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マリナ・コプティヴァ(Marina Kopteva) インタビュー

 2011年の夏、ロシアから二つのチームがパキスタンのトランゴ・ネームレスタワーに挑みました。

 既にTwitter雪山大好きっ娘。様やロクソノ誌クロニクルで報道されているように、ロシア人男性4名から成るチームがNo Fear (6b+, A3, 1120m)を開拓しました。

 ロクソノ誌の海外クロニクルではウクライナのマリナ・コプティヴァ(Marina Kopteva)が男女から成る2チームを率いたように記述されていますが、私がロシアはじめ各国のウェブサイトを確認した限り、ロシアからは別個の2隊がネームレスタワーに挑んだ模様です。

 私がチームの出発から注目していたのは、ロクソノ誌クロニクルでは成果が無視されている女性チームの方。
 こちらは昨年2010年、パキスタンのアミンブラックに挑んだ女性クライマー達(同年、ロシアのクライミング誌が選定するクリスタルピーク賞を受賞)が新メンバー1名を加え、ネームレスタワーに挑んだものです。

 今現在、現場土木作業に追われて時間がとれず、彼女たちのネームレスタワーの記録を紹介する余裕が無いのですが、その前に今回チームを率いたウクライナのマリナ・コプティヴァ(Marina Kopteva)のインタビューを紹介します。

Мариша Коптева: Интервью перед стартом by Alpine.in.ua 2011.7.4

以下記事引用開始
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※訳者注:Q=インタビュアー、A=マリナ・コプティヴァ

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トランゴ・ネームレスタワー ルートのラインはオデッサ隊が開拓・初登したライン

Q.まず核心から入りましょう。今年のあなた方のプロジェクトについて教えて下さい。どこに?なぜ?だれとどんなルートで?いつ出発されますか?

A.一年中クライミングしていて、自然に思いついたものです。再びパキスタンを訪れます。しかし今回はバルトロ氷河のところですね。巨大な花崗岩の岩場で伝説的なまでに知られています。K2、ガッシャブルム、トランゴ・・・目的のルートは内緒です。可能性は現地で自分の目で確かめなければなりません。余計な詮索は好まないので。メンバーについては少しお話ししましょう。メンバー構成はアミンブラックのメンバーにもう一人加わります。

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ガリナ・シビトーク(サンクトペテルブルグ、スポーツマスター)

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アニヤ・ヤシンスカヤ(キエフ、スポーツマスター)

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エフゲニー・クロチキン(モスクワ、スポーツマスター)

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マリナ・コプティヴァ(キエフ、スポーツマスター、登山隊隊長)

 このメンバーで、まあ、どこでも登れて、どこでも楽しくやっていけるでしょう。出発は7月8日にキエフを発ちます。8月29日に帰国のチケットを取っていますが、あくまで予定です。

Q.昨年はアミンブラック行きの前にクリミア半島でトレーニングされていましたね。あなたは「Гиперборею」(訳者注:クリミア半島の岩場で困難なエイドルート)をソロで登りましたが、今回の準備はいかがですか?

A.今回の遠征を企画してから、十分にトレーニングを重ねて準備してきました。他のメンバーはスペイン、ギリシャ、トルコ、イタリア、そしてクリミア半島でクライミングを重ねてきました。技術的な面に関しては、私達は準備ができていると思っています。

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Гипербореюを単独登攀中のマリナ・コプティヴァ

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サレワ・ロックフェスティバルでのマリナ・コプティヴァ

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アニヤ・ヤシンスカヤ

Q.どんなことに触発され、刺激を受けていますか?どんなスタイルを重視しますか?またそのような刺激を受けるクライマーはいますか?

A.スタイルというか・・・私達がクライミングしながら考えているのは「簡単ではないこと」をやりたいと思ってます。壁の中で生活するのは好きですし、もちろん世界的な(先鋭的なクライミング)志向も押さえてますけど、基本的に私達がやりたいことをやってみたいんです。一足のクライミングシューズと友達だけでできるような、ね。
 もちろん尊敬し刺激を受けるクライマーはいますよ。でも繰り返しますが、今回は誰かに触発されたわけでもなく、私達がやりたかったことなんです。

Q.あなた方のクライミングにとって重要なことは何ですか?初登?

A.私達のチームにとっては、女性としての最大限の可能性、「間違いかもしれないけど、誰にも止められない」、まあ一言で言えば、経験、コミュニケーション、旅・・・あ、数えないで!

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サレワ・ロックフェスティバルでの私達

Q.クリミアでのソロの後、どこかビッグウォールを一人でやろうとか考えませんでした?

A.そのうちに、ですね。今はそんなに急ぐつもりはありません。機会があれば・・・です。

Q.今回の遠征のスポンサーは?またサレワのロックフェスティバルについて印象を聞かせて下さい。

A.スポンサーや後援はキエフ山岳連盟、ウクライナの友人、サレワ、krukonogi.com(訳者注:クライミング、ミックスクライミング用品メーカー)です。サレワのロックフェスはとても明るい雰囲気で賑わっていましたね。

Q.クライミングの他に何か趣味はありますか?最近、ロープジャンプ(訳者注:ベースジャンプと異なり、ロープを付けて岩場や高所から飛び降りる行為。ロシアのサイトでは高層建築から飛び降りる動画がよくみられる)を始めたとお聞きしましたが?冗談ですか?

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A.ふふ。今毎週「飛んで」ますよ。とてもカッコいいんです!3~4秒の幸せってところでしょうか。心理的なトレーニングになるかもしれません。もしかしたらクライミングにとってかわるかもしれませんが、それはまた別の機会にお話しましょう。

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以上引用おわり

ちなみに、
Fu
クリミア半島のГиперборею単独登攀中での一コマ。風水流行っているのか?

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キエフ空港から、ネームレスタワーに出発する4人組のショット。
このメンバーの動向は、しばらく注目に値するでしょう。

当方、また土木作業の日々が始まるため、ネームレスタワーの記録のご紹介はまたの機会に。

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