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本日をもちまして、パタゴニア日本支社を「カルト企業」と表記するのは止めにします。

Bks 映画『ザ・コーヴ』をみる前に、扶桑社刊 佐々木正明著『シー・シェパードの正体』を熟読。シー・シェパードならびにリーダーのポール・ワトソン、ならびに環境テロの現状と背景、そして映画『ザ・コーヴ』の背景を知る。

 この本には、私が当ブログでかつて話題にしたアウトドアメーカー「パタゴニア」によるシー・シェパード支援についても書かれている。

 『日本ではSSのスポンサー企業ということだけで不買運動が繰り広げられる。情報が錯綜し、間違った事実が一人歩きしている場合もある。(中略)
 日本企業がSSに寄付していたという情報は今のところない。』
として、本社・他国の支社がSSに寄付していたことにより日本支社が影響を受けていることを述べている。

 もっとも、アメリカの本社パタゴニアがシー・シェパードに対し計14000ドル助成したことは事実である。

 私はこの記事のタイトルに書名ではなく「パタゴニア日本支社を「カルト企業」と表記するのは止めにします」と書いた。
 もちろん、私、日本山岳ガイド協会ガイド大滝勝がパタゴニア社の製品を一切使用しないということに変わりはない。念のため書いておくが、私もかつてはパタゴニア社製品を使用しておりその快適さは知っている。

 『シー・シェパードの正体』を読み終え、環境テロリストに関する問題は文化の相違などとひとくくりにできない複雑な問題と感じた。
 どこぞの性格悪そうな雪氷学会員のブログと異なり論理を組み立てるのは苦手なもんで感情論しか書けないのだが、パタゴニア社をカルト呼ばわりしたところで、そこで私は思考停止してしまう。(もっとも、同書ではシー・シェパードのリーダーのポール・ワトソンをカルト扱いしているのだが)そのため、カルト企業と呼称するのは止めてみる。

 シー・シェパード、さらには犯罪者集団グリーンピース、そしてはっきり書いておくが日本熊森協会など、環境を名乗る過激な団体に関して従来の思考では打開策は見いだすことが出来ないだろう。

 なおカルト企業と呼称するのを止めたとはいえ、パタゴニア社ならびに日本支社への胡散臭さは変わらない。
 得意気にウェブサイトにパタゴニア社からスポンサードされていることを示しているガイド氏やパタゴニア製品の優秀性をうたう「山岳ライター氏」もおられるが、 無 知 蒙 昧 の 彼らに罪はない。
 
 環境テロリストとそれを取り巻く人々を描いたこの本、さらに別の面からみれば、反ダムに取り憑かれた人々とその周辺の事情を連想させる内容であった。
 環境問題で人が向き合わなければならないのは、自然や環境そのものではない。
 人間なのだということを教えてくれる本である。

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