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J'attendrai

土曜日、作業が終わり、山形市内に戻る。
滞在している某漁村から、月山を越えて山形へ向かう。

もう紅葉の時期は過ぎ去った。
月山の木々は葉を落とし、ヤドリギが目立つ。
白い雪が覆っているはずの月山山頂付近は、重い灰色の雲に覆われ見えない。
来週の気象予報では、平地でも雪が予想されている。

自宅に戻る前に、実家に所用のため立ち寄る。
Pa0_0001
今滞在している漁村もそうでしたが、山形各地の民家の軒先には吊し柿。
明るい橙色で、まだ干し始めですね。

Pa0_0002
温暖な関東の方には見慣れないかもしれませんが、寒冷地ではおなじみの石油ストーブ『サロンヒーター』。
煮炊きができるようにゴトクが付いた円形のストーブです。
停電でもガスが止まっても灯油があれば煮炊きできる、ということで東日本大震災で活躍した道具の一つ。
震災の影響で、山形では品薄で入手しにくくなっていると聞きます。
ちなみに実家では一年中、居間に置いてあります。

帰宅してみれば、キム・ヒョンイル氏の遭難記事。

月山を越える車中で頭の中でリフレインしていたのが、なぜかシャンソンの『J'attendrai』

ドイツ映画『Das Boot』(邦題「Uボート」)の中で流れておりました。

J'attendrai
Le jour et la nuit, j'attendrai toujours
Ton retour
J'attendrai
Car l'oiseau qui s'enfuit vient chercher l'oubli
Dans son nid
Le temps passe et court
En battant tristement
Dans mon cœur si lourd
Et pourtant, j'attendrai
Ton retour

待ちましょう
昼も夜も いつまでも待ちましょう
あなたが戻ってくるのを
待ちましょう
飛び去った小鳥も忘れたはずの過去を懐かしみ
いつか巣に戻ってくるから
重く沈んだ心を悲しくゆらしながら
時は急ぎ足に過ぎ去ってゆく
それでも 待ちましょう
あなたが戻ってくるのを

まもなく来たる冬。
冬を、雪を楽しもうという多くの野外活動従事者と少し異なり、土木工事に関わり、かつ東北人の私にとっては、厳しい冬であることが現実です。

『J'attendrai』、邦題は「待ちましょう」。
山から帰らぬ人もいるというのに。

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