雁戸山(がんどさん)
ガイド山行で雁戸山へ。
宮城側、昭和50年代に地元の川崎山岳会によって開拓された「笹雁新道」往復。
このガイド山行はどうしても引き受けたかった。
高校山岳部での苦い思い出。
大学山岳部に入ってから、高所登山のため走って登った思い出。
海外登山から帰国して、日本の自然を味わいたくて真っ先に向かう山。
いろいろ想いが詰まった山。
ガイドとしてこの山に戻ってきた。
で、肝心の自分のガイディングはまだまだですな。
同行のガイド資格を持つS氏の、細やかな心配り、クライアント達のストックの取り扱いなどなど。
一人で活動していると、どうしても独りよがりになる。今の自分、もっといろんな他のガイドと山に登るべきと痛感する。
雁戸山は端正な山だ。
JR山形駅東口から出て、駅前通りの彼方に三角形にそびえる山。それが雁戸山だ。
宮城側の笹雁新道から登ると、山容は綺麗な台形である。
ところどころに花開いたシラネアオイが、急登でうつむき加減のお客様を喜ばせていた。
このガイド山行の直前、メールでJMGA理事会の書類が廻ってきた。
その中にこんな文言がある。
『ガイドは、山案内、技術提供者、自然解説者でない、登山と自然を楽しませガイドの活動基盤である自然の尊さを伝え・・・』
(強調文字は筆者)
はいはい、偉い先生方のご意見はごもっともでございます。
北蔵王、雁戸山という山の魅力をダイレクトに伝えたいという自分の気持ちと、そんな気持ちが空回りしているような焦り。
ガイド山行を重ねれば重ねるほど、見えてくる自分の至らなさ。
下山口の国道脇は、そろそろタニウツギの花が咲き始めてました。
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