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い ま し め

栗駒山塊の某峰へ。
上空には寒気が流れ込み、山上は相当な冷え込み。

風雨の中、山頂に到着。
身の危険を感じる寒さ。
ツェルトをかぶり、テルモスのコーヒーを飲む。
熱い液体が体内を下っていくのがわかる。身体も冷えているのだ。
ツェルトの中で暖かい行動食を取り、急登で汗まみれになったウェアから乾いたフリースに着替える。
さらに手袋も装着し、下山開始。

セオリーどおりに対処した、つもりだった。
頂上から下山を始めてしばらくして、左手小指に鈍く激しい痛み。
この痛みはよく知っている。
滞った血流が戻る時の痛みだ。

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下山を開始してしばらくすると、あれほど冷たい風雨とガスはどこへやら、青空が見え始め、稜線の紅葉をのぞかせてくれた。(水滴ついてる携帯で撮影したのでぼやけてます)

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樹林帯に入る頃には、太陽が顔をだし、木漏れ日の中のんびり歩く。

小指の痛みも、ようやく治まってきた。
昔やらかした凍傷の名残だろう。
冷たい雨の中、手袋をはめるタイミングが遅かったということだ。
普段ブログで「防寒対策はしっかりとね~」と書きつつ、このザマである。
左手小指が凍傷にかかったのは、もうだいぶ昔である。
自然はほんのちょっとした油断も見逃さない。
「いましめ」だろうか?そう自分に問いただす。

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日の照りだした樹林帯で、ヒノキの倒木に心奪われる。
美しく苔むした、ヒノキの倒木。
その凹凸のある表面と美しい苔が、私には京都・龍安寺の石庭を思わせた。

厳しい寒気の流入、前線通過の疑似好天か、晴れ間は一時間ももたずに消え失せ、再び冷たい雨が降り始める。
東北の片隅の、標高1000m少しの山でさえ、自然の厳しさと美しさを十二分に堪能させてくれる。

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