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15℃の夏・月山

二日目、月山八合目駐車場から縦走して湯殿山に抜ける予定。
月山八合目駐車場は厚い雲に覆われていた。
地元のガイドということで、お客様からはこの先の天候をよく聞かれる。
昨夜まで集めた気象情報と経験上から、本日は天候回復は見込めないことを言い渡す。

Spas_072009
 昨日同様、全く視界の効かない中、早めに「弥陀ヶ原」の説明をすませ、湿原を大きく迂回するコース取りで登山開始。
 良いペースで山頂に到着。
 天候は昨日と替わらず、強い風と霧雨、気温はやはり15℃。
 風と霧雨の中で昼食を済ませ、下山。

 ローカットのノースフェイスのシューズを履いているお客様がおり、少し足の関節の具合がよろしくないとのことで、私のすぐ後ろを歩いてもらう。
 施薬小屋にたどり着くころには天候も穏やかになり、周囲の山々も見えてきた。
 お客様も疲れているのだろう、休憩時間を15分としたが、いつもなら急ぐお客様からは全く異論もなく、周囲の山々の眺めを楽しみながらおしゃべりに興じている。
 
 施薬小屋から先、金月光、水月光の説明と注意をしてから出発。
 湯殿山のご神体参拝所(神域として撮影は一切禁止)では、うっかり私の説明不足でカメラを構えたお客様が神社関係者に怒鳴られる一幕があり、大変に反省。
 そして湯殿山神社に下山。

 「下り坂が「月光」と名前が付けられるなんて素敵ですね」
 「月山講の人たちは凄い軽装で普段着ですけど、あれで遭難とか起きないんですか?」
 など、月山の山岳信仰に彩られた登山風景に、お客様から様々な感想をいただく。

 登山中、雪渓対策用にピッケルを持った私の姿をみて、地元の方から
 「おう、先達だな、ご苦労さん」
 と声をかけられる。
 先達とはなんと重い言葉なんだろう、とあらためて思う。

 私たちを乗せたバスは山形盆地を横断、蔵王温泉へ。
 疲れが溜まったのか。それでも山小屋を渡り歩きながらのガイド山行に比べれば天国なのだが。
 蔵王の宿では身体の上に何もかけず、ベッドの上で眠りについた。

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