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現金(げんなま)に手を出すな

突然ですが、筆者は映画男優の中ではリノ・バンチュラが一番好きである。

は、さておき、チベット登山・旅行経験者なら多くの方がご存じの田舎町、シガツェ地区ティンリでも

Card
カ ー ド 払 い が 可 能 に な る というニュースでござんす。

大陸銀聯卡 聖母峰嘛ㄟ通  by 中央社(台湾)2011/5/24

 日本にも進出している金融機関(正確には中国の金融オンライン決済システムを管理運営する企業)、中国銀聯が近年のチベット鉄道開通に代表されるチベットの経済「発展」(潤ってるのは漢族だよな?)を背景に、爆発的に増加している観光客、地元住民の利便性のためにチベットでのカード決済システム、ATM設置を進めているという。

 記事によれば、2010年末までのチベット内でのカード決済システムとATMの数はそれぞれ2009年末の1.6倍と1.2倍に増加、旅行、飲食、小売店、ホテルなどにおいてカード決済が可能になりつつあるとのこと。

 私が最初に中国を訪れたときはまだ「兌換券」(外国人専用通貨)がまかり通ってましたな。その後独身時代に旅行していた時には当時口座を持っていたCITY BANKのカードで中国某都市のATMで、もらったばかりのボーナスの一部を人民元で下ろしたこともありましたっけ。

 いまや人民元も世界で幅を効かせ、チベットでもカードやATMが利用できる時代になりつつあるようです。

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研修

土日ぶっ通しの現場作業も半ば、一区切りついたところで山形に一時帰宅。

お世話になってる旅行社担当者様より、グッドタイミングで登山引率者研修のお誘いを受け、仙台へ。

山の気象予報士・猪熊隆之氏の山岳気象に関する講義ビデオを聴講。
前々から山岳ジャーナリスト柏澄子女史率いるMJリンク関連のサイトで「今日は猪熊さんの講習heart」とか読む度に「あ~東京モンはいいなぁ~」と思っていたので、本日は貴重な機会。

で、実はこの研修のため東京からやってきた講師は私の大学山岳部のOB。
昼休みの短い立ち話が、私にとっては貴重なアドバイスの時間となる。

とにかく言動に隙が無い方なので、私のようなコミュニケーション下手な人間には言葉の端々が参考になる。
聴いている内に、「あれ、さりげなく語ってるけど、それってガイディングに悩む俺へのアドバイスだよね」と、空気も英語もアラビア語も読めない私にも、うすうす感じる。

そして言われたことは、学び吸収していくことの大切さ。

降りしきる雨の中、東北自動車道をたどって山形に帰る。

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コンペのコンぺ

 「コンペ」といえばクライミングの世界では「競技」を指しますが、建築関係者にとっては建築予定の建物の設計が公募されたりすることを「コンペ」などと言われてますね。

 2012年末にアメリカ・モンタナ州ボーズマンで開催予定のアイスW杯施設の設計は「コンペ」形式で公募されました。
 まさに「コンペ」の「コンペ」ですね。

 皆様ご存じのように、クライミングのルートそのものは「セッター」と呼ばれる人々がホールドの位置を設定するわけですが、人工壁そのものについては今までどうだったのでしょう?
 以前当ブログでも紹介した、オランダにある屋外最大の人工壁「エクスカリバー」について、ロシアの某クライミングサイトでは「建築学的に興味深い」というコメントが寄せられていました。
 構造物としての人工壁、クライミングコンペ会場というのは、建築設計士にとっても興味深い課題のようです。

 Ice Climbing Structure Design Competition

 この設計コンペのポスターはこちら↓
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 アイスクライミング競技会場となる設計条件として、
 
 構造物の高さは最小12m
 ルート長は最小15m
 同時に二つのルートを稼働できること
 コンペ難易度のM12に対応できること
 2次元的なルートではなく3次元的な要素を求む
 スピード競技のための垂直壁を含む
 男女用トイレ完備

 などなど、その他多数の厳しい(円滑に競技運営できる)条件が定められています。

 そしてこの設計コンペの結果は・・・

 第一席(Michael Spencer, Tymer Tilton, PJ Kolnick設計)
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 第二席(Adelina Tahiri, James Stodgel, James Willich設計)
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 第三席(Tanner Skelton , Nelson Rahn設計)
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 さて、私のような一ハイカーには、あいすくらいみんぐなんておっかない行為は程遠い世界ですが、(アイスとは異なりますが)その昔ビルの外壁にホールドを取り付けクライミングコンペが開催されていた時代とは隔世の感があります。
 選手達の技量はもちろん、競技をとりまく施設の変遷も、私のような外野には興味深いものがあります。

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秋田日記5/23 カンパーナ

 東日本大震災直後、秋田県では国・自治体の土建工事は「停止命令」が出ておりまして、命令解除後は怒濤の現場作業の日々。
 出張先で外食など諦めていたところ、秋田駐在歴の長い親方の鶴の一声で、秋田市内のパスタ専門店『カンパーナ』に作業員みんなして乱入。
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 店内は変わったテーブル配置。
 厨房を扇形に取り囲むように、段々のテーブルが配置されている。
 客は厨房でパスタが茹でられている光景を眺められるという仕組み。
 ランチメニューから迷わずタラコスパゲッティを選択。
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 久々に美味しいパスタでありました。
 ハードな現場作業の日々はまだまだ続くのであります。

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秋田日記5/21

勤務する現場作業員の休憩所は、


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ミヤタのヤングドーナツ完備でございます。

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秋田日記 5/17 & 5月の食卓

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5月某日。
実家にてミツバを食す。
ミツバ特有の芳香が心地よい。

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5月某日。
実家にてコゴミを食す。
春の味。

Pa0_0001
5月17日。
今週よりしばらく秋田市滞在になるのだが、宿の食事のボリューム凄すぎ。
嬉しいことに、食卓には多くの山菜が並ぶ。
玄関には大量のワラビが干してある。
好天続き、黒くて細い干しワラビになり、数日後にはまた採ったばかりの大量のワラビが並ぶ。
山菜天国。

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小松由佳さん写真展『なんて素敵な日!』

今週からしばらく秋田市某所に住み込み。ネット環境はないものの携帯で石巻日日新聞の如くしぶとくブログ更新。
K2登頂で知られる小松由佳さんが秋田県内初の写真展『なんて素敵な日!』を開催。内容は昨年訪問したヨルダン、イスラエル、エジプト、イエメンで撮影した遊牧民、山岳民族の写真60点を展示。会場は北秋田市 松葉町の交流スペース「まちなかトーブ」、入場無料、開場は9時〜18時、来月中旬まで展示予定。会期中は無休。
展示のため会場を訪れた小松さんのコメント「大学山岳部で海外の山へ行ったときも麓に住む人達の生活を見るのが楽しかった。自然と人間が調和して生きていく、その美しい姿を伝えていきたい」以上、秋田魁新報2011年5月19日版より。

なお筆者はみっちり土方仕事ゆえ見に行けそうにありません。しくしく。

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気になって夜も眠れません。

由緒正しい『Climbing』誌のサイトでおべんきょうしようと思ったら・・・

あ゛ー気になるっ!!
気になって夜も眠れないっっ!!!




















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ハーネスの前側はどうなっておるのか?

Climbingウェブサイトより引用

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花の山。

 14日、クライアント9名を引率して奥羽山脈の片隅にある某峰をガイド。

 縦走という企画であったが、下山路のある斜面の残雪が多く、登山ルートの内容を勘案して往復コースに変更させていただく。
 
 今回のガイド山行のオファーをいただいた時点で既に担当者様が一度下見に入っていたのだが、それから日数も経ち、雪解けも進んだかなと思いきや、稜線から北側の斜面はまだ残雪が豊富。

 13クライマーである添乗のHさんもコース変更をクライアントに切り出すタイミングに苦心されていたが、私は登りながら、また頂上稜線で帰路のコースを目視しながら、一つ一つの要素を考え、結論は決まっていた。

 頂上に達したところでクライアントの皆様にコース変更を説明させてもらう。お話すること、そのこと自体にさほど勇気は要らない。私は人と話す、人とコミュニケーションをとる能力は「普通」以下なのだが。

 むしろ気になるのは、クライアントの反応だろうか。
 標高1000mそこそこの山とはいえ、クライアントを安全に下山させることが私の仕事である。
 そう自分に言い聞かせるまでもなく、幸い山慣れたクライアントの皆様だったので、ご了解いただく。

 ツアーのお客様は、個人ではできない縦走形体を志向して参加するお客様が多い。
 しかしその想いと私の判断は、別である。

 山自体は沢山のカタクリやニリンソウに覆われ、クライアントの皆様も楽しまれていたようだが、私自身は残雪期の東北の山ゆえのガイドの難しさを味わうことになった。


 この山行で気づいたことがある。

 下山中、往復コースを辿ったことにより、一度登った登山道を下っているはずなのだが、幾人ものクライアントが

「こんなところ、登ってきましたっけ?」

 と何度も口にしていた事だ。
 それはクライアントの皆さんが登ることに必死で、周りの景色すら記憶に残っていないことを意味する。
 すなわち登っているお客様に余裕を持たせられない私のガイディングに責があるように感じる一方、「道迷い」って、このような事も要因の一つなのかと考えさせられた。

 ちなみに本日ガイドした山は、コースの半分近くは薄暗い杉林で占められる。
 落ちた杉の葉・枝が登山道を覆うように積もっていることに加え、登山道に似た紛らわしい凹地が斜面に幾筋もあり、先頭を歩く私はクライアントの様子に気を配る他、常にルートを見通していることが要求される。

 GPSさえあれば道迷いは防げると信じている頭の中がおめでたい人もいるようだが、何より体力的にも精神的にも「余裕を持っている」ことが道迷いを防ぐ大きなファクターではないかと改めて思う。

 東北の山も登山シーズン初め、今季の登山を再開したばかりのお客様の体力も気にかかるので、下山はつとめてゆっくりと心掛け、本日のガイド山行を終える。

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帰宅後、ハナミズキの花言葉に引っかけた上生菓子「おかえし」を食す。
ここ最近は殺風景な所で現場仕事をしているので、菓子に求めるのは季節感。

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月山の麓にて。

連休の日曜、山にも行かずに家の総片づけ。
お恥ずかしい話だが、自宅は東京・夢の島(古い表現ですんません)なみに散らかっている。
尊敬する某ガイドの書斎とか、某登山家のお部屋とか、昔講習でお世話になった杉坂さんの車の中みたいに綺麗な生活スペースを確保しなければっ!!
自分の手持ちの資料を検索するのにももっと効率よくしたいので、部屋の大掃除。

いやいや、訳わかんねーギアが次から次へとでてくるでてくるw
日本製の、再販前のイボイノシシとか。
ハンマーイン・スクリューアウトのスナーグとか。
新品のマイクロナッツとかw
俺の愛読書は「新ハイキング」なのにぃ!
といいつつ、さらにロシア文字の刻まれたチタンのスクリューとか出てくる(爆)

お片づけ中、ガイドの師匠からメール。
愛知県刈谷の登山用品店「穂高」の鈴木さん、四日市の登山用品店「シャモニ」の濱谷さんが山形に山スキーのため来県、月山のポレポレファームに泊まるから遊び来たら?というお誘いメール。

愛知の「穂高」を訪れたのはかれこれ5年前、挨拶伺いにと夕刻、月山へ。

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月山山麓某所のザゼンソウ。
おそらく何万人と通過しているドライバーも気がつかない車道脇に、毎年花を咲かせている。
今年もそのザゼンソウは健在でした。

ポレポレファームに到着。
お三方はちょうど夕食もおわりかけ、ハーブティーを飲みながら大画面のモニターで月山山スキーの記録DVDを鑑賞。
鑑賞しながら、かなり濃い山スキー、バックカントリー、雪崩、その他ネット上に書けない生々しい話まで。
やはり、ネット上の情報を加藤鷹みたいにいじくりまわしてるだけではダメですね。
ナマの生きた山の話(本日はスキーがメイン)は勉強になります。

さて、ガイドの師匠、「穂高」の鈴木さん、「シャモニ」の濱谷さんは私にとって高所登山の大御所につき、場の雰囲気はこんな感じ。

お三方を迎えたポレポレファーム内の雰囲気(イメージ)↓
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お三方のお話を拝聴する私の雰囲気(イメージ)↓
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面白かったのは、翌早朝に某山の山スキーを控えて出発時間を打ち合わせる3人の姿。
「3時起床、4時出発、7時到着だな」
と3人でわいわい言いながら、3人そろって手指を折り曲げて時間を数えている。

まんま、山岳部の合宿の出発時間打ち合わせそのものでした(笑)。
年齢を重ねても、山岳部の仲間っていいですね。

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【映画】再会の食卓

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5月7日。
映画『岳』の公開初日、仙台まで車を飛ばす。

『岳』を上映している映画館は華麗にスルーして、あれ?あれれ?
嗚呼、またまた見てしまいましたよ、中国映画という「人の不幸の切り売り映画」。

以前、新聞でそのあらすじを知った時から、必ず見に行こうと思っていた『再会の食卓』。山形公開の7月なんて待てないので、仙台での公開初日に見に行く。
監督は以前このブログでも紹介した、『トゥヤーの結婚』のワン・チュエンアン。
ワンは『トゥヤーの結婚』でベルリン国際映画祭金熊賞を、本作『再会の食卓』で銀熊賞を受賞した。

あらすじ
(オフィシャルサイトより引用)
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 上海で暮らす玉娥(ユィアー)のもとに届いた一通の手紙。そこには、かつて生き別れた夫・燕生(イェンション)が40数年ぶりに台湾から帰ってくると記されていた。しかし、ユィアーにはすでに新しい家族がいた。夫・善民(シャンミン)、イェンションとの息子である長男・建国(ジュングオ)、二人の娘、娘婿、そして二人の孫──慎ましくも平穏に暮らす一家にとってイェンションの来訪は驚き以外の何物でもなかったが、心優しいシャンミンの計らいで、ご馳走をふるまい、寝床を用意し、精一杯イェンションをもてなすのだった。

 イェンションは長い台湾生活によって、上海語が話せず、聞き取るのがやっとの状態になっていた。高層ビルが建ち並ぶ街並みにもかつての面影を見出すことはできない。イェンションは、ユィアーたちが購入したという建設中の高層マンションを見学に行った時、ついに本音を切り出す。「ユィアー、君を台湾に連れて行くために来たんだ」。

イェンションが国民党軍の兵士だったため、中国に残されたユィアーの人生は過酷なものだった。文化大革命の時には身投げを考え、それを救ってくれたのがシャンミンだった。しかし、イェンションの予期せぬ告白に「生き延びるだけで精一杯だったわ。幸せだったのはあなたと過ごした日々だけ」と、ユィアーの心は揺れ動く。

 国民党軍兵士の元妻を娶ったことで、出世をあきらめることになったシャンミンは、決して裕福ではなかった。しかし、いつもなら手を出せない高級な蟹を市場で買い、イェンションにふるまった。食事の席でイェンションから話を切り出されたシャンミンは、「ユィアーのしたいようにすればいい。もうわしと苦労することはない」と静かに答えるのだった。

 猛反対する娘、自分には関係ないとうそぶく長男、金銭で解決しようとする娘婿。円満だったはずの一家がにわかに揺れ始める。はたして、ユィアーが下した決断とは……。
--------------
以上引用おわり

 私がこの映画に非常に興味を持ったのは、ある台湾人兵士のエピソードによる。
 ネット上の『再会の食卓』評で引き合いに出されているのを見かけないので意外に思ったのだが、1968年、太平洋戦争終結から23年間インドネシアのジャングルにたてこもり生還した、台湾アミ族の中村輝夫氏のことである。
 「台湾人」という特殊な位置づけのため(日中友好協会の爺どもと異なり、筆者にとっては台湾はれっきとした独立国家なのだが)、同じ長期にわたるたてこもり生活から生還した横井庄一、小野田寛郎の各氏に比べて大きく取り上げられることのなかった中村輝夫氏。
 氏の場合、台湾に戻ってみると妻は別の男性と再婚。
 中村氏が台湾に戻ってきた時には、その男性は黙って身を引いたという話が印象に残っていたのだ。

 『再会の食卓』ではシチュエーションは異なり、台湾に逃れていた国民党兵士が故郷・上海に戻ってくるというストーリー。
 映画では、その大部分を食事の時間が占める。
 大勢が、時には妻、旦那、元旦那の3人が、食卓を囲み食事を共にする。

 単調な中にも、料理を箸にとり、相手の皿に取ってあげる。
 その相手が誰なのか。
 静かな、時には賑やかな食事の場面において、その箸の行方に、なぜか私はハラハラしていたのだった。

 私はさほど中国映画を見ているわけではないが、私の好きな映画『幸せの場所』では、ラストシーンに現れる高級マンションは安定した生活の象徴であった。
 『再会の食卓』において最後の場面に映し出されるマンションの一室での生活は、退屈な日常の一コマにすぎなかった。

 この映画において、「台湾からの帰郷兵士」という設定は物語の背景に過ぎず、本当に描きたかったのは良くも悪しくも変化しつつある中国の都市と家族の姿なのだろう。その意味では、矛盾するようだが私の期待は裏切られ、また期待どおりの映画だった。

映画『再会の食卓』オフィシャルサイト

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結婚祝いはアウトドア用品

 ここんとこ大震災の暗い話題が続いたせいでしょうか、やたらと日本のマスゴミも張り切って中継していた、イギリスのウィリアム王子の結婚式。
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 この結婚式にあたり、カナダ首相は結婚祝いとして ア ウ ト ド ア 用 品 を送ることにしたそうです。

Canada's royal wedding gift: outdoor gear, donation  by AFP通信2011/4/29

Canada to give royal couple hiking gear and charitable donation by The globe and mail 2011.4.28

 アウトドア用品つっても多種多様なわけでして、カナダ首相は何を贈るのか?

 AFPなど世界的な通信社からカナダのローカルメディアまで検索しましたが、『Hiking gear』とまでしかわかりませんでした。

 カナダ首相のスポークスマンの発言によれば、カナダのハーパー首相の奥様であるローリンさんから「後日カナダを訪れた際にアウトドアのアクティビティを楽しめるように」との配慮があったとのこと。

 無粋なところに突っ込みますが、多くのメディアはカナダ首相の「個人的な」結婚祝いと報じてますが、The vancouversun紙によればしっかり首相としての公費で購入するみたいです。

 まあー、一国の首相が英王室の結婚祝いに贈るHiking gearって、なんなんでしょうね。
 自国を訪れたときのためにアウトドア用品を贈る、というのもいかにもカナダらしいですね。
 アウトドア道具マニアの方、ぜひ結婚祝いの中身について妄想めぐらせて楽しんでください。

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四川省チョンライ山脈 阿妣2峰登頂レポ ~中国のアルパインクライミングの今~

去る三月、中国戸外資料網に読み応えのある中国人クライマーによるクライミングの記録が掲載されました。
四姑娘山を主峰とする四川省チョンライ山脈の鋭峰、阿妣(あび)2峰の登頂レポートです。
クライマーは徐老幺、默-竽(記事執筆者、ハンドルネーム)の2名。
以下、転載。

国内山友默竽徐老幺阿妣2峰登頂報告 by 中国戸外資料網2011.3.26
以下引用開始
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実際の登攀ルート
(訳注:summit①が阿妣1峰(今回の登攀では未踏)、summit②が阿妣2峰)

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実際の下降ルート

 阿妣山から下山して三日が経つ。徐老幺は再び阿妣山に登ることを考えるのだろうか。思うに、あの未踏ルートを思いついた興奮を隠せなかった。

 天候は良くない。私の夢を断ち切るかのように、これから4日連続して雪が降ることは間違いない。だが、高山への憧れは止まらない。
 周囲を見渡せば、そこにはただ、阿妣峰がある!
 ルートは氷雪が主となり、降雪の影響は岩場のルートを選択するより小さくない。

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 海抜5700mのチョンライ山脈・阿妣山(国内のクライマー顧銘の登頂記録では5680m)

 阿妣山は双橋溝から32kmの場所に位置し、海抜5700メートル。阿妣はチベット語で「末妹」を意味する。チョンライ山脈の奥深くで孤独に見張りに立つ、言い伝えの中では登攀困難の山とされ国内でも登頂記録は少ない。

 数週間前に、中国登山協会の馬博士が東南稜を偵察していた。私達は西面を攻略する。西面は既に偵察ずみのため、勝手知ったるところだ。目的は1、1峰登頂、 2、2峰登頂、 3、東南稜を下降して偵察する、である。

 今回の登山では全行程で全装備を背負うことが求められる。私達にとって重要なのは軽量化だ。
 成都の友人に電話をかけて阿妣山の登山許可を取得、私達は結斯溝から阿妣山にアプローチすることにした。

  登山計画

 第1日め,双橋溝~(バイク)~結斯溝~(徒歩)氷河末端BC
 第2日め 氷河末端BC~C1
 第3日め C1~頂上(1峰)~C1~頂上(2峰)~BC(南坡)
 第4日め BC(南坡)~紅松林~双橋溝
※私と徐は阿妣山に登頂したことはないため、実行程と計画は異なる


第1日め(2月17日)
 早朝に起床、パッキング。もともと頑健な徐老幺が装備を分担したこともあり、ザックは大変な重量になり、26~27kgはある。省くことも出来ず、出発。2台のバイクでスピーディーに結斯溝に向かう。

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 海抜3500mの牧場の柵で、バイクの行く手は阻まれた。

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クライマー徐老幺(左)、默-竽(右、本記録報告者)

 13:40、海抜3500mで牧場の牛柵に阻まれ、計画では最終下車予定地まで10数kmある。あとは二本の足で歩く。見渡しても阿妣は見えない。いつまで歩くのかと心中で泣く。
 道中、食料のパン、米花糖(訳注:四川省特産の餅米と砂糖を使った菓子。日本の「おこし」に近い)、インスタントラーメン、ストーブ、クッカー、登攀具等々、24、5kgあり、さらに高所用登山靴を背負い、ただ歩き続けるのはたまらない。
 17:30、海拔4250mで幕営。夜、ラーメンを袋に入ったまま喰う方法をマスター。外には雪がちらついている。


第2日め(2月18日)
 朝、見渡すかぎり真っ白。雪を溶かし飯を炊き、お茶を飲む。
 11:20、準備を重ね、降雪は想定内のこと。尾根に沿って雪を踏み、風に逆らい、氷河の末端を登る。
 17:30、海抜 5050m 岩壁基部で雪を掘り幕営。

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 尾根に沿って登る

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 海抜5050mの幕営予定地に向かう途中


第3日め(2月19日)
 起きてみると雲は薄くなり、高所には風がある様子。いい感じだ。撤収して行動開始。
9:30 登りはじめは70~80度の岩場。徐老幺が果敢にリード、アイゼンの爪が岩をひっかく音が聞こえる。徐老幺と登山したことのある者は、彼が岩に登るために生まれた来たような者と思うことになる。

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岩場をリードする徐老幺

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岩場をリードする徐老幺

氷河末端まで来た。
誰がリードするか。
もともとはじめに、誰がリードするか決め方は約束していた。

ジャンケンだ。

ジャンケンで負けた者が先に行く。その結果、負けは彼だ。
重荷を背負ってのアイスクライミング、約70度、50mの氷壁を直上する。壁は濃い藍色だ。
アックスを打ち込むのは非常に困難で、スクリューを打ち込み自分の身体を固定する。
氷河の上は風が激しく猛烈で、雪の粒が顔面を強くたたく。
やがて氷河は約40度の傾斜となり、腰までの深い軟雪となったり、硬い氷になったりする。たびたび強風吹きつけ、腹這いになる。

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氷河を登る

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氷河を登る

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氷河を登る

ルートは深雪となり、ゆっくりと前進する。一歩進むことが一つの小さな勝利だ。このとき、誰が登れるとおもうのだろう、私達は頂上に行けるのだろうか。

 氷河を登り終えてすぐに雪崩と遭遇。私はすぐに側壁によじのぼり、巨大な白煙をやりすごす。手にしているロープにはテンションもかからず、後続の徐老幺はぴったりとくっついて登ってきていた。このとき既に17:30。雪崩は私達に良いテントサイトを提供してくれた。

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深雪の積もった斜面を行く

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雪崩で造られたC2幕営地(海抜5450m)

 朝検討した結果、今日中に1峰に登頂してからC2に戻る計画は実現しそうにない。できるのは、2峰に登頂して東南稜を下降することだ。夜、食料を確認した結果、二つの圧縮餅干(訳注:中国版のカロリーメイト)、一本のソーセージ、一枚の紅藷餅(イモ製の餅)、一袋の粉末豆乳だけ。二日はもたない。持ってきたインスタントラーメンが4袋だけだとはホントに思っていなかったし、アプローチで徐老幺が持ってきた一袋は既に食べてしまっていた。


第4日め(2月20日)
 今日はラッキーだ。青空が見えたので早めに撤収、出発。
 頂上は見えず、我々の前には困難が立ちはだかる。
 登っていくと60度程の雪壁となり、幅2mくらいのでかいクレバスがある。クレバスの両側は雪が深く柔らかい。徐老幺が雪を探っていくが通過は困難だ。回り込んで行くには長すぎる。
 ちょいと雪遊びしていくことにする。幸運にも、クレバスにはまだ一つスノーブリッジが残っている。アックスで雪をつつきながら這っていく。ビレイは雪を掘って自分の身体でビレイする他ない。
 この後の雪壁について徐老幺と話し合う。
 この地で生まれ育った彼は、こんな急で険しい雪壁では雪崩の危険があまりに大きいと考えている。理論上あるいは私の経験では、60度を上回る斜面で風を受け、しかも粒雪(訳注:中国語ではいわゆる「粉雪」をさす)で、おそらく雪崩を考慮する必要はない。当然ながら、私は生命を賭けることはできない。明け方に行動することが、最も良い選択であろう。

 岩場にたどり着き、カムをきめ、ハーケンを打って、心が落ち着いた。徐老幺が岩場にたどり着くまで、私はちょっと一休みだ。
 4ピッチ登り、徐老幺が両手のアックスをかかげているのが見えた。頂上に到達して歓呼の叫び。
 12時55分、海抜5570m。(カシオの時計に誤差があると思われる、顧銘の記録によれば5680m)

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頂上直下の徐老幺

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頂上目前の最後の雪壁を行く

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阿妣2峰山頂に立つ徐老幺、背後のピークは阿妣主峰。

 北側200mほどのところに1峰がそびえている。私達より30~40m高くみえるが、徐老幺は20mは越えないという。ルートははっきりしていて、手を伸ばせば届きそうだがしかし、ここから先は未知のルートだ。

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下降する徐老幺

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南壁直下、55~75度

 傾斜50度程の東南稜を下降する。3日間背負ってきた60mのベアール8.1mmロープを用いて速く下降する。
 もう何回懸垂下降したか覚えてないが、出発する際に分け合った一つの圧縮餅干を食べ終え、また半分、徐老幺のを食べ、2人はこの時すでに空腹で気絶しそうだった。17:40、氷河に下りる。

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 南面の氷河の積雪は深く、足がとられ、本当に歩きづらい。
 19:30に日没、山の下方に明かりが見えた。康永が迎えに来たのだ。22時、ついに道路に出た。4630m。帰って来たのだ!

 クライミングの総括

 1.出発間際は慌ただしい。食料を熟慮せず、クライミングギアが多すぎた。徐老幺の体力、技術はとても優れているが、固定観念にとらわれることは極限の登山においては役立たない。けれども私の最も良いパートナーの一人である。
 2.悪天下での重荷を背負っての行動は非常に体力、時間を消耗する。
 3.1峰は登頂できなかったが、既に登攀ラインははっきりしている。2峰に登頂し、東南稜の状況を明らかに出来たことにより、主要な目標は実現できた。
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以上引用おわり
 
 この記録を執筆したクライマー、默-竽 氏の書いた原文はウイットに富んだ文章なのですが、残念ながらその持ち味を生かせるほど中国語に精通しておりませんので、だいぶ意訳しておりますです。

 記録で注目されるのは、デブリを幕営地に好都合と判断する場面に代表されるような中国人クライマーの雪崩に対する考え方、またクライミングのリードを誰にするか決めるのにジャンケンが用いられているのですが、「負けた方がリードする」という所でしょうか。
 (気になったので幾度も読み返し、いろいろと訳を調べましたが、やはりこの記録では「負けた方がリードする」という意味合いのようでした)

 アプローチの途上で、インスタントラーメンを袋に入ったまま食べたという所に、山屋は日本も中国もあんまり変わらねえなあと思います。

 すでに幾人もの日本人クライマーが四川省の岩峰で活躍し、その素晴らしい山々の存在が明らかにされていますが、それは中国のクライマーにとっても同様です。
 国内登山という枠組みで活動できる中国人クライマーの動向が注目されますし、四川省のチョンライ山脈はじめ、『ヒマラヤの東』の山々は今後も精力的に開拓されていくことになるでしょう。

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神泉の水(かみこのみず)

 下界は好天なのに、標高が上がるとガスと風の世界。
 早々に鳥海山から逃げ帰る。
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 まだ春浅く色彩に乏しい山麓を、キクザキイチリンソウが飾っています。

 帰路、前から気になっていた集落、山形県遊佐町吹浦 女鹿(めが)に立ち寄る。
 そこには、
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 鳥海山の湧水、神泉の水(かみこのみず)が沸いている。
 
 画像をよくご覧いただきたい。
 上方から沸いた水は、六段の函を経て流れている。

 1段目・・・飲料用
 2段目・・・スイカ等食品を冷やす用途
 3段目・・・野菜・海草の洗い場
 4段目・・・洗濯場
 5段目・・・汚れ物・農機具洗い場
 6段目・・・布オムツ洗い場

 と決められていたそうです。(さすがに紙オムツの現在は6段目は使われてないらしい)

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 私が訪れた時は、地元のおばちゃんが採りたてのアオサ(岩海苔)を洗ってました。
 豊富な神泉の水で洗い、最後に横に置いてある白いネットに入れ、すすぎを行い余分な水を絞ります。
 アオサの緑色が綺麗でした。
 登山の記録用に持ち合わせているデジタル温度計で測定すると、気温14.5度、水温11.4度。

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 湧水の沸き口を見守る石像。
 山の中で環境保護を名目にやたらと手を加えられている湧水と異なり、生活に根ざした風景そのものが、鳥海山の「恵み」を実感させてくれます。

 湧水という山の幸と、アオサという海の幸が出会う場所、それが神泉の水。

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こうつうルールはまもろうね

久々に中国お笑いネタが

         ∧∧
キタ━━━\( ゚∀゚)/━━━!!!!!
       ~(O  )
          U

两名驴友高速路上骑车出游 巡逻交警及时劝离 by 中国戸外資料網2011.5.3

中国・湖南省にて二人のチャリダーがパクられました。

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高 速 道 路 を 自 転 車 で 爆 走 し て い た らしい・・・

 この二人、有名な観光地、張家界にメーデーの休暇を利用してサイクリングに出かけたのですが、道 を 知 ら な く て 高速道路に入り込んだとのこと。
 ちなみにこの二人、高速道路は歩行者と軽車両は通行禁止という規則を 知 ら な か っ た そうな。

 人民警察に身柄拘束された二人は警察にて交通規則の解説を受け、警察に感謝の意を表し放免となったとな。

 私も大昔、雲南省の高速道路を走る長距離バスに乗って旅していたときのこと。
 突然、前方に現れる複数の人影!!

 地元の農民が、一家して高速道路を走って横断していたのでした・・・
 あれからウン十年経ちますが、中国は道路事情もアウトドア事情も大きく変わりました。

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瓶か?パウチか?それが問題だ(シェークスピア調)

以前に当ブログで紹介しました、あのClif Barで生産されているワイン

このワインが、ちょっと物議を醸しています。

Clif Bar Makes Wine? Yes, and It’s All Terrain by Triplepundit.com2011.4.29

Climberpouchwines

ClifBarでは2011年4月から、従来の瓶に加えてパウチ入りワインを生産・販売しました。
パウチ入りワインはシャルドネとカベルネ・ソヴィニヨンの二種、いずれも1.5リットル入りで販売価格は17ドル。

Clif Bar ワイン onlineショップサイト

で、このご時世に『再生可能でないパウチ使うとはなにごとだ!再生可能な資源である瓶がいいんや!』
という意見が挙げられているのですな。

わたしゃあまりアルコールは飲まないのでどっちでもいいんですけど(笑)
ワインを楽しまれる方は雰囲気も重視される方が多い(ような気がする)のでやはり瓶ワインがいいのか?

でも野外に出るクライマーや登山者から見れば、かさばらないパウチも捨てがたいような。
このようにワインもパウチ製品にするというのは、いかにもアメリカ人らしい発想と思うのは私だけでしょうか。

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