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奥医王山(おくいおうぜん)939m

白山連峰の北端、石川・富山県境の医王山(いおうぜん)を訪れる。
金沢市の郊外に位置し、登山の入門コースという位置づけらしい。
もっと図書館で下調べしてから石川県内の山に登りたかったのだが、日曜の気圧予想図を見ると、この気圧配置を逃す手は無い。

医王山スポーツセンターまでJR金沢駅からバスで移動、登山口に到着してみると沢山の車、そしてがっちり固められたトレース。
金沢の雪は水分を多く含み、重い。
スノーシューよりもワカンが最適な雪である。
あまりにも多い先行登山者のおかげでガッチリ固められた雪道だが、「しらがくび」と呼ばれる場所を通過したあたりからツボ足では沈むようになり、ワカンを装着。

1時間半ほど平坦な車道をたどり、ようやく登り坂となる。
360度の景観に恵まれた白兀山(しらはげやま)への登りは文字通り長蛇の列。
風も無く穏やか、気温4.9度(筆者測定)、ここのところ続いた悪天、今日のような天気は地元の登山者にとっても、待望の天候だったのだろう。

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比較的気温の高い金沢とはいえ、稜線上の木々には着氷が発達、風雪の強さを伺わせる。

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白兀山のにぎわい

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白兀山の先、蛇尾山を目指す地元山岳会のパーティー。
医王山は多くの人々に愛されている山でした。

賑やかだったのは白兀山まで。
多くの登山者は白兀山の素晴らしい景観を目的に楽しまれていたようだ。
さらに奥医王山を目指す方は少なく、その分、静かな山が堪能できそうだ。
私の目的である奥医王山まではいったん夕霧峠まで下り、登り返しがある。
夕霧峠から先の急斜面は雪庇も発達している。
先行トレースはあるものの、慎重に歩を進める。
登高ルートは雪が段状になっており、脚だけでなく両手も雪に突き刺して登る。

白兀山から先、夕霧峠を経て奥医王山までは、若いブナの林だ。

奥医王山に到着。

ウェブサイト『いこまいけ南栃』を拝見すると、奥医王山山頂には立派な展望やぐらが建っているはずなのだが、何もない。
先に到着していた登山者の方が示したのが、すっかり雪に埋もれたやぐらの鉄骨。
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たまたま一緒になった男性登山者は三週連続で奥医王山に登ってきたとのこと、先週の降雪で一気に積もったらしい。
積雪のおかげで、展望は最高。
帰りは往路を戻る。

少し気合いを入れて登ったため、帰路は時間の余裕ができ、のんびり自然観察しながら下山。
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登ってきた医王山の山並み。右から蛇尾山、白兀山、前山

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帰路は若いブナの林、風雪に耐えたブナの実の殻を眺めて歩く。

往路をたどり、白兀山まで戻ってきた。
当ブログでは、これから登る登山者の方のせっかくの楽しみを台無しにしたくない、という想いから山頂からの眺めはあまり撮影しないようにしていたのだが、本日はなんとなくレンズを向ける。
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眼下に広がる街、金沢。
これからしばらく、この街で暮らすんだな。
そんなことを考えながら、行動食とコーヒーで休憩。
金沢にやってきて二週間目、良い山との出会いがありました。

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山岳ガイドのワンポイントアドバイス

 医王山はじめ、石川県内の山は公共交通機関での移動に恵まれない、ということがネットや登山ガイドブックでも言われているようです。

 本日は医王山登山口まで、北鉄バスのJR金沢駅7時55分発・医王山スポーツセンター終点バスで登山口に移動しました。
 日曜日、車を使わない御高齢の登山者パーティー、キゴ山の文化施設を訪れる台湾の学生さん御一行、途中の金沢商高の女子高生の皆さんが乗り込み、バスはラッシュ時の山手線並のぎゅうぎゅう詰め。
 帰路の医王山スポーツセンター16時48分発のバスは、金沢駅までほとんど空席の多い状態です。
 
 金沢駅~医王山スポーツセンターを往復するバスは一日2便。
 私の場合、奥医王山往復に十分な余裕をもって帰りのバスに間に合いましたが、降積雪の状況・トレースの有無によりかなりコースタイムが変わるものと思われます。
 県外から訪れる方はマイカーかレンタカーがベターでしょう。

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