金沢日記 2012年1月第4週
1月某日
和菓子消費率 日本全国第1位の都市、金沢。
現場仕事の後、落雁で知られる諸江屋を訪れる。
落雁の木型が約700種、さらに様々な寺社専用の「お留型」が約1500種あるという老舗である。
本日のチョイスは、
軟楽甘(なんらくかん)。
落雁の起源は紀元前のギリシャまで遡るといわれ、中国を経て遣唐使によりもたらされた当時の名称が「軟楽甘」。クッキーのような硬さだが、香ばしさと和三盆の清涼感のある甘さがマッチして激ウマ。
1月某日
日中はハードな現場仕事で脳みそも昇天。
今回の作業スタッフの顔合わせも兼ねて、夜の金沢へ。
夜は巨大な「寒ブリかま」で昇天。
アマゾン奥地に生息する軍隊アリ並みに、皆で寒ブリの頭を綺麗に食べ尽くす。
1月某日
金沢では知られる柴舟小出を訪れる。
現場作業も終わった夜、うっかりして閉店直後に入店してしまった。
私の作業服姿におそれをなしたのかわかりませんが、店員のお姉さんは優しく迎えてくれ、わざわざ店内の照明をつけ直してくださいました。恐縮。
店の名前「柴舟」は、金沢を流れる犀川を柴を積んで運んだ小舟のこと。その小舟の形を模した、ショウガを効かせた煎餅「柴舟」で知られるのだが、店に入った私のハートを直撃したのはその名も「山野草」。
「山」「野」「草」と3種類あるのだが、もちろん私のチョイスは「山」。
蒸しカステラと抹茶餡が2層になった菓子。
店のウェブサイトの画像にあるように、本当は小豆色の部分が上らしいのだが、草を模した抹茶餡が上の方が山の草地っぽくていいなあと勝手に解釈して上記画像を撮る。
現場作業に疲れて帰宿した後のおやつ。
1月某日
金沢到着時は非常に暖かく、「今冬は楽勝かあ~?」と皆で話し合った数日後・・・
思いっきりのドカ雪。
寒波の襲来、あの暖かさはどこへやら、ずっと寒さと雪に悩まされることになる。
海っぱたのためだろうか、午後になると米粒~ビー玉大のアラレが決まって降ってくる。
ドカ雪の中、除雪したりユンボが踏みつけて地面が露出すると、すかさず沢山の雀が舞い降りて、何かをつばんでいる。
あらためて雀のたくましさに脱帽。
1月某日
ふたたび諸江屋に参上。
伝統の落雁もおさえておきたいので、
季節の落雁、「わび」を購入。
よくある落雁のような、きな臭さや粉っぽさが無く、和三盆の甘さと寒梅粉(米粉)の滑らかさ。
しかし伝統菓子よりツボにはまったのは、
諸江屋の「塩どら焼き」でした。
1月某日
一週間のビジネスホテル暮らしを終え、ウイークリーマンションに引っ越し。
シュールなフランス映画のような部屋で暮らします。
(撮影後、山形から送った荷物と本で部屋は散らかってます。)
引っ越しを終え、作業スタッフの面々で加賀山中温泉で息抜き。
すずや今日楼・露天おわんの湯でしばし休憩。
また明日から世のため人のため、現場作業にがんばりますです。
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