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21世紀の『サウンド・オブ・ミュージック』

 90年代のチベットにおいて、ダライ・ラマとチベットを称賛する歌を歌った14人の尼僧たちは、『歌う尼僧』として知られていましたが、当然のごとく中華人民凶悪国当局に弾圧・投獄されておりました。
 このたび、そのうちの一名がインド・ダラムサラに亡命、「現代のサウンド・オブ・ミュージック」として報道されています。

Tibet's 'Sound of Music' nun scripts a sequel by Sify news 2010/9/21

Palden_choedon 今回亡命に成功したペルデン・チュドゥン(Palden Choedron、37歳 画像はICT(International Campaign for Tibet)配信)は14歳で尼僧となり、1990年、中国に対する平和的なデモに参加したため、チベットでも悪名高いDrapchi刑務所に投獄されました。(98年6月、デモに参加して拘束された尼僧5名が、5週間の過酷な強制労働の後に死亡)
 93年、獄中において他の13名の尼僧とともにダライ・ラマ、そしてチベットを称賛する歌を歌い、そのテープは密かに国外に広められました。そのために尼僧らは激しい拷問が加えられ、尼僧の一人、Ngawang Lochoeは死亡するに至りました。
 98年にようやくペルデン・チュドゥンは釈放されましたが、当局の報復をおそれて二度と寺に戻ることはかないませんでした。同年、彼女はダライ・ラマのもとに亡命を企てましたが失敗、再び投獄され、三年間刑務所で過ごすことになります。

 2006年3月、「歌う尼僧」たちは人権擁護団体のキャンペーンの成果でようやく釈放されましたが、常に日常生活は監視され、もとの生活にもどることはできませんでした。
 ペルデン・チュドゥンは再び亡命を企て、今回ようやくインド・ダラムサラにたどりついたのです。
 
 彼女たち14人が歌った歌の一つ(英訳版、ICTレポートより引用)『I looked out from Drapchi Prison』の歌詞を以下に掲載する。

 I looked out from Drapchi Prison

 I looked out from Drapchi prison
 There was nothing to see but sky
 The clouds that gather in sky, We thought, if only these were our parents.
 We fellow prisoners [Like] flowers in Norbulingka,
 Even if we're beaten by frost and hail,
 Our joined hands will not be separated.
 The white cloud from the east
 Is not a patch that is sewn
 A time will come when the sun will emerge
 From the cloud
 And shine clearly
 Our hearts are not sad;
 Why should we be sad?
 Even if the sun doesn't shine during the day
 There will be the moon at night
 Even if the sun doesn't shine during the day
 There will be the moon at night.

 なお14名の尼僧のうち5名はまだチベットに在住、ペルデン・チュドゥンを含む他8名は国外に亡命しました。
 尼僧のうち、最後に釈放されたプンツォク・ニドロン(Phuntsog Nyidron)に関して、イタリア出身のラッパーMarcella Boccia(インド名Heena Suman)がチベットで投獄された尼僧のためのイメージソングを歌っています。


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