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で、韓国のアイス・ワールド杯はどうなった?

 西洋偏重のロクソノ誌ではその動向が聞こえてきませんが、韓国の山岳雑誌では着々と開催予定のアイスクライミング・ワールド杯のネタが聞こえてきます。
 
 今回、スポーツクライミング大会におけるスイスチームのコーチとして、UIAAアイスクライミング委員会副会長であるウルス・シュトッカー(Urs Stöcker、33歳)氏が韓国を訪問、山岳雑誌「山」のインタビューを受けました。

[ピープル] UIAA アイスクライミング委員会副会長ウルス・シュトッカー
「韓国は世界のアイスクライミングをリードしている水準です」 by 月刊「山」2010年10月号

以下記事引用開始
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2010092901702_0 ウルス・シュトッカー(Urs Stöcker、33歳)は、国際山岳連盟(UIAA) アイスクライミング委員会副会長である。若くして副会長を務めるのは、彼の経歴が大きい。2000年、トランゴタワー(6,285m)を最年少で登攀、世界的な登山家クリス・ボニントンがもっとも困難な登山としたパキスタンのオーガ(訳者注・バインターブラック、7,280m)を 1977年以後 24年ぶり 2001年に登頂した。
 
 以後、チューリヒ工科大学で筋肉の研究で博士号を取得、運動生理学の専門家だ。2006年にはスイスのアイスクライミング・ナショナルチームの公式トレーナーに就任、UIAA アイスクライミング委員会の副会長に就任するに至った。すなわち強靭な登攀能力と明晰な頭脳取り揃えた人物であり、若くして国際山岳連盟の幹事役員になることができた。
 これについて彼は『元々はスイスのアイスクライミング・ナショナルチームの選手兼トレーナーだったが、国際山岳連盟アイスクライミング委員会の一員になった』と背景を説明した。我が国を訪問したのはIFSC スポーツクライミング・ワールドカップ大会にスイスチームのコーチとして参加したためである。

 来年 1月、我が国では初めてアイスクライミング・ワールドカップ大会が慶尚北道青松郡で開催される。開催地選定にあたってはアイスクライミング委員会が大きな役割を果たした。彼は韓国で開催されるワールドカップ大会が重要だと強調する。

『国際山岳連盟は、スポーツクライミングよりもアイスクライミングがオリンピック正式種目の登録にさらに可能性があると考えています。そんな事情もあって、韓国大会が重要です。アイスクライミングがヨーロッパだけではなく、世界的な種目であることをアピールすることができるからです。』

 最近のワールドカップ競技が純粋な氷壁より、ドライツーリングの比重が高くなっていることに対して彼は『元々は氷で競技をするのが原則だが、自然氷でルートを作るには限界がある』と話す。
 たとえばオーバーハング区間でも、少し複雑な構造物に氷を氷らせるのが現実的に難しいため、ドライツーリング区間が増えたという。しかし彼は『ドライツーリングが競技の中心となるようにするつもりはない』と付け加えて言った。 『韓国で冬期オリンピック(平昌)が開催され、これに合わせてアイスクライミングが正式種目に採択されるように願っている』
 青松郡でのワールドカップ大会を成功をおさめるための条件として、彼は通訳の問題を指摘した。シュトッカーは春川で開催されたクライミング・ワールドカップ大会に参加した際、『施設はすばらしいのに、意志の疎通に問題があった』天候と通訳に恵まれれば、大会は成功すると見込んでいる。

 韓国のアイスクライミング水準に対しては『シン・ユンソン、パク・フィヨンはよく知られている。ほぼ世界のアイスクライミングをリードしている水準』と高く評価した。実は数年前までは韓国の選手たちはどのくらい上達するのだろうと思っていたが、今このような結果に驚いているという。しかし、選手たちがもっと発展するためにはナショナルチームを作って支援することができる体制がなければならない、と指摘した。

文シン・ジュンボム記者/写真ヨム・ドンウ記者
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以上引用おわり

 いやいや、「あいすくらいみんぐ」なんておっかねえことはオラわかんねえだが、スイス人にも韓国語は難しいんですね、ということがよくわかる記事でした。

※Urs Stöcker氏の日本語表記については、ROCK&SNOW14号収録のバインターブラック登攀記録より、恩田真砂美氏邦訳の「シュトッカー」にならいました。

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