乳幼児の高所滞在にご注意。
子供、特に乳幼児の高度障害に関する情報は非常に限られ、経験談程度しか聞いたことがありませんが、このたびフランスのANPDE(看護師と医学生の全国協会)が注目すべきアドバイスを公表、フランスのクライミングサイト Kairn.comにも転載されました。
医療と福祉に関するフランスのサイト「Doctissimo.fr」に掲載された記事によれば、
『0歳児は標高1500mを、3歳までは標高1800mを超えるべきではない』とのこと。
Emmener bebe a la montagne : les conseils pour un sejour reussi by Doctissimo.fr2011.12.21
以下記事引用開始
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乳幼児と山岳地に滞在する場合は、このアドバイスに留意してください。
山岳地では、生物は血液中の酸素供給量を増やすために高所順応しなければなりません。
乳幼児の場合、この高所順応は徐々に適応する必要があります。
このような理由から、三歳未満の子供は、ミディ針峰などの高速ケーブルカーは鼓膜損傷や耳炎のおそれがあるため搭乗禁止となっています。(セバスチャン・コルソン、ANPDE代表)
あなたの子供に持病があるならば、山岳地に出かける前に小児科医の意見を求めるべきです。山岳地の清浄な空気が喘息を患う子供達に効果的であれば、それは治療をうけることと同様です。
山岳地での滞在が効果的であるように、乳幼児のために保温効果のあるウェアを用意しなければなりません。
レオタード、長袖のセーター、タイツ、ソックス、スカーフ、ミトン、帽子よりはむしろフード付きウェアが望ましいです。スキンクリームと日焼け止めクリームも使い、乳幼児の皮膚も保護するように気配りしてください。そして飲料水も十分に。
乳幼児の耐寒能力は、大人ほど高くはありません。 11時から15時の間、日差しの穏やかな時間帯に散歩をさせてあげてください。
サングラスは乳幼児の目を保護するために必要不可欠です。紫外線は標高の高い場所、雪による反射により強いため、サングラスで乳幼児の眼を保護し、雪盲を帽子するために不可欠です。
散歩から戻ったら、冷えた体を温めるためにもスピーディーな着替えが必要です。部屋は乳幼児の寝室と同じ、温度は19度に保っておきましょう。
以上のアドバイスを守るため、山岳地での滞在中は乳幼児の面倒をみるためにベストを尽くすようにしましょう。
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以上引用おわり
なお、この記事の発信元であるANPDEのサイトでは、下記のようなPDFファイルで乳幼児の山岳地(高所)滞在に関する注意点を公表しています。(フランス語、PDFファイル)
冒頭の具体的な数字、『0歳児は標高1500mを、3歳までは標高1800mを超えるべきではない』については、あくまで学説の一つとしてとらえるべきでしょうが、最近は日本でも乳幼児を連れての北アルプス登山、富士山登山が見受けられますね。保温や紫外線への対処は、十分すぎるくらい気を付けるべきでしょう。
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