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12.4℃の夏。

8月12日、鳥海山・祓川(はらいがわ)ルートを往復。
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登山口にある竜ヶ原湿原にて。
波打つ湿原の草、積乱雲、そして青空。
日本の由緒正しい夏山の風景です。

 登山ルートに優劣などつけられないが、山形側の鉾立、湯の台コースに比べ、祓川ルートの魅力はその変化に富んだ風景にある。

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 豊富な残雪、行く手をさえぎる上り坂。
 その登りを越えると、平坦な湿原がひろがる。
 次の登り坂を越えると、水流がえぐった沢、七ツ釜の光景。
 次の登り坂を越えると・・・・

 行く手をはばむ登り坂を越えると、変化に富んだ光景が楽しませてくれるのだ。
 それはもう、「祓川劇場」と呼ぶにふさわしい。

 天候は断続的な激しい雨と風。
 ときおり、強い風がガスを吹き飛ばし、
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 一瞬だけ、頂上が顔をのぞかせる。
 雨の日にしか見られない、雨の日だからこそ印象に残る風景もあるのだ。

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登山ルート全般にわたって、ちょうどアオノツガザクラが満開。岩を覆うかのように咲き誇っている。

 強風と時折降り注ぐ大粒の雨に耐えながら、七高山に登頂。悪天のため新山はパス。
 デジタル温度計で測定すると、気温は12.4℃。
 東北の山では、真夏でも火器、フリースは必携だ。
 七高山でツェルトを被って行動食を口にする。
 すぐ下山。

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 頂上付近はたくさんのホツヅジが花開いていた。
 可愛らしい花ながら、蜜は有毒。
 山形の女性みたいですね( ̄ー ̄)ニヤリ

 往路を下山。
 いわゆるピストン登山を嫌う人がいるが、私は好きだ。
 登りでは気が付かなかった光景に出会えるからだ。
 祓川ルートの下山の際は、山麓の風景、そして登ってきたルート途上の池塘を眺めることができ、雄大な鳥海山の山体が実感できる。

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竜ヶ原湿原で登山者を出迎えてくれるタチギボウシ。

 アプローチの容易さ、高山植物や鳥海湖などの見所があることから鉾立方面からの登山者が多い鳥海山。
 一度登られた方にも、祓川ルートはその変化に富んだ地形・風景から、強くお勧めできるルートです。

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山岳ガイドのワンポイントアドバイス

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8月12日現在、祓川ルートにはまだ雪渓が残っています。
雪渓の縁は薄くなっていますので、安易に近づかないこと。
コースを示すペンキ・印によく注意のこと。

本日8月12日の12時、頂上で気温は12.4℃、同時刻の由利本荘市の気温は28℃。
山での熱中症がクローズアップされていますが、悪天時は低温に注意が必要です。
雨具・ツェルトはもちろん、防寒着も必携です。

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おまけ

立ち寄り湯は、最寄りの「鳥海荘」。
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日帰り入浴350円。
ぬるぬるする塩化物泉であったまりそう。
サウナがあるのがいいですね。室内灯は故障、壁の一分計も故障というあまりやる気のみえないサウナでしたが。
プロのアメフト選手が試合後のケアでやっていると聞いて、サウナ→冷水浴を繰り返すのが筆者の好みである。

で、この鳥海荘入り口のロビーのパネルには、
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「小松由佳さん来荘!」というわけで、記念写真と講演会の資料のコピーが展示してあります。
同じく展示してある映画「釣りキチ三平」の香椎由宇の写真パネルなみの取り扱い。
東京モンは知らないでしょうが、自治体の環境問題PRのため、秋田県内限定でTVCMにも出演していた小松女史は秋田のヒロインですな。

お腹が空いたので、帰りは産直でいなり寿司を買って喰う。
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いなり寿司も「秋田風」。

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