クライマーたちの休日
クライマーが窓ふき等の高所作業を請け負っているのは、世界各国同様のようで、当ブログでも過去に東欧圏で窓ふき業に頑張るクライマーを取り上げたことがありました。
ロシアのメディアを検索するようになってから知ったのですが、旧ソ連圏の寒冷地ではヨーロッパ風の高層建築にぶら下がる「つらら」が巨大化、落下して車を損壊したり通行人が死傷したりする事故が社会問題になっています。毎年雪下ろしで死傷者が出る山形に住む私としてはなんとなくシンパシーに似た感情を覚えるのですが、画像を拝見する限りではかなり深刻な模様。
落下したつららで破壊された車両
つららの除去は高所作業員の手作業です。
ヨーロッパの高層建築ゆえ、その作業はかなりの危険が伴うようです。(画像はコムソモール・プラウダ紙他)ときおり、作業員が転落死亡という記事がメディアで散見されます。
※検索に用いるクライマーという語には「高所作業員」というニュアンスも含まれるのですが、多くの記事を拝見する限り、クライミング経験者が従事している場合が多いようですので、この記事では「クライマー」とひとくくりに表現します。
さて、ウクライナの工業都市ドネツクで作業する窓ふき業者の記事、よくあるクライマーの飯喰う手段としての職業を紹介した記事かなと思ってましたが・・・
На высоте птичьего полета моют окна(鳥の飛ぶ高さで窓掃除) by Segodnya.ua3/18
ウクライナ segodnya 紙のインタビューに応じたアンドレイ・ソコロフ氏。氏も趣味のクライミングと現在の職業をシンクロさせて今に至っているとか。業務内容にはやはり「つらら除去」があるそうです。
記事引用開始
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クライマー達はロマンティックな休日を演出します。
屋根から懸垂下降で窓際に降り、窓をノックします。
それからネーム入りのプレゼント、そして花束を渡すのです。
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おおっ!
高層建築の多いヨーロッパならではの恋愛風景ですなあ。
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