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鶴来という街

白山市鶴来地区(旧・鶴来町)は魅力のある街である。
人口2万人の小さな地区ではあるが、奥獅子吼山に行く前に、その地理的位置、歴史に惹かれていた。

鶴来は地理的には手取川扇状地の扇頂、一番高い位置に街がある。
谷口集落ともいわれるが、その位置から、白山山麓の山の経済圏と、手取川扇状地・すなわち金沢平野の経済圏との接点として成り立った。「一」と「六」の付く日には市が開かれ、物流の拠点となったのである。

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奥獅子吼山の稜線からの眺め。
画像中央、鉄塔の左にひろがるのが鶴来地区。
手取川が山々から扇状地を形成し、金沢平野へとひろがっていく様子がわかる。
手取川扇状地の末端、扇端は日本海に没している。

 私の住む山形では山形盆地をはじめ、各地に大小様々な扇状地形がひろがり、扇央には果樹、そして水に富む扇端では稲作、山形市などは扇状地全体が市街地として発展してきた。
 扇状地の扇頂だけが山村と平野の交易の拠点として栄えた鶴来という街は、私にとっては興味深い街である。

 入山・下山時にバスで街の中心部を通るのだが、古い民家・商家も現在まで残っており、往事の雰囲気をそのまま伝えている。
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 これは神社ではなく、北陸鉄道石川線の加賀一の宮駅。
 2009年に鶴来~加賀一の宮間の路線が廃止となり、駅も閉鎖されたものである。
 ちなみに私が資料でみた昭和15年の駅の建物そのまんま。
 時間が止まったような駅舎の前で、私は帰りのバスを待った。

参考文献:鶴来青年クラブ編著『つるぎの歴史』、石川県高等学校野外調査研究会編著『地形図にみる石川 加賀編』

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