『初代・竹内洋岳』に反論する。
たまには刺激的なタイトルの記事を書く。
この画像は、ロシアの某クライミングサイトからの拾い物。
今夏、パキスタンのカンジュト・サールに挑むロシア隊の記事に掲載されていた画像である。
彼らは、日本隊(おそらく千葉工大隊)の資料から山容を研究し、今夏の計画を立案したという。
このカンジュト・サールのロシア隊に限らず、カラコルム一帯の山を目指す欧米隊で、日本隊の報告書を参考にしている隊は実に多い。多いといっても正確に数量を掴んでいるわけではないが、某大学山岳部の掲示板でヨーロッパの登山隊が福岡大学隊によるナンガパルバート峰の登山報告書を探している、という書き込みを見たこともあるし(ちょうど私も古書店で該当の福岡大隊報告書を購入したばかりだったので覚えていた)、私ども立正大学隊が登り損ねた某峰に関しても、アメリカ隊から問い合わせがあったと聞いた。
やはりヒマラヤ登山隊には、報告書は必要である。(断言)
こうして過去の日本隊の報告書を研究している欧米各国の隊を眺めてると、やっぱり登山報告書は後世の岳人のために必要なんだと思うよな。
今はお気軽公募隊でガイドに引っ張られて登るからいちいち報告書も必要ないって意見もあるかもしれないけど、それはそれで現代のヒマラヤ登山を記録するためにも、やはり後世に続く登山者のために必要だと思うぞ。何か小さいことでも、何らかの情報が役に立つかもしれないのだ。
昔撮影された、わずか一枚の頂上からの写真が、現代の先鋭クライマーの目をひいたように。
もー、みんな右習えで称賛する『初代・竹内洋岳』で竹内君は登山報告書に対してあっさりと語っているので反論してみました。一人くらい、私みたいな悪役がいた方が面白いだろ(笑)
あ、竹内君チョーオユーがむばってね。
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