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雁戸山(がんどさん)

ガイド山行で雁戸山へ。
宮城側、昭和50年代に地元の川崎山岳会によって開拓された「笹雁新道」往復。

このガイド山行はどうしても引き受けたかった。
高校山岳部での苦い思い出。
大学山岳部に入ってから、高所登山のため走って登った思い出。
海外登山から帰国して、日本の自然を味わいたくて真っ先に向かう山。
いろいろ想いが詰まった山。
ガイドとしてこの山に戻ってきた。

で、肝心の自分のガイディングはまだまだですな。
同行のガイド資格を持つS氏の、細やかな心配り、クライアント達のストックの取り扱いなどなど。
一人で活動していると、どうしても独りよがりになる。今の自分、もっといろんな他のガイドと山に登るべきと痛感する。

雁戸山は端正な山だ。
JR山形駅東口から出て、駅前通りの彼方に三角形にそびえる山。それが雁戸山だ。
宮城側の笹雁新道から登ると、山容は綺麗な台形である。

ところどころに花開いたシラネアオイが、急登でうつむき加減のお客様を喜ばせていた。

このガイド山行の直前、メールでJMGA理事会の書類が廻ってきた。
その中にこんな文言がある。

ガイドは、山案内、技術提供者、自然解説者でない、登山と自然を楽しませガイドの活動基盤である自然の尊さを伝え・・・』
(強調文字は筆者)

はいはい、偉い先生方のご意見はごもっともでございます。
北蔵王、雁戸山という山の魅力をダイレクトに伝えたいという自分の気持ちと、そんな気持ちが空回りしているような焦り。
ガイド山行を重ねれば重ねるほど、見えてくる自分の至らなさ。

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下山口の国道脇は、そろそろタニウツギの花が咲き始めてました。

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名取市 ガンダーラ

現場に交代要員で来ていた、かつての同僚T君と国道4号を走っているとインド料理屋発見。

ここのところインド料理屋から遠ざかっていたが、手抜き自炊生活も飽きたし、今日はT君の仙台最後の夜なので、私のおごりでインド料理屋に突入。

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インド料理ガンダーラ

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T君はキーマカレーを、私はマトンカレー、もちろんラッシー。二人で食べるべくタンドーリチキンも注文。

単品カレーでも1300円~と値段はお高いですが、ナンはおかわり自由。
二人ともナン2枚ずつ食べました。

私も数々のインド料理屋行きましたが、ナンおかわり自由という店は初めてですね。
ちょっと甘めのナンで、何もつけなくても美味しいナンでした。

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The Bee Gees 『First of May』

5月某日。
かつて修験道でにぎわった山。

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地面を白くするほど散らばった、タムシバの花びら。
それでも頭上を見上げると、なお白い花盛り。
芳香漂う、新緑の山。
険しい山容とともに印象的な、花の山。

こういう新緑の山でなんとなく頭の中に流れるのは、この曲ですな。                                                                                              

       


                                  

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【緊急情報】サラバト・ラフメドフの娘の救援キャンペーン

 2005年のボルダリング・ワールドチャンピオンに輝いたロシアのサラバト・ラフメドフの娘ザリヤちゃん5歳が落石事故に遭い重体、ロシアを中心に救援キャンペーンが展開されています。

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サラバト・ラフメドフ(Salavat Rakhmetov )近影

 単なるハイカーでクライミング嫌いな私がロクスノ誌に少し取り上げられたサラバト氏を覚えているのは、37歳(ロシアのサイトでは38歳)という比較的「高齢」でボルダリングW杯の表彰台に立ったからですね。
 
 それはさておき、先週、トルコの岩場で妻にビレイしてもらいサラバト・ラフメドフ氏がクライミング中に落石が発生、岩場の近くにいた娘のザリヤちゃんに落石が直撃しました。

Zalia. Help Salavat Rakhmetov's Daugther  by Mountain.ru

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事故前に撮影されたザリヤちゃん

 ザリヤちゃんはトルコ国内の病院に搬送、集中治療室で手当を受けていますが手足の骨折の他、頭蓋骨骨折、さらに骨片が脳内に入った状態で昏睡状態が続いているとのことです。

 深刻な問題は、彼女の医療保険の期限が今月で切れるということです。
 入院期間は数ヶ月が予想され、医療費として約7万4000ドル、ザリヤちゃんを空輸するための費用として約4万9000ドル、合計12万3000ドルの費用が必要とされています。

5月26日にロシアの某クライミングサイトに第一報が掲載された後、経緯を見ておりましたが、支援方法について様々な問い合わせ・議論がなされた後、ザリヤちゃん支援のウェブサイトが立ち上げられました。

 SAVE HER!PLEASE DONATE, HELP ZALIYA

また西側諸国にも支援の手を求めるべく、イタリアのPLANET MOUNTAINにも掲載されました。

Appeal by Salavat Rakhmetov for his daughter Zaila by Planetmountain2010.5.28

 クライミングサイトPlanetmountainに掲載されたこと、また山形県においても、私が以前ご指導いただいたクライマーのお子さんが岩場の落石で負傷、一時重体になった経緯があることから、当ブログへ掲載してみました。

 以前、生活苦に陥ったジム・ブリッドウェル支援キャンペーンの記事でも書きましたが、残念ながらインターネット上では巧妙な手口で募金を装った詐欺が世界的に蔓延しています。
 情報を流した立場で勝手ではありますが、支援および何らかのアクションを起こしたい方は、ご自分の責任において行動されますよう、お願い申し上げます。
 ザリヤちゃんの一日も早い回復を願っています。

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国威高揚登山を煽ったのはナチスだけ?

 映画『アイガー北壁』を巡っては、主人公たちは当時のナチ政権に代表される国家主義の犠牲となった、とする感想を述べられている方が多いようだ。
 トニー・クルツ達の逸話は悲劇として語られたが、映画の最後にハインリヒ・ハラー達の初登攀をナチ政権が巧く利用した旨のテロップが流れる。

 ここでお知らせしたいのは、イデオロギー(イデオロギーという語については様々な解釈があるが、ここでは政治思想という意味で使わせて頂く)の道具として登山を利用したのはナチスドイツだけではないということだ。

 5月、ロシアのクライミングサイトを賑わしている話題は、「大祖国戦争」、ロシア・旧ソ連における第二次世界大戦(独ソ戦)にまつわる登山の話題である。(なんで5月かというと、1945年5月がベルリン陥落=独ソ戦終結だから)

 日本の中高年登山者にも人気の高い、コーカサスのエルブルス(標高5642m)。
 1942年、ナチス・ドイツ軍がこの山頂に立った。

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ドイツ軍の登頂を報じる当時の記事(ロシアのクライミングサイトより引用)

で、翌1943年、これを放ってはおかんとするソビエト軍が全力でエルブルスに登山。

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エルブルス山頂を目指すソビエト軍兵士。右の人物の背中に飛び出ている棒のようなものは、ハンマーに鎌でおなじみのソビエト国旗だそうな。祖国を背負っての山登りは大変ね(棒読み)

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ナチスドイツのハーケンクロイツ旗をとっぱらい、ソビエト国旗を翻す兵士たち。

で、このエルブルス登頂の話題はロシアのクライミングサイトでは祖国栄光の記録として今も語り継がれているわけですね。

ナチスは駄目でソ連の共産主義者はOKってか?
もちろんナチスドイツの悪逆非道を肯定するつもりはありませんが、日教組のアカどもはともかく、まともに歴史を学んだ方ならソ連の共産主義者どもが粛正の名の下にどれだけ多数の人間を死に追いやったかご存じのはず。

 いつぞや中華人民凶悪国が外国隊をシャットアウトし五輪聖火リレーのプロパガンダ登山を展開したことからもわかるように、イデオロギーに彩られた登山がいまもなお存在することは記憶しておくべきでしょう。
 五輪の金メダルやるからアーリア人で誰か登ってみそ!というナチドイツと、五輪の記念だから俺たち以外だれも登っていけないアル!という中国のアカどもと、根底に流れる国家主義は同じでしょ?

 アイガー北壁オフィシャルサイトでいみじくも谷口ケイさんが「今の時代のこの国に生まれた自分に感謝です。」
と述べておられますが、提灯記事が並ぶコメント欄で、特に共感できる言葉でありました。

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【映画】アイガー北壁

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月曜日。
冷たい雨にうたれながら、まる一日、現場仕事。
全身ずぶぬれになりながら、機械を操作する。
それが私の仕事だ。

火曜日。
現場作業を終え、着替えもそこそこにバスと電車を乗り継ぎ、仙台へ。
映画『アイガー北壁』を視た。


私は名誉欲にとらわれて、山に登ったことがある。
どうしても、なんとしてでも、その頂きに立ちたかった。

朝二人で出発し、頂きに立つことなく、夜、独りで最終キャンプにたどり着いた。

私が還ってきたことを知った仲間たちの歓声を、無線機の小さいスピーカーで聴いたとき、名誉欲に囚われていた自分が馬鹿だったということを知った。

映画のオフィシャルサイトで提灯記事を書いている有名な方々は、みな映像がリアルだという。

だが私にとっては、栄誉と名声にとらわれてアイガー山麓にテントを張る男達の心情の方が手に取るようによくわかった。

「山と純愛とはお似合いだなと、改めてそう思った。」とおっしゃる岩崎元郎大先生のコメントをぶった斬ってさしあげようと思いましたが、いままさに最期を迎えんとする主人公に語りかけるヒロインを見てなぜか思いましたね。
かくいう私の場合、暗闇の8000mのガレ場で、自分に降り積もる雪を眺めながら

「あれ、あの女の子の名前が思い出せねー」(ボンベの酸素が切れていたので低酸素状態になっていた)

「ここで死んだら、会社の女子社員ちゃんと葬式に来てくれるかなー」

と考えていた 下 心 あ り あ り だ っ た 自分のことを。

映画そのものは退屈だった。
ドイツ映画祭でとりあげられた頃から当ブログでこの映画については騒いでいたけど、だってもう絶望的な敗退劇は退屈だったんだもーん。

その「退屈」の原因は明らかだ。
少し厳しい山をやった方なら誰もが経験するだろう。
本当に厳しい場面では、時間などあっという間に飛ぶようにすぎていくことを。

だが映画は違う。
第三者として、神の視点でクライマー達の労苦を見続けることになる。
当事者であれば無我夢中ですぎていく時間が、観客の立場では延々と感じられるのだ。

高級ホテルの滞在場面と、クライマーたちのテント生活・ビバーク場面が交互に映される、陳腐な演出。
北壁からの敗退場面以後、いつまでこの残酷な殺人ショーを見せつけられるのだろう。
一度、映画館の暗闇の中で腕時計のライトを照らし、時刻を確認した。
そう感じるのは私だけではなかったようだ。
二席離れた隣の中年男性も、腕時計を一度光らせているのが見えた。

映画館を出ると、外は冷たい雨。
あいにく傘は持っていない。

主人公たち4人のクライマーは死んだが、私はリストラ寸前不良社員とはいえ、会社員としてまだ生きている。
居酒屋から聞こえる鳥羽一郎の「兄弟船」を心地よく聴きながら、帰りの電車に乗った。

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コンテナ型の人工壁

海運輸送などで利用されるコンテナを流用した人工壁がイギリスで開発されました。

'Climbing wall in a box' unveiled at Aviemore  by BBCNEWS 2010.5.19

Wallinbox
外見は山小屋風に改装されています。

 コンテナの中は下記画像のようになっています。
Insidecontainer

 開発者はイギリスの Extreme Dream社 のスコット・ミュア氏。
 記事によればイギリス国内および中近東を含む海外から引き合いがあり、最初の注文はドイツ・バイエルンにあるイギリス海軍・海兵隊の訓練機関 Naval Outdoor Centre Germanyだそうです。
 
 開発者のスコット・ミュア氏はテレビ番組『Pimp My Ride』を視ていてこの人工壁のアイデアを思いついたとのこと。『Pimp My Ride』とは、音楽専門番組MTVで放映されている、視聴者の車を大改造する趣旨の番組らしいですね。日本のテレビにたとえれば某住宅リフォーム番組みたいなもんでしょうか。
 アイデアをクライミングジムとして実現、ビジネスに結びつけるのはスゴいですね。

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今夜はとことん宮城県【ホヤ】

 自炊生活のため、現場作業の帰りにスーパーマーケットに立ち寄るのですが、幾つかのスーパーを廻って気が付きました。

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 スーパーの鮮魚コーナーに、たいてい「ホヤ」が売られている。
 惣菜コーナーには「キムチホヤ」なんてのも売ってある。
 ちなみに宮城県、養殖ホヤの生産量・消費量ともに全国一。

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 せっかく仙台に住み着いたからには、ホヤ食ってみるべえ!殻付きホヤ、一個158円也。

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 ウィークリーマンションの狭いキッチンで・・・

Psycho
 あ、画像間違えた。

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 ホヤには車のバッテリーみたいに「+」「-」みたいな模様の付いた突起があります。
 さばき方は色々あるみたいですが、オーソドックスに「+」の付いた突起を切断(「-」模様の突起を切ると排泄物がはみでるらしい)、そこから縦に包丁を入れ、固い殻を剥きます。

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 理科の解剖になってまいりました。

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 食器類をあまり持ってきてなかったので、固い殻をそのまま容器として利用。
 ホヤの身を短冊に切ってキムチ和え(左)、キュウリと酢醤油和え(右)にしました。

 実は私、ホヤはあまり好きでない。
 昔、出張で訪れた某青森県のペンションで食べたホヤがメチャメチャ金気臭かったことがあり、それ以来あんまり食べないのだが・・・
 今日食べたホヤはもちろん潮の香り満点ですが、過去味わったような金気臭も無く美味しく食べました。

 あー、でもそろそろ自炊生活飽きたな。

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 食事作ってくれる女性いないかなー(カミさんと娘除く)

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ホームセンターにて。

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宮城県がいっぱい。

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ふるさとは、

スーパーにありて思ふもの。

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仙台に住み着いて早2週間め。
しかし1パック298円も出してコシアブラ買うほど山形県人として落ちぶれちゃいませんぜ。

山形県人にとって、山菜とは『隣近所からもらうもの』です(笑)

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漢民族の皆さん、チベット旅行は楽しいですね(棒読み)

中国のアウトドア総合サイト『戸外資料網』に掲載された記事です。

所有拿相机的人 请让我们学会尊重 by 戸外資料網2010.5.14
(カメラを持つ皆さん、人を尊重しましょう)

まずは下記画像をご覧下さい。
以下、記事引用開始
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T1

T2

T3

T4

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以上引用おわり

記事の執筆者の友人(女性)が遭遇した、中国人団体観光客によるチベット族の激写場面です。
その女性はこう嘆いています。

『拍藏民像是拍动物园里的动物一样。』
(動物園の動物を撮影するように、チベット族を撮影する)

この場面に受けた衝撃で、カメラに対する興味を失ってしまった、と記事は伝えています。

 中共に尻尾を振る売国放送局NHKはじめ、上海万博に代表されるような中国の経済発展ぶりは日本のメディアも盛んに伝える昨今ですが、その経済発展の恩恵を受け、中国人による観光旅行が盛んになっています。
 漢民族にとってもチベット文化は関心の的であり、チベット文化圏を訪れる観光客の増加は中国メディアも多数報じています。
 これらの状況をふまえれば、前述の画像のような、チベット族に「無造作にレンズを向ける観光客の群れ」という光景は、容易に予想できる事でした。
 その現状に、当の中国人、あ、チベット族も中国人でしたね(棒読み)からも反省の声があがっているということです。
 ちなみにこの記事は、中国国内の観光・写真愛好家関連の掲示板・ブログに転載されています。
 前述の戸外資料網は各記事にコメント欄が付属していますが、寄せられたコメントもいずれも写真撮影のマナーを訴える内容になっています。

 まあ、これが漢民族のチベット族に対する態度なのでしょうね。
 と、記事を締めくくりたいところですが、この件に関してはチベットで数ヶ月を過ごした自分自身も大いに反省させられる内容です。

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【映画】放蕩夫の帰宅

009654e3b7b8 ロシアのクライミングサイトで紹介されていた映画で2007年制作のコメディ映画です。山を舞台にしたコメディ映画といえば、日本でも『クリフハンガー』とか『バーティカルリミット』とか公開されてましたが(え?あれってコメディ映画ですよね?)
 原題は『Возвращение блудного мужа 』、ウェブ翻訳で直訳すれば「放蕩夫の帰宅」なのですが・・・昭和の文豪のセリフじゃあるまいし、「放蕩」というのも古めかしいですね。ストーリーからすれば、『亭主元気で留守がいい』といったところでしょうか。

 ストーリー:登山(熱心なクライマー)好きののパシャは20年連れ添った妻リサ、二人の子供と暮らしている。情熱的な愛で結ばれた二人だが、登山にうつつをぬかすパシャについにリサの堪忍袋の緒が切れ、夫に最後通牒をたたきつける。そしてパシャは最後の山登りに出かけるのだったが・・・

 長年連れ添った夫婦の破局を描いたドラマはたくさんありますが、その中心に「登山(クライミング)」を据えたドラマとなると、滅多にないのではないでしょうか。
 考えてみれば、山と家庭の両立や奥様のご機嫌伺いしながら山行ってる山屋なんかたくさんいそうな気がしますし、日本でドラマ化したら絶大な支持を受けそうです。
 こういうテーマがドラマ化されるところに、ロシア(厳密には制作はウクライナ)における登山大国としての懐深さを感じます。ちなみにお隣韓国のホームドラマ(日本未公開)でも、主人公家族の子供が「クライミングコンペで優勝!」という設定があったりしておおっ!と思わされました。

 この『放蕩夫の帰宅』では登山(クライミング)はおざなりに描写されているわけではなく、ドラマ前半において、高い石垣の途中で降りられなくなった子猫を主人公が得意のクライミングで救出、居合わせた子供達の喝采を浴びるシーンがあったり、クライミングで岩場を登り終えた主人公が家庭などすっかり忘れたかのように、雄叫びをあげるシーンがあります。登山(クライミング)シーンは多いわけではありませんが、主人公がなにゆえ熱心な山屋なのかを描くように、魅力的に登山(クライミング)が描かれています。

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 岩場を登り終え、終了点で雄叫びをあげる主人公。
 岩を登った悦びって、万国共通ですね。
 ロケ地はクライミングの盛んなクリミア半島・ヤルタだそうです。

 ロシアにおける著作権ってよくわかりませんが、この映画に関しては多数のロシアの動画サイトで公開されています。立ち上げるとあやしい別ウインドウが開くサイトもあったりして、念のためここではURLは紹介いたしません。お好きな方はご自分の責任で上記タイトルで動画検索でご覧下さい。なお全編もちろんロシア語、私もあらすじ追うだけで精一杯ですた(笑)

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厚着の地蔵

北蔵王の峠道を歩く。
室町時代以前から、奥羽山脈を越える街道として利用されてきた、古い峠だ。
参勤交代の行列も通った道であるが、今は枯葉の積もった細い道だ。
少し車の音が耳障り。近くに高速自動車道が通る。
物流の要としての役割は、遙か昔から現代に至るまで、変わらない。

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この季節にしか見られない、明るい新緑の色。
足下にはイワウチワとショウジョウバカマの混在した大群生。

やがて春まだ浅い稜線、峠の頂きに近づく。
標高900mそこそこの峠は、昔から強風で知られる。
江戸時代、ここで冬の峠越えの人夫6名が遭難、死亡した。
亡くなった人夫たちを弔うため6体の地蔵が建立されたが、放置され埋もれた状態になったが昭和50年代、地元の篤志家により発掘・復元された。それが「六地蔵」である。

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 地蔵様の足下には、いつまでも枯れない造花が捧げられ、地元集落の人がお供えした跡だろう、紙皿が朽ち果てている。
 地蔵様は厚いボアの毛布で作られたフード付きコートを身にまとっていた。
 私はといえば、峠の登りで汗ばんでいる。
 5月のぽかぽか陽気の中、地蔵様は冬の強風を防ぐ分厚いコート姿のままだ。
 強い日差しの下、厚着でも地蔵様は、何も言わずに立っている。


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山歩きの雑記帳

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『山歩きの雑記帳』

山形県立図書館にて、偶然見つけた紀行文中心の冊子。
庄内の写真家・佐藤要氏による編集・出版物。
vol.5として、内容は残雪期の「シラブ峰、弁慶山地、鳥海山、湯ノ沢岳、笙ヶ岳、湯殿山」等を収録。
山形県最上地方の重鎮・坂本俊亮氏も寄稿。
販売価格500円。

最初手にしたときは、このネット全盛時代、このような紙の出版物を出す意気込みに凄いものを感じましたが・・・
たまたま別件で登山用品店マウンテンゴリラに立ち寄った際、バックナンバーが置いてあるのを発見。
オーナーの誉田さんによれば結構売れているらしく、創刊号、vol.2は発行者の佐藤氏の手元にも無い状態とのこと。
山形県内で販売・サンプルを置いてあるところは

鶴岡市 登山用品店TRAIL
天童市 登山用品店マウンテンゴリラ

なお山形県立図書館でも創刊号~vol.5を閲覧できます。

 一読して思うのだが、なにゆえ山形の登山者は「庄内の岳人」「内陸の岳人」などと、この狭い山形で、さらに狭い地域の登山者をカテゴライズしたがるのだろうか?
 また、なにゆえ他の山域の登山者に自らを比較して卑下するのだろうか?
 山形の山には山形の登り方があり、それでいいではないか、と思うのだが。

 折しも某新聞の報道で、山形県の人間は「自分たちの故郷を誇らしく思う」点にかけては日本最下位に近いことを伝えていた。
 馬鹿馬鹿しい。
 山猿どもが住む信州に比べて、なんらひけをとらない素晴らしい山岳地に囲まれているというのに。
 
 もっと胸を張って自分たちの山に登り、それを公の出版物に表現していただきたい。
 そうすれば、この『山歩きの雑記帳』はさらに輝きを増すだろう。

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新生活。

本日から、妻と別居。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

その実態は、毎年恒例の長期出張によるウィークリーマンション生活でぇーす。
本日から、金と色、欲望渦巻く東北の大都会・仙台市の 郊 外 に住み込みです。
(残念ながら書店や登山用品店がある中心街にはほど遠い)

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シュールなフランス映画みたいな殺風景な部屋で、出張生活スタート。

しかし、新生活のスタートってゴミの出し方も違うし、洗面器やら何やら生活用具のこまごまとしたものを百均で買いそろえ、スーパーで食料品買い出し・・・

いざ住み込んで生活を始めると、あれが無いこれが無い、普段何気ない生活必需品を買いそろえてなかったりします。
台所流し台の排水口の掃除とか、大変よ~。

主婦の皆様のご苦労が身にしみるひとときです。                                                                                                                                                                                               

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ポーランド隊、未踏の冬季カラコルム8000m峰へ

 ポーランド山岳会が、冬季未踏を誇るカラコルムの8000m峰登頂めざし、2010~2015年にわたる長期プロジェクトを立ち上げました。

ウェブサイト Polski himalaizm zimowy 2010-2015

21世紀の課題として残された冬季未踏の8000m峰は、K2 (8611m)、ナンガパルバート(8126m)、ガッシャブルムI (8068m)、ガッシャブルムII (8035m)、ブロードピーク(8047m)。

 当ブログで以前紹介したククチカ財団はじめ、数々のスポンサーのバックアップを受け、ポーランド山岳会が長期計画で冬季カラコルムの8000m峰を目指す模様です。プロジェクト担当者はアンナプルナ冬季初登者のアルトゥール・ハイゼル(Artur Hajzer)。
 今年は手始めに春のナンガパルバット、ガッシャブルム、天山でトレーニングを行い、次の冬にはブロードピークを狙う計画です。
 ポーランドのクライミングサイトでも紹介されていますが、冬季既登の8000m峰のうちシシャパンマ、マカルーは最近になってシモーヌ・モロー、ウルブコらによって登られましたが、その他エベレスト、マナスル、ダウラギリ、チョー・オユー、カンチ、アンナプルナ、ローツェは隊主体もしくは何らかの形でポーランドのクライマーが関わっています。

 日本では恥ずかしげもなく「手垢の付いた8000m峰」という表現をする山岳関係者がいますが、いっぺん永谷園の味噌汁で顔洗った方がよろしいでしょう。

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幸せの時間

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 土曜の夜、結婚式へ。
 白いテーブルクロスに、シャンパンの放つ紅い光が映えている。

 新郎は高校山岳部の先輩、かつ新郎新婦ともに私と同じ中学で一年上の先輩。
 会場では中学時代の剣道部の先輩達、そしてテーブルでは一億万年ぶりくらいに会う高校山岳部の先輩達に囲まれて過ごす。

 もう十数年も会わずにいたのに、再会して楽しく過ごせる。
 人の縁というものは、不思議なものですね。

 私の高校山岳部時代に対する苦い思い出と憎悪の念は、あるヒマラヤ登山隊の報告書に正直に書き残しましたが、こうして再会したとき、心の底から楽しく同じ時間を過ごせるというのも、高い山で人生の一部を費やした「浄化作用」でしょうか。それとも時間の流れでしょうか。
 新郎新婦へのお祝いはもちろん、私自身がとても幸せな時間を過ごさせてもらいました。

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 今夜はとびきり美味しいケーキをいただきました。

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映画『NANGA PARBAT』、カンヌ映画祭で上映

以前当ブログで紹介した、メスナー兄弟によるナンガパルバート・ルパール壁登攀の顛末を描いたドイツ映画『NANGA PARBAT』がカンヌ映画祭で上映とのこと。

Il “Nanga Parbat” di Messner a Cannes by Montagna.tv 2010.5.6

いやあ、山の事も知らない映画評論家や自意識過剰な俳優どもにご覧いただくよりは、ぜひぜひ「カンヌ」やら「トレント」やら毛唐の映画祭のタイトルに過剰反応する日本の映画会社に買い付けてほしいもんですなあ。

つーか、「岳」だかなんだかションベン臭い俳優が出る映画はいーから、はやく日本で『NANGA PARBAT』上映させろ、コラ。

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連休明け、会社に行く時に聴く曲。

連休明け。
女子社員に先月の月末書類書き直しを有り難く命ぜられる。
というわけで、工場での作業終了後、本社社屋に車で向かう。
車中で聴く曲はこれです。              


マイルス・デイビス 『死刑台のエレベーター』                                                                                                                                                                                                          

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今年も葡萄畑

ガイドの翌日は、カミさん実家の葡萄畑の手伝い。
えーえー、貧乏ヒマ無しってやつですよ。

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 ここ数年のGW、いつもブログに書いてますが、種なし葡萄を作るための「ジベレリン処理」、通称「ジベ浸け」作業です。
 ここのところの好天続き、そして本日は山形も気温28度。
 ハウスの中はまさにサウナ状態。
 人出が足りないのでカミさん実家の親類も手伝いに来ているのですが、親類のおばちゃんも軽い熱中症で作業から途中脱落。
 
 作業を終え、5月上旬にしてはあまりに高い気温の中、霞んだ彼方に昨日とは反対側の山形蔵王が見える。
 来週からまた冷え込むようですが、山形盆地は初夏の空気が流れてました。

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ずぶぬれ

 蔵王連峰の後烏帽子岳~前烏帽子岳をガイド。

 どっかの登攀ガイドのセンセイみたいに御立派な事だけ書きたくないので正直に書くが、後烏帽子頂上に迫りながら頂上標識のあるピークを見つけることができず、しばらく右往左往の後、ハイ松の陰に隠れたピークに到達。

 さらに稜線を進んだ前烏帽子岳からの下山では、予定よりルートが西にそれた。高度計と地図・コンパス、周囲の地形をにらみながら、夏道があるはずの方向に向かう。
 夏道に合流するまで、引率するクライアント達に藪こぎを強いる結果となる。

 残雪期の山。
 採算無視して(「個人事業主としての山岳ガイド」を意識するため、ガイド山行では自分の山行とは別個に必要経費を記録している)残雪状況の確認、ルート目印の赤布を加えるため偵察は二度行ったがこのていたらく。
 自分自身が残したトレースはここ数日の高温で消え去り、カモシカの足跡が融けた所が人間の足跡にも似て、紛らわしい。

 本日引率したクライアントは18名。登山道に合流後、
「こうして夏道を探し出すなんて、ガイドさんも大変ですよね」
 とか、
「ガイドさん、時間どおりに下山できましたよ」
 と言ってくれる方もいらっしゃったが、クライアントに予定外の負担を与えたことに変わりはない。
 なによりルートを探し出すことに気を取られ、クライアントにきめ細かい言葉によるフォローが足りなかったのではないか。

 下山路が心地よい早春の登山道であるだけに、後悔の念ばかりが募る。
 最後の徒渉。
 飛び石づたいに渡れるはずの沢。
 偵察山行よりも明らかに増水している。
 私はスネまで雪解けの川に浸かり、クライアント達に手を貸して渡る手助け。
 春秋シーズンに愛用しているアークテリクスのパンツは濡れにも強く乾きも早いが、私のメンタル面は靴下みたいにズブズブです。
 いや、最後まで気を抜くな、と内心自分を叱咤し、バスが待つ駐車帯に至るまで、車道横断するクライアントのため車道の安全確認。

 クライアント達、お世話になった添乗のHさんが乗るバスを笑顔で見送る。

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徒渉でずぶぬれの靴。よく働いてくれました。

 解散地からの移動の車中で、本日の反省点をふりかえる。
 失敗をフィードバックするという作業。
 私のような事実上フリーのガイドとしては、自分で自分を叱咤するしかない。
 バ勝間勝代を信奉する某女性登山家のような優秀な社会人ではないので、私の場合、失敗を糧にするという行為には苦痛を伴う。
 厳密には、ガイドの師匠のように「それでも8000m峰に行った人間か」と罵倒叱ってくれる人はいるのだが、いい加減卒業しなければならない歳と立場である。
 あらためて、フリーで自活している某山岳ライター氏はストイックだなあ・・・と思う頃、青根温泉に到着。
 青根温泉で入浴、コンビニでとびきり甘い缶コーヒーとパンでエネルギー補充、ガーナそしてアフリカ独立の父といわれるエンクルマの自伝を少し読んで休憩。

 本日はまっすぐ帰宅せず、ガイドのオファーをいただいている某山の登山口を確認すべく、とある林道に車を走らせる。
 林道は途中で大きな崖崩れのため進入不能。

 伏流水の多い林道だった。

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 水の流れのそばに、大輪のカタクリ。
 もう日没も近い、誰もいない荒れた林道で車のエンジンを止め、カタクリを眺めながら今日のガイドをふりかえった。

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登山道のど真ん中に、鳥の卵が落ちていた。

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頭上を見渡すが、鳥の巣らしきものは見あたらない。

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卵を手に取ってみると重量感がある。
しかし、こうして地面に落ちてしまった卵はもう他の生物の餌になるしかないのだろう。

他の登山者に踏まれるのも忍びないので、登山道脇の岩場に卵をのせた。

普段、カミさんから頼まれて
「オラ、買ってきたぞ」
と無造作に冷蔵庫に突っ込む一パック大安売りの卵と違い、この山の中で小さな卵を手にする時の生命感というか、手に伝わる重さは何なのだろう。

卵を置いた後は、振り向きもせずに山道を進んだ。

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江戸屋猫八になりたい

某峰の残雪状況を探るべく、早朝から偵察山行。
午前中早いうちに下山。

下山口にさしかかると、聞き慣れない低音の声で『ホッホ ホッホ』と鳥の鳴き声が聞こえる。

以前の、あるガイド山行でのお客様とのやりとり
 客 『ガイドさん、あの鳴き声、なんて鳥ですか?』
 私 『すみません、焼き鳥しかわかりません』 (即答)

という以前のやりとりを思い出し、凄い気になる鳴き声だったので、下山口からほど近い宮城蔵王野鳥の森自然観察センターことりはうすに飛び込み。

受付の男性に
私「突然お伺いしてすみません、さきほど山から下りてきたんですが、ホッホホッホって鳴く鳥っ何か知りたいんですが・・・」
男性「ホッホホッホですか?」
私「ホッホホッホです。」
男性は事務職らしく、鳥に詳しい女性職員を呼んでくれた。
女性職員「ホッホ、ホッホですか?」
私「ええ、ホッホ、ホッホなんですけど。」
女性職員「ホホッホホッとかだとフクロウなんですけど・・・」

受付の男性も交えて、三人で鳥の鳴き真似大会(笑)
私の再現する鳴き声だとアオバズクの可能性があるのだが、渡り鳥のため今はいないはず、ただ留まる可能性もあるため否定はできないという。

というか、鳥の鳴き真似って難しい・・・
突然の訪問に対応してくださった宮城蔵王野鳥の森自然観察センター職員の皆様、ありがとうございました。

※ネットで鳴き声をいろいろ聞き比べてみると、私が聞いたのはフクロウのようでした。

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喰わせろ!

日本全国、地理・地質ならびに防災関係者の皆様へ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        
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『 か つ 断 層 丼 』
食ってみたい。

※宮城県某所にて。残念ながらお店は閉店でした。


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