山歩きの雑記帳
『山歩きの雑記帳』
山形県立図書館にて、偶然見つけた紀行文中心の冊子。
庄内の写真家・佐藤要氏による編集・出版物。
vol.5として、内容は残雪期の「シラブ峰、弁慶山地、鳥海山、湯ノ沢岳、笙ヶ岳、湯殿山」等を収録。
山形県最上地方の重鎮・坂本俊亮氏も寄稿。
販売価格500円。
最初手にしたときは、このネット全盛時代、このような紙の出版物を出す意気込みに凄いものを感じましたが・・・
たまたま別件で登山用品店マウンテンゴリラに立ち寄った際、バックナンバーが置いてあるのを発見。
オーナーの誉田さんによれば結構売れているらしく、創刊号、vol.2は発行者の佐藤氏の手元にも無い状態とのこと。
山形県内で販売・サンプルを置いてあるところは
鶴岡市 登山用品店TRAIL
天童市 登山用品店マウンテンゴリラ
なお山形県立図書館でも創刊号~vol.5を閲覧できます。
一読して思うのだが、なにゆえ山形の登山者は「庄内の岳人」「内陸の岳人」などと、この狭い山形で、さらに狭い地域の登山者をカテゴライズしたがるのだろうか?
また、なにゆえ他の山域の登山者に自らを比較して卑下するのだろうか?
山形の山には山形の登り方があり、それでいいではないか、と思うのだが。
折しも某新聞の報道で、山形県の人間は「自分たちの故郷を誇らしく思う」点にかけては日本最下位に近いことを伝えていた。
馬鹿馬鹿しい。
山猿どもが住む信州に比べて、なんらひけをとらない素晴らしい山岳地に囲まれているというのに。
もっと胸を張って自分たちの山に登り、それを公の出版物に表現していただきたい。
そうすれば、この『山歩きの雑記帳』はさらに輝きを増すだろう。
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