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あの人は今 モーリス・エルゾーグ(Maurice Herzog)

超久々の当ブログ「あの人は今」。
本日は
え!?
まだ生きてたの!?(失礼)
今年初登頂60周年を迎えたアンナプルナの初登頂者モーリス・エルゾーグ氏のインタビューがフランスのSportweekxtremeに掲載されました。
今年で91歳、アンナプルナ登山のことは今でも明瞭に覚えているとのことです。

Exclu/ Maurice Herzog : "L'Annapurna a changé ma vie" by Sportweekxtreme2010.6.3

Mauriceherzog
現在のモーリス・エルゾーグ氏(シャモニの山小屋にて)

インタビューの中で、最高のメンバーに恵まれたこと(ルイ・ラシュナル、リオネル・テレイ、ガストン・レビュファ他)、ナイロン製の最新装備、第二次世界大戦中の抵抗運動(レジスタンス)の経験が精神的に支えになったことなどを語っています。

82322
アンナプルナ遠征中のテントにて。白い服がモーリス・エルゾーグ氏、その隣にガストン・レビュファ氏も見える。

このインタビューで印象的なのは、最後の質問の回答ですね。

Q.あと30年の時間があれば、あなたはどんな夢を持ちますか?
エルゾーグ.いい質問です。私は宇宙に関心があります。他の惑星の探検や月面探検に情熱を燃やすでしょうね。(原文:Bonne question... Je crois que ce serait dans le domaine aérien, découvrir d'autres planètes. Aller sur la Lune, ça m'aurait passionné...)

 モーリス・エルゾーグその人については、日本の山屋にとっては「処女峰アンナプルナ」と名言『人生にはまた別のアンナプルナがある』が全てでしょうね。
 エルゾーグに関するダークな話題については、かなり以前のロクソノ誌で江本嘉伸氏が明らかにしていましたが、ま、そこはシャモニ市長からスポーツ大臣へと政界に羽ばたいた人物、世の常ってやつでしょう。
 私が「処女峰アンナプルナ」を手にしたのは高校山岳部に在籍していた頃、既にメスナーの一連の著書で洗脳されていた時期だったので、 退 屈 な 遠 征 本 くらいの認識しかありませんでした。まあ今考えれば、ダウラギリとアンナプルナどっち選んで初登頂するか?なんつーのは、凄いフロンティアスピリットを求められたヒマラヤ登山なわけだったのですが。

 しかし91にもなって宇宙への夢を語る。そういう歳の取り方したいものです。

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コメント

はじめまして。
モーリス・エルゾーグの娘フェリシテ・エルゾーグが「ある英雄」という父を題材にした本を出版したそうです。フェリシテさんは”優秀な国際フィナンシャルコンサルタント”とのこと。「ある英雄」は”父を「英雄」の座から落とす”著書との説明文。(パリの日本語新聞「OVNI」より)

投稿: Kiwi | 2012.10.19 23:43

re: Kiwi 様
 コメントならびに情報のご提供ありがとうございます。

 私も8月頃、フランスのクライミングサイトで話題になっていたのを知り、パリマッチ誌でも取り上げられたことを知り、ブログでも記事にしておりました。

http://everest.cocolog-nifty.com/gassan/2012/08/post-a23c.html

 パリの日本語新聞でも取り上げられたと言うことは、フランスでも大々的に取り上げられているということでしょうね。

 また新たな情報やお気づきの点ございましたら、お気軽にコメントお寄せ下さい。

投稿: 聖母峰 | 2012.10.21 21:57

聖母峰様

 貴重な情報ありがとうございました。
 失礼しました。エルゾーグ本人に関しても、この著書及びその内容に関しても、すでに見事な記事をお書きになっていらしたのですね。

 私は「エルゾーグって誰?」というレベルでこのブログに辿り着いたものですから。
 無知の失礼重ねてお詫び申し上げます。

 折角のご縁、これからはブログ楽しみに拝読させていただきますね・・・!!!

  

投稿: Kiwi | 2012.10.23 18:28

本日、2012年12月15日(土曜日)の新聞の訃報欄に、ある登山家の死が報じられていました。
登山家モーリス・エルゾーグ氏の死亡記事でした。
山と渓谷の誌面に凍傷でその手指の全部を失ってしまった氏の写真が掲載されて居たのを、若いころ見ていました。彼の著書「処女峰アンナプルナ」は何度も読みました。最近偉人の訃報が国内外で続きます。もう後に続く人は出てこない人たちばかりです。ご冥福を祈らずにはいられませんでした。合掌。

投稿: スズキ | 2012.12.15 14:21

re:スズキ様
 私も年末で仕事が慌ただしい中、朝刊のお悔やみ記事に写真付で掲載されていたのを読み、「嗚呼、エルゾーグ氏もか」という想いでした。

<<彼の著書「処女峰アンナプルナ」は何度も読みました。
スズキ様もそうでいらっしゃいますか。
私のまわりにも幾人もおります。
かくいう私は山を始めた頃はメスナー本全盛期でしたが、やはり名作中の名作ということで読みました。

ブログ記事には著作に関して批判的なことを書きましたが、何の情報もないところからルートを探り、登頂に至る経緯、フランス隊の開拓精神に敬意を抱かずにはいられません。

<<もう後に続く人は出てこない人たちばかりです。
そうですね、ここ数年、いわゆる登山やクライミング「鉄の時代」の大物が続けて亡くなってしまっています・・・

 ただ私は、書籍や何らかの形式で、その精神が次の世代に受け継がれていければいい、またそういった優れた登山家・クライマーが輪廻転生のように生まれてくる、と信じます。

投稿: 聖母峰 | 2012.12.16 22:44

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