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さよなら2011年

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 車の窓が美しく凍り付いていました。
 山形は寒い日が続きます。

 2011年も今日で終わり。
 当ブログをご覧くださっている方、たまたま検索でご覧くださった方、アクセスいただきありがとうございました。
 お体に気を付けて、よい年末年始をお過ごしください。


 提言 『東日本大震災にのみ、とらわれてはならない。』

 去る2011年3月11日に発生した東日本大震災。
 社会・人心に甚大な被害を及ぼした震災に際して、あらためて犠牲者ならびに行方不明の方々のご冥福をお祈り致します。
 そして被災された皆様にとって、来年が良い年になりますように、お祈り致します。

 あえて提言します。
 我々は東日本大震災にのみ、とらわれてはならない。

 東日本大震災は、私たちの価値観・生活観を覆すほどの甚大な災害でした。
 それをうけて、一部の人間は「お金が幸福ではない」「モノがあることが幸福ではない」「便利になることが幸福ではない」などと、声高らかに価値観の変化を呼びかけているようです。

 現実から、眼をそらしてはならない。
 2012年、私たちにとって経済問題はますます重要・重大となることでしょう。
 国内では消費税増税が間近にせまり、国外からはギリシャに発するEUの経済不安が忍び寄ってきます。 

 大震災以前から、日本は厳しい経済問題を抱えています。
 それは今現在を、そして未来を支える若い世代に、容赦なくのしかかる問題です。
 震災を受け、頭の中がお花畑な人々のように、経済活動を半ば否定するような態度と考えをとってはならない。
 
 そもそも、医療にも、教育にも、食べていくためにも、お金は必要なんですよ。


 「幸せの経済学」という名の、偽りの経済学

 先日、左翼偏向のTBSが制作した一年をふりかえる番組を視聴しました。
 この番組の中で、ドキュメンタリー映画『幸せの経済学』を引用、インド・ラダック地方の事例を紹介し、グローバリズムへの批判を展開していました。
 いわく、ラダック地方では道路が切り開かれたことにより、外界の消費文化が入り込み、地域文化が破壊された、と。

 仕事として道路関連のインフラ整備に関わっている者として、断固反論します。
 現代日本において、道路は生活を支える要(かなめ)である、と。 
 そして、日本の大都会に安穏と住んでいる人間にはわからないかもしれませんが、いまだ日本の各地域には、道路の新規建設が待たれている場所が幾つも存在するということを。

 筆者は残念ながらいまだ映画『幸せの経済学』を観ておりませんし、映画のオフィシャルサイトを確認すると、当分観る機会もなさそうなので映画そのものについて突っ込んだ論評はできません。
 それをふまえて発言しますが、インド・ラダック地方の人間には、いわゆる第三世界、途上国の人間には、消費社会そして情報社会に足を踏み入れる権利は無いのでしょうか?
 新規道路の建設により、入り込むのは「消費」「情報」「グローバリズム」だけではなく、医療や教育も進出するのではないでしょうか? 

 先頃のブータン国王来日に伴い、再びブータンの「国民総幸福量」がメディアや「識者」のスポットライトを浴びているようですが、私は言う。
 多数の避難民を国外に出している国家から、幸福の指数など言われる筋合いは無い、と。

 それでも価値観・生活観を変える必要があると思う方々は多いでしょう。
 言葉をもてあそぶつもりはありませんが、私もそう思います。
 しかし一部の左翼論者のように、従来の日本が築き上げてきた産業、社会を否定することまでは反対です。

 重ねて言います。
 2012年は、日本社会にとって経済がさらに重要なキーワードになるでしょう。
 頭の中がお花畑な一部の市民団体や環境保護団体の人間が訴えているような理想郷とはほど遠い現実を、さらに突きつけられる年になるでしょう。

 そんな年に、山岳ガイドとしてまたまた社会の片隅で、世間を見続けていきたいと思います。


 あー、堅苦しい事書いたので近況報告。
Cyu
 冬休み、やっとこインフルの予防注射打ってもらったよー。
 皆様、どうぞ健康には気を付けて、良い年末をお過ごしください。

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コメント

あけましておめでとうございます。昨年、私も補償金や援助を受ける立場(いわきから親類10人が避難してきました)になり、やはり「金が全て」と痛感させられました。ガチャ類、書籍、DVD等をヤフオクで売り払い、山の世界からますます離れてしまいました。今年こそは良い年になりますようお祈り申し上げます。

投稿: チンフルエンザ | 2012.01.02 05:15

re:チンフルエンザ様
 あけましておめでとうございます。
 
 補償金や支援を受けておられるとのこと、詳細は伺えませんが、大変ご苦労なさっていることと思います。
 山から離れてしまったとのこと、いつかまた戻ることができますように。

 今、目の前にかけてあるカレンダーには「幸せは健康があってこそ」という標語が書いてありました。
 お金も大事ですが、健康第一、チンフルエンザ様も今年ご健康で、よい年になりますように祈っています。

投稿: 聖母峰 | 2012.01.03 02:24

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