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モンベル・コリアの露骨な宣伝戦略

 モンベルといえば、カタログ写真には「モデル」さんにウェアや製品を使わせるのではなく、一般(もしくはプロ)ユーザーが実際に使用している写真を使っていて好感を持っていたのですが、お隣の韓国では、そうではないようです。

 韓国の中央日報が報じていますが、ドラマの中でスポンサーの製品を露骨に登場させていることが一部視聴者の反感を買い、問題視されています。
 この中央日報の記事では、日本の韓ドラファン皆様ご存じ『僕の彼女は九尾狐』、『秘密の花園』が例として取り上げられています。
 これは『プロダクト・プレイスメント』という宣伝手法で、テレビや映画の劇中で、役者に特定企業の製品を登場させるという手法。その歴史は70年代頃までさかのぼるといわれます。

Product placement frustrates drama fans  by 中央日報 英字版2011.01.13

以下記事引用開始
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 SBSのドラマ『私の彼女は九尾狐』の中で、友人から韓国ヤクルトの野菜ジュースを飲むよう勧められる場面があります。企業と放送局は契約を結び、商品ロゴは全16話の中で掲示されます。ドラマは韓国ヤクルトによって提供されています。
(中略)
 先月下旬、大韓民国放送通信委員会(国の放送監査機関)は、テレビ番組でのプロダクト・プレイスメントに関して規則を緩和しました。新 しい法律により、ニュース、ドキュメンタリー、社説と討論番組以外、すべてのテレビ番組は、商標名と会社ロゴを示すことが可能となります。プロダクト・プレイスメントは一時、すべての番組で厳しく禁止されていました。

 その結果、ドラマ他テレビ番組には、商業広告が溢れることになります。
 たとえば、ドラマ『秘密の花園』は恋愛ファンタジードラマですが、Caffe Beneコーヒー(カフェチェーン店)からアウトドア用品のモンベルまで、商品広告は留まるところを知りません。
(中略)
 ある場面で、登場人物がアウトドア用品店のモンベルを訪れます。
 彼らは冬物ウェアを探すために訪れましたが、ショップのロゴが俳優の背後にはっきりと表示されます。

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SBSのドラマ『秘密の花園』の主演俳優は、モンベル・コリアのウェアを着用しています。ウェアはモンベル・コリアによって提供されています。

 このような露骨なプロダクト・プレイスメントは、一部の視聴者に番組視聴に関して不満を抱かせました。
「『秘密の庭園』は独創的なストーリーと表情豊かな演技で興味をそそられます。しかし頻繁な商品の提示はドラマ全体の質を損ないます」視聴者Yu Su-hyunによる番組ウェブサイトへの書き込み。

 過度のプロダクト・プレイスメントは、かえって視聴者から広告商品を遠ざけます。

「広告にはウンザリ。ドラマの中に出てくる製品は何も使いたくないです。」視聴者Jeong So-yeonの書き込み。

 一方、プロダクト・プレイスメントは効果的な広告と考える企業にとっては、規制緩和は歓迎されています。モンベル・コリアは、新法案によって利益を受けています。
「私どもはドラマの提供に際して、俳優が弊社のウェアを着るとき、弊社ロゴが画面に示されるという契約を結んでいます。」と、Lee Hye-sun(モンベル・コリア役員)が言いました。「俳優が着用している製品と同型のウェアはすべて完売です。」
(中略)

 それぞれのプロダクト・プレイスメントの契約料に関しては、韓国ヤクルトもモンベル・コリアも関係者はコメントを拒否しました。

「全20話のドラマを制作する費用は、天文学的です。正直言って、プロダクト・プレイスメント無しにドラマを制作するのは困難ですね。」と、匿名希望のドラマ制作会社の関係者は語ります。「しかし、視聴者が過剰に反応しないように、商品をさりげなく見せる方法を考えています。」
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以上引用おわり

 このようなメディアにおける広告効果というのは、実は我々受け取る側-視聴者-の主観に委ねるところも大きい点が、プロダクト・プレイスメントの是非を分けるところではないか、と私は考えています。

 というのも、中国のアウトドアサイトなどで話題になっているのが、
 『あの映画でノースフェイスのジャケットが用いられていた!』
 『あの有名人はパタゴニアを着ていた!』
 なんてのがネット上で話題になっているんですな(笑)
 ちなみに最近の中国アウトドアサイトでは、映画「ソーシャルネットワーク」の登場人物たちがパタやノースを着用していたこと、王菲(フェイ・ウォン)がノースのダウンを着ていたことが話題になっておりました。
 かくいう私も、「SPEED」のおねえちゃん達がノースのウェア着てテレビの歌番組に出てきたときは「おおっ!」と色めきたちましたが。
 メディアにおいて特定の物品が視聴者に公になった場合、使用する本人やスタッフの意図に関わらず、宣伝効果を発揮してしまうことは大いにあり得ることです。

 私が気になったのは、冒頭に書いたとおり、モンベルって実際に使用している一般ユーザーの写真をカタログ・広告に用いていることを売りにしていたと記憶しているのですが、モンベル・コリアはテレビドラマを利用して露骨な(まあ、企業として宣伝して利益を上げるのは当然の行為ですから、言い換えればアグレッシブな)宣伝方針をとっているようです。
 前述の繰り返しになりますが、モンベルユーザーなら嬉しいシーンも、山などに興味ない視聴者にとっては煩わしい場面でしかない、といえます。

 ま、国や法律が違えど、メディアから情報を受け取る視聴者は賢くね、という大原則は変わらないんでしょう。

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