、何が見えるの!?おじいさん?おばあさん?どこに見えるの!?」

思い出した。
R君は「見えない人」が見える。
いわゆる霊感が強い子なのだ。
で、R君が見つめているのは、寝ている私の上の空間だったりする。
Ume

義妹夫婦が以前アパートに住んでいた頃。
部屋の中には義妹夫婦とR君の三人しかいないはずなのに、R君は「おばあちゃんがいる」と言い出した。
R君に詳しく聞いたりした結果、どうも義妹の旦那さんのお婆さんではないか、という結論となった。
それ以来、R君の「見えないものが見える」能力が知られることになった。

でもって、今。
我が家、しかも私が寝ているあたりに、R君は何者かの姿を感じたらしい。性別・年齢は不明。とにかく「だれかいる」ということだった。

私も仏壇屋の息子に生まれたこともあり、似非科学は憎むが心霊現象に関してはいろいろ見聞きしている。
R君の言葉を聞いたときも、布団に横になりながら、
「あー、そう。この家に入るときにちゃんとお祓いしたんだけどなー」程度に思った。
ま正直な話、山なんぞ登っていれば、成仏できない霊の一つや二つ巡り会って当たり前、とも思っている。

蛇足になるが、私が以前所属していた部署の同僚の奥様がやはり霊感の強い方。
山形市に、中国共産党の犬NHK放映「天・地・人」で有名になった長谷堂という地区がある。
戦国時代でも有数の激戦と言われた古戦場だ。
先の「天・地・人」放映のおかげですっかり観光地として整備された古戦場・城跡だが、同僚が奥様を連れて行こうとしたとき、人には「見えないもの」が見え、寒気を覚えてついに近づくことができなかったという。
さらに、広島の原爆ドーム・原爆記念館でもやはり近づくことができなかったそうな。

人に見えないものが「見える」または「感じることが出来る」。
多くの人間が持ち合わせていない(または失った)、特別な能力なんだろうけど、それはそれで、大変なことなんだろう。

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父との面会

土日、茨城の現場から一時帰宅。

金曜の深夜、山形着。
もう日付も変わり、家族が寝静まった食卓で、溜まった郵便物(登山関係)、メール(これも登山関係)、書類(やっぱり登山関係)、書籍(はいはい、どうせ登山関係)に目を通す。

短い睡眠をとった後、スーツに着替えて仙台へ。
仙台の旅行社にて、今季のガイド山行に関する安全遵守等のマニュアルについて確認。

 その旅行社はガイド・添乗員向け説明会を平日に予定していたのだが、平日では私の参加はほぼ不可能。そこで特にお願いして、個人的に打ち合わせ・説明をお願いしたもの。担当者様もご多忙のところ、快く対応していただいた。
 ガイド山行を請け負うならば、担当者と直に会い、話をして事を進めたい、と前々から思っていたのだ。

 打ち合わせを終え、すぐに仙台から山形に戻る。
 入院中の父に面会するため、昼から母と我が家全員を連れて病院へ。
 茨城の現場から一時帰宅させてもらったのは、父の入院の件があってのこと。
 前回、一月の入院では仙台に泊まり込みの出張が続いていたため、あまり顔も出せなかった。今回は少し顔をみておこう、と思った次第。

 病室の窓からは、山形市東部の美しい馬見ヶ崎扇状地、そして北蔵王連峰の眺めが良い。
 もっとも、山並みは厚い雲に覆われていた。
 父の関心は、もっぱら孫である私の息子と娘。
 面会を終え、母を実家に送り、父からの頼まれ事を済ませて帰宅。
 
 その日の夜。
 夜中、目が覚める。
 息子が布団からはみ出していたので、布団をかけてやる。

 今夜に限って突然、私が小さい頃に父から布団をかけてもらった記憶が蘇る。
 その父も老いた。
 私もいずれはそうなるのだろう。
 決して止まることの無い「時間の流れ」というものを実感した日だった。

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服装はきちんとね

Red

山ガールも山ジジイも、山の服装はしっかりね。
(ロシアの某登山イベントの画像より。ちなみに彼女が着用しているのはタンゴドレスでございます)

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液晶画面から、春。

今日も泥だらけで休憩室に戻る。
今働いているところはセキュリティチェックが厳しいため、日中の携帯電話の使用不可。
宿の無線LANも心もとないので、仕事終了後に携帯経由でPCメルアドのメールチェック。

ガイドの師匠からのメール。
用件の前に珍しく前振りがある。
師匠から、育児についてアドバイス。

え゛え゛~
私と師匠、家庭に関してはいつぞや過激な会話を交わしたはずでは・・・

鬼畜パパ、走る。 by 月山で2時間もたない男とはつきあうな!06.04.18

でも春、学校入学・卒業シーズンならではのおめでたいメール。
おそらく家庭と山と、苦しい想いで両立してきたであろう師匠からの有り難いアドバイスと受け止める。

翌日、性格が極悪で腹黒いため友達などいない私に珍しく携帯のメルアドにメール。
こちらは知人の結婚のお知らせメール。

無機質な工場群に囲まれ、天候不順の日々。
そんな日常だからこそ、携帯の小さい画面を通じて、おめでたい話題に嬉しく思うひととき。

Pa0_0921
今夜はいつものコンビニ飯だけど、「春のちらし寿司」でお祝いさ。

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