コンペのコンぺ
「コンペ」といえばクライミングの世界では「競技」を指しますが、建築関係者にとっては建築予定の建物の設計が公募されたりすることを「コンペ」などと言われてますね。
2012年末にアメリカ・モンタナ州ボーズマンで開催予定のアイスW杯施設の設計は「コンペ」形式で公募されました。
まさに「コンペ」の「コンペ」ですね。
皆様ご存じのように、クライミングのルートそのものは「セッター」と呼ばれる人々がホールドの位置を設定するわけですが、人工壁そのものについては今までどうだったのでしょう?
以前当ブログでも紹介した、オランダにある屋外最大の人工壁「エクスカリバー」について、ロシアの某クライミングサイトでは「建築学的に興味深い」というコメントが寄せられていました。
構造物としての人工壁、クライミングコンペ会場というのは、建築設計士にとっても興味深い課題のようです。
Ice Climbing Structure Design Competition
アイスクライミング競技会場となる設計条件として、
構造物の高さは最小12m
ルート長は最小15m
同時に二つのルートを稼働できること
コンペ難易度のM12に対応できること
2次元的なルートではなく3次元的な要素を求む
スピード競技のための垂直壁を含む
男女用トイレ完備
などなど、その他多数の厳しい(円滑に競技運営できる)条件が定められています。
そしてこの設計コンペの結果は・・・
第一席(Michael Spencer, Tymer Tilton, PJ Kolnick設計)
第二席(Adelina Tahiri, James Stodgel, James Willich設計)
第三席(Tanner Skelton , Nelson Rahn設計)
さて、私のような一ハイカーには、あいすくらいみんぐなんておっかない行為は程遠い世界ですが、(アイスとは異なりますが)その昔ビルの外壁にホールドを取り付けクライミングコンペが開催されていた時代とは隔世の感があります。
選手達の技量はもちろん、競技をとりまく施設の変遷も、私のような外野には興味深いものがあります。
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